インフィニット・ストラトス 伝説を塗り替える者 作:バリスタ
鈴
「やっと来たわね、直人!」
直人
「あぁ!手は抜かねぇぜ!」
鈴
「当たり前よ!」
千冬
『試合開始!』
直人
「来いボウガン!」
瞬間、緑色の靄がかかる
鈴
「アブっ!いきなり急所を狙うってことは…
ペガサスね!」
直人
「ご名答!
セシリアの特訓のお陰でペガサスでも
動けるようになったんだよ!」
鈴
「本当…どこまで成長するのよ!」
直人
「まぁ、ISはまだマイティしか使えないんだな」
鈴
「なるほど…なら!」
直人
「ん?…ぐはっ!?」
鈴
「どう?見えない砲弾の味は」
直人
「苦しいどころの騒ぎじゃない…」
感覚の鋭いペガサスで食らっている故に
肉体へのダメージは通常より跳ね上がっている
鈴
「ほらほら!」
直人
「ぎっ!がっ!」
鈴
「つまらないわよ!直人!」
直人
「う、うらぁ!」
直人が鈴に拳で抵抗しようとした瞬間
ビーッ!ビーッ!
直人
「!?鈴!下がれ!!」
急ブレーキをかけ止まる直人
鈴
「わ、分かった!」
後ろにズレた瞬間
目の前に何かが通り土煙が上がる
?
「なんだ…避けちゃうんだ」
上空から声がする
上を向くと
一夏
「!!」
直人
「…貴様ァ!」
クレイア
「久しぶりだね、モルモット君達」
一夏
「千冬姉!俺も出る!」
千冬
『バカ言うな!行かせられるわけないだろう!』
直人
「千冬さんの言う通りだ…一夏…俺に任せろ!」
笑顔を向ける直人…
だがその瞳にはなにか別のものが見え隠れしていた
クレイア
「さぁ、アマダムの覚醒者君…君の全力見してくれ!
行け!ゴーレム!」
土煙がはれ、そこには黒く不格好なISが立っていた
鈴
「直人…やる?」
直人
「当たり前だろ?」
鈴
「そうよね、あんたはそういう奴よね」
千冬
『凰、西宮、貴様らで敵を撤退させろ!
討伐では無く守ることに専念しろ!』
直人
「…!…了解!」
鈴
「行くわよ!直人!」
直人
「あぁ!」
システム…アップグレード
ドラゴンフォーム…アンロック
専用ウェポン解放
特定ユニットとの接続可能
直人
「ぬあっ!なんかいっぱい文章が!
そして青い!ドラゴンか!」
鈴
「ドラゴンなら…ロットよね!」
直人
「おう!
来い!ドラゴンロッド!」
その声に反応し蒼いロットが現れる
直人
「特定ユニット…あ、来い!ゴウラム!」
ゴウラム
『…!』
主の声に呼応し分裂して飛来するゴウラム
直人
「やっぱり、ドラゴンはスピード特化だから
脚部装甲メインになるのか」
鈴
「私が隙を作る、直人がそこを一気に突きなさい!」
直人
「了解!」
ゴーレム
『…』ピピピ
何かに照準をロックするゴーレム
直人
「何だ?」
ゴーレム
『…』
次の瞬間、ミサイルが連続して放たれる
その先には
?
「…!!」
水色の髪の女の子が居た
直人
「くっ!間に合え!」
だが現実は虚しく、あと少し届かない
直人
「守るんだ…絶対に!」
ゴウラム
『…!』
その声を聞き自らパージし少女の前に構えるゴウラム
束
『ゴウラムが…自らの意思で…
いや、ナオくんの強い意志に呼応したのかな…』
ゴウラムはおおよそのパーツが破損だが
唯一脚部ユニットのみ傷はあるが無事だった
直人
「大丈夫か!」
?
「…はい…」
直人
「弾!この子を頼む!」
弾
「了解した!」
クレイア
「おやおや、自らを犠牲にして誰かを守るなんて…
素晴らしいじゃないか!」
直人
「ゴウラム…ありがとう…」
クレイア
「さぁ、ゴーレム
そろそろ飽きたから終わりにして!」
直人
「…俺は…お前らみたいな奴らのせいで
誰かが傷つくのは もう見たくない!
…だから…だから戦うんだ!…
戦えない人達の為にも、俺は!」
鈴
「俺達…でしょ?」
直人
「…あぁ…そうだな!…行くぞ!」
鈴
「えぇ!フルパワー喰らいなさい!」
瞬間、ゴーレムの装甲がはじけ飛び
コアが露出する
鈴
「あとは任せたわよ!」
直人
「おらァ!」
ロットをコアに突き立てる
直人
「ゴウラム!」
ゴウラムのブースターを最大値まで上げる
直人
「うぐっ!?」
ゴウラムの脚部パーツの破損部から
スパークが直人に走る
直人
「もう少しだけ…耐えてくれ!ゴウラム!」
瞬間、金色の何かがロットから伸びる
そしてそれはゴーレムのコアにロットが深く突き
クレイア
「おや?やられたみたい、んじゃ退散しよ」
鈴
「逃がすか!」
直人
「追うな、鈴!」
鈴
「…分かった…」
脚部装甲はゴウラムの後ろ足が片方ずつ
両足の外側にくっついてる感じです
ゴウラムの頭部パーツは背中に
胴体パーツは両腕でシールドとしてくっついていましたが
今回の破損を理由に
各フォーム、特定パーツのみに設定を変更との事
(束談)