β Ewigkeit:Fragments   作:影次

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年明けの更新再開宣言から気づけばもう三週間。
完結させねば……せねば……。
パンテオン君また開発会社が死んだらしいんで皆ヒロインBを愛でつつ気長に待とうね。

ところでワイルドアームズミリオンメモリーズというソシャゲがあってだね……
ニコニコにワイルドアームズ1~5、XFのプレイ動画とかもあってだね……
もっというと戦姫絶唱シンフォギアって今5期まで約束されてるアニメがあってだね……
(ダイマの数々)


Fragments:何処かで、誰かの嗤う音

――ようこそ、ブラックテーブルチャットルームへ!

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

――殺人ドクターA2号が入室しました

 

殺人ドクターA2号:いえーい見てるう?

殺人ドクターA2号:殺人ドクターは滅びぬ! 何度だって蘇るさ!

殺人ドクターA2号:1号は不甲斐ないやつだった……だが2号こそが真打ちですよ!

殺人ドクターA2号:メルキオールなぞ所詮爪の垢よ! 時代はカスパールだ!

殺人ドクターA2号:というわけで、応答求む、応答求む

殺人ドクターA2号:……おかしいね? 応答がないね?

殺人ドクターA2号:まあ殺人ドクターは焦らないから、数日くらい待ってみるとも

殺人ドクターA2号:…………

殺人ドクターA2号:………………

殺人ドクターA2号:……まさか死んだのでは?

殺人ドクターA2号:いやあああああああああ死んじゃいやああああああ!!!

殺人ドクターA2号:僕と一緒に畑を耕す約束を思い出して!

殺人ドクターA2号:あの空に輝く生産廃の星をMMOで目指す約束を!

殺人ドクターA2号:いやああああああああああああああああああああああああああああん

殺人ドクターA2号:ふがあああああああああああああああああああああああああああああ

殺人ドクターA2号:ぐええええええええええええええええええええええええええええええ

殺人ドクターA2号:ベア子ちゃんとの試合を終えて城に帰還するエレちゃん少佐

殺人ドクターA2号:不幸にも黒塗りのデウス・エクス・マキナに衝突してしまう

殺人ドクターA2号:後輩を庇いすべての責任を背負ったラインハルト・三浦に

殺人ドクターA2号:詐欺師の神メルクリウス・谷岡が示した示談の条件とは!

殺人ドクターA2号:ぬあああああああああああああああああああああああああん

殺人ドクターA2号:あああああああああああああああああああああああああああ

殺人ドクターA2号:ゆうて いみや おうきむ

殺人ドクターA2号:こうほ りいゆ うじとり

殺人ドクターA2号:やまあ きらぺ ぺぺぺぺ

殺人ドクターA2号:ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ

殺人ドクターA2号:ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ

殺人ドクターA2号:ビチグソ丸……

 

――生産廃が入室しました

 

殺人ドクターA2号:おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん

生産廃:どうもおはようございま……何やってるんですか貴方は

殺人ドクターA2号:あ! 来た! 死んでなかった! これで勝つる!

殺人ドクターA2号:てっきりマッキーのパンチでご臨終でもしたかと思ってたよ

生産廃:不吉なこと言わないでください、今でも警戒中ですよ

生産廃:何はともあれ、意識が覚醒したようで何よりです

生産廃:今何処におられますか?

殺人ドクターA2号:ん、ちょっと待ってね……

殺人ドクターA2号:公園だね。まだ意識しないと周囲の様子がよく分かんないや

生産廃:そのようで。こちらの生死も感知できていなかったようですし

生産廃:いつ頃動けますか? 正直、事態は急を要しています

生産廃:できるのであれば今日から、と言わせて頂きたいですね

殺人ドクターA2号:あん? 舐めんな、ちょっと寝ぼけてるだけだって

殺人ドクターA2号:どうせ事を起こすのは日が沈んだらでしょ?

殺人ドクターA2号:それまでには目覚めておくから

生産廃:確かですね?

殺人ドクターA2号:おうよ。手筈は整ってるさ

生産廃:では、そのようにお願いしますよ

 

――生産廃が退室しました

 

殺人ドクターA2号:要件だけ手短に聞いて帰りやがった、悲しい

殺人ドクターA2号:こうなったら脳内でつるはしを振るう生産廃をイメージするしかない

殺人ドクターA2号:イメージするのは最強の自分だ……

 

――殺人ドクターA2号が退室しました

 

……

 

……

 

……

 

……

 

……

 

……

 

 

 

 

――ようこそ、ブラックテーブルチャットルームへ!

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

本日の入室者はいません

 

――永遠の美少女が入室しました

 

永遠の美少女:たいきちゅー

永遠の美少女:遊園地はあちこっち甘酸っぱいカップルで賑わっていまーす

永遠の美少女:うーんいいわねえ、青春の1ページってやつ?

