β Ewigkeit:Fragments   作:影次

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AbemaでDiesアニメ放送の五分前に投稿。
一万四千字近く書いた。分割するべき部分が見当たらないのでそのまんま投げ。
もうそろそろフラグメントと嘯くのも限界になってきた気がする。

さて本日のフラグメントは

1:アルフレートとルサルカの科学大迫力研究所、ブルコギドンはまだいない
2:メトシェラ戦(ベアトリス視点、ヴァルター視点、アルフレート視点)

の二本です。二本ていったら二本なの。


Fragments:輝き 暗闇

 広大な領域に、規則的な時計音が鳴り響いている。

 それ以外の音は、人の息遣いしかない。

 それは静謐なる知識の間、この世の闇のすべて、すべてがそこにある。

 或いは、それを何者かが模倣したものか。

 しかしそれはこの世の闇を体現する場にて、今は暗がりの密室とは呼べぬ。

「というわけで、ようこそマレウス、僕の『秘密研究室(ヴンダーカンマー)』へ! 歓迎しちゃうよ」

 その理由はこの、場違いに間の抜けた声の主が原因だろう。

 アルフレートは大量の駆動機関がひしめく研究室の中心でくるくると回っている。

「おっどろき。シュトレゴイカバールからの土産話、今更のように話題にしたと思ったら。あの鉄塔、やっぱり発掘機関(イニシエイト・エンジン)の宝庫だったのね」

 そこに招かれたのは、マレウスと呼ばれる少女の姿。

 アンナ・マリーア、今はルサルカ・マリーアを名乗る黒円卓の同胞。

 黒円卓内において、アルフレートとルサルカはそれなりに近い位置にいる。

 『全てを裏切り続ける』という祝福を受けたアルフレートに友好的に接する団員は少ない。

 その少ないうち、ヴァルターは変わらず友人として、ルサルカは共同研究者というビジネスライクな間柄で、そしてイザークは果たして何を思っているのか。

 とかく、ルサルカはその興味に従い、アルフレートの招きを受けた。

 かのシュトレゴイカバール、百年前自分が挑み、敗北した機械化結界。

 それを抜け、聖遺物を手に入れたというアルフレート。

 その来歴を知るのは恐らく水銀と自分のみであったが故に。

「鉄塔内の発掘品全部持って帰るにはスペースが全然足りなくてね。暫くの間は現地でいろはを把握して、こうして研究室を作ってみたわけさ。どう、僕の部屋は」

「どうもこうも、貴方ってこういう方面では真面目よねー。享楽的に見えてその過程はコツコツ積み上げるタイプっていうか。その点は芸術家肌として同調するわ」

「長く楽しむには土台をしっかり作らないとね。後真面目に研究しないとシュライバー君から逃げられないから。いやー一緒に研究してくれるマレウスには頭が上がりませんわ」

「ならルサルカって呼びなさいよ。まあこっちとしてもシュライバーの気まぐれが貴方に向いてる限り安泰なわけだし? 利害は一致してるからね。その調子で囮頑張ってね、草葉の陰まで」

 黒円卓にとっての魔名の扱いは、人それぞれだ。

 大雑把に分けるとヴィルヘルムのように黄金の爪牙としてその名を誇りにするもの、そしてルサルカのように呪いとして厭うもの。

 その上で魔名を呼ぶか、本名を呼ぶか。

 アルフレートはどっち付かずの日和見であり、恐らくどうでもいいとすら思っているので、旧知の人間には名前で呼ばれることが多い。

 故に嫌がらせ目的で魔名を呼んでもイマイチ効果がないのだ。

「反骨心が足りてきたらそうするさ。そして最近……シュライバー君に霊障爆弾の効き目が薄くなってきたんだ……手伝って下さいお願いします」

「はいはい」

 アルフレートは機関を操り、そして制作する異端の魔人だ。

 機械を聖遺物とする魔人はいる、三騎士がまさにそれだろう。

 だがアルフレートは作るのだ、魔人にさえ通用する兵器を。

 

 古くは、発掘機関(イニシエイト・エンジン)と呼ばれるオーパーツがある。

 明らかに文明区分を間違えた、魔的な力を持った機械。

 それは大概魔女や異能持つ存在にしか感知されない、深き洞窟の奥や海底に沈んだ遺跡、どこかの世界の残照のような場所で発見される。

 ルサルカも世界を放浪していた折それらの力の一端を拾い、触れ、簡易的なものならその術式の一部を我がものとしたこともある。

 だからこそ、アルフレートの持つ優位性、権限というものの脅威が分かる。

 この男の解析能力は自分より高く、更に機関複製、改造まで行えるその手腕。

 自身のキャパシティに頼らず、外部に大量の兵器を貯蔵することができる。

 それは現代の戦争を凌駕する黒円卓の魔人の優位性を、引きずり下ろすものだ。

 

