うちの姉様は過保護すぎる。   作:律乃

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この【+α】章はゲームアプリのイベントシナリオに名通り"+α"で本作の主人公である暁 歌兎を加えてのシナリオの追体験となってます。
故にあまり違いが見れないかもしれませんが、暇潰し感覚で読んでもらえると嬉しいです!

記念すべき最初のイベントは登場するロボ達の可愛さと二人の絆とロボ達との絆にほっこりさせられた【調べ歌う二重唱】となっております。では、本編のどうぞ!!


+α
001 調べ歌う二重唱


part1『小さな分身たち』

 

1.

 

ピロロン…という音が聞こえたかと思うとS.O.N.G.の倉庫にて管理させている"金色に光る林檎"から青白い稲妻が走り、その稲妻が電流を伝い、辿り着いたのは大量の資料の山の中で机に伏せて眠りについている小柄な肢体を大きめな白衣で隠して、薄い色合いの金髪をしている少女の側でメンテナンスという名目で持ち主から預かっている桃色の塗装と緑色の塗装、花緑青の塗装で塗られたロボット達でーー

 

「……ッ!」

「再起動完了」

「システムチェック、オールグリーン」

 

ーーロボット達の中へと入っていった青白い稲妻はロボット達の電源と共に言語を司る部分を弄り、人工知能を搭載させるとひとりでにロボット達が目を覚まして、小さな肢体をギコ…ギコ…と動かすと邪悪な雰囲気が漂う赤い瞳へと闘志をたぎられながら、其々の武器を手にこう宣言するのだった。

 

「人類は……」

「…一人残らず」

「デストローーイ!!」

 

 

2.

 

その日、僕は姉様、そして装者のねぇや、お姉ちゃん達と共にシミュレータ室にて訓練に勤しんでいた。

シュミレータによって映し出されるアルカノイズの攻撃を寸前で避けた僕は両手に持っている棒を思いっきり横に振るうとピョ〜ンと宙返りしながら後ろに飛ぶ。

「…ふん! よっ……ト」

 

そのすぐ後をピンク色のヨーヨーがビューーと飛んできて、アルカノイズを足止めする間に走り寄ってくる緑色の疾風を見下ろしながら、両脚に備え付けられている花緑青色のボールを両手に取る。

 

「切ちゃん、今ッ!」

「了解デースッ! はあああーーッ!」

 

姉様の緑色の刃をした大鎌に切り捨てられて、赤紫色の灰になるアルカノイズの後ろから更に迫ってくる団体さんに向かってボールを投げつけるのを後ろ目で見た姉様は鎌へと紐を巻きつけると僕に向かって親指を立てる。

 

「歌兎、いつでもバッチコイデスよ。今こそあたし達姉妹の超絶カッコいい連携を見せつける時デス」

「…ん、分かったよ、姉様」

 

その言葉の後に姉様はグッと自分の方へと紐を引っ張るとその力によって近づいてくる僕を鎌の刃の面に乗せると思いっきりアルカノイズの方に向かってフルスイングする。そして、敵に向かって飛んでいく僕は片手に持った棒を横一文字にスイングしながら叫ぶのはとある装者の名言で当本人は忘れたいと言っているのだが、僕達がどうしてもその名言の衝撃を忘れられずに時折姉様と真似しながら訓練している時に偶然生み出してしまったこの技でその名言を言わないというとは失礼と言えるだろう。

 

「僕も飛ぶんかーーい」

 

という事で大きな声で真似をしながら、見事アルカノイズを一発で倒した僕はグイッと引っ張られる糸に導かれるままにストンと姉様の腕の中に着地して、ゆっくりと地面へと下ろさせるの見てから、僕と同じミョルミルを纏ったマリねぇが僕達へと声をかけてくれる。

 

「3人とも、そこまでにしなさい」

「ふう……」

「お疲れ様デースっ! 調も歌兎もいい感じに決まったデスねッ!」

「…姉様とシラねぇお疲れ様。前よりも上手く連携が取れたね」

「うん、上手く連携がとれたと思う」

「…友里お姉さん、どう?」

 

とお互いを労わり合いながら、シュミレーター室にてスコアとデータを取ってくれていた友里お姉さんへと三人同時に視線を向けると優しく微笑んでくれた。

 

「ええ、良いデータがとれたわ」

「…そうなんだ。なら、スコアも上がったってこと?」

「個々のスコアは正直課題の残るものだけど……」

 

その言葉に目に見えて残念そうな顔をする姉様へと友里お姉さんは横並びに並んでいる僕達を見渡してからにっこりと微笑む。

 

「だけど、連携戦闘になると格段に撃破効率が上がるわね。すごいスコアだわ」

「本当デスかッ!?」

「ええ」

 

嬉しそうに僕とシラねぇへと飛びついてくる姉様へと暖かい眼差しを向けながら、マリねぇがクスクスと笑う。

 