永遠の美少女:こういう青くて甘い肉と魂をぺろりと頂いちゃうってのも乙じゃない?

 

――殺人ドクターA2号が入室しました

 

永遠の美少女:あら、来たわね

殺人ドクターA2号:いえーい

殺人ドクターA2号:おや、もういたんだ

永遠の美少女:待ち合わせに女性を待たせるなんて悪い子ね

永遠の美少女:でも今の私は機嫌がいいから許してあげる♡

殺人ドクターA2号:き   め   え

永遠の美少女:殺すぞ

殺人ドクターA2号:今目覚めたばっかだから勘弁して♡

永遠の美少女:き   め   え

殺人ドクターA2号:ふ、所詮掃いて捨てる程いる余り物美少女、時代は美少年よ

永遠の美少女:はい、お約束はともかく。あんた今何処?

殺人ドクターA2号:はいはいちょっと待って

殺人ドクターA2号:んー、んー……今、公園に向かってるかな?

殺人ドクターA2号:さっきも言ったけど目覚めたばっかでまだ眠いんよ

永遠の美少女:ふーん、ま、いいわ

永遠の美少女:嘘は言ってないみたいだし

殺人ドクターA2号:信用ないねえ

永遠の美少女:お互い様でしょ

永遠の美少女:で、そっちが行けるなら今夜にも事を起こそうと思うんだけど?

永遠の美少女:聖餐杯とも渡りはつけてあるしね

殺人ドクターA2号:どうやら佳境っぽいねえ

永遠の美少女:ええ、邪魔者もスッキリ消えたしね

永遠の美少女:ちょっと予想外の色々があったけど、着地点は上々よ

殺人ドクターA2号:じゃ、そっちはそっちで首尾良くやっといてよ

殺人ドクターA2号:僕の方はこの子を押さえておくからさ

永遠の美少女:お願いね? じゃないと、私もいちいち気にかけてあげた甲斐がないもの

永遠の美少女;じゃ、また後でね。チュース、不死身の怪人さん

 

――永遠の美少女が退室しました

 

殺人ドクターA2号:うーん楽しくなってまいりました

殺人ドクターA2号:チク・タク

殺人ドクターA2号:チク・タク

殺人ドクターA2号:チク・タク

殺人ドクターA2号:チク・タク

殺人ドクターA2号:チク・タク

 

秘匿会話 殺人ドクターA2号>■■■:やっほー、お元気?

秘匿会話 殺人ドクターA2号>■■■:魔女の腹の中で頑張っている君に朗報をあげよう

秘匿会話 殺人ドクターA2号>■■■:流石に今の状況で食い破るのは難しいだろうけど

秘匿会話 殺人ドクターA2号>■■■:今夜、君も出てこれると思うよ?

秘匿会話 殺人ドクターA2号>■■■:そういうことで、助けてやるぜボーイ

 

殺人ドクターA2号:カチリッ!

 

――殺人ドクターA2号が退室しました

 

■      :

■■   :

■■■:

■■■:

■■ん:t

■くん:ti,

狼くん:……ち、臭えことになってやがんな。気に入らねえ

 

……

 

……

 

……

 

……

 

……

 

……

 

 

 

 

「美味しいね、レン」

「ああ、そうだな」

 時は昼半ば。

 スワスチカの監視という名目でマリィが多大な興味を持った遊園地にて、蓮は監視とは名ばかりのデートをしていた。

 実際遊園地は広く人も多い、敵を探すにしても感知の類にはそれほど覚えがない蓮としては、遊び歩くのも敵を探すのも似たようなものだろう。

 どの道騒ぎが起これば急行するのだから、気を張っていても仕方がない。

 それ故、午前中から色々なアトラクションを回り、昼食を取り、今は二人してソフトクリームを食べながらベンチに腰掛けていた。

「良かった」

「ん、どうしたマリィ」

「蓮が優しい顔してるから。私のせいで、色々思い悩んじゃってるのは嫌だなって」

 マリイは嬉しそうに、同時に申し訳なさそうにスカートを握りしめる。

「レンが戦わないといけないのは私のせいで。けどレンは優しくて。けれど、私はレンが辛い顔してるより、優しい顔してるほうがいいなって思うから。レンを辛くしているのは私なのに、レンは私に優しいから。ごめんね、ちょっと自分でも何言ってるのか分からないや」

