ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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僕はね…ジャックちゃんのお母さんになったんだ…(狂喜)


65.聖杯戦争開始九日目/追憶の古傷.後編【4】~希望の木編~

「まさか…おまえが犯人だったとはな…恐竜…ハンター」

 

傷だらけの体で地下奥深くにたどり着いたNOBITAは今回の黒幕と対峙していた。

NOBITAはその顔を見て、憎しみを混ぜた感情で黒マスクとその赤いハットをかぶった男を睨みつけた…

 

恐竜ハンター…ピー助を狙って、僕たちの時代へやってきた時空犯罪者『タイムジャッカー』…その男と対峙した瞬間、自分の心に巣くう呪いが蠢き始めた。

 

殺せ…殺してしまえ―――――――――――――

 

(黙ってろ!!)

 

呪いの言葉を一蹴する俺…ここまでくるまでに配置されていた”化け物”たち、その化け物たちから彼女を守れるために呪いを使用しすぎたことを後悔しながらも俺は恐竜ハンターに問を投げかけた

 

「つ…答えろ!!どうして、お前がここにいる!!!」

 

NOBITAは叫んだ…No.6599は俺の後ろに隠れ…震えながらも恐竜ハンターを見ていた

 

「フフッ…なぜ私がここにいるかって?そんなの簡単だよ!!復讐さ!!復讐!!タイムパトロールへの復讐…そして『野比のび太』、君への復讐さぁ!!!」

 

狂った笑顔で叫ぶ恐竜ハンター…その解答にNOBITAは舌打ちをしながらもコルト・SAAを恐竜ハンターへ向けた。

本来ならタイムパトロールが管理する『監獄』に収監されているはずの奴がなぜここにいるか疑問に思ったが、そんなことはどうでもよかった、今の目的は子供たちの救出だ、それ以外はどうでもよかった

 

「子供たちはどこにいる?」

 

「子供たちぃ?そんなの喰わせたに決まってるだろ!!!おまえが殺した化け物たちに!!!もう既に消化されているだろうけどなぁ!!!!」

 

「嘘が下手だな…おまえが実験に必要な上物をあんな欠陥化け物の食い物にするわけないだろ…?そもそも、俺がここにいること自体…想定外のはずだ」

 

巨大な蝙蝠、カメレオン…挙句の果てには異形な人間…銃器と魔術に耐性があったものの、戦闘能力から察して、貴重な実験体をあの化け物の食い物にした可能性は低かった

 

「悪いが…おまえの玩具は俺には通用しない…早くくたばれ…外道!」

 

俺がコルト・SAAに引き金をかけた瞬間だった―――――――――――突如として、後ろの扉が開いた。

 

巨大な…三つ首の化け物…その姿を見た瞬間、俺はコルト・SAAの引き金を引き事を躊躇ってしまった…

 

「ピ……ピー助…」

 

その言葉を口にしてしまった…そう、もう見る影もないが、ピー助だった。

しかし、ピー助は首長竜の特徴の長い首を鞭のようにしならせ、俺に攻撃してきた…

 

「つっ!!!」

 

防御が遅れた――――――――――――――その瞬間、俺はピー助の首よって、突き飛ばされてしまった…

 

「恐竜…ハンタァァァァァァァァァァァァァ――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

嗤う恐竜ハンターを睨みつけながら俺は叫んだ―――――――そして、コルト・SAAで恐竜ハンターの頭部に発砲しようとするがピー助がそれを妨げるように再び首をしならせ、攻撃を放ってくる

しかし、その攻撃は意地でも躱し、呪いでピー助の周りを取り囲み、呪いの檻を生成する。

 

これは一時的な時間稼ぎすぎない、奴が作り出した生物はすべて、呪いの耐性がある…呪いで生成した物はあいつらにとっては無毒だ

 

「呪いの威力が…上がっているな、それこそがお前自身だよ『野比のび太』!!!さぁ、恨め!!!そして、自身の呪いに毒されて死ぬがいい!!!」

 

叫ぶ恐竜ハンター、その姿にもはや過去の面影なく、むしろ残虐性が増しているように見えた

 

「殺して――――――――――――――やる!!!」

 

コルト・SAAの弾薬をすべて抜き、代わりに呪いで生成した弾丸を装填し、引き金を引いた…

しかし、ピー助は炎を吐き、呪い弾丸すらその炎で焼き尽くした。

 

「ピー…助」

 

変わり果てたピー助に…歯を食いしばる俺はコルト・SAAを投げ捨て…ククリ刀を引き抜いた。

 

ピー助は苦しんでいる…恐竜の遺伝子に多数の遺伝子を組み込んだことによる副作用がもう既にピー助を体を蝕んでいた

他の遺伝子はピー助にとって毒だ、タイム風呂敷さえあればピー助は助けられたかもしれない…しかし、そのタイム風呂敷はドラえもんが死んだあの日…もう既に壊れている

殺したくない―――――――――しかし、ここで殺さなかったら、あの子も…この施設の子供たちも…

 

 

「ピー助…ごめんよ、やっぱり…白亜紀に帰すんじゃなかった…君を蘇らせるんじゃなかった…でも大丈夫だよ、ピー助…これから僕が…”殺してあげる”から」

 

髑髏のマスクをつけなおし、僕は覚悟を決めて走った―――――――――――――――――走って走って、ピー助の攻撃をすべて回避していく

そして、三本の内、一本の首を切り落としつつも、もう一つの首に縋り付き、無理やり、四次元ポケットからM1887ショットガンを取り出し、その口に銃口を押し込み、引き金を引いた

 

魔法によって強化された銃弾は対物ライフルの威力すらしのぎ、その首を吹き飛ばす

 

「グュァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

悲鳴を上げた――――――――――――もう一つ、首を潰せば…ピー助は息絶える…ピー助を楽にしてやれる…

頭の中をピー助の記憶が過ぎる中、俺はM1887の空薬莢を排出し、悲鳴を上げるピー助に対し、俺は再び銃口を向けた

 

「バイバイ…ピー助…」

 

涙で濡れるマスクで視界が歪む中…俺は的確にピー助の頭を撃ち抜いた――――――――――――――――――――――――――

 

悲鳴をあげることなく、地面にただドスンっと横たわる亡骸、そして、三本の首からは黒い血が透明な床を染めていく

 

「馬鹿な…あれほど大切にしていた恐竜を…殺しただと?」

 

嗤っていた恐竜ハンターからあの表情は消えた…No.6599は震えながらも物陰で血塗られたマスクと血塗られた銃を見つめていた…

 

「………」

 

黒く血塗られた銃とマスク…それを見た俺は何かが『バキンっ』と壊れた音がした――――――――――

今まで溜まっていた『物』を封じ込めていた扉が壊れるような、そんな音…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

溢れだしたすべての悪意―――――――――――――――――――――――――――――――――――その悪意は俺の視界はすべて包み込んだ

 

 

 

「ぶっ壊してやる…こんな世界」

 

 

 

 

 

 

 

 


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