インフィニット・ストラトス 伝説を塗り替える者 作:バリスタ
要は夏休みじゃ
答え合わせ
臨海学校から数日
IS学園にて
西宮
「ライカさん」
ライカ
「…来る頃だと思ったよ」
アルバムを閉じ…立ち上がる
西宮
「…今は?」
ライカ
「本当の私だよ…」
西宮
「ライカさん…あなたに聞きたいことがいくつかある」
ライカ
「だろうね…封印が解けたみたいだし」
西宮
「…やっぱり…あの記憶は本物なんですね…」
ライカ
「そうだよ…私がもっと早く気づけていれば…
龍華ちゃんはあんな事にはならなかった…」
西宮
「…ライカさん…ライブラリの能力…
いくつかありませんか?」
ライカ
「…やっぱりミヤ君の子だね…
正解だよ…どんな能力か…
検討ついてるんでしょ?」
西宮
「1つ目が…記憶の封印
この力が俺の記憶を封じ込めた
そしてもう一つは…記録の書き換え
それがあの男を殺した
定められた未来を捻じ曲げ病死させた…」
ライカ
「正解…参考までに何故その答えに辿り着いたか
教えてくれる?」
西宮
「簡単ですよ…
あの男を消したという記憶を
封印した理由さえ考えればね
…もうひとつ消した記憶に
気付いてしまうから
それ故にあの記憶を封印した…
違いますか?」
ライカ
「…正解…」
西宮
「…ライカさん…妹との記憶の封印を解いてください」
ライカ
「…本当…ミヤ君の頭の良さと
麗華の度胸を色濃く受け継いでるわね…
覚悟は…」
西宮
「出来ているつもりだ」
ライカ
「そう…なら…」
そっと西宮の頭の上に手を置く
西宮
「…!?」
瞬間、濁流のように幾つもの記憶が溢れ出す
『お兄ちゃん…ごめん』
裸になり西宮の腰にまたがる龍華
西宮
「!!?」
ライカ
「見えた?」
西宮
「……俺と龍華が…」
ライカ
「龍華ちゃんはあの一件以来…記憶を消しても
体が快楽を求めるようになってしまったの
だから…知り合いに預けたの」
西宮
「……」
ライカ
「…会いたいと思っているなら…1つだけ…
龍華はあなたを覚えていないかもしれない
抑えるために封印を強力なものにしたから…」
西宮
「…そうですか…なら、良かった
スッキリしたよ…」
出口に向かって歩いていく西宮
ライカ
「直人くん…ミヤ君が残した世界の真実…
あれって…
西宮
「……えぇ…その通りですよ…
さっき俺の記憶を見たんですか?」
ライカ
「……うん」
五反田食堂 IS学園支店にて
弾
「おっす」
西宮
「よっす」
弾
「答え合わせは済んだんだな」
西宮
「おう」
弾
「そうか」
西宮
「暇だな…皆帰国したり家の用事だったりで
いつものメンツは俺たち以外居ないし」
弾
「割とわかりにくい場所にあるせいで
客来ねぇし…暑いし…」
カランカラン
扉が開く
弾
「お!いらっしゃ…」
束
「あづい…」
西宮
「溶けかけてらっしゃる!?」
束
「明日の為に2人にバイクを作ってたら…
この暑さにやられかけた…この、束さんともあろうものが…」
西宮
「え?完成させたの!?」
束
「二台とも普通にモンスターマシンだけど」
弾
「おもしれぇ」
束
「まぁ…明日の行き先程度なら…使わない方が安全…」
西宮
「歩きで行きマース」
次回はOVA前半…多分