うちの姉様は過保護すぎる。   作:律乃
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すいません……(大大汗)

予定していた『きりセレ』はまだ時間が掛かりそうで…金曜日か再来週にはお披露目出来そうです。
それまでどうかお待ちいただければ幸いです。

というわけで、急遽埋め合わせに更新するのは…前にお遊びで書いたものです。
ほぼおふざけで書いたので…余り期待しないで読んでください(礼)

それでは、本編をどうぞ!!

*相変わらずの読みにくさです。


狂愛
見てしまったそれは衝撃的で《しらうたエピソード》


僕、暁歌兎には姉と三人家族がいる。

姉、暁切歌は過保護が度を過ぎるところがあるけど、基本は誰にでも優しく思いやりのある人。そして、僕が心から尊敬し頼りにしている人でもある。

 

そんな姉と肩を並べ、戦場と書いて“いくさば”と読むノイズ討伐に勤しむのが月読調、通称シラねぇと呼ぶその人は姉と同じくらい他の家族よりも側に居て、僕を見守ってくれた人である。

だがしかし、最近そのシラねぇの様子がおかしいのだ。

何がおかしいのかはまだ分からないけど、僕を見守ってくれていた昔のシラねぇと今のシラねぇは明らかに何が違うのだ。

 

無性にお風呂に一緒に入りたがるとか常に僕の隣に居たがるなどといったスキンシップが多くなったというか、ゾクリッと背筋に悪寒が走るような怪しげな視線を送ってくるようになった…とでもいうべきか、その視線を感じるのは主にシラねぇ以外の奏者のお姉ちゃん達と話している時で…シラねぇの姿が見えない時でも感じるので、少し怖く思う。

 

でも、僕といる時は違うのだ、いつもの厳しくも優しいシラねぇであって、しかし他の奏者のお姉ちゃん達と話していると送られてくるあの怪しげな視線はなんなんのか気になり、シラねぇがお風呂に入っている間にシラねぇの部屋を覗いてみたら…そこには僕の想像を遥かに超えるものが並べられてあった。

 

 

所変わって、僕の部屋。

ベッドに腰掛ける僕と違い、呼び出された姉様は硬い表情のまま、カーペットへと腰掛けている。

 

「…姉様」

 

僕が名前を呼ぶとビクッとして、硬い表情のまま乾いた笑い声をあげる姉様。

 

「そ、そんなに顔をおこりんこファイヤーしてどうしたんデスか?歌兎。可愛い顔が台無しデスよ」

「姉様」

「そ、それともお腹がへりんこファイヤーだからそんなにおっかない顔をしてるのデスか?ダメデスよ、お昼ご飯はしっかり食べなくちゃ。歌兎はあたしたちの中でも一番、小さくて小柄なんデスから」

「ネぇ〜エぇ〜サぁ〜マぁ〜?」

 

僕の知りたい情報から興味を逸らそうとする姉様に僕は今まで浮かべた事ないような表情を浮かべる。

それをみた姉様は硬い表情を瞬時に青ざめさせ、小さく悲鳴をあげる。

 

「ひぃいい!?わ、分かったのデス。あたしの知ってること全部話すデスから…その目はやめて欲しいデス…」

 

弱々しくそう言う姉様に免じて、表情をいつものような眠たそうな表情に戻した僕に姉様は安堵の吐息を漏らすと訪ねてくる。

 

「……」

「えっと、歌兎はまず何から聞きたいのデス?」

「…姉様はいつからシラねぇが僕に好意を持っていたことに気づいていたの?」

 

そう、僕が覗き見てしまったシラねぇの部屋の壁には所狭しに僕を隠し撮りしたと思われる写真が何故かハート型に飾られ…もうこれだけでも僕には衝撃的だったのだが、勉強机の上に丁寧に置かれた"ペットボトルの飲み口だけ"切り取られ、ネックレス状に繋がれた不思議なアクセサリー…しかし、僕はそのアクセサリーから視線を横に晒して、背筋を凍らせることになる。

何故なら、昨日僕が飲んで、確かにゴミ箱へと捨てたはずの梨果汁が入った炭酸ジュースのペットボトルが置かれていたのだから…。その他にも、これから飲み口だけ切り取るのであろうペットボトルのメーカーは何故か僕が飲んだものばかり…つまり、それが意味するのは---

 

---あのペットボトルの飲み口だけネックレスは…僕が口を付けた飲み口(・・・・・・・・・)だけで出来ている…?

