そんな世界で生きるため   作:ぶつ切りローマ
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二度目の投稿。だけどマジで短い。
ホントは一話に入れる予定だったんだけど、構造的な閑話を挟む形になりました。
たぶん相当見にくいです。ごめんなさい。

・閑話から四話に変更。うん、確かに閑話じゃないよね。


グレムリア・ラプラス/04

 

 

 『グレムリア・ラプラス』

 

 彼は世界で最も有名であろう神話――ギリシャ神話の原典を記した男、世界を超えた男、『始まりの智慧の人間』など様々な呼び方があるが、人類の始まりを知る者として、その名を世に轟かせている。

 

 その実態は神代においての魔導の頂点に君臨する程の魔術師であるとされ、しかし根源を目指すことを目的としていなかったその魔導への態度に、"根源を捨てた"として、一部の魔術師からは侮蔑を向けられている面も存在する。

 

 しかし、彼の残した功績は偉大である。

 彼の周囲で起きた神話時代の様々な出来事――つまり、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()――テウルギア。

 ヘラクレスを筆頭とする「人の在り方」を記したギリシャ神話原典。

 それら二つを書き記した――人理の始まりを告げた人間。それがグレムリア・ラプラスだ。

 彼の謎は未だに多い。拙作が、彼の残した標を解くための鍵となれば幸いである。

 

 

『神話を記した男・グレムリアに関する書物』

 ――――――――――――――著者後書きより抜粋。

 

 

 

 

 

 ▼▼▼

 

 

 

 

 

 

 小説を書きたい。

 

 そんな思いに駆られたのは、俺がこの世界に生まれ落ちてから十数年間が経った頃だ。

 どうしてそう思ったのか――そんなのは簡単だ。今思えばどうしようもないことだが、当時の俺は"後世に名を残したい"なんて、身に余ることを願ってしまっただけ。

 

 その為に俺が取った行動が――神話を記すこと。

 

 前世で――この世界に来るまで、俺は大学で神話とか民族関連のことを専攻していた。だから、そういう方面への造詣はそれなりに深かったというのもあって神話を記すことにしたのだ。

 

 思いついたが吉日。そこからの行動は速かった。俺の生まれた家は魔術――いや魔法か? どちらでもいいけど、それを専門にしていたから、小さい頃から教え込まれた初心者に毛が生えた程度の魔術で数千年は持つ書物を作りあげた。

 これで紙は用意できた。同じように拵えたインクもある――だが、一つ足りないことがあった。

 

 ……ここってちゃんとギリシャ神話あんの?

 

 その確認をしていなかったのだ。ホントに本末転倒極まりない。マジで馬鹿じゃんと自分に呆れたものだ。だが、今からヘラクレスとか探しに行くわけにもいかない――そこで俺が取ったことは至極単純だ。

 

「そうだ、月にいこう」

 

 完全に四国に行こう的なノリだった。いや、月と言っても、モノホンの月ではないのだが。

 

 ただ俺は()()()()()()()()()()()()()()()()()――便宜上、俺は月と呼んでいるが――に移動しただけだ。そこに次元を超えて世界そのものを観測する機械を作って設置、世界を観測しながら実際にギリシャ神話。目で見て、よく分からなかった細かい所まで記したのだ。

 

 その時が一番ハイテンションだったって、今では反省してる。

 機械――ラプラスを使ってギリシャ神話の全部を書き終えた俺は、そのままのノリで自伝を書き始めた。

 実際に俺がこの世界線で経験したことを書いて――ちょっとだけ、ちょっとだけ美化したけど――それも同じように後世に残そうと思ったのだ。

 これでいい感じに辻褄があうだろうし、俺の名前も残るだろうと思ってニヤニヤとほくそ笑んでいたのが二千年前。

 

 そして、俺が『月』でダラダラと無駄な日々を過ごしている間に、いつの間にやら長い時が流れていて。

 なんだこれはとか思ってるうちに、何かに引っ張られて意識が遠のくのを感じながら。

 

 

 

 

 

「――問おう。

 君が、俺のマスターか?」

 

 

 

 

 

 燃え盛る街中で、オレンジ色の髪色をした少女に無意識のうちにそう言っていた。

 そして、俺は。

 

 

 

 

 

 

 ここは型月世界だったらしい、と。

 

 述べ二千年越え。

 それだけの長い月日をかけて、その現実に、俺はようやく気がついたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真名バラシした時の女子三人の驚愕の表情が印象的だった、とそれだけは追加しておく。

 

 

 

 




ぐれむりあ「言わなきゃならない気がした」

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マジで短くてごめんなさい!
次回から頑張ります、マジで。





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