うちの姉様は過保護すぎる。   作:律乃

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歌兎ちゃんが友達を家に招き入れる、それだけの話となってます。

それだけの話なのですが、一番に私好みの話となりました!!

その理由は本編にて‥‥では、どーぞ!!

※気になった部分を直しました(土下座)


001 友達

「なっ‥‥このっ!!HP少ないのに‥‥こういう時に限って‥‥連続ドロップ‥‥って、あぁーーッ!!シラベがーーぁ!!シラベがあたしを庇って‥‥くっ、あの鉄ミミズ許すまじデスッ」

 

マリアから貰っているお小遣いをちょっとずつ残していってやっと買えた○layStat○on4と共に購入した緑色のコントローラーを操作しながら、テレビの画面を喜怒哀楽の表情で見つめながら、自分でカスタマイズしたあたしっぽい主人公が茜色に染まった砂漠フィールドを駆ける。

 

(むぅ‥‥銃って操作するの難しいんデスね。クリス先輩はあんなに簡単に操ってるのに‥‥)

 

「だからって、光剣って柄でもないデスからね、あたし‥‥」

 

このゲームを始める頃、翼さんのようにかっこよく剣を扱ってみたいと思い、光剣という名のピンク色の光を放つ剣を片手にフィールドに現る敵を倒そうと奮闘したのだが‥‥振るタイミングが早いのか、空振りを繰り返してしまい、パーティに迷惑をかけたという実績があり、あたしはあれ以降光剣は使わないと決め、メニューの一番奥に仕舞ってある。

 

しかし、このまま全滅して、街に強制的に送られるのもごめんだ。

ここまで来るのに他のフィールドで何回も全滅させられ、諦めようとしたその回でなんだかストーリーを進めるためのクエストをクリア出来て、何度も死にかけてここまで来たというのに‥‥ここで全滅してしまったならば、またここまで来るのに一苦労というものだ。

 

(ここは倒れてしまったみんなを助けて‥‥総攻撃デス)

 

あたしにはそれしかないと決め、砂に潜っては背後に現るを繰り返す鉄ミミズの攻撃を掻い潜りながら、砂漠に倒れるみんなを順を追って助け出す。

 

「‥‥んま、このポテトチップス美味しいデス」

 

パリパリとソファに座り、テーブルの上にあるバターにはちみつを合わせた味のポテトチップスを頬張りながら、なんとかさ鉄ミミズを倒した後、次に現れたエネミーに全滅させられ、そのエネミーよりもレベルを上げるためにフィールドを巡回して順調にパーティのレベルを上げていっていると玄関の扉が開き、聞こえてくるのは小さな呟き声だ。

 

「‥‥あれ? 姉様、帰ってきてる。今日、早く授業が終わったのかな?」

 

(にゃっ? 歌兎が帰ってきたデスね)

 

そういえば、今日、調はメディカルルームに寄った後、晩御飯の買い物をしてから帰るといっていたので、その間は歌兎と二人きり‥‥つまり調が帰ってくるまで歌兎を膝の上に座らせ、抱っこしてモフモフしながらこのゲームが楽しめるというあたしにとってのパラダイス。

 

帰ってきた調に怒られるでしょうが、その間だけはこのパラダイスを心ゆくまで楽しまないといけないだろう。

 

早く歌兎がリビングに入ってこないかと慌ててソファに横たえていた身体を起こして座り、ドアを見つめているとひょっこり顔を出す見慣れた水色の入った銀髪。

 

「‥‥姉様、ただいま」

「おかえりなさいデス、歌ーーうぅ?」

 

んんっ?

リビングに続く扉を開けた歌兎の後ろから入ってくるのは、見慣れない歌兎と同世代の子達。

爽やかな青いカッターシャツに真っ黒なセーラー服のワンピース型の制服を着て、お好みでその上にカーディガンを着込める様子で‥‥現に4人とも今日が肌寒かったのか、色とりどりのカーディガンを羽織っている。

また、4人が身動きするたびにワンピースと同色の帽子が揺れる。

そんな4人が着ている制服が歌兎が司令の配慮で通わせてもらうようになった中学校のものである。

 

ということは、彼女達は同級生ってことなのだろうか?

 

「おぉー、ここがウタの家?学生寮って言ったけどひろ〜〜ぉ」

 

と、最後に入ってきた癖っ毛の多い栗色の髪を襟首の後ろで軽く結んだ少女が幼いながらも将来美人へと成長する面影を見せている丸みを帯びた輪郭を笑みで変えて、キョロキョロと忙しなく空のように蒼い瞳が辺りを見渡す。

 

陽菜荼(ひなた)さん、行儀が悪いでございますよ」

 

そんな陽菜荼と呼ばれた子を嗜めるのは、(うぐいす)色の腰の近くまで伸ばし、年相応の幼さを残しつつも凛とした威厳溢れる美貌を遺憾なく見せつけている少女で琥珀色の大きな瞳は呆れを主に浮かべている。

 