 例えば、アルフレートが最初に制作したのは爆弾だった。

 霊障爆弾、と名付けられたそれは強烈な音、光等を発する妨害を目的としたものであり、既存のものと違うのはそこに霊的装甲を抜くための術式が刻まれていること。

 その有用性は、シュライバーと出会うたびに行われている鬼ごっこで証明されている。

 何せ、最初の内何度かは逃げ切っているのだ。

 最近は慣れられて捕まってるようだが。

「どうにもあっちの魂の総量がぐんぐん上がってて……計算式じゃあそろそろ追いつかなくなってるっぽいんだよね。後定形術式じゃエイヴィヒカイトがその耐性を得ちゃうみたいで。マレウスが付与した遅滞術式も対応されつつあります、はい」

「一定周期で効能は変わらず構成を変えるようにするのと、強度に関係なく魔人化の脆弱性を見つけてそこをつくしかないんじゃない? まあ無理だと思うけど」

「副首領閣下のエイヴィヒカイトの脆弱性とかそれどこ? 強度を上げるほうがまだ希望がある気がする。前者については……この機関の山から似たような術式を見つけられるかどうかかなあ」

 設計台で云々唸るアルフレートは、金の卵を産む鶏だ。

 もしも、この魔人にさえ通用する兵器を長期的に生産し続けることができるとすれば。

 魔人の暴虐が戦争に成り下がる、そういう可能性を、アルフレートは秘めている。

 だからこそ、自分は知っておかねばならない。

 この脅威が自身に牙をむく前に、そして自身に牙をむかないよう、自身の力とするために。

「行き詰まってるならジャンク山の発掘か、別のことでも考えれば? ジャンクとは言い難いけどね、この山全部宝の山だし」

「楽しいんだけど一つ解析するだけで丸一日使うのがモチベーション上がったり下がったりするとこでもあるよね。どっかにそれっぽい形状の解析機関埋まってないかなー! 或いは突然僕の能力が超進化しないかなー!」

 機関の山に飛び乗り、何かいい感じのものはねえがーと漁り始めるアルフレート。

 それを尻目に、ルサルカは初めて来たこの研究室を改めて見渡す。

「この空間も、かなり異端よね。どれくらい広いのかしら」

「多分僕も知らない部屋とかまだあるよ。僕はただ再利用させてもらってるだけだし。僕の時計ちゃんがここの開き方を知ってたから、使わせて貰ってるだけ。元々は知識の間だの暗がりの密室だの呼ばれてたらしいけど、知らね」

 この部屋にどのような方法で侵入したかというと、アルフレートの形成した聖遺物が何もない空間にその扉を開いたのだ。

 此処は極めて機密性の高い空間だ。

 傷付かないほど堅い、触れられないほど速い、それらは戦闘時における究極だ。

 しかしそもそも敵が手出しできないほど遠くにいるというのは、攻撃する以前の問題だ。

「此処に篭ってればシュライバーに見つかって追いかけっこする必要性もないんじゃない?」

「シャバの空気は定期的に吸わないと、此処ってなんかジメジメしてるし。後黄金先輩閣下にマジになって探されると此処も見つかる気がするからまだ篭もれない」

「あー、ありえるわそれ」

「あくまで世界のどっかに存在するものを隠蔽してるだけで、空間が隔離されてるわけじゃないっぽいんだよねえ。まだ見つかりたくないです。秘密研究室の意義が薄れちゃう」

「そりゃあこんな物騒なもの生産するだけならまだしもばらまけるくらい量産しかねない工場があると知れれば大半の団員が黙ってる筈ないでしょ。反逆と取られて当然よ。内緒にしてあげる優しい優しいルサルカちゃんに感謝しなさい、感謝の気持ちは現物でいいから」

「あ、はい。年貢割増っすね」

「爆弾の新型できたら優先して寄越しなさい、それでいいわ」

「へーい。お、これは楽そう、そして何か有用そう、ティンときた」

 山の中から小型の機関を抜き出したアルフレートは再び設計台につく。

「合間に作った実験作はそっちに並べてるから見ててもいいよー」

 片手間に聖遺物を形成し、チク・タク、という音を背景に作業に入ったアルフレートから視線を外し、ルサルカは壁際の長机に並べられたものを眺める。

 右、中央、左と繋がる長机の右から順番に見ていく。

 

 

『霊障爆弾・視:古くは闇を払う光とやらを発し魔なるものの目さえ潰します』

『霊障爆弾・聴:怪異の声の周波数を物理的霊的に高めて耳を駄目にします』

『霊障爆弾・嗅:古今東西の魔の気配を混在させ認識をごちゃごちゃにします』

『霊障爆弾・霊:魂の感覚、個人の色を判別し距離を感じる第六感を封じます』

※要改良 シュライバー君がこれら全部の耐性を得てしまいました、勘弁してくれ

 

