インフィニット・ストラトス 伝説を塗り替える者 作:バリスタ
グレイシア
「…ちっ…役立たず共…」
空へ逃げようとするグレイシア
西宮
「逃がすか!ッグ!?」
クリア
「無理しないで!」
クレア
「弾君!」
弾
「…無理だ…今の俺らじゃあいつに勝てない…」
グレイシア
「おや?五反田君…この状況で冷静だね」
クリア
「…なんで?」
グレイシア
「…今まで君達と僕が対等に戦えてた理由はね!
僕の慢心と全力じゃなかったからなの!」
弾
「…今のあいつには油断も隙もない…
…だから…勝てない…」
グレイシア
「じゃあ…逃げさせてもらうよ…
もっと強くなってね…西宮君…五反田君
これ…置き土産だよ!」
空を埋め尽くす無人機
西宮
「…前回はミサイル…今回の方が規模がやばい」
Blaster Mode
Exceed Charge
クレア
「おりぁぁぁ!!!」
クリア
「クレア!」
クレア
「あまり長くは稼げない…早く直人連れて逃げて!」
クリア
「わ、分かった!」
5
西宮
「!」
4
西宮
「クリア!」
3
クリア
「え!?」
2
西宮
「わりぃ、お前だけでも逃げてくれ」
1
西宮
「ゴウラム…頼んだぞ!」
クリア
「グッ」
クリアはアリーナの外へと運ばれる
次の瞬間クリアの目の前が白く光る
遅れて爆発音が鳴り響く
クリア
「あ…あぁ…あぁぁぁ!!?」
クリアの嘆きは爆発音にかき消された
数時間後
鈴
「…バカ…」
セシリア
「でも…西宮さんらしい最後ですわね」
虚
「弾君…最後までかっこよかったよ……」
千冬
「クレア…安らかに眠れ…」
グレイシアと戦い最後までアリーナに残った4名…
クリア
「…………」
千冬
「…クリア」
クリア
「…!
私のせいで!私のせいで!私のせいで!」
束
「…ダメそうね…」
そのうち1名は精神が崩壊…
残り3名は…
簪
「…まだ…諦めない…」
なおくんなら…きっと諦めないから…」
楯無
「…簪ちゃん!」
頬を叩く音が虚しく響く
楯無
「現実を…受け入れなさい…」
簪
「あ…あぁ…」
命の灯火が既に消えていた
ライカ
「…」
ボフンッ!
千冬
「!?」
束
「何事!」
クレア
「…おはようございます…」
クリア
「え…あ…」
クレア
「クリア…無事だったんだね…」
ライカ
「…やっぱりね…」
束
「ライカちゃん!」
クチナワ
『シャッシャっ!』
簪
「おぉ…クチナワさん」
ライカ
「説明して貰えるかな?クチナワさん」
クチナワ
『シャッシャっ!構わねぇぜ!
俺らにとって人間は宿主みたいな物だ
継承者がいない状態じゃ俺らも死ぬ…
だから宿主を生かそうと進化するのさ…
まぁこれは第1世代の話だがな』
鈴
「え?どういうこと?」
クチナワ
『五反田や乾は第1世代だ…
自分たちが発現させた力や能力だ…
だが…西宮…こいつのは第2世代…
継承された力だ…俺にも…第2世代のことは分からねぇ』
弾
「……痛たたた…なるほどな…全身痛い訳だ…」
束
「…あとはなおくんだけ…」
ピンポンパンポン
千冬
「こんな夜中に放送だと!?」
?
『あ、あー…聞こえてるかな?…
まぁいいや…』
クリア
「グレイシア!!」
グレイシア
「あー…いい事と悪いこと教えてあげるよ」
クレア
「クリア、相手には聞こえないわ…今は落ち着きなさい」
グレイシア
「先にいい事…
西宮君のパンドラ…アマダムは
核を壊されない限り死なない能力さ
それは僕と西宮君…対になる能力を
持つお互いなら分かるけど…
今回の予想以上の爆発じゃ壊れないから
体が動かなくなってるだけだよ…そのうち治る」
鈴
「信じても…いいのよね…」
グレイシア
「次に悪いこと…
女性権利者団体と名乗る者達がそっちに向かってる
西宮君やその他男の子のISを奪うつもりらしい
僕は敵だから助けられないけど
情報だけは教えてあげるよー
いまさっき僕の所に使いが来たから
明日か今夜中に来るかもねぇ」
弾
「マジかよ…」
グレイシア
「まぁ、あの程度の奴らなら…
君らなら勝てるよねー…じゃーねー」
ピンポンパンポーン
千冬
「束」
束
「うぃ!」
ガゴン!
鈴
「え?えぇ!?」
保健室が大きなエレベーターになった
弾
「すげぇ…」
本音
「お!放送聞いたよー
あ、束さん大半出来ましたよー」
束
「うむ…御苦労」
千冬
「ここが最終防衛ラインになる…
戦闘可能な者は至急各階層に散れ!
鈴…オルコット!」
鈴・セシリア
「はい!」
千冬
「お前らが最後の要だ…いいな!」
鈴
「任せなさいよ!」
セシリア
「負けませんわ!」
本音
「はい、かんちゃーん!」
簪
「何これ?」
クチナワ
『お?おぉ?スイコマレルゥゥ』
クチナワ
「…おぉ…お?」
本音
「クチナワさんも戦えるようにしたの!
ライダーシステムの応用で
仮面ライダーパラドクスLv99!」
クチナワ
「…シャシャ!楽しませてもらうぜ!」
本音
「ついでに同じベルトで違うアイテムを
かんちゃんにあげるね」
簪
「…これは?」
本音
「ゲーマードライバーとハイパームテキガシャトと
マキシマムマイティX…使い方は」
簪
「…何となくわかった…」
本音
「クローズやマグマと上手く使い分けてね」
ブリザードナックル!
束
「よし…」
スクラッシュドライバー!
千冬
「こいつを腰にまけばいいんだな?」
本音
「ついでにお二人にもビルドドライバーを渡しときますね」
千冬
「束はまだしも…私は…」
本音
「これを」
千冬
「これは…」
本音
「プライムローグボトルです…
真ん中でふたつに割れます」
千冬
「…わかった、いざと言う時に使わせてもらう」
千冬
「各員…配置につけ!
全員…生きて帰ること…いいな!」
『はい!』