近未来忍者的な世界で生き残るためには? 作:スラム街のオーク
ハロハロ、メリークリスマスイヴ!
と言うわけでこんばんはこんにちは、ツクヨさんです。
私は現在、横須賀付近が米連勢力下の基地に奇襲をかけて、やっこさんの最新装備ことバスターシューターを強奪したところです。
血液を燃料に飛ぶファンネル…恐らくは私のブラットマテリアルと同じ原理でエネルギーを生み出してるのかな? と興味が湧いて思わず奪ってしまいました(テヘッ
解析と改造施して誰かに配備しよーかなー…およ?
「動くな!」
「ありゃ、生き残りがいましたか…っと」
指を鳴らしてシールドを錬成、浮遊させてこちらの死角に滑り込ませます。 カインッと音を立てて弾かれるのはカービン弾。
「勇気と蛮勇は履き違えられる忌々しい美学ですよねー。 スナイパーの方が死角から私を狙う手筈なのでしょうが、私を仕留めたければ光速の弾丸を用意してくださいな」
言いながら私は生き残りの兵士に錬成した神経毒を撃ち込んで昏睡させ、スナイパーには
うん、やっぱ王の財宝をモデルに空間魔法を使うのは楽しいですねぇ。
横須賀の制圧戦はこれで終了かな?
と、
GBU-43。 対地ミサイルでは現代でも一線級の旧世代のミサイルです。 それを基地に打ち込むとは米連も相当追い詰められてるのでしょうねぇ。
その日、横須賀から米連の基地が1つ消えました、まる。
☆
月夜が目を醒ます。 彼女の所在は限定空間域《私だけの箱庭》である。
ゴポリ、コポリと培養液の中で目覚めた彼女は錬成魔法で容器を変形させて破壊、外に出る。
バチャバチャと培養液を撒き散らし、口の中の液体を吐き出してからなんかに口を開いた。
「んー…やっぱホムンクルスの器じゃオリジナルに匹敵できないかぁ…どーしよーかなこれ」
全裸で箱庭を歩き、魔力を依り代に普段の白衣と衣服を錬成して着直す。
1つの容器の前に来ると、回収した魂魄…生命エネルギーをその容器に注ぎ込んだ。
「改造値はもはや十分。 これまで何人殺し続けたワケだか、もう数えんのも馬鹿馬鹿しいなぁ」
敵対者、魔族、人間問わず彼女に魂を差し出した。 賢者の石を用いてそれらを濾過し、純粋な生命エネルギーへと変換されたそれを肉体に取り込ませ続けている。
それは禁忌、《不死不老》の獲得を意味する挑戦。
「3万5069の命。 それを貪り食い続けた私は魔女、罪深い紅蓮に焼かれるべき災悪の魔女。 どこで道を踏み外したのなんか考えても意味ないか」
容器を撫でてひとりごちる。 彼女の視線の先には眠る己の肉体があった。 原初にして罪の原点。 オリジナルの加持谷月夜がそこにいた。
「興味と好奇心しかもう私には残ってない。 心赴くままに命を、人を弄ぶのはまだ抵抗あるけど、その感覚も薄れてるかな? 時間の経過って本当に怖いねぇ」
[死にたくない]その想いが彼女を突き動かす。 他者の存在など道端の石ころ同然。 己の眷属やここまで面倒を見てくれた上官のアサギ、元たいまにん《誤変換にあらず》の組織に残った忠誠心。
それこそが今のツクヨを作る心。
「死ぬのが嫌なら死なないくらいに生命力を得ればいい。 我ながら暴力的な持論だよ、全く。 ま、反省はしないけどね」
自嘲の笑みを浮かべてツクヨは魂を腐らせる七罪を他者に渡した。
色欲はシーアに、暴食はヴィクトリア、強欲はレベッカ、怠惰はキリン、嫉妬はリディーナ、憤怒はキシリア、傲慢をアイナに渡していたのだ。
七罪を得た彼女らは時間の停滞を経験することとなる。 ツクヨがこの世に存在する限り、全盛期にまで肉体は戻る。 青天井の成長能力を与えられる。
尚ツクヨの、シーアとヴィクトリアとの出会いについては割愛させてもらう。
「頃合いといえば頃合いかな? そろそろオリジナルに私を戻さないとねぇ」
身を翻し、ツクヨは箱庭を後にする。 全ては、同盟のふうまを救うために。
☆
「ツクヨ」
「オッケー、みんな集まってるね」
私設武装部隊
「んじゃ今回の作戦、まず先に言っておくとふうまとの合同作戦になるよ」
みんなを席に付かせて私はブリーフィングを開始する。
東京キングダムにて見つけたふうまの頭領は記憶を取り戻し、私に時子さんから力添えの訴えがあったので支援すると伝えたら「一応、感謝はしておく。 勝手にしろ」という言葉をもらったので…勝手にしてやろうと思います。
「まず、アイナに配備したバスターシューター改。 これについては量産も視野に入れてデータ採りをお願いね」
「ああ、任せな。 責任持ってこいつは酷使してやるよ」
「んで、シーアとキリン、レベッカで陽動をお願いするよ。 ふうまの頭領の拠点から逃げ出したクローンアサギの対処は私とキシリア、アイナでなんとかする。 正直、前回よりも強くなってる可能性が高いけど、問題ないよ」
「私は何をすればいい、ツクヨ」
「ヴィクトリアは《三日月》五騎と《満月》二騎を任せるから、《新月》に乗ってミサイルによる飽和攻撃を残りの米連基地に叩き込んでちょうだい」
采配に意義があるなら、と聞くが皆は黙り。 まぁ意義なんてあってないものか。
私の背後の影が蠢いて、人が二人ここにやってきた。
「世話になるぞ、ツクヨ」
「この子がツクヨ? 私と同い年に見えるけど…かなり出来るみたいね」
「同盟の要請を蹴るのは私の流儀に反するし、ふうまに斃れられると困るからさ。 話は聞いてるよ、若い方のさくらさん?」
そこから現れたのはふうまの頭領さん。 そして、話にあった別次元のさくらさん。
「
「構いませんとも。 だって私はあなたの同胞よ?」
違いない、とふうまは笑う。 彼の手を取り今宵、私達は動き出す。
「んじゃ、トドメを刺しに行きましょうか…ふうま弾正に」
『応ッ!』
私たちは作戦を開始した。 この闘争にケリをつけて、平穏を取り戻す、大事な戦いが始まる。
アンケートの期限を6月まで伸ばします。 尚現在…ふうまルートを描いてみようと思ってます(なお18禁かつ、主人公がTSしてないパターンです。