ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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宇宙小戦争の存在を忘れていた……もう頭の中が魔界大冒険と鉄人兵団しかなかったよ…


62.聖杯戦争開始九日目/追憶の古傷.後編【1】~希望の木編~

鉄人兵団を蹴散らした―――――――――――地面にはこの氷点下で凍り付いた鉄人兵団の装甲が散らばっていた。

結局、死ぬことはできなかった…こんなに終わらせたいのに…なぜ、俺は結局、地球を救う形をとっている…?_

 

「結局、死ぬことも…許されないのか…だったら、俺が自身の手で終わらせてやる!!」

 

コルト・SAAを抜き、撃鉄を上げるとすぐに口の中に銃口を自らの手で突っ込む。

早く終わらせたい、自らの手で命を絶つことなど、今の俺には容易いはずだ―――――――――――――引き金を引けと脳に命令し、引き金がかかった指に力を入れる

しかし、終わらせることができなかった…力を入れているはずなのに、普段軽いはずのコルト・SAAの引き金はとても重かった

 

「どうしてだよ!!どうして…!!!」

 

コルト・SAAを捨て…氷点下のこの世界で叫ぶ…しかし、答えを教えてくれる人はいない…鉄人兵団との戦いを終え、ただ、俺を見つめるジュドーもその答えを教えてくれなかった

 

「…………地球を救っても答えは出ない。地球を救える力はあっても人は救えない、こんな力…意味がない」

 

投げ捨てたコルト・SAAを拾い上げ、ホルスターに収める…そして、四次元ポケットからロボットにコックピットを搭載する道具が偶然にも無事だったので、それを組み付けにかかった。

ジュドーはリルルの改造によって、俺の命令を聞きようにインプットされているらしく、俺の指示なしでは行動しようしなかった

なぜ、リルルが俺にジュドーを預けたのかわからなかった、しかし、ここに置いていてはいずれ、どこかの国に利用されてしまう恐れがあるからとてもじゃないがほっとけなかった

 

「ジュドー、これからロシアに向かう、しばらくの間、小さくなってもらうが我慢してくれ」

 

コックピットを取り付けた後、スモールライトでジュドーを小さくすると四次元ポケットにジュドーを収納し、どこでもドアでロシアへ向かった

当てなどない、ただ自分が求める死に場所を求めてた、ただそれだけだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロシア 2008年

 

この地にやってきてから間もなくだった、突如として不可解な事件が起こっていた。

この町の住民が突如として次々と死亡すると言う事件が相次いで起こっており、町は大騒ぎしていた。主な死亡原因は失血死…しかし、普通の失血死ではない、一瞬で血を大量に抜き取られたことによるショック死も含まれているのだ

当初は臓器売買人の存在や連続殺人鬼の可能性もあったがこの一か月でその可能性は消えた、可能性の一つである臓器の売買人に関しては【商品】が出回っていないという件、もう一つは可能性はとてもじゃないが人間技ではないという件だ

血を吸われた人間はまるで石化したかのように干からびており、苦しんだ表情と言うよりも化け物を見て、恐怖におびえながら死んだようだったということだった

 

俺にはそれに似た【英雄】…いや、【反英雄】に身に覚えがあった…そう、あの第五次聖杯戦争で桜が召喚した英霊【メドゥーサ】だ。

 

彼女は魔力を補給するために人間の血を魔力源としており、その魔眼を見たものは石化してしまうギリシャ神話の伝説の化け物…

しかし、彼女は思っている以上に波乱やトラブルを好まない…ただ好きな人と共に静かに過ごしたい人だった、だからこそ、桜の気持ちをよく理解し、桜に力を貸した

 

 

だが、そんな彼女はすでに消滅している、英霊を呼び出すことなど、どんな魔術師でも不可能に近い…聖杯と言うシステムがあってからこそ、英霊と言う存在を呼び出すことができるのだから…

 

「トラブルの予感するな」

 

コルト・SAAに弾を込め、ホルスターに収めると俺は四次元ポケットの中に銃器を入れておく……このままだとこの辺境な町の住民は食い尽くされてしまう…そうなる前にその原因を止めなければならない。

黒いフードをかぶり、髑髏のマスクを装着し、タクティカルベストを装着して、透明マントをかぶって町に出た…

 

微かに流れてくる禍々しい魔力と長年磨いてきた直感でその犯人の手立てを探す…そして、辿り付いた―――――――――うす暗い路地裏…そこに彼女はいた

銀髪の少女―――――――その眼の片方は紫の輝き…犬歯が少々伸びている…しかし、驚く点はそこではない…その容貌はそう…桜と瓜二つだった…

 

