仮面ライダー エグゼイド −ダブル・エンディング−   作:真ん中
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明けましておめでとうごさいます!


8話 永遠のend!!

ズバシュンッ!!

 

「うわぁぁ!!?」

 

高速移動するイプシロンの攻撃をまともに受け吹っ飛ばされ転がるレーザー

 

「ちょっと…まだぁ!?」

 

レーザーは転がりながらゲンムの方向を見ると未だにクロノスとゲンムは殴り合っていた

 

「うらぁぁ!!」

「ぐふぅぅ!!?」

 

バギィンッ!!クロノスの右ストレートが胸部に当たり吹っ飛ばされ消滅するゲンム

 

【gameover】

 

「はぁっ!!…残りライフ85…!!」

 

すかさず土管から復活しクロノスに襲いかかる

 

「だー…もう!まだ終わんねぇのかよ!!」

 

「はっ!!はぁ!は!!」

 

ガキンッ!!ガン!!キン!!

 

ガシャコンソードで高速移動するイプシロンの攻撃をギリギリで受け止め弾くブレイブ

 

「…へぇ、大我を救うって言ってたのあながち嘘じゃないじゃん、だったら…」

 

高速移動を取りやめ雷の槍を作り出しブレイブに発射する

 

「なにっ!!?」

「そうはいくか!!」

 

パラドクスがブレイブに飛びかかり共にその雷の槍を回避する

 

「っ…すまない、助す…」

 

ブレイブがパラドクスに礼を言おうとその姿を確認すると

 

「お前…その姿…」

 

ブレイブが目にした姿はパーフェクトノックアウトの姿では無く混ざる前の姿「パーフェクトパズル」の姿だった

 

「俺の取っておきの裏ワザさ」

「っまさかっ!!?」

 

その言葉と同時にイプシロンが気づき後ろを振り返るしかしもう遅い

 

バギィン!!

 

イプシロンの顔面に拳が直撃する、それは赤い拳を持つパーフェクトパズルのもう1つの顔「ノックアウトファイター」

 

その攻撃によろめき後退したところを

 

「オラオラオラオラオラ!!」

 

間髪入れずに連続パンチの応酬

 

「オラァァ!!」

 

バキンッ!! 最後の一撃と言わんばかりに強烈な一撃を与え吹っ飛ばす、イプシロンはその攻撃をまともに受けないように腕を体の前でクロスさせダメージを最小限に抑えようとするが抑えきれず衝撃で後退し地面に電車道が出来る

 

「っ…!!」

 

そしてそのラッシュの隙を見てパーフェクトパズルが動く

 

「よっ…ほっ…よっと…勿論こいつで決まりだ」

 

【マッスル化!マッスル化!鋼鉄化!!!】

 

「しまった…鋼鉄化が…っ!!」

「無敵になんてさせる訳にはいかねぇからな」

 

【キメワザ!デュアルガシャット!】

 

「ぶっ飛んでいきなぁ!!」

「っ!!」

 

【パーフェクトクリティカルコンボ!!】

 

バギャァァン!! 咄嗟にガードをするイプシロンしかしパーフェクトパズルの強烈な右ストレートがそのガードを打ち崩しイプシロンの体を100メートル先まで吹っ飛ばした

 

吹っ飛ばされた先のビルは倒壊し崩れ去る

 

「あ…」

「バカっ!!やりすぎだっ!!」

 

あまりの威力にブレイブがパラドクスにツッコミを入れる

 

「あらら…もしかして神達の出番なくなっちゃった?」

 

しかし

 

ズギャァァァン!!

 

倒壊したビルから竜巻、それもまるで槍状の巨大な一撃が3人に襲いかかる

 

「ちょっ…マジか!?」

「息を合わせろ!!パラドクス!!監察医!!!」

「やるしかないか…っ!!!」

 

パラドクスは元のパーフェクトノックアウトに戻りつつパラブレイガンを構え、レーザー、ブレイブも己の武器を構えその風の槍を切り裂く

 

「「うぉぉぉ!!!」」

 

ドォォンッ!!