そんな少女に対してニカッと悪ガキのように笑った陽菜荼と呼ばれた子は反省の色がない口調で、恐ろしいほどに綺麗な子をいじろうとするのだが、すぐに鋭いカウンターを受けてしまい、撃沈していた。

 

「そういう固いことは言いっこなしだよ、コウ。ウタも気楽にしてって言ってたじゃん」

「それは家族の方がいらっしゃらない場合ですよ。それにいいこなしも何もあそこに歌兎さんのお姉さまがいらっしゃってます、まだ気づきませんか、陽菜荼さん」

「‥‥へ? マジ」

 

そんなやりとりを繰り返す二人の真横、歌兎の袖をギュッと掴み、その背後からチラチラと顔を出す少女は肩まで伸びたサラサラな水色の入った銀髪に同色の垂れ目をしており、常にピクピクと震えているので小リスのような‥‥小動物のような気配を感じる。

 

「歌兎‥‥」

「‥‥美留(みる)、大丈夫だよ。ソファの上に座っているのが僕の姉様なんだ。見た目通りの人で全然怖くなくない優しい姉様なんだ」

「そうなの‥‥?」

「‥‥ん。世界一優しくて素敵なお姉ちゃん」

「歌兎がそういうなら信じてみる‥‥」

そう言って、歌兎は他の二人にも声をかけて、あたしの近くまで歩いてくる。

 

(なっ‥‥なんなんデスか!?このチビチビパラダイス!?)

 

あたしの前で立ち止まった歌兎はまずあたしの方を紹介することにしたのか、くるっと体を翻すとあたしへと右手を差し出す前にこそっとあたしへと謝罪する。

 

「‥‥姉様、いきなりごめんね。後ろの三人は僕の友達なんだ」

「そうなんデスか」

 

謝罪を終えた歌兎はあたしの方を右手を向けると

 

「‥‥まずは僕の姉様から三人に紹介にするね。

僕の隣にいる人が僕の姉様で名前はーー」

「ーー暁 切歌デス。歌兎といつも遊んでくれてありがとうデス」

「‥‥この通り、居てくれるだけで辺りを明るくてくれるような太陽のような人なんだ。‥‥笑顔も素敵なんだけど、いざって時はいつも僕を助けてくれる僕の心の支えのような人。‥‥でもよく似てないって言われる」

「あはは、確かによく似てないって言われるデスよね?」

「‥‥似てなくても血は繋がってる。‥‥姉様はいつだって僕の中で世界一のお姉ちゃんで唯一の肉親に変わりはないから」

「歌兎ぅうう‥‥っ!!」

 

ヒシッ、と歌兎を抱きしめようとした瞬間、おずおずとあのトンデモ綺麗な子が歌兎へと話しかける。

 

「その、そろそろ姉妹だけでイチャイチャされてないで‥‥コウ達の紹介をして頂けませんか?」

「‥‥あぁごめんね、紅里(コウリ)

 

歌兎はあたしから離れると今度は友達の三人の方へと向くと今度は手前の子から右手を差し出して、その都度其々の子があたしへと自己紹介してくれる。

 

「‥‥まずは」

「はいはーいっ!あたしからね!あたしの名前は香水 陽菜荼(かすい ひなた)。まぁ、この中ではメードメーカーかな」

「‥‥続けて、隣が」

紅里(こうり)でございます。苗字は白谷(しらたに)で、続けますと白谷 紅里でございます。この中ではお姉さんという立ち位置でしょうか」

「‥‥最後に」

香風 美留(かふう みる)‥‥。今日はよろしくお願いします‥‥。えっと‥‥この中での立ち位置は‥‥」

「‥‥そうだね、美留の立ち位置は僕達の妹なのかもしれないね」

「歌兎がそう言うなら‥‥そうです‥‥」

 

なるほどなるほどデス。

栗色の癖っ毛の子が陽菜荼ちゃん。

あのトンデモ綺麗な子が紅里ちゃん。

歌兎から離れないあの子が美留ちゃん。

デスか。

 

みんな、歌兎に負けず劣らずに可愛いデスねぇ‥‥って、何思ってるデスか!?

あたしには世界‥‥宇宙一可愛い妹がいるのデスっ。

他の子に惑わされるなんてーー

 

「‥‥僕、ジュースとお菓子を用意してくるね。姉様、みんなの事お願い」

 

そう言って、トコトコとキッチンへと歩いていく歌兎の背中を見つめながら、あたしは周りにいる歌兎の同級生達を見渡して困ったように眉をひそめる。

そんなあたしの緩めの深緑色のニットをツンツンと引っ張るのは、3つの手で

 

「ウタのお姉ちゃん、椅子に座らないの?」

「コウは歌兎のお手伝いをしてきますね」

「‥‥ぅっ‥」

 

あたしの手首を元気よく引っ張るのは陽菜荼ちゃん、歌兎の後を追いかける紅里ちゃん、あたしの後ろに隠れてプルプルと震えながらニットを握りしめる美留ちゃん。

 

ーーそんな事はあってはいけない、そう思えば思うほどに周りの子達が可愛く思えてしまう。

 