「フフ。お互いの得手不得手をよく把握して、上手く立ち回っているみたいね」

「はい、攻撃の呼吸やその後の隙までよく見て動けてます。流石、暁さんと月読さん、歌兎ちゃんですね」

「…へへ」

「やったね、切ちゃん、歌兎」

「へっへーんッ! それほどでもあるデースッ!」

「少しは謙遜しろっての……たく」

 

マリねぇとセレねぇに褒められて、僅かに口元を緩めるのを見た姉様は僕を抱き寄せながら、頭を撫でるのを受け入れていると僕達の方へと真っ赤な顔をした翼お姉ちゃんが青い髪を揺らしながら近づいてくるのを小首を傾げながら出迎えると凄い形相で指をさされる。

 

「…どうしたの、翼お姉ちゃん」

「どうしたもこうしたもないわ! あの言葉は忘れてって言ったじゃない」

 

僕に向かって涙目で激怒する翼お姉ちゃんの後ろでは僕の渾身モノマネが面白かったのか、奏お姉ちゃんとカルねぇが腹を抱えて笑っている。

 

「そもそも、これは立派な訓練であってお遊び半分でするものではないのよ! 切歌も分かっているわね」

「デ! デース……」

 

まさか自分にもお怒りが向くとは思ってなかったらしく完全に油断していた姉様はこってりとシュミレーター室の隅に連行され、翼お姉ちゃんのいつになく熱のこもった説教を頂戴したのだった。




とりあえず、きりのいいココまでを更新します!
この【+α】はのんびりと書いていくつもりなので更新日とは関係なく書き終えたら、更新していくスタンツでいこうと思います! なので、知らぬまでに更新してるってことはあるかもしれません(笑)

余談ですが、翼さんの『私も飛ぶんかーーい』って凄く好きなんですよね、私。
あの翼さんが真面目な顔をして、そんなことを言っていると思うとジワリと笑いがこみ上げてくるというか…(笑)
なので、XVの二話目の感想を書かせていただく前に笑いを取り入れらせてもらいました!





さーーて、二話目の感想いっちゃいますよ!!
三話目をご覧になられた方もいらっしゃるので、ガンガンネタバレと変態コメント満載でいこうと思います!
故に、そういうのが嫌な方は迷わず回れ右か高速スクロールをお願いいたします!!







まず、冒頭からですが……これは一話目の総集編的な感じなので触れるところは前に触れたので飛ばして、OPですが……みなさん、びっくりされませんでしたか? 初っ端から幼少期のマリアさんとセレナちゃんが登場したの。ちょ、ちょい待てよ……え? へ? まさかのここでセレナちゃん!? セレナちゃんが回想でも復活してくれるのは【きりセレ広め隊】である私からすればこの上なく嬉しいことだけど……つまり、マリアさんのCDリリースが遅いのってそういうこと? どういうこと?(絶賛混乱中)

ま、いいや……そのことについては後々明かされていくと思うので、それを楽しみにしつつ、配信日を待つとして……

クリスちゃんの「えっくしぶ」やあの高垣さんがデザインなされた流行りのキーホルダーが映るカットを『すっごい……クリスちゃんがダジャレ言ってる!?』や『うわぁ〜、なつぃわ〜』と思いながら観ていると画面に突然、サングラスかけたマリアさんが現れて、口に含んでいた茶を吹きかけました(笑) いかん、アレは反則デスよ(口元を押さえて笑う)

その後のシーンですが……ふぅ……初っ端ならやってくれましたね、何がってきりしらシーンですよ!!
やべーデスね、これ……(何度見返しても頬がにやける)
ヘリから……というよりもロケット(?)から飛び降りる際に抱きしめ合いながら、互いの首へとリンカーを……くっ、鼻血が出るッ。

その後、切ちゃんの戦闘曲である【未完成愛Mapptatsu!】が流れましたねッ! いやー、CDで聞いてもいいけど本編で聴くのもいいですね!! あ、この戦闘曲で一つだけつっこみたいところがあるんだった……切ちゃん、戦闘中にあんたさんは『肉が食べたい』と思っているのかい? そんなことを言われてもアルカノイズさんはどうにも出来ないでしょう……だから、戦闘中は戦闘に集中を。終わったら、私がお肉をたらふく食べさせてあげるからっ! 私の小説の中で(笑)

と、戦闘曲よりも前にもっとやべーシーンがありましたね……切ちゃんの変身バンク……これは変態と自負している私でも目のやり場に困る(が、結局はガン見する私)
大鎌に足を開けてからのポールダンスっていうのかな……? これ??? 兎も角、どのシーンを取ってもエロの塊だったけども……私が好きなシーンは切ちゃんが自身の下腹部辺りから太ももを撫でてニーソックスを弾くシーンとバッテンを描いてニカッと笑うシーンにズキューンとなりました。やっぱ、切ちゃんは可愛いですが、かっこいいですね。

さて、その後は贅沢にも調ちゃんの戦闘曲も流してくれるという大盤振る舞い……はぁ……やっぱり調ちゃんの戦闘曲好きですわ……時々物騒な単語とかあったけど可愛い調ちゃんの前では些細な事なのですっ!