 

「きゃ…っ!!なんて…パワー…!」

 

ポッピーがその攻撃の衝撃で尻餅をつく

そしてその攻撃を受け流そうとした3人は受け流す事自体には成功したが地面に転がり動けていない

 

「だぁー…くそ…はぁ…はぁ…もう駄目…」

「くっ…限界か…!!」

「なさ…けねぇな…俺は…はぁ…まだ…やれるぜ…はぁ…」

 

コツコツと足音が鳴り響く、パラドクスの一撃と風の槍により破壊の一本道が出来そこを歩いて来るイプシロン

 

「流石…パラド…今のは多少やばかったよ、でももう終わりだね」

「く…」

「トドメ…刺してあげる」

 

【ウェザー!!キメワザ!!! マイティクリティカル!!ウィザード!!】

 

イプシロンの周りに冷気、炎熱、風、雷、水の自然現象とも言える属性が出現しそれらは全てイプシロンの姿となり空中へ浮かび上がる

 

「トドメだ!!!」

 

その声と同時に全ての属性がライダーキックを3人に向かって放つ

 

「「っ!!」」

 

3人は死を覚悟する、しかし

 

「っらぁぁ!!!」

 

ドォォンッ!!

 

「なっ…」

 

全ての属性イプシロンを回し蹴りで粉砕する、それは

 

「…はぁ…ぐふっ…はぁ…はぁ…残…り…ライフ…74…ふ…ふふふ…ダァーハッハッハッハ!!」

 

疲れている様子から一変狂ったように笑い出すゲンム

 

「間に合ったか…」

 

ブレイブが安堵からか手に握っていたソードを落とす

 

「ああ、待たせたなお前達」

「い、今更…大我が出てきたって…あたしは止めらんないから!!」

「…いいや止めるさ、前に言っただろ?」

「…何が…」

「「お前は俺の側から離れるな」って、だからもう二度とお前を遠くなんて行かせねぇ、そんな危険な代物…俺がぶっ壊してやる」

 

クロノスは構える

 

「っぅあたしは強くなったんだ!!大我なんかに負けない!!!」

 

シュンッ!! 目の前からイプシロンが消える、次の瞬間にはクロノスは殴られていた

 

ガッ!バギッ!ドゴッ!

 

上下、左右から瞬間移動の如く攻撃を受けるクロノス、だが

 

ガシッ!!

 

「えっ!?」

 

腕をいきなり捕まれ素っ頓狂な声をあげるイプシロン

 

「…捕まえた」

 

ズギャァァンッ!! 捕まえた腕とは逆の腕でイプシロンの腹部に一撃拳を当てる

 

「う…あっ…っ!!」

 

とてつもない衝撃なのかイプシロンは声を上げることさえ出来ず体をピクピクと痙攣させる

 

「…」

 

だがクロノスの攻撃は止まらない

 

ドンッ!!ドンッ!!!!ドンッ!!!!! 動けないイプシロンの腹部に連続で拳をぶち当てる

 

「っ…ぅぎゅっ!!…がっ…!!?」

 

「ふふん…流石はステータス最大のクロノス、今のクロノスは史上最強となったぁ!!このクロノスを止める事はハイパームテキ以外出来ぬぁい!!」

 

「ざっけ…ん…なぁ!!!」

 

必死の前蹴りが炸裂しクロノスから距離を取るイプシロン

 

【剛力化!!!】

 

「うらぁぁ!!!」

 

剛力化のアイテムを取り拳を振るう、クロノスがそれに対し蹴りで応戦する

 

ギャン!!

 

「っっ!?!?」

 

剛力化を使ったはずのイプシロンの拳が弾かれ大きく体制を崩す

 

「っどうしてっ!!」

「当たり前だ、この3人が稼いでくれた時間、俺は強化された、こいつらのお陰だ」

「っあたしはっ!!」

「強くなるって言うのは1人じゃ無理だ、1人で強くなろうとしてもすぐに限界が来る、だからこそ…仲間が必要なんだよ」

 

「っ…大我っ!!!」

 

弾かれた拳を再び握りしめ、クロノスを睨みつけるイプシロン

 

「ニコ、ゲームの時間は終わりだ」

 

 

 

「うぉぉ!!!」

 

ドンッ!!ガンッ!!ゴンッ!!

