ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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7.聖杯戦争開始一日前/Pocket.ON

「桜…やっぱり体調悪いのかな…」

 

昼休み…僕と士郎は屋上にいた…

昨日、どうやら、桜の体調がすぐれなかったらしく、二カ月後に行われる世界早撃ち大会で必要な物の買い出しに行けなかった

ドラえもんは昨日からずっと、士郎から貸してもらった本を読み続けている…

今までにないほど真剣なドラえもん…あんなドラえもん、今まで見たことがなかった

だけど、解決できる…うん…今までみたいに…

そう、僕は心にいいつけ…昼食のサンドイッチの頬張る、考えていてもしょうがない…

今はドラえもんにすべて任すしかない…

 

僕が召喚した英雄はどこにいるかと言うと、霊体化?して、なぜか僕の側にいる…

なんでも外は危険だからとか…僕にしがみつき、離れようとしなかった

困った僕…そんな時、あの子は霊体化して、着いて行くと言って…幽霊みたいに透明化し…学校までついてきている

一体何が危険なのか…まったくわからないが、好きにさせる事にした…

 

「桜…大丈夫かな?」

 

空を見上げながら僕はただ…ただ…心配することしかできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ…」

 

その頃…私は苦しんでいた…

お爺様が死んだことにより、体の中にいる刻印虫が暴れ出したのだ…

強烈な痛みに血を吐く私…ベッドは血の色で真っ赤に染まっている…

 

 

 

ああ…ここで終わるんだ…

 

 

 

 

 

せっかく…せっかく…自由になったのに…

 

 

 

 

「馬鹿なのか…おまえは…」

 

そこへ現れた弓兵(アーチャー)…私は鋭い眼で自ら召喚した弓兵(アーチャー)を睨みつける

 

「何が…馬鹿なんですか…?あなたがお爺様を殺したせいで私は今こうなっているんですよ?」

 

そもそも、こいつが…こいつがお爺様を殺したせいで、私は…今、ここまで苦しんでいるのだから…

 

「ああ、確かにそうだ…あの蟲爺があまりにも醜くてね…うっかり、殺してしまった…まったく魔術師とは醜い物だ…平然と自分のために他人を犠牲にする、あの蟲爺は魔術師の中でも一、二を争うほど醜くかった

不老不死など存在しない…不老不死になったどころで…精神は…心は不老不死にならない、もしあの蟲の身体に不老不死が宿ろうとも…結局は精神は摩耗し、廃人になるだけなのにな…」

 

弓兵(アーチャー)は冷酷にお爺様の願いを完全否定する…

ただ、弓兵(アーチャー)はお爺様と言う魔術師…いや、すべての魔術師の理念・価値観が嫌いなのであろう…

 

「それじゃあ、魔術師である私も…嫌い?だから、あなたは私にこんな仕打ちをしているの?」

 

わずかに残った力を振り絞り、私は弓兵(アーチャー)に問う…

弓兵(アーチャー)は魔術師の家系で生まれ落ちた私を苦しめて殺すために…こんな仕打ちをしている…

でもいい…これが終われば…こんな世界からサヨナラできる…そう思った時だった、弓兵(アーチャー)の答えを出す

 

「おまえが魔術師?何を言っている…おまえが魔術師なら召喚された時点でおまえを殺している…おまえは魔術使い(・・・・)だ、他人を救うために魔術を使う…相手に対価を求めない…そう言う類の人間だ」

 

弓兵(アーチャー)の答えはとても、意外だった…私が…魔術師じゃない?私は…魔術…使い?

 

「俺がお前の事を馬鹿と言ったのは…こんな状況になっても助けを求めようとしない、そのおまえのその自分の価値感(・・・・・・)だ…おまえはお前自身の価値を低く判断している…だからおまえは今、助けを求めようとしない、だから俺はおまえが助けを求めるまで、手を出さなかった…助けを求めようとしない者を助けても、意味はない…助けたとしても、自分自らその命を断つからな…」

 

「・・・・・」

 

黙って…あなたに私の何が分かるの…虫蔵に放り込まれて…体を弄られて…それを毎日毎日…過ごして来た

時に壊れそうな心を理性を殺して、持たしてきた…

でも、唯一の心の居所も…私の手では届かない、汚れた私では…のび太さんに隣に…私は相応しくない

のび太先輩に相応しいのは汚れた私じゃなくて…純粋で…穏やかな人だ…

 

 

 

だから…

 

 

 

 

 

だから…

 

 

 

 

 

だから…!!

 

 

 

 

 

「お前…汚れてるとか思っているんじゃないだろうな…?」

 

サングラスを突如…外し、投げ捨てた弓兵(アーチャー)

 

真紅の眼…血染まったような真っ赤な眼が…私に突き刺さる

 

「お前が汚れている?俺はそうは思わない…それなら俺のほうが汚れている…つもりにつもった【悪】の怨念をすべて被った俺の方がな…」

 

弓兵(アーチャー)は悲しそうな眼で…私を見つめる…

 

「お前自身が汚れていると認識しているのなら…それはしょうがない…だが、その汚れを浄化できる…お前にとって、大切な存在を探せ…

おまえはもう自由だ…お前の人生はこれからだ…死ぬ暇があるのなら、お前自身の幸せを探せ…俺にはもうできない…俺の想い人も…幸福も死んでいるからな」

 

弓兵(アーチャー)は投げ捨てたサングラスを拾いあげ…私に手を差し伸べた…

 

ああ…似ている…この人も…決して人を裏切らない人間だ…

 

他人の幸せを願い…他人の不幸を心から悲しむことができる……まっすぐな眼…

 

この英雄の眼は私にとっての【正義の味方】に似ていた…

 

「助けて…弓兵(アーチャー)…」

 

助けを求める…すると…私の手の甲にある令呪の一角が消える…

 

「真名開帳…Pocket.ON(ポケット・オン)……!」

 

令呪の一角と引き換えに…私は命を救われた…

それと始まった…私の第二の人生が…私は生き残る…そして、救う…私の【正義の味方】を…この聖杯戦争から…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今日はQ&Aをお休みします…

次回はとうとう聖杯戦争開始です!

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