 

そう結論づいてしまってからは、シラねぇと顔を合わせるのも気まずくなり、真相を知っているであろう姉様を呼び出したと言うわけだ。

 

「F.I.S…デス」

 

そ、そんな前から?シラねぇは僕に好意を寄せてたの…?

ということは、あの謎のペットボトル飲み口だけネックレスはその頃から既に作り始めていた、と?

思わず、背筋に悪寒が走る。

僕はそんないつ愛情が爆発してもおかしくない人の前で無邪気に振舞ってしまっていたのだろうか。今思い返せば、シラねぇに抱きついたりも一緒にお風呂に入ったりもしてた気がする…だって、僕の前では普段のシラねぇだったから!なのに…。

 

だんだん顔が曇っていく僕を見て、姉様は何を勘違いしたのか、わたわたと両手を振りながらまくしたてる。

 

「あ、あたしが検索したんじゃないんデスよ!?調から言っていたのデス、「切ちゃん…私、歌兎が好きみたい」って」

「…そう言われ、姉様はどうしたの?」

「その頃はまだ歌兎の病状も良くなかったデスし、響さんっていうトンデモとの戦闘も控えてたので…気持ちがてんやわんやだったのデス。デスから、その場の勢いで、調の好きにするといいデスよ…って…」

「……。はぁ…」

 

姉様の僕の事を何も考えてないその場しのぎの答えに溜息しか出ない。

いつもの過保護をそう言う時こそ出して欲しかった。

 

「そのマジもんのため息はお姉ちゃんの胸をえぐるデスよ…歌兎ぅ…」

 

呆れたように溜息をつく僕に姉様は垂れ目な黄緑色の瞳を潤ませる。

ウルウルと表面が揺れていることから、マジ泣きらしい。

 

「…姉様が悪い。僕だって姉様にこんな態度を取るのは心が痛いんだよ?でも、姉様が真実を隠そうするからこうなる事で…」

「でも、調が気持ちをオープンにし始めたのは先週からなのデス。それまでは歌兎に嫌われたくないからって、そういう事は隠れてしていたのデス。デスから、被害は最小限に…………歌兎、もしかして先週、調に聞かれたのデスか?私と切ちゃん、どっちが好きかって」

「…ん、聞かれたよ」

 

青ざめる姉様に僕はコクリとうなづく。

 

「もしかして、調に聞かれて答えちゃったんデスか?シラねぇの方が姉様よりも好きだって」

「……ゔっ」

「歌兎!?」

 

姉様ばかりを責めていたけど、やはり一番に迂闊だったのはどうやら僕自身のようだ。

 

「…ねぇ、姉様…僕これからどうなるの…?13歳という若さで大人の階段駆け上っちゃうの?」

「あ、あの調デスよ!そんな事は……、………するデスね。アピールが酷くなってきてるデスし、何よりも最近あたしが歌兎と一緒にいると目が笑ってないことが多くなってきたデスよ」

 

もう完全にそういうフラグが立ってしまってる!というか、姉様にすら容赦無く視線の刃を突きつけるシラねぇって…想像すると怖いけど、シラねぇはつり目だからそういう視線を向けていても綺麗かも…。

あれ…?あ、れ……?

僕、もうシラねぇに篭略(ろうらく)されてる…?攻略済みなの…?あと、同意の上で美味しく僕はシラねぇに頂かれてしまうの…?

