旗風のキャラが迷子。
瑞葛の場合。
「翔鶴姉見て見て〜今年のおニューの水着だよ!かっちゃったぁ〜!だって夏だよ夏。翔鶴姉も買いに行こうよ〜」
「えぇ、行きましょうね。」
なーんて話を耳に聞くぐらいには夏が近づいてきた。
いや、提督に休みねぇけど…ていうか負担でか過ぎ何だけど…特に夏は風紀が緩む時期だ、クレイジーサイコレズ共を鎮めるのに半日費やすなんてザラだ。
「ぐぬぬ…瑞鶴先輩と買い物行きたい行きたい行きたい行きたい行きたいぃぃ!」
特にこう言うの、とても面倒臭い。放っておくと秘書艦の時に愚痴られるので今のウチに処理しておこう。
おい、葛城。
「なによ?」
お前の気持ちも分かるが、瑞鶴も姉が恋しいんだ。後で時間は作ってもらえると思うし、しなかったらお前の教育役を任せてない。
「…でも……っていうか!天城ねぇは何時帰ってくるのよ!」
さぁな…地獄のロシア研修だ、今頃凍えてんじゃねぇのか?
「あ、なたねぇ⁈」
そして、突然スープレックス決めてくる葛城。
ギブギブギブギブ!ちょっと待て!馬鹿!瑞鶴達にバレるだろ!
「馬鹿って何よ!貴方の方が頭回ってないじゃない!」
未だに主兵装を高角砲と間違えるどこかさんと比べたらよっぽど回ってらぁ!
「あん?何よ貴方!やる気?」
「来いよ葛城…怖いのか?武器なんか捨ててかかって来い!」
「野郎ぉぶっ殺してやるーっ!」
ドサドサぁ!
そのままどつき合いに発展し、もみ合ったまま草むらから転がり出てしまった。
「え?提督さん…と葛城?」フリーズする瑞鶴。
「あらあらぁ〜お二人は仲(意味深)がよろしいんですね。」にこやかな笑顔の翔鶴。あかん、これキレてる。
「あっあ…あっ…」言葉を発せなくなるほど動転している葛城。
あ、いや、待て!これは誤解だ!決して葛城と然るべき行為をしてたとか、逢い引きしてたとか、そんなんじゃねぇからなぁっ!
「…なるほどねぇ。分かったわ。」
再起動した瑞鶴が状況を理解してくれたようだ。
助かっ「攻撃隊発艦!目標提督の14センチ単装砲!やっちゃってーッ!」てねぇわこれ。
春風×旗風
「春姉さん…そんな…そんなとこ弄っちゃ♡」
隣の秘書官席で一人盛る和服姿の少女。
なぁ、旗風。
「何ですか提督?」
お前が春風が好きなのは分かった。けどな…
「けどな?」
お前考えが行き過ぎてるんだよ!何?何を弄られてんの⁈「ナニをです!」誰が上手いこと言えつった!そう言うのは自室でやってくれ!
「でも、それじゃ春姉さんに見られちゃう…でも…それも…ゴクリ」
何で今唾を飲み込んだかは聞かないが、ここでは言うなよ…
「意外とあり…?」
やめろぉぉぉぉぉ!それ以上言ったら、春風を長期演習に飛ばすぞ!
「提督、お茶が入りました。」
ぇ?うん…まぁありがとう。
え、いつの間にお茶いれてたの?君ついさっきまで盛ってたよね?
って…出がらしだこれ!