お魚海賊団に!俺は会う!(一旦完結)   作:てっちゃーん
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今回は少しだけ短いよ。


アーサー end

グランドノアにコロシアムがある事はご存知だろうか? ここはありとあらゆる人間やモン娘の強者が集まる。 そして男は大体モン娘に弄ばれて終わる。 そんな光景を貴族たちは楽しそうに観戦したり、この国が賑わう一つの方として幾度なくコロシアムは開催されている。

 

 

もちろんただ戦うわけではない。

 

 

景品が存在する。

 

 

俺は今回コロシアムでその景品が欲しくて参加を決めたのだ。

 

 

力の種、守の種など、ステータスを伸ばす種系のアイテムがセットでプレゼントされるのだ。 俺はこれを欲しいがため参加する。 コロシアムの受付で登録を済ませ、控え室に招かれる。 そこには色んなモン娘で溢れていた。 少数だが、人間もいる。

 

だけど約1名様、部屋の片隅でスキュラに弄ばれ、快楽に悶えていた。

 

一応、控え室では戦闘が禁止されているが、こうした軽い力試しは許されてるようで、あの屈強な男は「スキュラ程度の快楽はどうって事ない」と挑発したらしい。 そんなスキュラも少しカチンと来たらしく「ならお試しに」と自慢の職種で屈強(そう)な男に触れ……

 

 

 

で、今はよだれを垂らしている状態らしい。

 

 

 

全く…バカヤロウめ。

 

男がモン娘に勝てるわけないだろ。

 

てかソイツの装備品見ると鉄系ばっかりだ。

 

出だしの冒険者か?

 

 

 

「せめて鋼装備で固めておけよ…」

 

 

 

屈強な男に見えただけで弱いらしい。

 

なんとも命知らずな。

 

まぁこのコロシアムでは命のやり取りは許されてないけど……己の技量を見極める事は出来なかった、さただの世間知らずかもな。

 

まぁ民主や貴族にへんな醜態晒さなくて良かったんじゃないか? …なんて口に出す事なく、このコロシアムの空気を感じる。

 

 

とりあえず早速脱落者が一人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、短い開会式を終えて早速試合が始まった。

 

俺は新人ルーキーとしてそれなりに歓声が上がる。 しかしこの歓声はあくまでルーキーに対する応援ではない。何故なら俺みたいな右左あまり分かってない初参加者はこのコロシアムのメインディッシュだ。 モン娘に負ければ犯される、そんな醜態を待ち望ん感激の声なのはたしかだ。 活きの良い青年がコロシアムの中央でモン娘達から施される魔性の性技で快楽に悶える姿はさぞかし楽しいのだろう。

 

観戦してる貴族達などは大体そんな感じで楽しんでいる。

原作無印も似たようなところあったからな。

 

 

 

だがしかし、その期待は悉く裏切ってやった。

 

 

俺は初見殺しの塊であるエクバの力を存分に発揮していろんな強者を打ち砕いて来た。

 

 

いつしか俺に対する歓声は、優勝候補としての応援に代わる。

 

人間の手のひら返しはここでも健在。

はっきりわかんだね。

 

 

そしてポンポンと決勝戦までやって来たが、目の前に立っているのはこのコロシアムの優勝常連選手である『デュラハン』だった。

 

デュラハンは自分の顔を脇に収め、こちらを眺める。 それは戦士としての眼で挑戦者を観察してるのか? またはモン娘としての眼で獲物を観察してるのか? それは彼女しか分からない。

 

でも負けるつもりはサラサラ無い。

 

 

てか負けたらこのコロシアムの中央で性的な公開処刑だ。 おそらく死ぬ事はない思うけど、一生心が立ち直れなくなりそうな沼に落とされる。 それを嫌がった俺は負けないように気を引き締め、最後のフィールドに立った。

 

 

 

 

「確かフラッグと言ったな?」

 

 

「ああ」

 

 

「人間の力でここまで来れた事は賞賛に値する。 だが私は周りと違ってそう簡単に倒れやしない」

 

 

「あなたは優勝常連者らしいからな。 その言葉に偽りはなさそうだ」

 

 

 

俺は審判の笛の合図でビームライフルのトリガーを引き、デュラハンを攻撃を開始した。

 

何度か俺の戦いを方を観戦してるのか、ビームライフルは伏せがずに回避して、一気に詰め寄る。

 

そして振り下ろされたデュラハンの剣はビームライフルと衝突する。

 

