インフィニット・ストラトス 伝説を塗り替える者 作:バリスタ
まぁ、わかる人には分かる…と思う
西宮
「ふぃ…食った食った」
弾
「よし!花火しようぜ!」
一夏
「子供か!
あ、一応まだ俺ら子供でいいのか…」
河川敷
一夏
「…割と暗い…」
西宮
「…トライチェイサー」
箒
「!?」
鈴
「…何それ…」
西宮
「俺の愛車…造ったのは言わずもがな」
モブ1
「おい、ボウズ、いいバイク持ってんな
俺によこせ」
西宮
「…んー…良いけど…死んでも知らないよ?」
モブ2
「はぁ?こんな小さいバイクで兄貴が死ぬ?
…こりゃ傑作だ!」
西宮
「……鈴、誰が作ったかわかってるよね?」
鈴
「束さんか…んじゃ普通じゃないわね…」
西宮
「うん、最高速度は時速300キロ
ゴウラムとの合体も可能」
モブ2
「おい!ガキ!鍵を寄越しやがれ!」
西宮
「ん、鍵ささってるからもう動くでしょ?」
モブ1
「はぁ?」
西宮
「右ハンドルが鍵だから」
モブ2
「兄貴…このガキこのバイクいらないみたいですよ!」
西宮
「んー?いやいや…乗りこなせないから…絶対」
モブズ
「はっ!せいぜい泣き喚いてな!」
フルスロットル
弾
「…死んだな…」
案の定土手を登り飛翔
西宮
「だから言ったのに…」
土手を登る西宮
モブ1
「ガッハッ…」
西宮
「年上だからって…あんまり調子に乗るなよ…
次は無いからな…」
モブ2
「兄貴!」
西宮
「…俺は注意したからな」
モブ2
「ふざけるな!慰謝料請求してやる!」
西宮
「なら、窃盗と恐喝で訴えるけど?」
モブ2
「っ!」
西宮
「んなことよりとっとと病院行きなよ?
ほっとくと死んじゃうよ?」
モブ2
「くっ!覚えていやがれ!」
西宮
「ったく…壊れないけどさ
…まだ試作機なんだから…」
弾
「お疲れさん」
西宮
「ランプ取り出すだけなのに
厄介事に巻き込まれるとかなんなの…」
鈴
「一体いつこんな物を…」
西宮
「束さんにバイクのついでに作ってもらった」
箒
「拡張領域使ってるのか?」
西宮
「いんや、バイクの収納使ってるから
消費しない…らしい」
シャル
「へぇ…」
西宮
「いざ遭難した時はこいつは
暖房にもなるし調理器具にもなる」
ラウラ
「…似たようなの市販してないか?」
西宮
「え?形状記憶合金製の?」
ラウラ
「すまん…それは無いな」
ラウラ
「ほう…これは?」
西宮
「それは吹き出し花火だな」
シャル
「これは?」
西宮
「小型の打ち上げ花火…
最後にとっとこう」
少し離れた川岸に佇んでいる一夏
箒
「一夏…遊んでるか?」
一夏
「……ん?あぁ…」
箒
「どうかしたのか?」
一夏
「…箒には隠し事出来ないな」
箒
「…割とわかりやすいぞ?」
一夏
「マジか…」
箒
「…で…どうした?」
一夏
「いや…大した事じゃないんだけどさ…
男に戻った俺を…
皆、普通に受け入れてくれてるのがさ
不思議に思ってさ…」
箒
「なんだ、そんな事か」
一夏
「…そんな事って…」
箒
「一夏、お前がどうなろうと…
お前は一夏だろう?」
一夏
「…?」
箒
「外見がどう変わろうと内面は変わらないなら
受け入れる理由なんてそれだけで十分だろう」
一夏
「……そうだな…悪ぃ心配かけたな!」
西宮
「ロケット…飛べ!」
弧を描きながら弾へ
弾
「何故に!?」ヘブッ
西宮
「…えぇー…」
弾
「殺す気か!」
西宮
「全く意図してない…」
弾
「…ったく…今度は飛ばせよ」
西宮
「あぁ…今度はさっきの2倍…
飛べ!大空へ! 」
大きな弧を描き
西宮
「……………」
弾へ
弾
「ギャーーー!」
西宮
「何故だ…」
西宮
「打ち上げいくぞー」
弾
「オッケー…こっちはゴミ片しとくな」
一夏
「了解」
西宮
「いくぞー!点火!」
弾
「嫌な予感…」
セシリア
「5!」
ラウラ
「4」
シャル
「3」
箒
「2」
鈴
「い…倒れた!?」
西宮・一夏
「あ…」
打ち上げ花火は地を這い…
弾
「ですよね!?」
弾を打ち上げ爆発
西宮
「…弾…良い奴だったよ…」
弾
「勝手に殺すな!」
にゃっほい!