 

「ぐっはっ…!!」

 

エンドがエグゼイドの連続のパンチを受け大きく仰け反り後退する

 

「ぐぅぅぅ!!」

 

ガシャコンショットガンを構えエグゼイドに放つ

 

しかし ガインッ!!という金属音、ノックバックこそするがそのまま歩き前進するエグゼイドそして

 

バギンッ!!

 

「ぐあっはっ…!!」

 

近づいて来たエグゼイドに殴られ吹き飛び転がり壁に衝突する

 

そして次の瞬間にはダメージにより変身を解除してしまう

 

「ゲホッ…ゲホッ…な、何故だ…何故…攻撃力が下がらない…!!何故…!!」

「俺に攻撃力変化の効果は効かない」

 

「え!?マジなのかフィリップ!!」

「ああ、言ったろう?ハイパームテキは無敵だと」

「はぇ〜…これ俺達の出番ねぇな、案外楽に終わるかもな」

「…今の所は…だね」

 

ダブルはムテキの強さを改めて実感していた

 

「…は…はは…話には聞いていたが…ここまでとは…ハイパームテキ…あらゆる攻撃も効果も効かない…速さも…力も…全て規格外…とても俺なんかでは勝てる相手ではない…か」

 

グッタリとうなだれてる我狩

 

「…さぁ早くこのゲームを終わらせろエンド」

「…だけどなぁ…天才ゲーマー…終わるのは世界さ…それまで俺は…終わり続ける!!永遠にな!!!」

 

我狩はそう言い放ち地面に転がっていたマイティアクションZそして懐のポケットから出した【エターナルメモリ】を空に掲げる

 

「俺に力を寄越せ!!!」

 

「何をっ…!!」

 

ザワァ… 街全体が淀む

 

「なんだ…この嫌な風は…」

 

ジョーカーがそう言うのは無理はない、空は陰りジメッとした風が吹く

 

「あれはっ!!」

 

エグゼイドが目にしたのは街全体から「黒い何か」が吹き出ている光景だった

「黒い何か」は街の至る所から噴出する「もや」や「霧」のようなものでそれらが風に乗り我狩の手に持つエターナルメモリとマイティアクションZに集まっていく

 

「聞こえる…聞こえるぞ…!!絶望が…人々の悲しみが…俺に…!!!」

 

我狩は叫ぶ

 

「絶望だって…?」

「どうやらあの「黒い何か」の正体は…絶望なのかもしれない」

「どう言う事だ、フィリップ」

「この街でバグスタードーパントを暴れさせ人々に深い傷を負わせる事で悲しみや怒り、憎しみ…それらが積み重なり絶望となって彼に力を与えているのかもしれない、あのマイティアクションZを使ってね」

 

バチチ… マイティアクションZが怪しく火花を散らし絶望の風を一身に受け止めていく

 

「っ…やめろぉ!!!」

 

エグゼイドか走り出し我狩を止めようとするが

 

「もう遅い」

 

【ガシャット!!(カシャット!!)】

 

ドォンッ!!

 

「ぐわぁっ!!」

「「うぉぉ!?」」

 

近づいていたエグゼイドは勿論離れていたダブルまでもが我狩が変身するためにガシャット及びメモリをゲーマドライバーに挿入した余波で吹き飛ばされる

 

「なんつー力だっ!!」

 

「うぉぉぉ!!!」

【ガッチャァーン!!レベルアァウト!! 終わり無き終わり!永遠の終末を刻めライダー!!!】

 

一瞬、全世界全ての時が止まったかのように静かになる

 

しかし次の瞬間

 

ギュゥゥゥンッ!!ドォォォンッ!!と激しい爆発音と共に空が鳴き地面が揺れる

 

「っ…な…なんだ…ありゃあ…」

 

ダブルがその衝撃に耐え前を確認する、そこにいたのは白銀の鎧に黒のライン、片目はダブルなどのライダーのような目で隠されもう片方は通常のエンド同様となっている

 

そしてその風貌はかつての【仮面ライダーエターナル】 黒のマント、エターナルローブを見に纏う白のライダー

 

「マジかよ…まるでエターナル…」

「エターナルメモリを使った…あながち間違いではない」

 

「俺は…仮面ライダーエターナルエンド、全てを終わらせる者だ!!」

 

真っ黒のオーラを放ちダブル達を威嚇するエンド

 

「…世界は終わらせない…終わらせるのは…このゲームだ!!」

 