 

 

「ビーム十手」

 

 

 

デュラハンは剣を受け止めたビームライフルに驚くが、好戦的な表情に切り替わった。

 

 

 

「マキナはやはり面白いものばかりだな」

 

 

「それは認めるけど、俺が持つものは周りと違うぞ?」

 

 

 

俺はビームサーベルをX1改が使う『ブランド・マーカー』に変換させるとデュラハンの脇を突き刺さす。

 

急に伸びるビームの刃にデュラハンは怯んだ。

 

そのままX1改の横格闘を決めるため、回転しながら踵落としでデュラハンを地面に打ちつけながら吹き飛ばした。

 

だが相手は戦士であり、モン娘だ。

 

そう簡単には倒れてくれなかった。

 

 

 

いや、まだまだここからだ…

 

多彩なマキブの力はこんなものではない。

 

 

 

「ッ! 『EXAMシステム』スタンバイ!!」

 

 

 

 

視界の中が徐々に赤く染まっていき、最後は見えずらくなるだろう。

 

しかしデュラハンだけはくっきりと姿が映り、心の中では何がなんでも敵を倒したい気持ちで溢れ出す。 そうなった時、俺は人間以上の強さを手に入れる。 その昂りは戦闘が終わるまで絶えることはないだろう。

 

 

 

「さぁ来い!優勝候補! 私も隊を率いる者もして簡単に負けしない!!」

 

 

 

デュラハンって種族では闘争をあまり好まないエルフの筈なんだけど、随分と好戦的だな?

 

だがエルフのスペックで戦闘特化とか、こりゃかなり辛いだろうな。

 

マキブ頼りな俺がどこまで初見殺しを出し続けれるかが、勝負の鍵だ。

 

 

こちらも簡単に負けやしないさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、コロシアムで優勝した俺は大歓声に包まれた。 何せ優勝常連者であるデュラハンを倒したからだ。 しかし前回もとある勇者御一行によって倒されたらしいが、こうも続いて負けるとは思わなかったらしい。 だが俺の場合だと一人で倒したのだから状況が違う。

 

 

番狂わせな結果に観客はさまざまな反応で俺を称えていた。

 

 

それから景品を受け取り、ステータス上昇の種を受け取ってコロシアムを後にした。

 

 

コロシアムの盛り上がりが街中にも届いてるのか随分と騒がしい。

 

まぁこれで国が活気に満ちてるのだから万々歳なんだろう。

 

しかし今日はあまり騒ぐ気持ちにもならないため、賑やかな酒場に寄らず、そのまま宿屋まで帰ることにした。 マキブの整理もしたい。 そんなこと考えながら静かな道を歩いてた……その時だ。

 

 

 

「こんばんは、今大会の優勝者さま」

 

 

「?」

 

 

「一緒にディナーでも如何? そのあとはゆっくりと淫らに夜を過ごしません? ふふふ」

 

 

 

俺を見かけたとある貴婦人から食事に招く。

 

他にも『満足させて、あ・げ・る』とウインクしながら慣れたやり口で魅惑的に誘ってきた。

 

てか食事はおそらく俺だろう、性的な意味で。 だってこの婦人からモン娘の香りがする。 だとしたら人に化けることが上手いサキュバスかな? 別にその者から匂いがするわけでは無いけど、旅をしていると人間に化けていても何となくわかるのだ。

 

それからその貴婦人は豊満な胸元を色っぽく見せつけ、ゆさゆさと緩やかに揺らし、魔性の色香を漂わせてこちらを誘惑して来る。 俺は目の保養として受け取り、そのお誘いを断った次の瞬間だった。

 

 

 

「ふふ、じゃあ無理矢理でも」

 

 

「!?」

 

 

 

蠱惑的で楽しそうな声と共に、貴婦人の扇子から魔法の煙が吹き出す。 攻撃魔法ではないことはわかったが、これはチャームに近い誘惑の魔法だ。

 

一応反応できたからコレは回避できると思うが…

 

 

 

「残念ながら、この者は私が先約だ」

 

 

「ふぁ!?」

 

 

 

と、横からとある女性が割り込み、チャームの魔法を素手で攘う。 彼女にその魔法は受け付けず、なんともないようだ。

 

 

 

「では失礼する」

 

 

「!」

 

 

 

俺の腕を掻っ攫うとそのまま貴婦人から離れる。 一応助けられたということだろうか? そして俺をあの場所から連れた人物を……いや、人物と言うよりモン娘だ。

 

 

 

「もしかして『アーサー』?」

 

 

「その通りだ」

 

 

「あんな事するくらいだ、何か用でもあるのか?」

 

 

 

アーサーとは目の前にいるデュラハンの名前。

 

そしてこのデュラハンは先ほどコロシアムで戦った相手だ。

 

しかし何故助けてくれたのだろうか?