「……マリィ」

 マリィが抱くものは、矛盾だ。

 無垢な少女が知ってしまった、理性ではどうにもできないもの。

 蓮を苦しめているのはマリィがもたらした戦いで、しかしその苦しみの中一時の安らぎとなっているのもマリィの存在だ。

 自分がいるから彼が苦しい、自分がいるから彼が優しい。

 自分のせいではあるけれど、彼には優しくあって欲しい。

 そんな、マッチポンプのような矛盾を、マリィは自覚してしまった。

 それは人間であれば誰もが持つ、矛盾だった。

「最初の頃、私は何も分からずに、楽しみだね、なんて言ってた。カリオストロのすることが、どんなに酷いことなのか、まるで分かってなかった。彼は、レンと私を会わせてくれたけど、私の恩人だけど……今は、ちょっと、分からない」

 心の天秤は、既に傾いていた。

 大切な人、という概念が、正しくマリィに育まれていた。

 少女は少年にほのかに恋し、その先の可能性の鍵を手に入れていた。

 全て、水銀の蛇の思い通りに。

「だからね、その。私がここに来てみたかったのは本当なんだ。けれど……レンが、一緒にいてくれるなら。私と、一緒に……」

 そこから先の言葉を、マリィは口にできなかった。

 それを口にすることの、なんと恥知らずなことか、自分は罰当たりな罪人なのに。

 そう思い、口を閉ざそうとして。

「いいんだよ、そんなこと」

「……あ」

 そのうなだれる頭を、蓮が抱き寄せた。

 マリィの頭はされるがままに蓮の胸元に傾く。

「俺がそうしたいって思ったんだ。そりゃ、マリィにとってはある意味ようやく抱えられた悩みってやつで、俺はそれもいい変化だと思う。けど、それはそれとしてマリィが必要以上に思い悩むのは見たくない」

 その過程は、蓮にとっては一番最初に思い悩んだことだった。

 この無垢な少女を殺しの道具として用いるのか、かつて蓮はそう自問自答した。

 そして、その結論はもう揺らがない。

「いいか、きっかけがどうとか、自分のせいとか、そういうことは思わなくていい。全部、あいつらのせいだ。マリィは何も悪くない」

「でも」

「どうしても悩むってなら、予め言っておくぞ。マリィが変な勘違いをしないようにな」

 だから、改めて言葉にする。

 自分の足跡を追い、今確かな自分を持ったマリィに思いを伝えるために。

「俺は、マリィにここにいて欲しい。戦うためとか、そんなんじゃなくて。マリィももう、とっくに俺にとっての日常ってやつなんだ。俺の大切なものだ」

「大切……」

「そりゃあきっかけはいいもんじゃなかったさ。けど、それ諸々ひっくるめて。マリィ、俺は君をとっくに許してる。ああ、マリィが申し訳ない、って言うのなら、俺は許す、って言うよ。嘘なんかじゃない、分かるだろ」

「……うん」

 魂同士で触れ合う二人が、互いの機微を勘違いすることなどない。

 蓮は心からそう言ってくれているということが、マリィには分かった。

「私も、いいの? 皆みたいに、レンのそばにいても、いいのかな」

「いいに決まってる。その刹那を守るために、戦ってるんだから」

「そっか」

 マリィが顔を上げる。

 昼半ばながら日が沈みかけた遊園地は今も家族や恋人で賑わい、蓮たちの振る舞いもこの中では自然と溶ける。

 自分たちと同じように、この日常を愛し、隣り合う人を愛する人々が見える。

「みんな、そうなんだね」

「ああ。ここを、俺達が住む諏訪原を、壊させやしない」

「刹那、なんだね」

「ああ。俺たちの刹那は、例え一瞬だろうとも決して脆くなんかないさ」

「カスミとまた遊びに行きたいな。センパイともお喋りしたい。シロウとエリーにも会いたいね」

「そうだな。あいつもきっと無事に決まってる」

「あ、じゃあベアトリスは? ベアトリスも刹那?」

「えっ」

 蓮は思わず真顔になった。

 真顔で悩み始めた。

 脳内で赤いジャージのダメ女がワーグナーを流しながら仁王立ちしている。

 帰れこの野郎。

「あ、ああ……どうだろうな……? ……どうだろ?」

「ふふ、駄目だよ、仲間はずれにしちゃ。ベアトリス、きっと拗ねて泣いちゃうよ」

「その時はヴァルターに放り投げるからいいんだ」

「そっか。ベアトリスとヴァルター、らぶらぶだもんね」

「マリィ、一つだけ覚えといてくれ。いけませんよあんな連中を見習うのは」

 レンの脳内で仁王立ちしている赤ジャージが指を指しながら何かを言ってくる。

 お前もこうなるんだよ!

