ルイズが呼んだのが紅の王だったら。


影技のSSが全然ない、それならばと自分で書いてみることにしました。
誰得&自己満で作った処女作
それでも一人二人にでも楽しんで頂ければ幸いでございます。

もっと影技SS増えろ~


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紅の王とゼロに囚われし少女

それでは愛すべき同胞達よ

 

お別れだ

 

我はクルダに囚われてしまった過去の傭兵達の魂と共に行こう

 

彼等もまた英霊、自由を与え新たな次元に旅立つ資格があるのだから

 

無限なる宇宙へ

 

――永久に――

 

 

プロローグ

 

彼は無数の英霊達と共に、新たな次元に自由な世界を作るはずだった。

しかし彼が今いるのは建物の中

そして周りには子供たちと動物たち

 

共に転移していた英霊達はどうやらいないようだ。

 

(先ほどのノイズか・・・)

 

新たな次元へ転移している最中だった

突如目の前にノイズが走り、ゲートが開いたのは。

 

「此の世界も魔導力に溢れているな・・・」

 

彼は此処がさきの次元とは違う次元にいることを感じながら、英霊達と別れてしまったことを気にかけていた。

そしてこの世界にも、自らの体を構成している力の一つ、魔導力が溢れていることも。

 

「しかし彼らも私と共に自由のために戦った英雄、私が居なくとも大丈夫か。」

 

 そう呟きつつ目の前にいる小柄な少女に注意を向けると

 

「あ、あなた誰?」

 

 そう問いかけてくる彼女の質問に彼は答える

 

「私の名は傭兵王国クルダ 初代国王 『(クリムゾン)』 カイ・シンク

私を此処に呼び何を望む?

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。」

 

 

 

―――――紅の王とゼロに囚われし少女―――――

 

 

 彼女は困惑していた。

周りの皆が順調にサモン・サーヴァントを成功させ

使い魔と契約して行く中で、自分が呼んだものは人だったのだから。

 

 とにかく此のままでいるわけにもいかないので

言葉が通じるか不安に思いつつ、目の前にいる男に言葉をかける。

 

「あ、あなた誰?」

 

そして彼が口を開けると、頭の中に直接聞こえてくるようなよく通る声で答えた。

 

「私の名は

クルダ王国 初代国王 『紅<クリムゾン>』 カイ・シンク

私を此処に呼び何を望む?

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。」

 

それを聞いた少女を含めた周りの皆の頭の中がが白くなる。

そして少女の頭の中ですぐさま色々な思考が廻る。

 

(言葉が通じたのは良いとして、クルダ王国って何処よ!?

そもそも王様って!?そしてなんで私の名前を!?)

 

そうして堂々巡りの思考から抜け出せずに唸っていると

横から別の男性が前に出る。

彼の名は ジャン・コルベール

此の学園の教師であり、今回のサモン・サーヴァントの監督をしていた者だ。

そして彼もまた困惑していた。

 

(まさかサモン・サーヴァントで人が呼ばれるとは・・・

しかも彼の言う事が本当ならば政治問題というレベルではありませんぞ。

そしてこのディテクト・マジックをかけるまでもなく感じる途方もない圧倒的な魔力っ・・・)

 

しかし教師である彼がいつまでも戸惑っているわけにもいかない。

事が事なのでまず彼を呼びだした少女以外の生徒を別室に移してから

目の前にいる男に声をかけようとした瞬間に目の前の男が先に口を開いた。

「ジャン・コルベール」

 

「!?(この男、私の名前まで!)」

 

「貴方は私に質問があるようだが私にも聞きたい事がある。

目の前の少女は何やら思考にはまってしまっているようだ

見たところ此処の責任者である貴方に質問をしても?」

 

 紳士的なカイの物言いに若干の安心を覚えつつ彼が了承する

 

「え、えぇどうぞ。」

 

そしてカイは質問を順に聞いて行った

この世界のこと

なぜ自分がここに呼ばれたのか

そして自分に何を望むのか

 

 コルベールが質問に答え終わるとカイは

 

「感謝する」

 

と一言

そして次にコルベールが

 

「ではミスタ、此方からも質問してよろしいですか?」

 

そうして始まった彼の質問は

 

「まず一国の王である国王の貴方を急に呼びだして申し訳ありません」

 