逆に黄金のオーラを放ち対抗するエグゼイド

 

「…いくぞ…エグゼイド!!ダブル!!!!」

 

エンドは動き出す、エグゼイドとダブルに向かって走り出した。

 

 

 

 

 

「うぁぁぁーーっ!!?」

 

バキンッ!という音ともに胸部にキックの一撃を受けたイプシロンはゴロゴロと地面を転がる、既に体からは煙、故障したように電気がパチパチと漏電している

 

「う…うぅ…」

「…もう限界だ、ニコ、諦めろ」

 

「くっくくく…流石だぁ…前回のクロニクルではハイパームテキに一方的だったから忘れがちだったが伝説の戦士…私の傑作だぁ!!」

「クロノス…改めて強大な力だったことを実感する」

 

ブレイブが大我のクロノスを見て呟く

 

圧倒的、ステータスがマックスとなったクロノスに敵はなかった

 

「あき…らめ…られるかっつぅの…あたしは強く…なって…!!!」

「強くなってどうしたいんだ?」

「…え…?」

「何で強さを求める」

「だって…あたしはゲーマー…強いやつと戦う事が…」

「違う、俺はお前の本心を聞きたいんだ」

「…あたし…あたしは、みんなの力に…なりたくって…だからっ!!!」

 

爆風が吹き荒れる、再び立ち上がりクロノスに向き合う

 

「だから力を手に入れたんだ!!!」

「…力が欲しいっつぅのは間違った願いなんかじゃねぇと思う、俺だってそうだった、だけどな…そいつは自分自身の手で掴むもんだ!」

 

クロノスもまたイプシロンに向かい合う

 

「そしてそいつは…自分自身の信念と向き合っていく覚悟があるやつだけだ!!ニコ!お前はどうだったんだ!!」

「あたしは間違ってなんか…ない!!」

 

2人は走り出す

 

「「うぉぉぉぉ!!!」」

 

拳を握りしめ振りかぶる

 

「「うぉぉらぁぁぁっっ!!!」」

 

バキンッ!! クロスカウンター 互いの拳が顔面に直撃し静止する、しかしよく見るとその拳は…イプシロンの拳はクロノスには当たっていなかった

 

「う…あ…」

 

ゆっくりと崩れ落ちていくイプシロン、そしてゲーマドライバーからウェザーメモリが排出され砕け散る

 

「っニコ!!」

 

クロノスはすぐに変身解除したニコを抱き抱える

 

「ニコ!しっかりしろ!!」

「大我…ごめんね…あたし…間違って…」

「言っただろ、間違いじゃないって…ただ他人を犠牲にするようなやり方…それだけは間違ってる」

「…うん」

「だが今回はお前を操っていたガイアメモリって奴の影響のせいだ…誰から貰った?我狩か?」

「…違う、我狩じゃない…」

 

「私ですよ、ドクターの皆さん」

 

「っお前は…!!」

 

ブレイブが歩み寄ってくる男の姿を見て驚愕した

 

「我狩さんでは貴方を説得することはできないと踏んでガイアメモリを貴方に渡したのは正解でしたね…」

「先ほどの映像に映っていた男だな」

「ええ、私は大野内、お久しぶりですね檀黎斗君」

「…何?」

「覚えていらっしゃらない?そうですね、まだ貴方が中学生の時ですしね」

「知り合いか?ゲンム」

(大野内だと?聞いたことがない…あの頃に出会っていた人間に大野内など…)

 

「どうしてニコにメモリを…!!」

「簡単な話です、ニコさんが天才ゲーマーだからですウェザーメモリをあそこまで使いこなし、我狩さんのバグスターウイルスにここまで適応するとは…お陰様でいいデータが取れました」

「っざっけんな…あんたがあたしにあのメモリを渡したから…!!」

「私のせいだと?…違いますねぇ…ガイアメモリは貴方の願望を刺激しただけですよ、どうです?私が改良したガイアメモリは」

「改良だと?あんたの力で…か?」

 

レーザーが大野内に尋ねる

 

「ええ、私は過去に仮面ライダーと呼ばれる者達が様々な場所で戦っていたことを知っている、貴方達ごときでは知りえない戦いが…」

「…何が言いたい」

「…不思議だと思いませんか?戦う仮面ライダーが複数存在し規模の大小があれど世界的に大事件が起こっているというのにこの世界の人間は皆まるで危機感がない」

 