 そんなセリフが蓮の脳内で反響する。

 黙れこの野郎。

「まあ、なんだ。ここ最近、だんだん俺ってやつの抱える本当の歪みが分かってきた。毎晩毎晩どっかの誰かが囁きかけてくるお蔭でな。それもメルクリウスの思惑で、俺達の悩みさえも全て、あいつの手の上だったとしてもだ」

 思考を切り、立ち上がる。

 そしてマリィに手を差し伸べる。

「俺は、マリィ。君を幸せにする。完全無欠のハッピーエンドに至ってやるさ。誰かの思惑だなんて下らないもの、全部引き千切ってな」

「うん。私も。レン、貴方を幸せにするよ。私が、貴方を笑顔にできるなら。精一杯、笑顔にしてあげたいから」

 その手を取り、マリィもまた立ち上がる。

 手足を伸ばしまた歩きだそうとして、

 

「やーん青春ねえ。青春の一ページを見てると、私も混ざりたくなっちゃう」

 

「ッ!!!」

 瞬間、蓮はマリィを抱え、後ろに飛んだ。

 周囲の人々はこちらを気にしない、気にすることもできない。

 今、反対側のベンチから身を乗り出し笑いかける女の仕業だった。

「ルサルカ……!」

「はーい蓮くん。頑張ってるみたいじゃない。うんうん、男に磨きがかかったわね?」

 猫のような気まぐれさを感じさせる女、ルサルカがそこにいた。

 魔女は遊園地の中に溶け込んで、この幸福な風景をどう貶めたものかと舌なめずりしているのが蓮には分かる。

「遊園地のスワスチカを取りに来たのか……」

「まあ、当たらずも遠からずよね。ベイも死んじゃったし、三騎士の連中を除いて今残ってるのは私とクリストフだけ。残るスワスチカは三つ。流石に働き時ってやつ? 正直既に一箇所スワスチカを開けた私としては、これ以上働く意味はないんだけどー。ま、点数稼ぎも悪くないでしょ」

「既に、開けた?」

「そ。学校をね。正直想定外ではあったんだけど。君のお友達がいらないちょっかいかけてきちゃうからさあ……食べちゃった♪ ごめんね、蓮くん♪」

 それは。

 肯定する理由はなく、しかし否定する要素もない言葉だった。

 いやむしろ、これ以上なくしっくり来る。

 しっくり来るが故に、蓮はキレた。

「おい。殺すぞ塵屑」

「やーんこーわーいー。蓮くんはいいの? こんな人の多い所で戦いなんか始めちゃってさあ?」

「どのみちてめえがやる気なら同じだろうが」

「ふーん。なら、やる気じゃない。って言ったら?」

「何……?」

 歪んだ笑みのまま、しかしルサルカは動かない。

 勿体つけた態度に蓮の苛立ちは増して行く。

「ならどういうつもりで」

「まあ、まあ、待ちなさいな。そろそろだから」

「そろそろ……?」

 その言葉を訝しんだ、数秒後のことだった。

 蓮のポケットの中の何かが震えた。

 携帯ではない、携帯はそちらのポケットには入っていない。

 なら、何か。

「――――」

「レン?」

 一層笑みを深くしたルサルカを前にして、蓮は焦燥のままにそれを取り出す。

 取り出したそれは、一枚のカードだった。

 幾何学模様のカード、とある場所へ繋がるカードキー。

 原理のほどは知らないが、誰かが作ったという異空間に隔離された部屋への。

 その座標を知らぬ限り安全である故に、眠り続ける幼馴染をそこに隔離した。

「お、前ら」

 この震えは。

 もしものために、ヴァルターから蓮が聞いていたいくつかの機能の一つ。

 赤く発光しながらカードキーが震えるこの状態が示すものは。

 

――即ち、『このキー以外の経路からの侵入者あり』を示す合図だった。

 

「その様子だと、クリストフはうまくやったみたいね? ごめんねー蓮くん」

「てめえら、香純に何しやがったッ!!!!!!」

 激昂のまま蓮は吠えた。

 それ故に、その激昂故に、一瞬を譲ってしまう。

 既に、影は伸びていた。

「が、ぐぁッ!?」

「レン!?」

「んー甘い甘い。強くはなったみたいだけど……足元が疎かだゾ?」

 ルサルカの影が、蓮の足首を掴んでいた。

 這いずる影の手は上へと伸び、その全身を捕らえようとしている。

「ほーらほーら、このままだとパクっと食べちゃうぞー?」

「な、めるんじゃ、ねえッ!」

「あら頑張る」

 影の進行は蓮の歯ぎしりと共に止まる。

 蓮の抵抗により、影の手はだんだんとその末端から崩れていく。

 だが、その様子さえもルサルカは余裕を持って楽しんでいた。

「ねえ蓮くん。カスミを気にするのはいいんだけどー。テレジアちゃんのことはいいの?」

「な、に? てめえら、まさか先輩にまでッ!」

「どーかなー? どうなんでしょう? 蓮くんはどう思う?」

「ふざけろ、何かする前に、俺が――!」

 その時、また新たな振動を蓮は感じた。

 同時に着信音が流れる、誰のものか分かるよう個別に設定しておいた着信だった。

 それをマリィがすかさず機転を利かせ蓮のポケットから出し、通話ボタンを押す。

「え、えっと、ヴァルターだよね!? 私――」

『状況は確認してるな! こちらも今――』

 

