仮面ライダー エグゼイド −ダブル・エンディング−   作:真ん中
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地球防衛軍楽しみだぁ…(恍惚)

今回 戦いは無いです


第3話 運命のmemory!?

−CR−

 

「えっと…」

 

先ほど帰って来たばかりの永夢達、しかし永夢達以外にも2人ほどついて来た人物に困惑気味の明日那

 

「どちら様…」

「おっと麗しいお嬢さん、自分は左翔太郎という者ですお見知り置きを」

 

と言いながら近寄り明日那の手を取る、そして内ポケットから名刺を取り出して明日那に渡す、その一連の流れは確立されており過去に何度もこのようなやり取りをやって来たのだろうと推測できる

 

「は、はぁ…」

 

やはり困惑気味に名刺を受け取る明日那に対し軽くウインクする翔太郎をよそに

 

「凄い…凄いね…!!病院の地下にこんな施設があるなんて…実に興味深い」

「いきなり現れたこの人物達は誰なんだい?永夢」

 

PCを高速タイピングしながら質問する黎斗

 

「は、はい、この方々は風都からやって来た探偵の左翔太郎さんとフィリップさんです、2人とも仮面ライダーなんです」

「何?」

 

仮面ライダーという単語に反応する黎斗

 

「い、いえかといってガシャットで変身するライダーでは無くて…」

「分かっている…そこの人物達もビルドやゴースト達と同じ『純粋な』仮面ライダーなのだろう?」

 

黎斗の言う純粋な仮面ライダーとはガシャットを使用しないライダーの事を指す

 

「本来仮面ライダーという単語は私自身が付けたわけではない…ニュースやまるで伝説のように語り継がれて来た戦士…それを総じて仮面ライダーと呼ぶ…私がガシャットを開発し変身するその戦士をそういった伝説にあやかって名付けたのが仮面ライダーだ」

「そうだったんですか…」

「君達もそうなのだろう?」

 

「まぁな俺達を仮面ライダーって名付けてくれたのは風都のみんなだ…俺達は風都を守る象徴として今まで仮面ライダーをやってきた」

「ビルドとかと同じ仮面ライダー…心が踊る」

 

パラドは目を輝かせながら翔太郎を見つめる

 

「パラド、戦いたいとかいうじゃないだろうな?」

 

永夢がすかさずパラドに釘を刺そうとする

 

「違うさ永夢、俺がやりたいのは協力プレイさ、俺達よりもずっっと前から仮面ライダーをやって来た人間と協力プレイをするなんて心が踊るだろ?」

「ふっ、なんだ後輩そんなこと思ってたのか…先輩を敬うなんて中々出来た後輩だ」

 

パシパシとパラドの肩を叩きながら満面の笑みを浮かべる翔太郎

 

「翔太郎、君の方が身長が小さいから情けなく見えるよ?」

「うっせぇ!…とどんどん話が逸れてくな…フィリップ」

「分かってるよ、さて皆さん情報をまずは整理しましょうか」

 

フィリップの一言で皆が頷く…灰馬を除いて

 

「まずは君達に緊急通報をした女性、緒方小咲さん19歳、彼女は友人である篠原美優さん、彼女の彼氏である弘さんが浮気をしているという事を昨夜聞かされる事となる」

「それで、小咲さんは美優さんの相談…もとおい愚痴を聞き帰り際に…」

 

翔太郎が指を指す方向にはホワイトボードがありそこにはデフォルメされた仮面ライダーイプシロンが描かれている、おそらくフィリップが描いたものだろう

 

「この白い仮面ライダーにガイアメモリを貰った…」

「そのガイアメモリって言うのはなんだ?」

 

大我が翔太郎に質問する

 

「ガイアメモリ、かつて僕達の街風都で爆発的に出回った人を怪人にするメモリの事だよ…つまりこれだ」

 

しかし答えたのはフィリップ、フィリップは自身の持つ『サイクロン』のメモリを取り出す

 

「それもガイアメモリっつぅ物なのかよ」

 

貴利矢がフィリップにそう尋ねると

 