「桜…?」

 

思わず…彼女の名を口にしてしまう…そんな中…彼女は殺気を剥き出しにその魔眼を発動させながら俺に襲い掛かってくる

 

「つっ…!!」

 

正気を保っていない…その事実に気づいた頃には魔眼の効力が既に発動していた。

メドゥーサの魔眼の域には達してはいないものの、その魔眼は明らかにメドゥーサと同じ効力を秘めた効力だった

 

油断した―――――――しかし、不完全だ…その魔眼の効力を無理やり捻じ曲げ破壊し…その鋭い牙で喰らいにかかる彼女をククリナイフで防ぐ…しかし、彼女はまるで狂った狼、その強靭な牙でククリナイフを噛み砕く

 

「嘘だろ!?」

 

ククリナイフを噛み砕き…次は俺の喉元に食らいつこうとする彼女の腹を蹴り飛ばし…何とか距離をとる…狂暴な左右違う眼…明らかにあの眼は魔術師によって無理やり移植された【魔眼】…

探す意味などないと思いながらも―――――――――――その事実に何とか彼女を助ける方法を探す。彼女を自らの手で殺したくない…

 

「落ち着け…俺はおまえの敵ではない」

 

とにかく、彼女に声をかけてみる…しかし、彼女との意思疎通は不可能だと言うのは明白だ。

 

そんな時だった――――――――――――――――突如として放たれる一矢…その矢は彼女の腹を確実に命中する

 

「!?」

 

命中と同時に廃ビルからこのうす暗い路地裏に着地する…赤い外装を纏った男…顔は俺と同じくフードをかぶっており、顔はよく見えない…

しかし、すぐに分かった、彼は彼女を殺そうとしている…その事実だけは確かだった

 

 

投影開始(トレース・オン)

 

「!?」

 

彼の発した言葉に思わず眉を細めながらもすぐに予備のククリナイフを抜き、襲い掛かる真紅の外装をした男の刃から彼女を守る

 

「………何者だ」

 

「さぁな…とにかく、おまえには殺らせねぇよ」

 

「そうか…」

 

この男の名は知っている…しかし、なぜこの辺境にいるのかわからなかった―――――――――それよりも俺の気持ちは【最悪】で埋め尽くされていた。

なぜならこの男は俺の【親友】…そして、二度と再会することはないと覚悟を決めてあの街を出た俺にとって、最悪の【再会】、そう…俺にとっては眩しい存在【衛宮士郎】との再会だった

 

そんな俺の気も知らずに衛宮は俺に対し、容赦なく投影した剣を振るう…こっちの気も知らないのだろう…その剣に迷いはない。俺はただ、衛宮の剣をよけるか、防ぐことしかできなかった

火花が散る中…俺はこの状況からどうやって、彼女と共にこの場を離脱するか頭を回す…彼女がいる中、爆発物や毒ガスは使用できない…重火器もこの狭い場所では跳弾の可能性もある…

 

ならば―――――――――――

 

靴底のスパイクを作動させ、衛宮の剣を破壊すると同時にお得意の早撃ちでエミヤの肩を撃ち抜く…

 

「なっ…」

 

さすがに至近距離の発砲の衝撃と強烈な痛みに体制を崩す衛宮…追撃は可能だが、まず先に負傷している彼女を俺の部屋に移すことを優先する。

裏拳で衛宮を殴り飛ばし、すぐに彼女を抱え、この場を離脱すること優先する…しかし…負傷したはずの衛宮はなぜか負傷を諸共せず、全力で襲い掛かる

 

「………ちっ!!!!」

 

大きく舌打ちすると片手を四次元ポケットに突っ込み、MG42を手に取る…その光景に思わず驚愕する衛宮…しかし容赦はしない、MG42のその連射性能を駆使し、襲い掛かる衛宮に対し発砲する

 

「すまないな…衛宮」

 

「の…のび太!?」

 

やっと気づいた――――――――しかし、もう遅い。

敵として現れたのならばそれ相応の対処を行う、それがたとえ親友でも俺は守りたい者を守る…

 

MG42のあの電動ノコギリのような銃声と共に打ち出される銃弾の雨は確実に衛宮をとらえ…着弾と同時に再び路地裏に落ちていった…

 

追跡の気配はないことを確認すると負傷して、苦しむ彼女と共に治療ができる場所へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしもし…遠坂か、すまない…ちょっとしくじった…悪いんだが、アルトリアに内緒でこっちに来てくれないか…呪いのせいで【全て遠き理想郷(アヴァロン)】の機能が阻害されて…動けないんだ…」

 

 

 

 

 

 

 


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