 

数式領域(クラッキングフィールド)、展開」

 

 

 その通話は、淫蕩に、しかし何処か厳かにつぶやかれたその言葉によって断ち切られた。

 

 

 

 

 瞬間、世界は改変された。

 人の賑わう遊園地であるはずの場所は、世界の彼方に追いやられて。

 蓮は世界を見失い、そして、その目があり得ざる現象を知覚した。

 

 

 

 数式領域展開

 数式領域構築

 数式領域顕現

 

 

 数式領域の維持を開始

 制限時間内に目標を破壊せよ

 お前の願いは果たされる

 

 

 

数式領域(クラッキング・フィールド)を展開したわ。私の願いは永遠の生の獲得」

 巨大な歯車が音を立てる。

 中央に、機械柱、その周囲を取り巻く空中に浮かぶ幾つもの柱。

 機械床が金属音を立て、構築されていく、戦闘用の疑似領域。

 数式領域、世界の隙間に形作られた、歪みの地。

 空間ならざる世界、世界ならざる世界。

 本来ならば、黄金の輝きを持つもののみを招き入れる狭間。

 渇望無き、支柱無き空白の創造。

 その空白を掌握したものが染め上げる、無色の世界。

 時計の男が齎した、黄金に忠誠を誓う者共への、力の欠片。

「我が魂の黄金にかけて、クロイツ式《回路》の起動を開始する。現在時刻を記録せよ、大時計」

 時計だった。

 中央に突き立った機械柱が変形して、禍々しい時計塔となる。

 チク・タク、チク・タク。

 それは誘いの音、眠りでは何かに、人を無意識に誘う音。

 世界の果てで響く音、誰かが、どこかで嘲笑う音。

「聖槍十三騎士団黒円卓第八位、ルサルカ・マリーア・シュヴェーゲリン。今や血闘の領域を、我が魔女の鉄槌が踏み躙る」

 聞き覚えのある口上を唱え、ルサルカが嗤う。

 影に捕らえた蓮を領域に引きずり込み、決して逃がそうとしない。

「さ、事が終わるまで……私と遊びましょ? れーん君?」

「今直ぐぶち殺してやる!!!」

 マリィが蓮の右腕に溶け、蓮が影の拘束を引き千切る。

 そして、怒りのままに渇望の言葉が空に響く。

 

『日は古より変わらず星と競い』

 

『定められた道を雷鳴のごとく疾走する』

 

『そして速く 何より速く』

 

『永劫の円環を駆け抜けよう』

 

『光となって破壊しろ』

 

『その一撃で燃やし尽くせ』

 

『そは誰も知らず 届かぬ 至高の創造』

 

『我が渇望こそが原初の荘厳』

 

 そして、それを見て。

 愛すべき敵の健気な成長を見て、ルサルカは笑みを深くする。

 深く、深く、肉に歯を立てるかのように、貪り食らうかのように。

 ルサルカもまた、返歌を歌う。

 

『ものみな眠る小夜中に』

 

『水底を離るることぞ嬉しけれ』

 

『水のおもてを頭もて』

 

『波立て遊ぶぞ楽しけれ』

 

『澄める大気をふるわせて』

 

『互いに高く呼びかわし』

 

『緑なす濡れ髪うちふるい』

 

『乾かし遊ぶぞ楽しけれ』

 

 

 

 

『『――創造(ブリアー)』』

 

 

 

 

 そうして憤怒を以て刃を振るう処刑人と、陽気に嘲笑う魔女の戦いが始まった。

 

 

 

 

