インフィニット・ストラトス 伝説を塗り替える者   作:バリスタ

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プロローグ
パンドラ


何故こんなことになったのだろう…

 

直人

「やめろ!」

 

 

どうして…

 

 

「クハハハハ!」

 

一夏

「うぁぁぁ!」

 

「おぉ、早速変化が…」

 

直人

「一夏ァ!」

 

 

何で…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直人

「はぇー…やっぱお前の姉貴強えな…」

 

一夏

「当たり前だろ?初代世界最強だぜ?」

 

 

第2回モンド・グロッソ準決勝…特等席

 

 

一夏

「んー…勝ち確だろ…こりゃ…

 

ちょっとトイレ行ってくるわ!」

 

直人

「迷子になんなよー?」

 

 

 

 

30分後…

 

 

 

 

千冬

「ん?

あぁ…西宮か」

 

直人

「どうもです」

 

千冬

「一夏は?」

 

直人

「ん?あれ?そう言えば

 

帰ってきてねぇ…」

 

千冬

「…?」

 

直人

「すいません!ちょっと探してきますね!」

 

千冬

「あ、あぁ…気をつけろよ?」

 

直人

「心得てます!」

 

 

 

トイレにて

 

直人

「一夏〜?」

 

………

 

 

直人

「どこ行ったんだよ…」

 

「フフッ」

 

背後から不意に笑い声が聞こえ

 

次の瞬間…頭に鈍い痛みが走る

 

直人

「グッ!」

 

「モルモット…二匹目ぇ」

 

 

俺の意識はここで途切れた…

 

 

 

 

 

 

 

「…おと!……ろ!」

 

直人

「ん…」

 

一夏

「直人!」

 

直人

「んあ!一夏…ってなんだこの状況…」

 

 

 

両手を後ろで…おそらく手錠をかけられている…

 

 

 

一夏

「わかんねぇ…トイレ済まして出た瞬間

 

頭を殴られたのは何とか覚えてるんだが…」

 

 

「おやおや、お目覚めかい?モルモット君達」

 

直人

「んな!?」

 

「ハッハッハ!そう怒らないでぇ〜」

 

一夏

「…何が目的だ!」

 

「んー?何って

 

別に君達の誘拐が依頼だからねぇ〜」

 

直人

「…千冬さんの決勝戦欠席狙いか…」

 

「でも…僕ってついてるなぁ!

 

お金ももらえて実験台も貰えるんだから!」

 

一夏

「…実験台…何をする気だ!」

 

 

「この薬を君たちに打つだけだよ」

 

そう言いながら

 

注射器の中の空気を抜くすると…

 

 

緑色のスライムの様な物体が

 

注射器の中から押し出される

 

 

「あはは!この薬はねぇ…

 

パンドラって言うんだァ!

 

パンドラの箱って知ってるゥ?」

 

直人

「(ヤベェ…何とかして千冬さんに…)」

 

「まぁ、答えを聞く前に打っちゃうけどねぇ!」

 

一夏

「ぐぁっ!」

 

注射器の中の薬…

 

パンドラが少しづつ一夏に打ち込まれていく

 

 

 

直人

「やめろ!」

 

 

そして…全て打ち込まれ…

 

 

一夏

「うぁぁぁ!」

 

「おぉ、早速変化が…」

 

直人

「一夏ァ!」

 

 

少しずつ体が男から女へと変わっていく…

 

ハッキリとは分からない…でも…そう感じた…

 

 

 

 

「今度は君だよぉ?」

 

 

「後悔して死ぬといいよ!」

 

 

押し当てられた注射器から

 

異物が身体の中へと流れ込む

 

 

 

直人

「クソッ!俺に…誰かを守れる力があれば!」

 

 

だが…その思いも虚しく…意識が遠のいていく…

 

 

直人

「もう…無理なのか……」

 

 

 

 

「失敗かな?でも廃人化してないしなぁ…」

 

 

直人

「…っ…」

 

 

「まぁいいや…せっかくだし女の子になった

 

織斑一夏の味見でも…」

 

 

直人への興味を失い完全に背中を向ける…

 

謎の人物

 

 

直人

「やめ…ろ!…」

 

「無駄な抵抗はよしてさっさと…眠り…!!」

 

 

 

直人

「やめろ…これ以上は…許さねぇ!」

 

 

そこに立っていたのは…

 

 

赤い瞳と黒く刺々しいオーラの様なものを纏った直人だった

 

 

「あぁ!パンドラの適合時の超反応!

 

まさか人体で見れるなんて!

君の名前を教えてくれよ!」

 

 

直人

「…西宮…直人だ!」

 

「僕達は亡国機業、化学研究班

 

マッドサイエンティスト…

 

そして僕の名前は…クレイア

 

以後お見知りおきを!」

 

 

そう言いながら煙幕を張るクレイア

 

それと同時に壁に穴が開く

 

 

千冬

「一夏!西宮!無事か!」

 

 

西宮

「……千冬さん…すいません…」

 

 

俺の記憶はここで途切れた…


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