 

 

 

「用が有ると言うのは強ち間違いではない」

 

 

「でも先約と言ったのは嘘だけどな〜」

 

 

「いや、それに関してだか、ちゃんと伝えて有るぞ」

 

 

「?」

 

 

「コロシアムで戦っていた時に言ったじゃないか。 その力、グランドノアで役に立てないかと」

 

 

「……あ、そういやそんな事言ってたな」

 

 

 

先ほどの決勝戦、試合中とは言えアーサーは俺の力に関心を持ったのか急に勧誘して来た。 最初は揺さぶるための言葉かと思ったが、その言葉は本心から溢れていたのを理解した。 何故なら彼女はグランドノア第1連隊を率いる隊長であり、強者を求めている。 それはグランドノアの兵士となり得る者としても、己を高めてくれる共としても、両方の意味を持って探していた。

 

それが今回、俺だったらしい。

 

 

 

「俺が兵士ね〜? 務まるだろうか…」

 

 

「む? やってくれるのか?」

 

 

「そうだな。 アーサーと同じくらいの階級くれたら俺は嬉しいな? そうすれば虐められなくなるので」

 

 

「!!… はっはっは! なるほど」

 

 

 

Gレコのベルリと似たようなセリフで取引するとアーサーは笑う。 脇に抱えてある顔と切り離されてる胴体の肩が上下に笑いで揺れている姿はシュールである。

 

てか、そんなに面白かったか?

 

 

 

「なるほど、しかし私と同階級か。 それは周りに自分の実力を示さなければ不可能だ」

 

 

「なら示せば良いじゃん? 実力主義の世界ならわかりやすくて俺は好きだよ? なんなら今すぐにアーサーと同じくらいの奴を倒させて貰っても構わないぞ?」

 

 

「…その感じだと、勧誘を受けてくれたと言うのか?」

 

 

「うん、まぁね」

 

 

「一応誘ってる側として確かめるが、今のところフラッグは冒険者だ。 グランドノアの部隊に加わるとなると自由が半分縛られることになる。 良いのか?」

 

 

「冒険心は失われた訳じゃ無いけど、そのうち職を持たないとダメだろ? いつまでも冒険していられる訳じゃ無いんだ。 もし愛する女性を手に入れたのなら、俺もひとりの大黒柱として職を持たない示しがつかない気がする」

 

 

「別にそんなことは無いと思うが……いや、そこはフラッグの考えに任せる。 では、その…来てくれるのだな?」

 

 

「おう」

 

 

「ならば歓迎しよう! ……あ、明日の朝、グランドノアの橋まで来るが良い! 私はそこで待っている!」

 

 

「? わかった」

 

 

 

なんか異様に嬉しそうだ。 そんなに強敵が欲しかったのか? エルフと言えども、戦士タイプなエルフならこのくらい普通なんだろうか? まぁそこら辺は一緒にグランドノアの兵士をやる事で見定めて行けばいい。

 

そう考えながら俺は安い宿屋に泊まり、明日を待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、あれから何日か経過した。

 

俺はとりあえず兵士として働き、もし兵士として噛み合わなければ半年くらいで止めようかと半分無責任な事を考えていた。 しかしグランドノアの兵士とは良き仲間に恵まれ、それなりに楽しい時間を過ごせていたので兵士を止める考えは簡単に薄れていた。

 

あと俺の階級だが、そこそこ権限を持って動かせるくらいに偉くなった。 最初はコロシアム優勝者の名を隠した新兵扱いだったけど、次々と厄介ごとをこなし、どんな強敵が相手でも俺は負け知らずで立ち向かい、色んな人を救ってきた。

 

そして気づいたら数週間で一つの小隊を持った軍隊長となった。 主にマキナ師が集う機械的な小隊なのだが、俺が入る前は微妙な軍用だったらしい。 しかし女王様から『ヘルメスの薔薇の設計図』を貰い受けた俺が隊長となると目覚ましい成果を上げ、いつの間にかアーサーと同じ最前線で活躍する部隊となった。