と、先週触れた切ちゃんの変顔シーンですが……あぁ〜ぁ、なるほど……アルカノイズが迫ってくるのに狭い通路で大鎌振るうから引っかかっちゃってのだったのね。それはあんな顔になりますわ(納得納得)

しっかし……今回の切ちゃんって鎌で波乗りサーフィンしてたり、調ちゃんとの合体技にていきなりヨーヨーをホームラン待ったなしのバッキングを決めたり、鎌から駒の飛び出たりとか戦い方が"天真+ 爛漫×"じゃなくて、"破+ 天荒×"なような……ま、そういう所も含めて、切ちゃんはカッコ可愛くて大好きなんですが(照)

そんな二人によって撃退されてしまったエルザちゃんがヴァネッサさんに帰投を命じられる際に「可愛い」で頬を染めるシーンに悶絶しました。やっぱり、この子が今回の敵の中での私の一押しですわ……可愛い……けど、恐らくこの子がOPから察するにきりしらに何かを仕掛けてくるのだろうからな……果たして、私はその時もこうして『エルザちゃん可愛いッ!?』とはしゃいでられるのか……? ま、これもその時になってみないと分からないことですね(笑)


よーーし、後半戦にいきましょうかね……いきたくないけど(滝汗)

まずは、翼さんとマリアさんのライブシーンのお二人の衣装、すっごい私好みです!!
翼さんのポリスっぽい服装もさながら、マリアさんの大人びたドレス姿に数分前にサングラスをかけていた人とは思えませんでした!

しかし、その後からはまさに地獄のような光景でしたね……あれは翼さんじゃなくても『やめてくれ!!』ってなるよ……。
だがしかし、翼さんとマリアさんが頑張りって守ろうするうちから散っていく命……特に翼さんのシーンが切なくって……。

そして、ミラアルクさんが登場してからのあのシーンだよ……
ミラアルクさん、いくら弱くて他に捨てるものが無いからって、あんな小さい子を吊るし上げてから心臓貫く必要なくない? なんで、あんなとこを……。
確かに、色んな錬金術師の方が多くの民衆の命を奪ってきました……来ましたが、ここまで残忍じゃなかったと思う……

その後は翼さんがミラアルクさんに「こくいん」という名の何かをかけれてましたね。しかし、このシーンで今後の展開が読めた気がしました。

最後にDPですが……これまた、他のシリーズにはない新たなDP映像でしたね! シルエットじゃないみんなが見えることにテンションが上がる一方、未来ちゃんがシルエットなのが引っかかる……

ということで、長くなってしまいましたが……二話目の感想を終えたいと思います。






最後に、これは切ちゃんのカップリング曲である【はっぴーばーすでーのうた】についてのちょっとした感想とお知らせなのですが……

まずは、"はっぴーばーすでーのうた"はジワジワ泣けてくる曲ですね(涙)

もうね、この曲を何十回聞いた後にクリスちゃんが手を合わせていた仏壇の近くに置かれていた写真で響ちゃんに寄りかかって"1・8"の旗を持ってはしゃいでいる切ちゃんと【Lasting Song】のアニメ盤で頬にクリーム付けている切ちゃんをみていると泣けてきてね……裏では"風邪の鼻詰まりに似たような感覚"だったり、トイレに行ってくるって抜けて"誰にも見せない顔"してたのかなぁ〜と思うと……ね………(涙)

極め付けは『誕生日を勉強したんデス』と『みんなが笑っていたから真似して』だよ。
誕生日は勉強するものでもないし……みんなが笑っていたから"一緒になって"じゃなくて"真似して"だよ。無理してるんじゃん。

でも、『あたしは毎日がバースデー 笑って毎日バースデー』ってことは装者のみんなや調ちゃんと日々過ごしている何気ない日常があたしにとってはバースデーのようにハッピーで幸せな事だから毎日バースデーなんだよってことなんでしょうね。

しかし、この曲を聞いても胸が苦しくなった私は【はっびーにゃっぴーのうた(仮)】という章を作り、原作の切ちゃんと歌兎を会わせたいと考えてます。
こちらはじっくり考えたら更新したいと思うので、8月に入ってしまうかもしれないですし、9月になってしまうかもしれません。


また、これも予定なのですが……ミョルミルを纏った歌兎と歌兎ロボのイラストを描いて載せようと思ってます。
そして、時間が空いた時にあらすじと章を整理したいと思ってます。



最後にここまで読んで頂きありがとうございます(礼)

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