「その通り、とはいえ僕達はこのドライバーを使用し、かつこのメモリはT1と言ってガイアメモリの毒素を限りなく取り除いた安全性の高いメモリなんだ、だからこそ僕達は仮面ライダーになれる」

「だがそうでないメモリを使用した人間は超人にこそなれるが次第に自分の欲望が抑えられなくっていっちまう…そうなった人間はガイアメモリの力を使って犯罪を犯したりするようになるのさ」

「それを僕達は『ドーパント』と呼んでいた」

 

「『ドーパント』…不純物という意味か」

 

飛彩がショートケーキを頬張りながら答える

 

「そう、不純物…まさに人間にとっては毒にしかならない代物なんだ」

「昔はそいつを利用して風都を泣かせていた人間が結構いてな…更には全世界の人間を選別し地球と一体化させる『ガイアインパクト』っていうもんを起こそうとした奴らだっていた…」

「そして先ほどの本題はここからだ、君達の事、バグスターの事、それは既に僕は検索済みだ」

「検索?」

 

明日那が問う

 

「フィリップの頭ん中にはこの地球全ての知識が入ってる、この地球で起こった出来事なら分からねぇ事はねぇ」

「だからこそ先ほどの怪物、ガットンはバグスターである事は周知のことさ…でも奴からはガイアメモリの反応もあった」

「それはあり得ることなのか?」

 

大我がすぐに聞き返す

 

「ありえない話じゃない、過去には様々な怪人がメモリを使ったことがある…メモリは対象に力を与える物だ生き物なら確実に発動できる」

「生き物…」

 

永夢が俯きながら呟く

 

「そう、生き物…バグスターも生き物だ、発動できる」

「だけどよフィリップ、小咲さんの話を聞けばあれはバグスターがメモリを使ったんじゃねぇ、美優さんがメモリを使ったんだ」

「そこだよ翔太郎」

「何?」

「美優さんはメモリを使ってバグスタードーパントになった、そして僕達を邪魔しに来た仮面ライダーエンドそしてイプシロン…彼らがこのメモリを美優さんに使わせたのは明白」

「ああ、そうだな」

「でもおかしいと思わない?」

「何が…ですか?」

 

永夢もまた何の事が分からず聞き返す

 

「ドーパントは昔風都で流行ったと言っただろう?最近ではドーパント自体で発生する事件は少なくなって来ている」

「ただ、こう言ったガイアメモリと『何か』の複合自体、最近増えて来ているのは実態としてあった…」

「そう言った事件に必ず関与している団体が存在している、そしてそれを僕達は知っている」

 

「それは何なんですか?」

 

永夢は当然質問する、それにフィリップが答える

 

「財団X」

 

 

−何処かのカフェ−

 

チャポン…チャポン 独特の音、角砂糖をコーヒーに入れていく

 

「フンフフーン♪」

 

陽気に鼻歌を歌いながら手元の資料を漁る男、白服か特徴的な大野内、そこには加頭 順、キースアンダーソン、レム・カンナギといった名前の書かれた資料

 

「彼らの目的を捨て置くのは実に惜しい…」

 

ドロドロのコーヒーを啜りながら資料に目を通していく

 

「ふふ、私の興味は止まりませんな…」

 

不敵な笑みを浮かべながらコーヒを飲み干した

 

 

「財団X…」

 

永夢は難しい顔をしながら俯く

 

「財団は表立った行動を起こす事は殆どない組織でね、基本は何らかの巨大な組織の裏方のような存在だったりする訳だけど、個人での行動は例外に当たる」

「今回の事も財団Xが絡んでる事は間違いねぇ、ガイアメモリやバグスターを知っている人間、それを改良できる奴がいる組織なんてな」

「だからこそ2つの事が言える、1つ仮面ライダーエンド自体が財団Xの関係者…2つエンド自身は関係がなく…バグスターメモリを提供した第三者…それが財団Xの関係者という事だ」

 

フィリップと翔太郎が言葉にしながら推理していく

 

「考えられるとしたら…イプシオンか」

 

飛彩もまた翔太郎達の推理に加わるように言葉にする

 