 

マキナ師を含めた兵数は小隊だが、戦闘に置いて持続性が高く、メンテナンスさえ欠かさず行えば長期戦も最後まで戦い抜くことが出来る強靭な部隊として頼られていた。

 

これらは俺が色々と頑張ったお陰らしい。

 

そのお陰で、街中をパトロールすれば子供達に憧れを集めることになっていた。 たまに色気を出して誘惑してくる物好きな女性や痴女が俺を惑わそうとしてくるが、千里眼でも持ってるのか怪しいアーサーがすぐに嗅ぎつけ、あしらったりを繰り返していた。

 

 

何とも仲間思いな第1部隊の隊長さんだと思っていたが、それは少し俺が鈍感なだけだったらしい。

 

 

 

彼女は次々と活躍する俺に好意を抱き、そしていつしか惹かれていたようだ。

 

 

最初はアーサーも戦士として強い男に惹かれていたように思っていたが、胸の高鳴りがどうちゃらこうちゃらと申して落ち着かないと言っていた。 仲間のケロベロスにも相談したりと、色々情報を集めた結果、俺に対して『LOVE』の意味で好意を抱いていたことに気づいたらしい。

 

その時のアーサーは見ものだったとかケロベロスが言っていた。 切り離された胴体の首から情熱な真っ赤な炎が吹き出して、女性のときめきを抑えられなかったとか言っていた。

 

見たかったなぁ。

 

 

まぁそれを聞かされても尚、俺はアーサーと同じ兵の仲間として接し、ゆっくりと歩み寄った。

 

 

そして反攻作戦が始まる数日前、俺は彼女の部屋に招かれた。 プライベートも合わせたちょっとしたミーティングだ。 しかしそのミーティングで彼女は生き残れるか不安な事を、隊長格として情けなく零していた。 そんな俺は反攻作戦で命を落とすような万が一の事を考え、死ぬ前にアーサーに好きだと言う事を確かめる。

 

すると彼女は恥ずかしいながらゆっくりと時間をかけて『YES』と答え返してくれた。

 

大変嬉しくなった俺は彼女の離れた顔を抱え、胴体にはめ込むと、力強く抱きしめて口づけをしてベッドに押し込んだ。

 

それからそっちの意味で一戦交えた。

 

やはりモン娘には勝てなかったけど、心地よく包み込まれた時間を過ごし、たしかに愛されていた事を彼女から確認した。

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

「フラッグ! 生きてるな!?」

 

 

「俺は問題ない、それよりもこのままだとジリ貧だ。 だからアーサーは魔法で能力の強化を得たら俺がシールドビットを送る。 そこで活路を見出してくれ!」

 

 

「わかった!! 頼りにしてるぞ!!」

 

 

「任せろ。 グランドノア軍で後方支援射撃が最強と言われた俺たちマキナ小隊が承る。 ……すうぅぅ……ッッ、テメェらァァ!! ここからが執念場だ!! 機械仕掛けは人海戦術に勝る事をここで見せてやれ!!」

 

 

「「「了解!!」」」

 

 

 

大国をかけた戦いに身を投じ、俺はアーサーと肩を並べて戦っていた。

 

相手は理不尽な程数が多い部隊だが、今は国を守るひとりの兵士として戦う。 それはマキブ達が……戦争を股にかけてきたガンダムの武装達が、兵士となった俺に賛同して戦でその力を存分に振るう。

 

負ける気がしない。

 

死亡フラグなんか関係ない。

 

 

 

「俺は生きる!」

 

 

 

ガガガ!

 

 

 

「生きて! アーサーと! 添い遂げる!」

 

 

 

「なっ、こ、ここで送る言葉かフラッグ!?」

 

 

 

「本当に送るのはシールドビットだってね!」

 

 

 

「ご、誤魔化すな!フラッグ!!」

 

 

 

 

笑顔が絶えない戦場と言うわけじゃ無いが、脇に抱き抱えられてる彼女の少し赤く染まり、戦士として柄にもなく緩んでいたその顔を見て俺はニヤニヤとする。

 

余裕なその心は負ける気がしないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の名はフラッグ。

 

切り離されない縁を結んだ彼女の仲間です。

 

 

 

お、わ、り。




end route【 デュラハン 】

作業BGM【 ハレ晴れユカイ 】


一言コメント『え?可愛い? だって……アーサーなんだぜ?』


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