 

 丁寧に説明文がつけられているそれを眺めつつ、ルサルカは思う。

「これって長期的に見るとアルフレート、シュライバーを益々強くしちゃってない……?」

 唯でさえ現在冗談じゃないバケモノだというのに、いっそおとなしく殺られたほうがいいのでは、あ、でも飽きられたらそれこそ四六時中襲撃されるか。

 結局全力で逃げるしかないアルフレートに心の中で合掌しつつ、次を見る。

 

 

『暗示迷彩装置:術式が心理に働くことにより、霊的感知をされず対象を隠蔽します』

『向精神薬:魂を刺激し精神状態を向上します。後で一時的に発狂する副作用あり』

『機関人形の腕:発掘品。腕だけでも霊的存在の核を感知し破壊する機能を確認』

 

 

「このあたりは興味深いわね。暗示迷彩は実用段階かしら……視線をいちいち合わせに行かずにサクッと認識を操れるのは強みね」

 恐らくまだ改良の余地があるのだろう、ゆくゆくは随分と便利なものになりそうだ。

 魔術師魂が刺激されつつ、次を見る。

 

 

『魂の檻:剥き出しとなった魂を封じ、適宜取り出せる檻』

 

 

「はぁ!?」

 ルサルカはひっくり返りそうになったのを踏み止まった。

 心を落ち着けてもう一度説明書きを読む。

 魂を封じ、保存し、適宜取り出す、確かにそう書いてある。

 つまりこの檻があれば、自分のキャパシティ以上の魂を外部に貯蓄し、必要なときに取り出し食らうことができるのではないか。

 何だそれは、反則にも程があるだろう。

 この檻の性能にもよるが……もし数千単位で魂を貯蔵できる質、あるいは量の檻を確保できたなら、あの恐るべき三騎士にさえ、私は負けない。

 そんな野望が心の中を渦巻き、若干の焦りが目を吊り上げ口元を愉悦の形に変えながら、説明書きの続きに目を通す。

 

 

『現行実績:魂一つの収監を確認しました。それ以上は入りません。尚これは発掘品ですが今のところ仕組みも制作方法もさっぱり理解できないので改良量産の目処はありません』

 

 

「駄目じゃないのよッ! もっと頑張りなさいよッ!」

「いてッ!?」

 衝動のままに檻を掴みアルフレートの頭に投げつけた。

 檻は狙い通り頭部に命中しガコンといい音が鳴った。

「何するのさ! 背後で薄ら寒いクスクス笑いが聞こえると思ったら、今度は急に怒り出して! わけがわからないよ、魔女って奴は皆こうなのかい!?」

「あんたそんな小物調べてないで、この檻の術式解明に勤しみなさいよ! 優先順位がどう考えても違うでしょうが!」

「仕方ないだろー! そもそも基礎の部分からして見通せないんだよそれはまだ! 他の解析できるものを解析してノウハウを積まないととっかかりさえも掴めやしない!」

「さっさと取っ掛かりを掴みなさいよ!」

「今やってるだろ!」

「そんな小物から何が掴めるっていうのよ! もっとこう、そこの機械の腕みたいな……」

 机に視線を戻し、ルサルカは気付く。

 檻の隣、左の端に、もう一つ何かがある。

 それは、かなり大きめのスーツケースだった。

「ああ、それ。それはね、発掘品の山じゃなくて、折れた鉄塔の麓で見つけたんだ」

 アルフレートはケースに手をかけ、開ける。

 するとそこにあったのは。

「どう思う、これ」

 それを見て、ルサルカは息を呑んだ。

「何、これ……もう朽ちかけてるのに、とんでもない神秘の質。いえ、そういったものが、昔込められていたのかしら……その残滓だけで超級のものよ」

「ふーん、魔女の目ではそう見るのか。僕はむしろこれがどういう仕組みで出来てるかに注目したんだけど、どうにも太刀打ちできなくてね。でも見つけた中では一二を争うほどすごいものだって予感があったから、こうして保存してるのさ」

「使い方とかどうこう以前に、これ単体で聖遺物として成り立つわね。けど、仮にあたしがこの聖遺物と契約できるかと言ったら無理ね、眩しすぎる。これは怨嗟や魂喰いといった要素とは無縁のものよ。ヴァルキュリアの聖剣と似てる、これは恐らく、戦士の武装だわ」

「……ほー。輝き、そして戦士、ね」

 成程興味深いと、ルサルカと共に改めてそれを覗き込んだ。

 そのスーツケースの中身を。

 

 それはボロボロに朽ち果て尚その存在を主張する、尚も尊く輝く空高く飛ぶ雷電の如き。

 大量の計器が取り付けたれた機械篭手(マシンアーム)と、機械帯(マシンベルト)だった。

 

 