「うーん……」

 日が沈みかけた町中をスクーターが走る。

 何処かガタが来ているような気がしないでもない呑気なエンジン音は設計者の意図的なもので、別に何処か壊れているわけでもないのだが。

 そんな気の抜けた音に対応するかのように、少女の道中は今の所、空振りであった。

「めんどくさくなってきたよアル。私ってそんな根性に定評はないんだからもっと分かりやすいヒントを寄越しなさい」

 腹立たしさを握りこぶしにしてハンドルにぶつける。

 ガンガンと景気のいい音が鳴った。

「……まあ、なんとなくでこんなことしてる私も私なんだけどさ」

 ほぅ、と白い息を吐き出しながら、玲愛は独りごちる。

 ここ数日、あてどない直感任せの旅を続けていることに思いを馳せながら。

「流石にそろそろ、こんなんでどうにかなるのかな、とか思い始める頃だよ……」

 自分は何を探しているのか。

 諦めない、とはなんなのか。

 自分に何ができるのか。

 実のところ、玲愛はまるでさっぱり分かっていなかった。

 ただただ、あの日の言葉と、なんとなく自分にしかできない何かがある、というふんわりとした直感があるだけで。

 今もまた、何となく気になる方向に玲愛はスクーターを走らせている。

 あの、自分の所在を知っていながらあえて泳がせている魔女は言っていた。

 探しものなんて何処にもない、ただ、貴方が無事であることに意味があるのよ、と。

 その時の言葉のニュアンスは、あの化け物たちの生贄、という自分の生まれとはまた違った意味を持っているように感じた。

 あの魔女は何かを知っているのだろうか、知っていたとして、教えてくれるとは思えないし信用もしないのだが。

「はあ……」

 憂鬱な気分になりつつも、スクーターを走らせる。

 今日が終わったら藤井君に電話してみようかな、そんなことを思いつつ。

 今向かっているのは、公園。

 スワスチカ、とやらの一つだったはず。

 既に開いたそこは今や誰も近寄るものはいない、あの博物館と同じように。

 その、はずだった。

「…………?」

 玲愛はそれを見て、目をこすってもう一度見た。

 そして、それが錯覚ではないこと理解する。

「……誰?」

 それは、人影だった。

 誰かが公園の中央にいるのが見えた。

 大きな人影だ、遠目から見ても、通常の成人男性より大きいことが理解できる。

 危険だ、そう理解しつつも玲愛はその人影に近づいていく。

 開いたスワスチカ、立ち上る瘴気が霧のようで、その容貌が中々掴めない。

 だから、近づく。

 近づいて、だんだんと見えてくる。

 その人影が単に背が高いだけではなく、巨漢と言うに相応しい何かであること。

 生理的におぞましい、人間ではない色をしていること。

「…………」

 そして。

 玲愛と、それの、目が合って。

 

 

 

『――』

 

『――』

 

『oハyおう』

 

 

 

「……え? きゃっ!?」

 それは、玲愛を見て、何かを呟いて。

 そして、轟音とともに飛び立った。

 蹴り出された地面は大きく陥没し、風に交じる砂が玲愛の目を遮る。

 彼女が視界を取り戻したときには、それは姿も形もなく。

 しかし荒れ果てたこの場所と、何故か克明に感じる、何処かへと遠ざかっていく気配が、それが夢ではないと示していて。

「今の、って」

 玲愛は、それを追わないといけない気がした。

 倒れたスクーターを立てて、エンジンをかけて、走り出す。

 あれが探しものなのかどうか、確かめるために。

 

 

 

 

 一面の黒が広がっていた。

 空間を埋め尽くす黒は、闇であり、影であった。

 影は触れるものを絡め取り、留め、喰らおうとする。

 そのような怪物の胃の中の如き空間を、囚われようとする足に纏わりつく影を強引に引き千切って疾走する星があった。

「やーん力任せ、私の影を強引に振りほどくなんて、酷い男ね蓮君ったら」

「その口を閉じろクソ魔女が……!」

「えー、嫌よ。夜はこれからじゃない」

 ルサルカは影を操りながら、手元の『鳥籠』を軽く振る。

 何か薄暗い光の玉のようなものを閉じ込めた鳥籠はカランと音を鳴らす。

「ぐッ!?」

 それと同時に、足元の影が格段にその拘束力を増す。

 それに囚われまいと、蓮も時を加速させる。

 その甲斐あって捕らわれることはないが、しかし。

 未だ蓮はルサルカに肉薄できてはいなかった。

「どーしたのー? 私をぶっ殺してくれるんじゃなかったの?」

「……てめえ、何だそれは」

「あら、お話してくれる気になった。お姉さんに興味を持ってくれたみたいで嬉しいわ」

「その反吐が出る巨人は何だっつってんだよ!!!」

 蓮がルサルカに、その背後にあるものに吠える。

 その、ルサルカの背後に佇む、時計の音を響かせる鋼の巨人を指して。

「くすくす、そんなの、私達と同じ魔人に成った貴方なら分かるでしょ? この子が捕らえているものが何なのか、なんて」

 ルサルカが手の中の『鳥籠』をまたカランと揺らす。

 ランタンのように、捕らえた光が揺れる。

 そして、それと連動するかのように巨人が震える。

 胸部に巨大な時計を取り付けた巨人だった。

 膨大な接合部からぎぃぎぃと不協和音を鳴らすそれ。

 それは、膨大な数の『鳥籠』を接合してできていた。

 ルサルカの持つそれと同じように、一つ一つがその中に光の玉を捕らえていて。

 数万の『鳥籠』によって、その巨人はできていた。

 

 ――その鳥籠が捕らえているのが、人間の魂であると、蓮は理解できた。

 