「そうだね、今の所は奴が怪しい…」

「っと待て待て、フィリップ…推理に集中して俺達の本来の目的を忘れてないか?」

「あの…翔太郎さん達は風都の人達なんですよね?どうしてここに…」

「ああ、それにはある理由がある…2日前に俺達に知り合いからある依頼を頼まれてな」

 

 

−2日前・風都鳴海探偵事務所−

 

自前のコーヒーを飲みながらタイプライターを打つ翔太郎、彼に

 

「そろそろ亜樹ちゃんが帰って来る頃だね」

「そーだな」

 

フィリップの言葉に生返事で返す翔太郎

 

「随分と集中してるね」

「ここ数日忙しくてまとめてなかったからな…」

「そう」

 

その時だった

 

「たっだいまぁー!!」

 

元気な声で勢いよく扉が開かれ現れたのは童顔で元気ハツラツとした顔が特徴的な女性、鳴海亜樹子

 

この事務所鳴海探偵事務所で所長を務めている

 

「亜樹子ぉ!!扉は静かに開けろっていつも言ってんだろ!!」

「うっさいうっさい!この事務所の所長様が帰って来たんだから少しは敬いなさい!」

「誰が敬うか!!」

「おかえり亜樹ちゃん、どうだった?久しぶりの家族旅行は」

 

翔太郎とは打って変わって優しく声をかけるフィリップ

 

「うん、すっごく楽しかったよ!もうはるなったらすっかりはしゃいじゃって…」

 

と亜樹子がそう言った時、亜樹子が開けた扉から

 

「あ!翔太郎おじちゃん!」

 

5歳程度の女の子が駆け寄って来る

 

「おお!!はるなちゃぁぁん、大きくなったね〜元気にしてた?ん?」

 

先ほどまで釣り上がる目でタイプライターを打っていた翔太郎が一瞬にして顔が崩れ満面の笑みで少女に近寄り頭を撫でる

 

「うん!翔太郎おじちゃんも元気そうだね!」

「元気だよぉ〜あとはるなちゃん、おじちゃんじゃなくてお兄ちゃん、翔太郎お兄ちゃんだよぉ〜」

「うん!翔太郎おじちゃん!!」

「ん〜…まっいっか!」

「ふ…翔太郎は相変わらずだね」

「翔太郎君はハーフボイルドだからね」

 

その光景を見て微笑む2人、その後ろから

 

「左、フィリップ」

 

赤いジャケットを来た男照井竜、彼は警視であり仮面ライダーであり今は亜樹子の夫である

 

「おう、照井も来てたのか」

「てるい?わたしもてるいだよ?」

「ううんはるなちゃん、パパの事だよぉ」

「そっか!」

「…それでどうかしたか?」

 

その言葉に神妙な顔つきとなる竜

 

「所長の話を聞いてほしい」

「あ?亜樹子の?」

「実はね…」

 

竜がはるなの相手をし、翔太郎、フィリップの2人が亜樹子の話を聞く

 

「旅行先は私の生まれ故郷の大阪だったんだけど、そこでたまたま昔馴染みの子に会ったんだけどね?」

 

 

「亜樹子!」

「由美子!!」

 

 

「由美子とは学生時代はずっと一緒で仲よかったんだけど、由美子には妹さんがいたの、それでその妹さん…香澄ちゃんはね…1年前に亡くなったらしいの」

「…」

 

その話を聞いて翔太郎は暗い顔になる

 

「それで香澄ちゃんには彼氏がいて、由美子とも仲良くってすっっごいいい人だったらしくて!亡くなった後も由美子とか家族に挨拶しに来たりするいい人だったらしいんだけど!!…つい最近全く来なくなったらしいの」

「なんだって?」

「それだけじゃなくて連絡も付かなくって…心配になって香澄ちゃんとその彼氏さんが住んでいた家に行って見たらしいんだけど…居なくて…」

「失踪したって事か?」

「…うん」

「それで僕達に探してほしい…と」

「そうなの」

「頼む、左、フィリップ…所長の頼みを聞いてくれないか?」

「…何言ってんだ照井、他でもない亜樹子の頼みだ…断る理由がねぇ」

「翔太郎君…」

「任せな亜樹子…おやっさんの名にかけてもこの左翔太郎そしてフィリップが探し出してやる」

 