 秘密研究室・ヴンダーカンマーⅠにて マレウスとグロッケの秘密同盟

 

 

 

 

 失った左腕の激痛と共に、夜闇を落下している。

 マキナ卿の幕引きにより一命をこそ取り留めたものの、自身の雷撃はあの闇を前に押し潰され、全く通用しなかった。

 そしてそのマキナ卿も、あの幾重もの闇に覆われ地平線の彼方へと隔離された。

 此処に第一戦線は崩壊した。

 シュライバーは未だ狂乱のままに突進を繰り返しているが、全く効果がない。

 

 ルートヴィヒ・ヴァン・ローゼンクランツ、メトシェラを、闇の化身を名乗るもの。

 あのカチンの怪異の折から黒円卓を訪れた男で、クラウディアを攫い閉じ込めている元凶。

 今、黄金の総軍を以て立ち向かう敵だ。

 

 私が今立ち向かっているのは、決して黄金の命令だからではない。

 クラウディア、彼女が、望まぬ運命を強いられようとしている。

 ヴィッテンブルグ少佐から教えられるまで気が付かなかった。

 彼女の余命がもう幾ばくもないこと、きっと先輩は気づいていたのだろう。

 だからこそ、あんな命を対価にベイについていく無鉄砲さを否定できなかった。

 結局、私はまた見るべき場所を間違えていたのだ、見当違いの叱責を重ねていたのだ。

 

 でも、それでも、見当違いだったとしても、私はクラウディアを救いたい。

 それはあんな闇の中の永遠に沈むものではなくて。

 光の中の幸福を、彼女に知って欲しいから。

 見当違いだったことに気づいた今だからこそ思う、それは理屈なんかじゃなくて、きっと私のわがままで、私たちはわがままをぶつけ合っていて。

 ああ、だからあの人は、諦めるなって。

 すれ違ってても、それでも、真の誠を貫き通せと、そう言ったのか。

 何度でも、何度でも、手を伸ばして。

 私の光が、何れ押し潰されて消えないようにと。

「ぐっ」

 諦めない、諦めたくない。

 けれど、私の光は届かない、あの闇の向こうまで。

 今も襲い来る闇の顎の第二陣が、剣も、ヴィッテンブルグ少佐の援護も間に合わない。

「まだ、私は……!」

「そこまでだ」

 その時、私の肩の上から伸ばされる手があった。

「え……?」

 その左手が、闇の顎に向かって伸びて。

 纏う茨が、猟犬のように唸って。

 引き裂き、喰らい尽くす、すべて、すべて。

 本来喰らうものであるはずの闇の顎を、その牙を、四方八方から遅い来るはずのそれは、茨の刃に引き裂かれ、闇に還るそれは彼の左手に吸収されていく!

「ベアトリス、退くぞ」

「わっ!?」

 そんな風に驚いていると、伸びていた左手は私の膝裏を攫い、右手は肩を抱く。

 え、なにこれ。

 今、私どんな格好をしている?

