本当に如何わしくなんかないんデスよっ!
では、本編をどうぞ!
「…未来お姉ちゃん、どうぞ」
「ありがとう、歌兎ちゃん」
私の視界の端で今だに続く切歌ちゃんとココアちゃんの喧嘩が終わるまでにと出された歌兎ちゃん特製の食パンを使ったハニートーストとチノちゃん特製のコーヒーを見る。
綺麗なキツネ色に焼かれたトーストの上にはバニラアイスと蜂蜜がふんだんに使われており、バニラアイスの上にはちょこんとミントが乗っかっている。
本来、ハニートーストは食パン丸々一個を使用して、バターと蜂蜜を沢山かけるといったシンプルな食べ物なのだが、年頃の女の子がそのハニートーストに挑むとなると話が変わってくる。まずは食パン丸々一個という量、そして一番の問題は食パン一個とバターが沢山入っているというカロリー摂取量である。
(でも、響なら美味しそうに食べちゃうんだろうな…)
ふらわーのお好み焼きや白米をぱくぱくと頬を膨らませながら食べる彼女の事だ。
普通のハニートーストはもちろんのこと、歌兎ちゃんが作ったトーストを使用して作ったものとなるといつもよりも張り切って食べてしまうかもしれない。
(…響)
確かに行方知らずだった切歌ちゃんと歌兎ちゃんが見つかったのは嬉しい。しかし、わがままを言うと響が居ないのは寂しい。
(一緒にハニートースト食べたかったな…)
今こうしている時でも隣に座って、美味しそうにぱくぱくとハニートーストを口にいっぱいに含んで、『未来、美味しいね!』と笑う響の姿が目に浮かぶ。
「もしかして、コーヒー嫌いでしたか?」
おずおずといった感じでカウンターの向こうにいたチノちゃんにそう言われ、私に首を横に振る。
「あっ、違うの。ただ…」
「ただ?」
「…未来お姉ちゃん、あーん」
「っ!?」
ちょんちょんと肩を突かれ、私は歌兎ちゃんの声がした方に向くと突然放り込まれるハニートースト。
バニラアイスがサクサクのトーストが熱に溶かされて染み込み、トーストを包み込むように優しい甘さを加えてくれている蜂蜜…うまく言えないけど、美味しい。歌兎ちゃんが作ったと言っていたトーストは外はサクサクなのに中はしっとりした舌触りで本当に美味しい。
「…どう?」
不安げにそう聞いてくる歌兎ちゃんに笑顔で答える。
「うん、美味しいよ」
「…良かった。チノお姉ちゃんのも美味しいよ」
「いただきます」
歌兎ちゃんは嬉しそうに淡く微笑むと右手に持っていたフォークを私が持ちやすいように置くとチノちゃんが淹れてくれたブルーマウンテンをふぅーふぅーと冷ましつつ飲んでみる。
(美味しい!)
ハニートースト自体が甘めなので、ブルーマウンテンは苦いのだが…さっぱりとした味なのでしつこくなく、どちらかとなるとしつこい甘さのハニートーストとの相性がいい。
なので、ついつい手が動いてしまう。
フォークで抑えながら、トーストにナイフを入れる。ナイフを動かすたびにサクサクっという音が辺りに響いて、ブルーマウンテンでさっぱりした口内へと蜂蜜の優しい甘さが広がる。
「…喜んでもらえたようで良かった」
美味しそうに食べる私をみて、嬉しそうな歌兎ちゃんにリゼちゃんの注意が飛ぶ。それはどうやら、歌兎ちゃんが着ているひよこパーカーだそうで
「なぁ、歌兎」
「…?なに、リゼお姉ちゃん」
「お前、そのパーカーの下に何か履いてるのか?」
(…確かに履いてるのかな?)
私の隣に立つ歌兎はダボダボのひよこパーカーは大きすぎるのか、太ももの半分を隠してはいるが…それ以外はニーソックスもレギンスなども履いてないのだ。もし…もし、そのパーカーの下に何も履いてないのでないのでなければ、危険な状態で外を歩いていたということになる。
(ま、まさかね。切歌ちゃんがそんなことするとは思えないけど…)
だけれども、そんな私の心配が届いたのか、歌兎は暫しキョトンとした後にひよこパーカーの裾を握ると---
「…ちゃんと着てるよ、ほら」
---なんの躊躇いもなく上へとたくし上げる。
「…へ?」
「…なっ」
「…え?」
「…あっ」
「…デっ」
其々が間の抜けた声を漏らした後、辺りは静寂に包まれた------。
まさかの口答でなく行動にて返答した歌兎ちゃんの行動に私や質問した本人であるリゼちゃん、チノちゃん達が驚愕で固まる中、私たちの視線は不可抗力でバッチリと歌兎ちゃんのひよこパーカーの下に履いてあった花青緑色の短パンをおさめる。
「うううううううた、うたたたたた、歌兎ぅうううううううっっっ!!なななななにに、ににになななに、ししししててててる、デデデデスかぁーー!!!」
(凄く切歌ちゃんが動揺してる)
身動きが取れない私たちと違い、流石というべきか、誰もよりも早く驚きの硬直から立ち直った切歌ちゃんは顔を林檎のように真っ赤にすると勢いよく歌兎ちゃんがたくし上げているひよこパーカーを引きおろすと
「皆さんがいる前でいきなりパーカーの裾をたくし上げるなんて何を考えてるんデスか、歌兎!!」
「…リゼお姉ちゃんがパーカーの下に何か履いてるのかって聞くから」
何処かふてくされたように言う歌兎ちゃんの肩に手を置いた切歌ちゃんは興奮気味にまくし立てる。