 

 

「その彼氏を探し出すめ俺達は彼らが住んで居たこの街へ来た」

「それでたまたま君達が戦っている所に遭遇したってわけさ」

「そういう事でしたか…」

「それで、その彼氏っつぅのが…」

 

翔太郎は懐から1枚の写真を取り出す

 

「こいつだ、名前は我狩大和」

「こいつは…っ!!」

 

翔太郎が取り出した写真の男、それは永夢達が知っている顔だった

 

「永夢、知ってるのか?」

「…こいつですよ…仮面ライダーエンドの正体は」

「なんだって…!?」

 

翔太郎は驚きを隠せなかった

 

「マジかよ…冗談だろ…?」

「だけど翔太郎、僕達と永夢君達を繋げる線にはなった」

「俺達が探している由美子さんの妹さんの彼氏が仮面ライダーエンド…」

「まずは、仮面ライダーエンドの目的はなんなのか、そしてマイティアクションZとはなんなのか…調べてみよう」

「ちょっと待て…調べる…?」

 

フィリップの発言に黎斗が反応する、しかしそれを無視しフィリップは目を瞑り星の本棚へと入る

 

「これは一体…」

 

その光景に飛彩が目を細める、勿論それ以外のCRのメンバーも物珍しそうに見つめる

 

「キーワードは『マイティアクションZ』」

 

脳内の本棚が移動する

 

「やはりこれだけではまだまだ絞りきれないな」

「自分追加いいっすか?」

 

そこで貴利矢が言う

 

「どうぞ」

「…キーワードは『檀黎斗』そして『幻夢コーポレーション』」

 

瞬時に本棚が動き一冊の本がフィリップの手元に来る

 

「あった、どうやらこれのようだ…マイティアクションZこれは幻夢コーポレーションで数十年前既に初期の段階であったゲームの企画のうちの1つだ」

「ちょ、ちょっと待ってくれ、何故それを…」

 

黎斗が焦りながら問う

 

「僕の星の本棚には地球上のありとあらゆる知識があると言ったろう?それは君のことだって例外じゃない…檀黎斗」

「…」

 

 

「…黎斗さんが言い返さない」

「神を付けろとも言わねぇな…相当だぜありゃあ…」

 

永夢と貴利矢がそう話す

 

「そしてマイティアクションZ…これは檀黎斗が…君、永夢君の出したアイディアをヒントに作り出したゲームだ」

「え…?ぼ、僕…?」

「ああぁぁぁ!!」

 

そう叫びながら机に突っ伏す黎斗

 

「ちょ、黎斗!?」

 

その奇行に明日那が驚きの声を上げる

 

「お、終わりだ…私の神の…才能が…」

「どう言うことですか黎斗さん」

「檀黎斗が言わないのなら僕が説明するよ、檀黎斗は少年時代、君から送られて来た手紙そこに書かれていたアイディアに嫉妬した、その時にあったアイディアの1つ『マイティブラザーズ』をモチーフとしてこのマイティアクションZを考案したのさ」

「それってつまり盗作…」

「黙れぇぇ↑!!」

 

貴利矢の発言を妨害するように吠える黎斗

 

「なぁ、フィリップそれの何が悪いんだ?別に世に出ている作品じゃないんだし子供の頃だろ?その話」

「檀黎斗についての本によると自分の才能こそが本物だと思ってる節があるみたいだ、だからこそ他人のアイディアを盗作して作り上げた作品だと言うことがバレるのはプライドが許さないんだろう」

「…く、下らねぇぇ…」

「下らないだと!?貴様に何がわかるっ!!」

「はぁ、そんな事で黎斗さんはマイティアクションZの事を言うのを渋っていたんですか…」

「…何が悪いっ」

「僕はそんなこと気にしていません…むしろ嬉しいです、僕の才能を認めていてくれて、やっぱり黎斗さんはゲームを愛する心は本物なんですね!」

「…永夢」

「だがそいつは研修医にバグスターウイルスを…」

「しーっ!飛彩!今それ言うと面倒になるからやめてっ!」

 