 まるでどこかのお姫様のように抱きかかえられている。

 それをしているのは、今しがた眼前の闇を喰らい尽くした、馴染み深い声。

「ゔぁ、ヴァルターさん!? だ、大丈夫です、まだやれますから!?」

「聞く耳持たない。そういうことはこの腕をどうにかしてからだ」

 ああ、私今、どんな顔をしているのか。

 痛みと羞恥で顔が真っ赤になってるのが分かる。

 慌てふためき足をじたばたさせてしまう。

 そんな私を抑えるように、ぐっ、と私を抱きかかえる手に力は入って、体ごと反転する。

 ヴァルターさんはルートヴィヒに背を向け、抱える私ごと滑空した。

「……何だ、貴様は?」

 声が響く、その声はルートヴィヒの声だ。

 まるで解せない、と言った風情の声色は、恐らくはヴァルターさんに向けられたもの。

「今、何をした。私の闇を払ったのではない、砕いたのでもない。喰った、のか?」

 再び、背後から闇が襲い来る。

 先程の顎、その数は私の腕を食らった時の倍はある。

 更にそれに続いて、漆黒の光条、、まるで流星のように。

 唯一人、この人の背を追うように放たれて。

 このままでは二人揃って貫かれてしまう、と、そう思った次の瞬間には。

「どうやら」

 ヴァルターさんが、また先程のように左手を伸ばして。

「俺の『魔術師狩り』はここらしい。メルクリウスめ、これを待っていたな」

「な……?」

 向けられた左手の先。

 闇の顎、闇の光条、それら全てが融解する。

 かたちを失った闇の奔流はヴァルターさんの左手に吸い込まれ、消える。

 それはルートヴィヒの言う、喰ったという表現に相応しいもので。

「貴様は、貴様は……『私』か? 水銀め、一体どういうことだ」

「さてね。だが成る程、お前は闇らしいな」

 滑空しつつ振り返りながらルートヴィヒを見つめるヴァルターさんの目。

 それが今静謐な青でなく、絢爛な赤色に輝いている。

 まるで、ルートヴィヒの赤のように、闇から生じる赤のように。

「影であり、夜、恐れ、か。万象人が拒絶するもの。それが俺の源流か」

「ヴァルター、さん?」

「アルフレート、任せた」

「はいよー」

 すれ違うように、交差するナウヨックス少佐が、ルートヴィヒに向かっていって。

「やあ、気になる彼を追うのも結構だけど、ちょっと時間を置いていってくれないかい」

「邪魔だ……!」

 立ち塞がる少佐は文字通り立ち塞がるのみ、一体何のつもりかと思うと。

「じゃあエレちゃんお願い」

「黙れナウヨックス」

「えっ」

 ヴィッテンブルグ少佐の砲台がナウヨックス少佐に狙いをつけていた。

 そして、放たれる火砲。

「ぐわあああああああああああああああ!!!???」

「えええええええええ!!!???」

 ナウヨックス少佐が爆散した。

 それにルートヴィヒが巻き込まれた。

 いやちょっと、何やってるんですか少佐達は!

「あの馬鹿、もう少しマシな手段は取れないのか……」

 その間に私達は撤退を終え、ヴィッテンブルグ少佐の位置につく。

 爆発は今も継続し、というより、ヴィッテンブルグ少佐の砲撃が何かに引火したのか、断続的にフラッシュや超音波が連鎖している。

「下ろすぞ」

「あ、はい」

 ヴァルターさんが私の足を地におろして、私も失った腕のバランスを取りつつ着地する。

 色々と、その、思うところはあったけど、今は後回し。

「さて本日二度目のルフランきめた所で。はい、それでは防衛線を敷きまーす!」

「うわッ!? 出たッ!?」

「そんな幽霊みたいな反応しなくても……」

 背後の声に、大仰に振り返ってしまう。

 声の主は不本意な顔をしているが、仕方ないだろう。

 今しがた夜空で爆散した人間の声が背中で響いて驚かない程、それに慣れてはいない。

 ナウヨックス少佐はすれ違った時の健在状態で、いつもの胡散臭い笑顔でそこにいた。

「じゃあ改めて。ヴァルターヴァルター、防衛線敷こうぜ」

「ん」

 その気軽な声に、ヴァルターさんも短く応える。

 眉をひそめるのは私と、ヴィッテンブルグ少佐。

「えっと、それはどういう」

「だーかーら。攻めるのはもう相変わらず人の話を聞かないシュライバー君に一任して。僕らは自分の命を守ろうぜって話だよ。防衛戦だって武勲でしょ、前線でヒャッハーするだけが能じゃないよ。ベイとかシュライバー君じゃないんだから。補給兵站の重要性はこの場の皆なら分かってくれるよねえ、ね? エレちゃんだって今はあっちの攻撃先を妨害するための牽制射撃に移行してるじゃん、それと同じだよ」

「ふむ、否定はせん。だが出来るのか」

「言ってることは分かるんですが……あれ相手に防衛って、それすら至難の業ですよ」

「行けるよね、ヴァルター」

「ああ、先の接触で大体分かった。付近の闇は、俺が『食う』」

「よしよし、いい感じだ。じゃあ命を盾に、頑張りますか!」

 そう言って、二人が前に出て。

「わ、私も行きます!」

「必要ない、下がってろ」

「片腕でふらついたお嬢さんはお呼びじゃないぜ」

 ついて行こうとするも、二人してそんなことを言って切り捨てる。

「エレちゃんもそう思わないかい?」

「その程度の傷、と言いたい所だが。貴様とシェレンベルク少将で何とか出来るのであれば、足手まといは退くべきだな」

「そんな、少佐まで」

「じゃ、抑えといておくんなまし。というわけで、本邦初公開!」

 ナウヨックス少佐が掌を掲げる。

 そして、歯車の軋む音。

 

 

形成(イェツラー)

 

時のゆりかご(ドゥームズデイ・クロック)

 

 

 形成するは、掌に収まる懐中時計。

 銀色の球形のそれは、チク・タク、チク・タクと不自然なまでに明瞭な針の音を奏でる。

 ナウヨックス少佐の、聖遺物。

 その異能の真価は、未だ誰も知らない。

「さて闇の神を名乗るメトシェラ君よ。人ならざる君がたとえ人たる僕を砕こうとも」

 大きく、歌劇の主役のように踊り歌う。

 指揮者のように、真摯のように、右手を胸に、時計を握る左手を前に。

「ならば人ならざる、この僕の影は砕けまい」

 その銀時計を開き掲げて。

 そして、ごぼりと、彼の影が泡立った。

 