「陽菜荼ちゃん、引っ張りすぎデスよ。ほら、美留ちゃん、あたしに捕まるといいデス」

「だって、あっちからいい匂いがしてさぁ」

「うん、お姉ちゃん‥‥」

 

こうして、あたしの少ない時間ながらも慌ただしくも充実した時の始まったのだったーーーー。




と、今回の話は今まで一番私の趣味にまみれた話だと思います(微笑)
なんせ、切ちゃんが作中でプレイしているのは【SAO FB】ですかねっ。
また、切ちゃんのアファシスの名前は【シラベ】です。
セレナにしようかなぁ〜とも思いましたが、やはりここはきりしらファンとして調ちゃんの名前をアファシスちゃんにつけさせてもらいました(微笑)

今回、初登場の登場人物‥‥歌兎の同級生達は私が他の小説で作り出したオリジナルキャラであって、見覚えのある方はいらっしゃると思うのですが‥‥簡単に説明するとーー

■香風 美留 / かふう みる
『ご注文はにゃんこですか?』のオリジナルキャラ。
作中ではチノちゃんの妹で、この話でもチノちゃんの妹です。しかし、話にチノちゃんは現れません。

■香水 陽菜荼 / かすい ひなた
『sunny place 〜彼女の隣が私の居場所〜』のオリジナルキャラ。
作中では無自覚天然たらしですが、小さくなったこちらでもその力は健在となってます。

■白谷 紅里 / しらたに こうり
『うたわれるもの 紅き者の切望』のオリジナルキャラ。
作中ではコウリですが、この作品に登場人物させるにあたって‥‥苗字と名前を付けてみました。
因みに、白谷にはお父さんが『ハク』という名前なので‥‥そこから取らせてもらいました。

ーーというようになってます。

また、歌兎達の制服はごちうさのチノちゃん達が着ているものの色違いのようなイメージさせてもらいました‥‥前にフードといったラフな格好が好きと言いましたが、チノちゃん達の制服の帽子‥‥えっと、あれはベレー帽なのかな?
あぁいったちょこんと乗っかってる帽子も好きなんですよ、私♪



と、ここからまたいつもの長々と雑談をしようと思います(笑)
読み疲れた方は高速スライドをどうかよろしくお願い致します(土下座)

早速ですが‥‥2月16日には調ちゃんの誕生日、2月27日にはシンフォギアGのボックスが発売されますね(微笑)
また、私事ですが‥‥私の誕生日も2月なんですよ(笑)
なので、調ちゃんの誕生日ケーキとボックスは自分への誕生日プレゼントとして買いたかったんですけど‥‥2月は色々とありましてね、どちらもゲットとは要らないのです‥‥(無念)

と、そんな調ちゃんの誕生日記念ケーキのイラストはまだご覧になってない方がいらっしゃっるかもなので‥‥多くは言えませんが、"あのイベントで大活躍した子"と可愛らしい笑顔を浮かべた調ちゃんが特徴的な絵でしたね(微笑)
また‥‥って、これは書いていいのかなぁ‥‥?
んーーーっ、やっぱ、やめよ‥‥。
調ちゃんの誕生日記念ケーキ、気になった方はチェックしてみてくださいね(微笑)

きりしらファンとしてみたら‥‥欲しいんですけどね、この調ちゃんのケーキ‥‥しかし、経済的に‥‥(無念)

と、そんな調ちゃんは『夕暮れ舞う巫女』にて大活躍でしたねっ!
また、調ちゃんの過去にも触れる(?)事もでき‥‥ファンとしては大満足のイベントでした!!
個人的には、みんなに意地悪しようとする切ちゃんの悪ガキっぽい可愛さに悶えてしました…(悶)


また、シンフォギアXD公式攻略サイトにて『わたしが選んだ好きなオリジナルギアランキング』という記事(?)を見かけまして‥‥皆さんはどのようなランキング付けられたでしょうか?

私はですね‥‥めっちゃ悩んでます‥‥(笑)

切ちゃんだけランキングならばーー
1位は虚激・威Sゥん暴uシ
2位は圧殺・覇iンRい火
3位は即馘・Aるu薇イDあ or 殲狩・Tぅ璢Uでe
ーーとなりますね。
やはり私にとって"和"はかけがえないもので‥‥一位の切ちゃんの着崩しが好きなんですよね(笑)

しかし、尊さを優先したランキングならば‥‥ハロウィン切ちゃんと調ちゃんは欠かせないですし、ウェデイングの響ちゃんと未来ちゃんも欠かせません。
そして、メカニカル切ちゃんと調ちゃんも欠かせんですよね‥‥(悩)

他のランキングにしても全く違う形になってしまう‥‥どのオリジナルギアも魅力的で困ってしまう。


と、ここで雑談コーナーを終わろうと思います(土下座)

インフルエンザが流行り、風邪も流行るこの季節‥‥どうか、お身体にお気をつけてくださいね(微笑)
私は何故か両肩がずっと痛いので‥‥ゆったりと休養しようと思います。

ではでは〜(礼)

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