飛彩が全ての元凶であることを思い出させようとする発言を明日那が制止する

 

「それで…ゲンム、そのマイティアクションZとはどう言うゲームだ」

「ああ…こうなってしまったら仕方がない…言わせてもらうよ…マイティアクションZ…それはマイティシリーズの最終作として作ろうと考えていたゲームだ」

「最終作…?えっと黎斗さん、マイティはつい最近発売されたばかりじゃ…」

 

そうそれは永夢が聖都大学附属病院に入りたての時に発表されたのがマイティアクションである

 

「確かに私の予定では当初マイティシリーズは永遠に続くコンテンツとして世界に愛されるキャラクターとして続く物として考えていた…しかし永夢、君が送って来たあのアイディア…マイティブラザーズを見た時私の才能が刺激された…!!!」

 

テクテクとCR内を歩きながら熱烈に語る黎斗

 

「マイティのような横スクロールアクションゲームに重要なストーリーを入れる必要はなぁい、必要最低限のストーリーを入れステージをクリアしていく…それが普通だ、しかし!私は太いストーリーをマイティに盛り込んだのだ!!」

「えっと…マイティのストーリーは確かお菓子の国を塩でしょっぱくされてその元凶となったソルティを倒しにいくですよね?」

「そうだ、作中で多くの事は語らないがそのステージに出る敵やアイテムで話を繋げていくゲームとなっている」

「そうですね、アイテムにも全て名前とどう言ったものなのか説明が書いてありますし」

 

永夢と黎斗がマイティの話を続ける

 

「そしてマイティシリーズは全てで3部作で終わらせるシリーズだ、永夢…君が持ち既に発売しているマイティアクションX、第2弾 マイティの弟が活躍するマイティアクションY…そして最後がマイティの弟子が活躍するマイティアクションZだ」

「マイティアクションYもあるんですか!?」

「ああ、だがY自体は完全に白紙だった、Xに力を入れていたからね、だが話に矛盾が起こらないようZだけは先にXと共に構想を練っていたんだよ」

「妙な所で真面目だよなぁ」

 

貴利矢が半笑いで黎斗に言う

 

「私がゲームに対して全力を出さないなど…あり得ないっ!!」

「それでZはどう言うゲームだ」

 

大我が急かすように黎斗に問う

 

「マイティの弟マイタスとマイティの弟子マイザーが協力し消えたマイティを追うスペクタクルアクションゲームだ、基本的にマイザーを操作し進めていくが性能が違うマイタスとチェンジしステージをクリアする、更には2プレイヤーと協力プレイする事で2人のキャラで協力し合いながらステージクリアしていくゲーム」

「…確かに僕の考えたマイティブラザーズと殆ど同じですね!!」

「…」

 

永夢のその一言で黎斗がションボリとした顔を浮かべる

 

「うわぁ…永夢のやつ悪気がないとは言えそれ言っちゃダメだろ」

 

翔太郎が悲哀の目で黎斗を見つめる

 

「だが永夢ぅ!!ここからは違う…実はなんと!!このゲームのラスボスを飾るのはマイティ本人なのだぁ!!ブァッハハハ!!」

「えぇ!!?」

「どうだ!驚いたか!!」

「…いきなりネタバレを受けてしまいました…僕…マイティ楽しみにしてたのに…」

「あー…ゲーマーとしてのMはネタバレとか嫌なのね…」

 

明日那が落ち込む永夢によしよしと頭を撫でながら言う

 

「どうしてマイティはラスボスになるんだい?黎斗」

 

フィリップはそう尋ねる

 

「黎斗神と呼べぇ…マイティは正義感溢れる性格だ、だがその性格が仇となる、冒険していくうちに自分の正義と他の正義の違いは何か、本当の正義とは何かを追求していくことになる、そしていつしかマイティの正義は世界にとって『悪』となる」

「それが…マイティアクションZの…ストーリー…」

「そうだ、最終決戦、マイティとマイザー達はお互いの正義をぶつけ合い!!最後は弟子の手でマイティは敗れ散る…!!それがマイティシリーズのエンディングだぁぁ!!」

 

