【キリシノ】最愛の人との日常   作:蛇にゃん

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こんにちは(こんばんは)!お久し振りです、あるいは初めまして、蛇にゃんです!
今回はキリシノでやってみたいと思います。
前作(?)のキリアスVer.ではアインクラッド内での日常を書かせていただきましたので、今回はGGO内でのいちゃいちゃを書けたらいいなと思っております。それではっ!


【キリシノ】最愛の人との日常

「リンク・スタート!」
第三回《バレット・オブ・バレッツ》を通じて出会った『ある人物』とは、GGO(ガンゲイル・オンライン)主街区の《SBCグロッケン》の入口付近で待ち合わせをしてある。集合時間画像十時丁度なのに対して、私のダイブ開始時刻は九時半。早すぎる気もするが、生粋のゲーマーである『アイツ』は、きっともうダイブしている事だろう。長時間待たせるのもどうかと思ったので、早めにログインすることにしたのだ。
私のボイスコマンドに反応した円環型ハードウェア、《アミュスフィア》が、私を徐々に現実世界から切り離していく。目眩にも似た感覚を味わいながら、私は大好きな男の子の元へと気持ちを走らせるのだった。

◇◇◇◇◇

目を開くとそこは、もう随分見なかったGGOの街並みが広がっていた。本来、このゲームこそが私のホームだったのだが、ALO(アルヴヘイム・オンライン)にコンバートして以来、ずっとそこに溜まりっぱなしだったのだ。腕は鈍ってしまっているだろう。
今日このGGOには、狩りと称したデートをしに来た。
ALOででも良かったのだが、相手に「せっかくだからシノンとふたりきりがいい」と言われてしまっては、首を縦にふるしかない。そんなこんなで目的地に到着すると、案の定『ソイツ』はそこに居た。【『』の中には全て同じ人物が入ります】というメタ要素盛りだくさんの思考を巡らせながら、長い黒髪をたなびかせた美少女(男)へ向け、私は手を振った。
「お待たせ、キリト」
私の軽い挨拶を受け、黒髪の美少女(男)(キリト)も笑顔で挨拶を返した。
「やあ、こんにちは、シノン。俺も今入ったところだよ」
「そ、ならよかった」
私は少しはにかんでから、
「じゃ、早速行きましょうか?」
そう言いながら、不意打ちとばかりにキリトの手を握った。突然の事態にキリトは少し戸惑っていた様子だったが、すぐに笑顔に戻ると、私の手を握り返した。

◇◇◇◇◇

「───で、どこに行くか決めてなかった、と?」
「はい、おっしゃる通りです……」
十時(じゅうじ)を告げる鐘の音が、フロア一帯に響き渡った。キリトの胸の内には、きっと銃死(じゅうし)を告げる鐘の音が鳴り響いていることだろう。元々私たちは《死銃事件》をきっかけに知り合ったのだから、お似合いと言えばお似合いだったが。
「まあ、このゲーム内に《デートスポット》なんて呼べるところなんて無いしね、しょうがないわ」
一応、フォローを入れておく。
「いや、でも……」
依然として申し訳なさそうにするキリトを見かねた私は、この戦闘バカを(たぎ)らせようと知恵を絞ることに。
………ん?戦闘バカ……?
「これだわ……」
思わずそう呟いた私の顔を訝しげに覗いていたキリトの手を引き、
「こっち」
そうクールに言い放つと、私はフィールド目掛けて駆け出した。

◇◇◇◇◇

「ど、どうしたんだよ、シノン!?」
私は慌てるキリトの方向を向き、
「……決闘」
そう、短く呟いた。
「………え?」
「決闘するのよ!私と、アンタで!」
「そりゃまた急に……どうしたんだよ?」
誰のせいで私が今こんな暴挙に出ているのやら……。でもまあ、こんなどこか抜けている所も私は好きだから、なんとも言えない。
「アンタに落ち込まれると、こっちまで調子狂うから」
「……そりゃあ悪かった。……よし!決闘、受けて立つぜ」
そう言っておもむろに腰のホルスターから拳銃を、正確にはその銃弾を取り出したキリト。それを見て、私もへカートを構えた。一弾の弾丸が指に弾かれ宙を舞い、放物線を描いて落下していく。それが地面に触れた瞬間、私はへカートの引き金を………


───引いたところで、気がついた。
「……へ?」
キリトも思わず間抜けな声を出している。まあ、無理もないだろう。なにせ、へカートに弾を込めるのを忘れていたのだ。これは恥ずかしすぎる。
「………」
羞恥のあまり、顔を真っ赤にして押し黙る私を見て。
「……プッ、くく……っ!」
キリトが笑い出した。
「ふ、ふふふっ……あはははは!」
それに釣られて、私も笑い出す。
ああ、なんだか、幸せだ。
柄にもなく、そんなことを思った。キリトも元気になったし、こういう恥のかき方は………。
「ま、悪くない、かな………」
「どうした?」
うっかり口に出してしまった言葉に、キリトが怪訝そうに聞き返した。
「ふふっ、何でもない!」
いつもより高いテンションで、キリトに抱きつく私。その姿は、まるで第3回BOBの終わり方のようで───。
「ねえ、キリト」
「ん?」
「決闘は……私の勝ちでいいかしら?」
キリトを抱きしめる腕に、力を入れる。そしてストレージから、思い出の品を取り出すのだ。《プラズマグレネード》。
「えっ、お、おいシノン!?まさか……!」
「そのまさか!」
刹那。
白く輝く閃光が、私たちの(アバター)を包み込んだ。ふとキリトの顔を覗いてみると、そこにあったのはあの時と同じ───苦笑いだった。



……いかがでしたでしょうか?
ここまで読んで下さって、ありがとうございます!前作キリアスのUAが550越え、お気に入り3件、評価1件。本当にありがとうございます!気に入ってくれる人がいると思っただけで嬉しいです!
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