「聞くからじゃないデス!!ここは店の中でありますが、人の目がある外なんデス!自室とはワケが違うんデスよ!お客様がいきなり入ってしたりしたらどうするデスか!」
「…入ってきても下に履いてるから別に見られても気にしない」
「気にしないと駄目デスっ!!」
「…なんで?」
私たちに見られたと言うのに全然気にしてない様子の歌兎ちゃんに切歌ちゃんの説教が熱を増していく。
「なんでって恥ずかしいからデスよ!」
「…花青緑の短パン見られるだけだよ?いつも姉様やリゼお姉ちゃん達に見せてるのに、なんで今は駄目なの?一緒じゃないの?」
「歌兎、少しこっちくるデス」
そのあと、切歌ちゃんの手によって店の隅に連れていかれた歌兎ちゃんは椅子に座らされ、切歌ちゃんはその歌兎ちゃんの両手を掴んで視線を合わせるように膝を折ると"なんで、人目がある前でパーカーの裾をたくし上げては駄目なのか?"を一生懸命説明していた。
そんな二人の様子を見て思うのは、切歌ちゃんもちゃんとお姉ちゃんしてる時もあるんだなぁ…だった。
過保護の場面が強すぎて、彼女のお姉ちゃんらしいところは掠れてしまうが、悪いことは悪いと説明しているところを見るといいお姉ちゃんだとおもう。
しかし、そんなお姉ちゃんの説明に終始首を傾げている歌兎ちゃんも私の印象に残るのだった……
というわけで、人目(未来ちゃん、姉様やチノちゃん達)の前でひよこパーカーをたくし上げた歌兎ちゃんの話でした(笑)
切ちゃんが大慌てになるのも分かりますよね…人目でそんな行動されたら…(大汗)
歌兎ちゃんですが、切ちゃんの必死の説得によって、人目でたくし上げてはいけないことが分かったそうです(笑)
と、ここからはかなり長めの雑談コーナーでして…読み疲れたときは飛ばしてください(礼)
口いっぱいにハニートーストを口に含み、『うまうま』する響ちゃんと切ちゃんがみたいデス。そして、口元を汚す二人をハンカチで拭く未来ちゃんと調ちゃんがみたいんデス(切実)
『なら書けばいいじゃん!』と意気込んでネタを考えていたら何故か、ギアの色の食べ物しか食べたくなくなる聖遺物(そんなのあったらすごいですけど)によって…切ちゃんは緑色の野菜をむしゃむしゃ食べて、調ちゃんはハムをぱくぱくと食べて、マリアさんは白米をぱくぱくと食べて、翼さんは青魚をぱくぱく食べて、歌兎ちゃんはかき氷を食べるって話が浮かびました(笑)
歌兎ちゃんと未来ちゃんはかき氷同盟を組んで、マリアさんとクリスちゃんは二人で日の丸弁当《説明:マリアさんは"白米"、クリスちゃんは"梅干し"から》になったり、切ちゃんと調ちゃんはほうれん草だから二人で一つってことになる《説明:ほうれん草は茹でると根っこのところが鮮やかな"桃"になり、葉っぱは濃い"緑"》って話なんですが…意味わからんですよね、はっきりいって(笑)
ボツネタかなこれは…きゅうりをうまうましてる切ちゃん、リスっぽくて地味に可愛いと思うんですけど…この話を分かりやすく書けるくらいの力がないんですよね…(汗)
気が向いたら書くかもですし、書かないでお蔵入りかもです。
そしてそして、先日から『アニマルギア』が登場しましたねッ!
いやぁーっ、響ちゃんも奏さんもカッコ可愛いッ!
響ちゃんのツインテール可愛いですし、必殺技の暗闇の中赤い目が動くところとか『ヤベェ、カッコいい…』ってなりましたし、奏さんのポニーテール姿が可愛いですし、必殺技の狐火を登場させるところとか『これ…私の好みだ…』ってなりました!
アニマルギアっていいですよね…(微笑)
私が響ちゃんと奏さん以外の奏者のアニマルギアを勝手に考えてみると以下の通りになります。
○切ちゃんは奏さんと一緒で狐。
理由は、切ちゃんと狐耳尻尾って相性いいと思ったからのと、私の趣味です!趣味の方が割合が多いですね(笑)
○調ちゃんはウサギ。
理由は、四コマのバニーガールの『1人だと寂しくて死んじゃう』にズキューンってしたから。
○クリスちゃんは猫。
ツンデレなところとか、シャム猫とか似合いそうだなぁ〜と思ったから。
○マリアさんはアライグマ。
テレビでお世話好きなアライグマが居たので、奏者のみんなの世話をついつい焼いてしまうマリアさんにぴったりかと。
○翼さんはペンギン。
『ファーストペンギン』とは天敵がいるかもしれない海の中に果敢に乗り込んでいくペンギンの事で、そこから転じて、リスクを恐れず初めての事に挑戦していく勇敢な人例えだそうです。なんだか、翼さんの為にある様な言葉のように私は思えたので、ペンギンとなりました。
○未来ちゃんは犬。
未来ちゃんが付けたら、可愛いかなぁ〜と。人当たりもいいですし、犬っぽいと思ったから。
○セレナちゃんはシロクマかウサギ。
どちらも似合いそうですし、シロクマで『がおー』ってやってるのを想像すると萌えたから。
因みに歌兎は九尾狐です。
銀色の毛並みを揺らす九尾ってなんか萌えません!?って…そんな感じで、私の趣味です。
とここまで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m
次回は恐らく、金曜日か土日となります!