ブァッハハハ!!と高笑いしながら咆哮をあげる

 

「成る程、それで奴はエンド…か」

 

飛彩がそう呟く

 

「それだけじゃねぇ…あの時現れた白いエグゼイド…奴はイプシロン…Yと呼ばれていた…つまり」

「それがマイティアクションY…マイタスって事だね」

 

大我が言葉を紡ぎその答えを言うのはフィリップ

 

全員が頷き、その答えに同意する

 

「…檀黎斗、奴は更にモノクロウォッチャーズというガシャットを持っていた、これも貴様が考えたものか?」

「…ちっ…モノクロウォッチャーズまでも……ああ、鏡先生の言う通りだ、モノクロウォッチャーズはレトロゲーム、大人…特に中高年を対象に私が企画していたゲームだ、だが同時期にマイティの開発そして仮面ライダークロニクルの計画を始めたからな…パラドや檀正宗の介入がなければ本来クロニクルの対象は体の動かせる若者だ、中高年対象のレトロゲームは対象外という事で企画の時点で話は無くなった」

 

黎斗は腕を組みながら淡々と話す

 

「…ゲームの事は分かりました、相手がなぜ黎斗神さんの…それも企画段階の情報を持っていたのかは分かりませんが…奴を止めないと街の人たちに被害が広がる…」

「永夢の意見に賛成だな…これ以上好きにさせたら人々の命に関わる…ドクターとして見過ごす事は出来ねぇ」

 

永夢の言葉に貴利矢が賛同する

 

「…待て、エンドが次現れた時…相手は俺がする」

「飛彩さん…どうして?」

「1人でやろうとするなんて無茶だぜ、あんた」

 

飛彩の意見に永夢と翔太郎が割って入る

 

「…奴の攻撃を受けすぎると…こうなる」

 

飛彩はタドルファンタジーを取り出しハンドルを左に回す、しかし反応しない

 

「…奴の能力か知らないが奴の攻撃を受け過ぎればその時使っていたガシャットを封じられる…専門医、監察医…お前達も試してみろ」

 

飛彩に言われるがまま2人は爆走バイク、バンバンシュミレーションズを取り出し起動しようとするしかし

 

「起動…しねぇ…!」

 

大我が悔しそうな声をあげる

 

「これ以上下手に奴と戦いガシャットを封じられればどうなる?ガットンでさえ手に余る強さだ…研修医そして探偵お前達が今、最大の戦力だどちらも変身能力を失い戦えなくなってしまっては奴らの思う壺…」

 

飛彩が苦虫を噛み潰したように言う

 

「なぁ、フィリップ…奴の能力は俺たちのガイアメモリにも影響があるのか?」

「可能性は高いと考えるべきだ、奴らはガイアメモリを知っている…それにこの抑制能力…翔太郎は何か覚えがないかい?」

「抑制…変身できない…はっ…!!まさか…!!」

「そう、思い出したようだね…エターナルメモリだ」

「…奴らはエターナルメモリを改良して…ガシャットに使ってる可能性もあるって事か…」

「…ああ」

「エターナルメモリが何かは知らないがその線であっているだろう、マイティアクションZに変身能力を抑制するようなゲーム設定は無い」

 

フィリップ達の疑問に黎斗が答える

 

「ねぇ、黎斗、その抑制能力って黎斗で何とかならないの?」

「…!そうですよ!黎斗神さんの力を使えば…」

「無理だ」

 

明日那と永夢の期待をバッサリと切る

 

「何故です!?」

「先ほど鏡先生のタドルレガシーのデータを見ていたらこんな状態になっていた」

 

カタカタ、ターン!と軽快にタイピングしPCに映し出される画面には

【1日14時間37分44秒】と書かれていた

 

「…何だ…これ…」

「ダウンロードのゲームの予約画面みたいだな」

 

大我は困惑しながら言い、パラドが何気なく言う

 

「その通りだパラド、まさにゲームの予約画面、タドルレガシー自体にロックが掛けられている」

「そのロックを解除する事は?」

「出来ない、この状態は簡単に言えばゲーム自体が『販売していない』状態と言っていい、販売していないのだからロックを解除だとかゲームの内容を変えるだとか直すだとかの次元の話では無い、ゲームクリエイトの分野の話じゃ無いんだよ」