『……さあ、始めよう』

 泡立つ影、それは、マレウスの食人影と似るものか。

『月の王の光を借りて。来たれ、我が影、我がかたち』

 否、否、これは違う、似て非なるものであり、根幹から異なるものだと私は直感する。

『無秩序なる幻惑の音色』

 彼の言葉と共に、影は実像を結んでいく。

『映らざる無色の印』

 鳥の嘶き、鋼鉄の翼、泡立つ影は鉄となって鈍い鋼鉄の音を響かせる。

『そして、折り重なる虚栄の刃。我が声に応えて出でよ、我がかたち』

 その鋼鉄からは風が吹く。

 それは敵を裂き、心を慄かせる惑いの風。

『困惑の烈風、クリッター・ハルピュイア!』

 

「これは……」

 そして、現れる。

 鋼鉄の鳥、否、半人半鳥の怪物が。

 ナウヨックス少佐の背後で雄叫びを上げる。

 鋼鉄の巨躯、異形の翼、薄暗く輝く赫眼。

「いやーシュライバー君に殺されまくって感情取り込みまくったからね、これが完成するのはなかなか早かった。そんなわけでヴァルター、乗って」

 その背に飛び乗ったナウヨックス少佐は、ヴァルターさんを促して。

 ヴァルターさんも迷いなくそれに飛び乗って。

「そんじゃ飛ぶとしようか。振り落とされないように注意だ」

 そして、轟音とともに飛び立つ。

 風を置き去りに、音を置き去りに、速い、速い!

 私の雷速には及ばずとも、あの異形の鳥は凄まじい速度で前線へと戻っていった。

「ぐっ……」

 足、動く。

 右手も、ある。

 体のバランスは心もとないけれど、右手さえあれば戦える。

「普段なら軟弱と言う所だが。止めておけよ、キルヒアイゼン。此処は彼らに任せるがいい」

「……う」

 しかし、ヴィッテンブルグ少佐がそれを止める。

 肩を押さえる手に、私は思わず膝をついて。

「腕を取られ、創造を破られた。その体たらくで前線に戻った所でなんとする。それよりも、見届けるのがいいだろう」

「見届ける……?」

「彼もまた貴様が信じた英雄であるのなら。未だ全容が見えぬその片鱗、見せて貰うとしよう」

「……ヴァルターさん」

 ヴィッテンブルグ少佐とともに、夜空を見上げる。

 今もヴィッテンブルグ少佐が撃ち続ける砲火、その中に銀色の流星が混じって。

 そして、再び闇に至った。

 

 

 

 

 

「やあさっきぶり。ちょっと燃えて死んだりしたけど何ともなかったぜ!」

「何なんだ貴様は……」

 遠間から、鋼鉄の鳥の背に仁王立ちするアルフレートを脇に飛び降り空を踏みしめる。

 眼前は再び闇の中。

 赤い目に漆黒の肌をした闇の神が呆れたようにアルフレートを見ている。

「不可解だ、貴様ら二人は。そちらの小僧は中身が見えん、そして私の闇を食らった貴様は……いや。馬鹿な、ありえるはずもない」

 否定するように頭を振って、背後に再び魔法陣が描かれる。

「面倒だ。貴様らもあの男と同じ道を歩め」

 

Nihili est qui (何も愛さない者は、)nihil amat.(何の値打ちも無い)

 

 背に展開されるのは、マキナを封じた闇の檻。

 一体何年分の夜なのか、そんなことは考える意味もない。

 視界を覆い尽くす闇を見て、剣を抜き、茨を纏う。

 そして、突き刺す。

 眼前の闇の壁に、右手の剣を解き放ち、それに追随するように茨の先端も突き刺さる。

 砕く音さえなく、闇の中に浸透していく。

 そして。

「……馬鹿なッ、馬鹿なッ!!!」

「ヒュー、やーるう」

 闇が晴れ、そこには戦慄する闇の神と、相変わらずのアルフレートがいた。

「ありえん、先に我が闇を食らった程度ならありえど、今の術にはあの男を封じた時と同等の年月の夜を与えた! それを、それを! 全て食らっただと!? 貴様が!?」

 ああ、そうだ、食らった。

 出来ると思った、だからやった。

 どうやら俺はそういうものを抱えているらしく、世界の違いはあれど目の前の存在とそう変わったものではないと知ったから。

 意識の内、不定形だった真理が、十分な量の闇を食らったことでかたちを得ていく。

 至るまでの道筋が見える。

 そこは何処か。

 漆黒の都の玉座に座すものは。

 黒の王、そして、シャルノス。

「……ずァッ!」

 頭痛がする、視界が歪む。

 力を使いすぎた時の感覚、拒絶の棘が自身をも蝕む感覚だ。

「……ふん、もういい。茶番は終わりだ。元より尖兵に用はなく、メルクリウスとハイドリヒを引きずり出さねば終わらんのだから」

 そう、奴は両手を掲げ謳い上げる。

 背後には回転する五芒星、そして……時計の音。

「貴様ら尽く屍となれ。それで奴らも出てくるだろう」

「あ、やべえやこれ」

 果てに起こる現象は何なのか、視認する前にアルフレートが反応する。

 で、あれば。

 