「悲しい話だけど、私が扱える魂の総量は万に満たない。それじゃあ、三騎士から上には届かない。苦労したわよ、この子を作るには。アルちゃんの発掘品を頂戴して、長い年月をかけて……そして、成功したの。魂を捕らえるケージの量産と、これを私の外部貯蔵炉にする方法をね」

 捕らわれたむき出しの魂が悲鳴を上げているのが蓮に聞こえる。

 ルサルカはその悲鳴を楽しみながら、巨人を構成するケージの幾つかの蓋を開け、その中の魂を引き寄せる。

「この子のおかげで、今の私は数万を超える魂を指揮し、燃料とすることができる。今や私は三騎士と同じ舞台に立った! 恐れるものなんて、何もないわ」

 そして、見せびらかすようにその魂を咀嚼する。

 すり潰し、噛み砕き、溶かす。

 その過程がはっきりと理解できるように。

「て、め」

「ああ、心配しないで。君のお友達はこの子のケージの中にはないわ。だって……もう食べちゃったから」

「ふざけろ塵が――!!!」

「あっはっはっはっはっはっは! かーわいー!」

 突貫する蓮の前に、影の壁が立ちはだかる。

 ケージの巨人から取り寄せた魂によって、その壁一枚一枚が、ルサルカ本人の本来のキャパシティ並の魂の量が注がれている。

 一部の例外を除き本来エイヴィヒカイトとは保持した魂の数によって威力が決まるものであれば、

「おお、おおおおおおおおおおおおお!!!」

 一枚目の壁を砕く。

 二枚目の壁を砕く。

 三枚、四枚、壁を砕くごとに振り抜く刃の速度が殺され、影の触手が腕を這い、

「はい、つーかまーえた」

「ぐッ!?」

 最後の壁を破壊し、ルサルカの目前まで来た、その瞬間、遂に蓮の動きは止まった。

 まるで狙いすましていたかのように、事実ルサルカは狙いすましていた。

 前半、散々蓮を影の中走り回らせていたのは、どの程度で完全に止められるかを測っていたからだった。

「が、ぁ――」

「はぁ、ほんと蓮くんってば。足を止めるのに万以上の魂を使わせてくれちゃって。この子がいなかったら私死んでたかも。可愛い顔してツァラトゥストラなんだから」

 指先から今や悪態をつく喉まで動かなくなった蓮の顔にルサルカが指を這わせ舌舐めずりをする。

 数々の感情を飲み干し、それら全てを歓喜に染め上げて。

「――、――!」

「けれど、私の勝ち。ふふ、メルクリウス、私はあんたに勝ったの。蓮くんを私のものにして、自信満々に用意したツァラトゥストラを従えて。そして黄金錬成の術式さえも手繰り寄せて、後は『彼』とクリストフを封じ込めてしまえば私の――!」

「――、――?」

 

 頬に触れるルサルカの指がゆっくりと降り、首に掛かった瞬間。

 蓮は、それを見た。

 それは、大きな人影だった。

 成人男性よりも遥かに大きい人影。

 そして、蓮にとっては見覚えのある人影。

 その人影が、喜悦に染まるルサルカの背後にあって。

 その手には、巨大な鉄塊があって。

 人影は、鉄塊を振りかぶって。

 

 

 

 

『■■■■、■■■■』

 

 

 

 

 

「私の――え、あ?」

 そして、肉を潰す音と、骨が砕ける音と、血が飛び散る水音がして。

 ルサルカの胴体が、真っ二つになった。

 何が起こったのか理解できないルサルカの上半身が宙を舞う。

 何が起こったのか考える頭も失ったルサルカの下半身がどしゃりと膝を付き、

『■■■、■■』

 再度振りかぶられた鉄塊が、それを肉塊すら残らずただの血の池に変える。

 影は拘束力を失い、蓮は全身にその血を浴びつつ呆然とその場に膝をついた。

「な、にが」

 蓮が改めてそれを確認するのと、ルサルカがそれを認識したのは同時だった。

「が、はぁ、な、なん、で、なんで、あんたが」

 血溜まりの中、上半身だけになったルサルカは、血を吐きながらそれを見る。

 黒い鋼を身にまとった、最早操り手もなく、消え去ったと思っていたものを。

 

「な、んで、まだ、消え、てない、のよ、――トバルカイン!!!」

 

 ボトムレスピットの戦いの際、主を失い何処かへと消えた人形が、そこにいた。

 主のいない人形の身で、ルサルカの数式領域に侵入し、彼女を襲った。

 それは、道理に合わないことだ。

 トバルカインを操れたのは今は亡きバビロンのみ。

 クリストフの仕業か、否、あの男にそんな芸当はできない。

 では、『彼』の仕業?