「そんな…」

 

永夢は俯きながら呟く

 

「少なくともタドルレガシーはこの数字通りの時間使用する事はできないだろう、他のガシャットも同様だ」

「実質封じられたも同然…か」

 

大我が拳を握り締めながら言う

 

「…分かりました、もし次にエンドが現れたら…飛彩さん、貴方に任せます」

「待ちたまえ…永夢…、鏡先生言っておきますがマイティアクションZはレベル2で太刀打ちできるような相手では無いと言っておきますよ」

「…」

「マイティアクションZはマイティシリーズの最後としてゲーム性にエンドコンテンツを盛り込んでいる、それは同じアイテムでも性能が違う物を見つけ自身を強化していくと言うものだ」

「よくある難易度の高いステージを何度もクリアして強い武器を手に入れていくものとかですよね?」

「その通りだ永夢、そして、エンドにもその機能が搭載されているだろう」

「つまり…前回戦った時よりも強くなっている可能性が高いと言うことか…それでも俺は戦い抜いてみせる」

 

飛彩が決意のこもった目でそう話す

 

「まぁ、落ち着けよ、1人だけじゃねぇぜ、俺もプロトガシャットを封じられた同じ穴のムジナだ…協力するぜ」

 

ポンと飛彩の肩に手を乗せるのは貴利矢

 

「よし、なら早速調査だ…」

 

翔太郎がそう言いかけた時CRの電話が鳴り響いた

 

 

−1時間ほど前、とある公園−

 

小咲はベンチに座り空を眺めていた

 

「美優…」

 

すると小咲のすぐ後ろから足音が響く

 

「あ、貴方は…!!」

 

そこにいたのは仮面ライダーイプシロン、そして肩に担いでいるのは美優の姿だった

 

「み、美優!!!」

「う…うううっ!!」

 

美優はガットンに変化したり美優に戻ったりを繰り返しながら苦しんでいた

 

「美優…どうして…」

『その子を助けたい?』

「た、助けられるの?」

『その子の使ったバグスターメモリは強力すぎたこと、そして相性が悪かった事が原因にある、その子を助けたくばこれを使うといい』

 

イプシロンが乱雑にメモリを小咲の近くに投げる

 

「で、でも…これ使ったら…私も…」

『安心するといいよ、お友達が使ったメモリとは違うしあんたとは相性が良いバグスターメモリだから』

「…」

『使うかどうか、あんた次第…その子を本当に助けたいと思うなら仮面ライダーを倒せ』

「仮面…ライダー」

『あいつらは結局お友達を助ける事は出来なかった…このままならその子…死ぬよ』

「ううっ!!」

 

美優が苦しみながらガットンに変化しそして暴走しながら小咲を突き飛ばしその場を去っていく

 

「っ…!!」

『それじゃあ頑張ってね』

 

イプシロンは軽く手を振りながらその場を去った

 

 

−現在 路上−

 

「確か…ここら辺に小咲さんが…」

 

永夢達はあの時小咲に呼び出されていた、黎斗以外の全員総出でこの場にいる

 

「何故小咲さんが?」

「分かりません…」

 

飛彩の質問に永夢が答える

 

すると

 

「お待ちしておりました」

「…小咲さん!!どうしたんですか?いきなり…」

「…仮面…ライダー」

 

スッ…小咲が取り出した物それは

 

「なっ…ガイアメモリっ!?」

 

翔太郎がその光景に驚きを隠せなかった

 

【トライセラトップスリボル!!】

 

メモリが小咲の体内に侵入し体が変化する、その体はトリケラトプスのように変化し更に腕にはガトリングが搭載されている

 

「トライセラトップスメモリと…」

「リボルバグスターの…融合体…!!」

 

フィリップと大我が怪訝そうな顔で言う

 

「小咲さん!?どうして…!!」

「私は美優を助けたいの!!その為には仮面ライダーを葬るしかない!!!」

「…なっ…」

 

永夢は小咲の返答に絶句した

 