 

「歌兎?さっきから顔を赤くさせたり青くさせたりと大丈夫デスか?」

「……っ」

 

(うぅ…あぁああああああん)

 

心配して、僕に近づいてきてくれる姉様に勢いよく抱きつき、そのままわんわんと泣く。

 

「泣かないでください、歌兎。お姉ちゃんがなんとかしてみせるデス!任せてください!!」

「…ほんと?」

 

姉様の胸から顔を外し、心配そうに見上げる僕の頭を撫でて、にんやりと笑う姉様。

 

 

 

そうして、颯爽とシラねぇの部屋へと向かっていった姉様はいつまで経っても帰ってこない。

 

(ね、姉様…大丈夫かな…)

 

心配になり、あの問題となるシラねぇの部屋をゆっくりと開けて中を見るとそこには---一糸纏わぬ姉様がベッドの上に寝転がらせ、際どい黒い下着の上にスケスケの薄桃色のネグリジェを着たシラねぇが右手に持った鞭で姉様を叩いていた。

 

(う…うわぁー……、完全にR-18ものだ。僕が見るべきものではない。だからね、姉様。そんな顔で僕を見ないで)

 

叩かれている姉様は助けるを求める視線を僕へと向けてくるが、僕はそんな姉様から視線をそっと晒し、ドアを閉めようとして…そこで違和感を気付いた。

明るかったはずの隙間が何故か真っ暗になっているのだ…まるで、誰かが立っているような感じに。

恐る恐る晒した視線を共ある場所に戻すと、僕をまっすぐ見つめてくる薄桃色のつり目。

 

(…へ?)

 

パチクリする黄緑色の眠たそうに半開きした瞳をまっすぐ見つめていた薄桃色のつり目はやがて、笑みの形になると可愛らしくも凛々しく思う見知った声…今だけは聞きたくなかった声が聞こえてきて、僕はあまりの恐怖に後ろに尻餅をつく。

 

「歌兎、みぃーつけた♡」

「ひぃ!?」

 

尻餅をつく僕が見たのは、自分の部屋を開け、妖しく微笑むシラねぇの姿で---そのあとは、シラねぇに導かれるままに部屋に連れ込まれ、シラねぇのネグリジェと色違いのものを着せられた僕は姉様の隣に寝転がらさせれ、そんな僕の上に跨るシラねぇ。

 

「ねぇ、歌兎」

 

シラねぇの小さくもほっそりした掌が僕の頬をなぞる。

 

「は、はい…」

「歌兎は言ってくれたよね?私の方が好きだって」

「……い、言いました」

「だよね?なら、今から私がする事も歌兎なら受け入れてくれるよね…?だって、私たち---」

 

頬をなぞっていた指先が段々と下へとざかっていき、ぎゅっと目を瞑る僕の耳元で囁かれるシラねぇの声音は今まで聞いたものの中で一番甘やかで妖艶だった。

 

「---相思相愛だもんね」

 

その後、僕がシラねぇに美味しく頂かれ、姉様もその毒牙にかかってしまったのは想像するのも容易いだろう。




というわけで、『きりしら』でなく『しらうた』でしたが…どうだったでしょうか?

少しでもヤンでる調ちゃんにゾクッとしていただけたならば幸いです。



また、今回の夕方ごろ…10連をした際に、遂に…遂にッ!!
ハロウィン切ちゃんが……キタぁああああああああああああーーーーーっ!!!!!

もう、嬉しすぎて…感無量ですし、感涙が止まらんですよ…(ポロポロ)

これもハロウィン切ちゃんが来てくれるようにと連続更新を願掛けにしたからでしょうか…。

とにかく、嬉しい!育てたい!!

ということで、明日は更新お休みします。
また、このヤン調ちゃんと歌兎の話が気に入った方がいらっしゃるなら続きも書こうかなぁ…と思ってます。しかし、ヤンデレはまだまだ勉強中ですので…ゾクってするシーンは書けないと思いますが(笑)

夜が寒くなりましたが、皆様体調にお気をつけて…ここまでお付き合いありがとうございました!


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