 できてもおかしくはないが、できないはずだ。

 なぜなら彼はここには――

 

『――■■■』

 

 黒い鋼の仮面を纏った顔が、ルサルカを見ていた。

 トバルカインはゆっくりと、ゆっくりと、ルサルカに近づいていく。

 そして、その側にたどり着いて、顔を近づけて。

 仮面を取り、その醜悪な顔が顕になり。

 ――最早動かぬはずの口元が、歪んだ笑みにかたどられた。

 

『――ばあか』

 

「あ、あ、あ、まさか、まさか――!!!!!!」

 悲鳴とともにルサルカは手を掲げ、ケージの巨人にある魂を手繰り寄せようとして。

 しかし、それより先に、トバルカインが足を振り上げて。

『ばいばい、マレウス』

 ルサルカの頭部を、悲鳴毎踏み潰した。

 途切れた悲鳴は行き場を失い、掲げた手は力なく倒れ込んだ。

 そして、主を失ったケージの巨人は沈黙し、数式領域は解けていく。

 ルサルカから散華する魂とケージの巨人から解き放たれる魂が、遊園地のスワスチカを満たしていく。

「なッ!?」

 汚染されたスワスチカはその場にいる無辜の住人さえも取り込み、今日この場にいたすべての客がスワスチカに取り込まれていく。

 その一連の流れを、蓮は止めることができなかった。

「お前、何のつもりだ!」

 蓮の言葉に、トバルカインは応えない。

 ただ、くつくつと嗤う。

 感情なき暴虐の人形、動く死体であったはずのそれが。

 酷く愉快げに、嘲笑っている。

「藤井蓮、無事か!」

 その場に、遅れてヴァルターが降り立った。

 開いたスワスチカと、蓮が無事であることを確認し、

「ベアトリスには綾瀬香純を探させている、ここで何が……」

 そして、彼もそれを見る。

 嗤うトバルカイン、その表情を。

「…………?」

 その、既視感のある表情に、ヴァルターも一瞬怪訝さが全身を支配して。

『――■■■』

「なッ、待て!!!」

 そして、トバルカインが跳躍し背を向ける。

 日が沈みきった夜の中、黒い鎧が夜闇に溶けていく。

「藤井蓮、追えるか!」

「くッ、当たり前だ……何がなんだか分からねえが、野放しにできるか!」

 飛び去った巨体を、二人が追う。

 風を切り、走るトバルカインに追い縋る。

 長い距離をただただ走るトバルカインは、やがて足を止めた。

 そこは、二人にも見覚えのある場所だった。

 そして、そこに集ったのは二人だけではなかった。

 

 

 

 

「え、藤井君?」

「……先輩!? なんで此処に……」

 そこには、スクーターから降りる玲愛がいた。

 彼女もまた、困惑していた。

「良い夜ですね、シェレンベルク卿」

「クリストフ……!」

 そして、ヴァレリア・トリファもいた。

 しかしこちらは、待っていた、という様子で。

 スワスチカの一つ、教会の門前で、一同が向き合っていた。

 そしてその中心に、トバルカインが。

 

 否、それは。

 

 トバルカインでは、なく。

 

 

 

 

『うは』

 

『うはは』

 

『うわははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!』

 

『げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら!!!!!!!!!!!!』

 

 

 黒の鎧は剥がれ落ち、その腹部に亀裂が走る。

 亀裂から濁った血と、誰かの腕が這い出て来る。

 這い出てきた腕から、その血肉を食らうかのようなおぞましい音が響き、トバルカインの肉が食い潰されていく。

 その身に蓄えられた魂も散華し、教会のスワスチカを染め上げていく。

 そして、食い潰された果てに残っていたのは。

 

 

 

 

「アルフレート・カスパール2、オンステーーーーージッ!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 瞳を狂気に染め上げた、銀髪の小男が、月に吠え叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――来たか。ナウヨックス」

 

「スティールさん、時ですか」

 

「ああ、そのようだ。行くのか」

 

「ええ……あれは元々、うちの家の因縁ですから」

 

 

 高台で、片腕の男と少女が言葉を交わし。

 

 

 

「ッ、ふー、ようやっと出てこれたわ。ったくこのババア、死ぬ間際でないと主導権を奪えないとかヒヤヒヤさせてくれるぜ」

 

「どうすんの、出遅れたみたいだけど?」

 

「なあに、待っててくれるさ。主演の凱旋なんだからな。もたせろよ、蓮」

 

 

 遊園地にて、頭を失った死体から、血塗れの青年が這い出てきた。

 

 




原作に比べて割ととんでもない強化入っていたルサルカさんですけど貴方はここでおしまいです!!!

遊園地と教会のスワスチカが開きました。
残りスワスチカは病院のみです。

さーこっから終わりまで突っ走るぞ。

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