ドシンッ!そしてその背後からは美優であるマンモスガットンも現れる

 

「なんにせよやるしかねぇな、フィリップ」

「ああ、そうだね翔太郎…明日那さん」

「な、なに?」

「僕の体をよろしくお願いします」

「…え?」

 

明日那が聞き返す前に翔太郎とフィリップが一歩前に出る、そして互いに少し背中合わせとなり

 

【サイクロン!!ジョーカー!!】

 

「「変身!」」

 

ガイアメモリをお互いのドライバーに差し込む、するとフィリップが意識を失ったように倒れこむ

 

「えぇ!?ちょ、ちょっと!!」

 

すかさず明日那がフィリップの体を抱える、そして翔太郎が両手を少しだけ上げるような動作をし一陣の風が巻き起こり次の瞬間には緑と黒の仮面ライダーWへと変身していた

 

「ええ!?そんな変身方法だったんですか!?」

「ん?ああ、そうだ俺達は2人で1人の仮面ライダー…ダブルだ」

 

永夢の驚きに翔太郎が答える

 

「行くぜ…美優さん小咲さん…そいつは心優しい貴方達に相応しくない代物だ」

 

ズガン!!!

 

Wが2人に近づこうと走り出した時足元に弾丸が撃ち込まれ火花を散らす

 

「あ?」

「そうはさせない」

 

そこに現れたのはガシャコンショットガンを持つエンド

 

「来たかエンド…」

 

飛彩がエンドを睨みつける

 

「…仮面ライダーエンド…あんた、香澄さんの彼氏の我狩大和だな」

「…何処でそれを」

「香澄さんのお姉さん由美子さんからの依頼だ、あんたを探して来てほしいってな…こんな事はもうやめろ、あんたには帰るべき場所があるだろう」

「…俺に帰る場所なんて無い、俺の人生はもう既に…終わっている…!!」

 

エンドがWに向かって走り出す

 

「貴様の相手は俺達だ!!」

 

【タドルクエスト!!】

 

「術式レベル2(ツー)!」

 

【ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!!辿る巡る!辿る巡る!タドルクエスト!!】

 

 

【爆走バイク!!】

 

「三速」

 

【ガチャーン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!アガッチャ!!ギリギリ!ギリギリ!チャンバラ!!】

 

タドルクエスト、王道を行くナイトのライダー、代わって爆走バイクレベル2はバイク姿のためギリギリチャンバラでレベル3となり人間状態のレーザー

 

「よっしゃ、飛彩ノリノリで行っちまおうぜ」

「ああ」

 

【ガシャコンソード!】

【ガシャコンアロー!!】

 

レーザーはガシャコンアローを2つに分離させ鎌のような形状となったアローを持ちブレイブと共にエンドへ向かってく

 

「スナイプ、俺達も行こうぜ」

「分かっている」

 

パラドと大我がガシャットを構える

 

【バンバンシューティング!!】

 

「第2戦術」

 

【ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!ババンバン!バンババン(Yeah!)バンバンシューティング!!】

 

「マックス大変身…」

 

【The strongest fist! What’s the next stage?】

 

【デュアルガシャット!!ガッチャーン!マザルアップ!赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアーウト!!】

 

 

シンプルで特徴的なスカーフを巻いたスナイプレベル2、代わって赤と青それが混ざり合った形態パーフェクトノックアウトレベル99

 

「行くぞ、パラドクス」

「ああ」

 

ドドン!! しかしそれを遮る銃撃

 

「…俺達の相手するのはてめぇか」

 

スナイプとパーフェクトノックアウトの前に現れたのは白いエグゼイド、イプシロン

 

「白いエグゼイドの方か…心を躍らせてくれるぜ」

 

「みんな…なら僕は…2人を…救う!!」

 

永夢はガシャットを握る

 

【マキシマムマイティエェックス!!】

 

「マックス大変身!!」

 

【ガシャット!!レベルマァァックス!最大級のパーワフルボディ!ダリラガァン!ダゴスバァン!最大級のパーワフルボディ…】

 

【マキシマムパワー!エェックス!!】

 

「患者の運命は…俺達が変える!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回「天才で天災なgamer!!」








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