Initium sapientiae(自分自身を知る事が) cognitio sui ipsius.(知恵の始まりである)

 

Nihil difficile amanti.(恋する者には何事も困難ではない)

 

「アルフレート!」

「僕は大丈夫。君も多分行ける。他は死ぬよ。急げ!」

「分かった!」

 アルフレートがハルピュイアから飛び降り、それに変わり俺が騎手となる。

 そしてハルピュイアはそれが到達する前に後方へと飛び去り。

「ザミエル、ベアトリス! 伏せてくれ!」

「むっ」

「え」

 そして、茨で周囲を囲う。

 寸分の隙間もなく、今や限界数であったはずの十を越えて、渦巻く茨は人三人程度容易く隔離する牢獄を生み出す。

そして、茨を通して外の異変を知った。

「ヴァルターさん、一体何が……!?」

「いいから、このままだ」

 腕に絡みつく茨が自身を苛む。

 しかし、これを解くわけにはいかない。

 自身はともかく、この二人が。

 ……ベアトリスが、耐えられない。

「端的に、状況を説明して頂きたい。シェレンベルク少将」

「恐らく、時間攻撃だ。アルフレートが反応していた。あれが夜を統べる存在だというのなら、その夜に付随する時間を高速で回し物体を風化させる、何てことができても不思議じゃない」

 最も、自分はあれさえも吸収できたようだが。

 周囲を囲った茨は回転する夜さえも、それと同化し吸収し阻んでいる。

 随分と融通の効くことだ。

「この中にいれば影響を受けることはない、ない、が。何時まで保つか。向こうが止まるのが先か、こちらの限界が先か」

「外の皆は……」

「悪いがそんな余裕は何処にもなかった。後は……外次第か」

 心臓とは別に鼓動が早まる。

 どうにも、自分というものを知るたびにこうして一時的に弱るのは避けられないらしい、思った以上に保たない。

 或いは保たなかった時、俺に何が起きるのか。

 それはきっと……かなり、良くないことだろう。

 

 

 

 

 

「ヴァルターは間に合ったみたいだね、重畳重畳」

 シュライバー君も、マレウスも、後ろにいた大概の連中が風化して砕けて阿鼻叫喚っぽいけど僕は元気です。

 すごい不愉快そうな顔をしているメトシェラ君に親指を立てて笑ってみせてやった。

 手の中の銀時計が、僕の時間が正常であることを知らせてくれる。

 チク・タク、チク・タク、これこの通りってね。

「貴様も、あの男の同類か」

「同類かどうかは知らないけど。ごめんねー、僕そういうの効かないみたいなんだわ。悠久の夜? 時間? みたいなの? どれだけ君の夜がすごい勢いで回転してようと、僕の体内時計に変化はないみたいなんだよね」

 さて、僕に一体何処のどちら様が取り付いてるのかは知らないが。

 知らないったら知らないよ、ほんとだよ。

「で、なんだっけ、出てこいメルクリウス、出てこいハイドリヒだっけ。貴様ら全員屍に変えるだっけ、ねえねえ、出来てないんだけどそこんとこどう思いますか」

 今のお気持ちは!?

 うーん、近年稀に見る好インタビューですねこれは。

「黙れ、死ね」

 そんなことを思っていたら首を跳ね飛ばされた。

 手刀で一撃だった。

 ああ、時間以外の暴力的手段に訴えられちゃそりゃどうしようもないよね!

 まーた首だよ、何で皆そんなに首取るの好きなの?

 まあ牙とかで拷問されるよりマシだけど。

「まあ、あれだ。黄金閣下兄貴からはこれから話があるでしょ。エレちゃん的に言うなら総員、傾聴って感じ? 君の戦いはこれからだ! って感じで、一つよろしく」

 跳ね跳んだ頭部が闇に飲まれていくのと同時に、グラズヘイムの鳴動を感じ取った。

 黄金閣下兄貴の声は遠く、もう何言ってるか分からない。

 けれど、残ってた片目がメトシェラ君の背後に飛びかかる吸血鬼の姿を確認した。

 それを最後に、全てが闇に沈んだ。

 

 

 キィ、キィ。

 チク・タク、チク・タク。

 カチリ。

 

 

 はい、本日も全て全て意味などございません。

 本日は意味などない株式会社の提供でお送りしました。

 断首の死? 闇の神? ダーメダメダメ届きませーん!

 こうして今日も、明日も、全ては無意味に過ぎ去っていくのでしょーう!