とはじまり。

傭兵王国クルダとは

王が急に居なくたって大丈夫なのか

これからどうするか

と、まずは政治上の問題から質問し

カイの答えを聞くと

 

国ではすでに次代の国王がおり

また自分が国を出て、もう戻らないであろうことも知っている。

 

との事だった。

 

 その答えにコルベールはとりあえず国際問題にはならないであろうと

カイの答える様子から感じ取り少し安心した。

 

 そして本題である契約の事について話そうとすると。

 

「此処からは直接この少女と話をしよう」

 

と言い遮られた。

 

 

 少女が未だに思考の渦から抜け出せられずにいると

 

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」

 

名前を呼ばれ、ハッと顔を上げると

自分が呼びだした男がすぐ前まで歩み寄って来ていた。

 

 ルイズは改めて自分が呼びだした男を観察する。

 

高い身長に細身で服の上からでもよく分かる鍛え上げられた身体

褐色の肌に黒い髪

そしてゼロと言われる自分でも感じ取れる圧倒的な魔力・・・

 

 見とれているともう一度名前を呼ばれる。

 

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」

 

ルイズは思考を戻し答える。

 

「な、何かしら。」

 

カイは問う

 

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ

今一度問う、私に何を望む?」

 

この時コルベールは迷っていた。

 

(すでに退役したとはいえ元国王、それを使い魔としての契約を頼んでいいものか・・・)

 

と、しかし彼が自分から話をすると言った以上

ここは彼と彼女の話を見守るしかないのだ。

 

そして彼女は答える

 

「わ、私の使い魔になってちょうだいっ!!」

 

少しどもりながらも彼女ははっきりとした声で答えた。

その答えに、カイは何の反応も見せないまま次の問いを投げかける。

 

「では、使い魔に何を望む?」

 

その問いにルイズは思わず黙ってしまった。

しばらくそのまま問いの答えを考えているとカイが口を開いた。

 

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ

私は使い魔にはならない。」

 

静かにそう言った。

 

 その言葉にルイズは一瞬にして頭の中、そして目の前が真っ暗になった気がした。

 

「どう・・・して・・」

 

 泣きそうな顔で消え入りそうな声でそう呟いた。

 

「私は獣ではない、奴隷でもない、誰も私の自由に鎖をつけることはできない。

もしそれでも鎖を着けると言うならば、私は自分の自由を、未来を守るために抵抗しよう。」

 

カイはそう言うと拳を作り見せた。

 

もはや少女は考えることが出来なくなっていた。

そして感情が爆発した。

 

「どうしてっ!私には使い魔が必要なの!

あんたは私の使い魔になるの!

せっかく呼びだした使い魔は訳の解からない奴で

なのに魔力はすごくて・・・

せっかくゼロじゃなくなると思ったのに・・・

それじゃあ私はどうすればいいのよ・・・

私は・・・ゼロで・・・何も・・ないの・・・

使い魔くらい・・手に入ったっていいじゃない・・・」

 

 そう叫びながら涙を流す少女を見てカイは思った。

 

(彼女には力がある・・・)

 

 カイが此処へ転移して来た時にこの世界は魔導力に溢れていると感じると同時に

周りの人間が体内に魔導力を宿している事にも気が付いていた

しかし元の世界にいた魔導力を体内に宿すもの『魔導師<ラザレーム>』

彼らに比べるとひどく弱く感じた、これでは自然の法則を変える程の力はないと・・・

 

しかし、彼女からは感じた、自然の法則を曲げる力を

2000年前に共に戦った5人の魔導師と同じ力を。

 

(そしてゼロと言う言葉に縛られている、自由を、未来を欲している・・・)

 

ならば・・・

 

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ、

君がゼロと言う鎖を外すため、自由のために戦おうと言うのならば、

使い魔としてではなくパートナーとしての信頼を私にくれるのならば、

私も共に戦おう、君の剣となり盾になろう。」

 

そう言うと、カイは手を差し伸べ

 

少女はその手を取った・・・

 

 

 

すまない、英霊達よ

 

私は少し遅れそうだ

 

この魔導力溢れる世界に私は呼ばれた

 

それはこの世界が私を必要としているのだと思うから

 




いかがでしたでしょうか?

初めての作品で多々読みづらい所もあたっでしょう。

短編と言う事でこの話は此処で一応完結?なんですが
続きを書いてみたいと言う気持ちもあるので
ご縁があれば、またいずれかで・・・

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