 いつだって人間ってやつはそういうものなのでしょーう!

 

 

 残!                          念!

                 で

                                        したッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、そういうわけで本日三度目のルフランした所で。けーるべけーるべ。外の夜大回転はもう止まったよ。止まったというか、ベイが一人で相手してるから。出てきんしゃい相棒」

「間に合ったか」

「他の皆も四肢が塩になってるだけで済んだみたいだし、保護しに行く必要性なかったかもね! そこの戦乙女二人なら気合で耐えるでしょ多分」

「斬捨てて焼き潰しますよ?」

「ハイドリヒ卿の命だ。後はベイに任せ、我々は足の潰れた連中の回収に向かうぞ」

「あ、はい。私も」

「腕食われた奴が何言ってるんだ。お前も回収対象だろベアトリス」

「そうそう、何なら僕がその腕治すかい? 殺人ドクターの異名を持つ、僕に任せて!」

「何一つ安心できる要素がないんですが!」

「何をグダグダとやっている、やるならやるでさっさとしろ!」

「ヤヴォール、エレちゃん教官。じゃあベア子ちゃんのもげた左手を立派なドリルに」

「助けてお兄さん! ほんとに助けて!」

「……俺も大分余裕が無いんだ。手早くまともに済ませてくれアルフレート」

「えー。仕方ないなあ」

 

 この後の顛末を語る意味は、あまりない。

 カズィクル・ベイは光を取り逃し、しかしその後の人生の教訓を得た。

 クラウディア・イェルザレムは微笑みのまま光と消えた。

 そしてこの世界における旧き最後の神秘は討滅された。

 討滅され、その席は空席となった。

 黒円卓の団員は大きな災禍の爪を受けつつも黄金の威光は健在であり、来る怒りの日への実感を増すこととなった。

 

 

 ノルウェー海上にて メトシェラと黒円卓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは……」

 闇、原初の闇に、その意識の残滓は揺蕩っている。

 今に消え去る最後の走馬灯か。

 ルートヴィヒは、最早姿もない闇のひとかけらとして、最後の一瞬を闇の中で感じる。

「ふ……そうだな……たとえ核を砕かれ切り離されようと、私の還る場所はここか……クラウディア、君と同じ場所に行けるはずもない」

 あの男に最後を譲ってしまうのは非常に癪だが。

 それでも、あの輝きが損なわれることはきっとない。

「クラウディア……君という光との出会いこそが、私の」

 

 

 

 

 

『何だ、まだいたのか』

 

 

 

 

 

「……だ、れだ」

 自身が消えゆこうとしている闇の底。

 嘗て、己自身がいた場所であろうそこ。

 そこに、誰かがいる。

 自分以外の誰かが、そこにいようはずもない。

 否、違う、そもそもの話。

「此処は、何処だ」

 そうだ、何処なのだ。

 此処は何だ。

 闇の底という場所すら突き抜け至った、まるで別世界のような此処は。

『何も変わらないよ。本質は。お前がいた所とね』

 空があった。

 雲があった。

 町並みがあった。

 一面全てが漆黒で染まりゆく暗黒の都市と、ひとつの玉座があった。

「貴様は……」

『この世界では、それをメトシェラと呼んだ。それは大いなる廃棄物であり、他ならぬ神の意志によって世界から淘汰される存在だった』

 その玉座に、慇懃に座る、見覚えのある男の影。

 しかし、違う。

 これは、あの男ではない。

 あの男と同じ顔の、漆黒に染まる赫眼のこの男は。

『そして、あの神がこの世界に来る前。旧き三世の果てにおいては、それをシャルノスと呼んだ。終わる世界。ふるきものどもさえ去りゆく無謬の都。唯一人の王が、孤独を以て人々を試した、そんな謂れが、何処かあり得た別の世界であったのかもしれないな』

 歪み、せせら笑うその男が玉座を立ち、近寄ってくる。

 近寄るたびに、その姿がぼやける。

 見覚えがあったはずの顔は、黒く塗りつぶされ不気味な単眼と歪む口元しか見えない。

「きさまは、きさまは……いったい、なんだ!?」

 その言葉に、男は一層、三日月の如く口元を歪めて。

 

 

『おいおい、言ったろう? そして、お前も知ってるはずだな?』

 

 

『俺は闇。俺は影。俺は夜』

 

 

『人が心に抱く闇であり、光を遮った所に出来る影であり、夜の先にある宇宙の色を知るもの。そしてその先の黒き境界線すら越え世界を侵食するもの』

 

 

『俺は黒。そして、俺は、お前だ。さようなら、この世界の前任者』

 

 

 




くぅ疲

悲しい、悲しい話をしよう。
オリジナル詠唱をグーグル翻訳でドイツ語にして翻訳結果を見るとすごい悲しいことになるんだ。
そのへん皆はどう思うよ?

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