「…確かにそう言われると…クロニクルのパンデミックがあった当初は大々的にニュースになってたけど…もう…」

 

ポッピーがそう呟く

 

「そう、この世界の人間は「怪物」や「怪現象」に慣れてしまっているのだよ、まるで「自然災害」と同じようにね」

「自然災害だと…人為的に起こしている事を災害と一緒にするな!」

 

クロノスが吠える

 

「花家さん、これは紛れも無い事実なのですよ、事実として上げるのであれば人間の怠惰…それは貴方達仮面ライダーにある」

「なに?」

 

パラドクスが不機嫌そうに聞き返す

 

「過去のライダーは皆!!正義感に溢れ!他者を助け!全てを守ろうとする!!大事件こそ起きても「大被害」になる前に未然に仮面ライダーが事件を収束させる…!!!人々は思う!!「今度何が起きても仮面ライダーが何とかしてくれる」と!!!」

 

大野内は続ける

 

「君達にも覚えがあるのでは無いかな?」

 

皆がクロニクルやVRの事件を思い出す…確かに人々は少なからず仮面ライダーである自分達に頼っていた…いや自分達もまたライダーとして守ろうとしていた

 

「それの何が悪い」

 

パラドクスが先ほどの不機嫌さを解き放つように言い放つ

 

「そうやって何もせず他人にすがり無駄な希望を描く人間達を何人も見てきた、誰かがなんとかしてくれる、今の自分には関係ないなど偽りの希望を得ていてはこの地球はダメになる、だからこそ私は絶望で世界を包むのですよ」

「そんな…自分勝手な…!!」

「勝手なのは他でも無い人間です、人間は目の前に起こる事実にしか目を向けない、目の前でないところで起こっていることなど気にも留めない…君達は仮面ライダーダブルの存在を知っていましたか?知らないでしょう、彼らもまた風都という街で影ながら戦い諸悪を潰したヒーローです、ですが世界的には極所的に起こった事件を解決しただけ、今その街では何もなく平和が続いているだから誰も気づかない…」

 

「目の前で起こる悲劇にしか目を背けられない人間が、自分達では何もできない人間が仮面ライダーという存在に希望を抱くこの世界はおかしいとは思いませんかねぇ?」

「確かに人間は身勝手だな」

 

ゲンムが答える

 

「しかしかといって貴方に世界を変えるなどという権利はない、貴方もまた同じ人間だ」

「ほう?」

「だが私は違う、バグスターであり神である私に…指図するな」

 

「…全く、貴方という存在は…」

「そもそも貴方に勝ち目などない、私達にはハイパームテキという最強で私の最高傑作の力がある!!」

「…それを私が知らないとでも?」

「何?」

 

「ハイパームテキ対策をこの私が怠るはずがない、数多のデータを掻き集めその力を集結させ、擬似的に再現し作り出したメモリ、エターナルメモリとマイティアクションZ…これらが混ざり合った時…ハイパームテキに対抗できる力が生まれるという事を…!!」

 

大野内がそう言い放つと大地が一瞬揺れ、嫌な風が吹く

 

「なんだ…この感じは…!!」

「何が起きている…!!」

 

ブレイブとクロノスがその違和感に気づく

 

「ついに解放されました、我狩さんの力が…世界を終わらせることができる力…エターナルエンドの力が…!!」

「エターナルエンドだと…?」

「我狩さんの絶望が終わりを呼ぶ、永遠に止まることのない終わりのない終わりが、この世界を包み絶望の連鎖が続き続ける」

 

「ふざけた事抜かすなよ…おっさん、あんたの一存でそんなこと決められちゃあ世話ねぇなそれに…」

「お前は言ったな仮面ライダーは人間にとって希望だって…なら俺たちは止めるぜ、その絶望の連鎖って奴を」

 

レーザーの言葉にパラドクスが続ける

 

「…やれやれ、貴方達は本当に分かっていないのですね…なぜ私がニコさんに協力してもらいデータを取っていたのかを」

 

【ゲムデウス!ユートピア!!!】

 

取り出したバグバイザーを装着しバグスターメモリを挿入

 

「…エターナルエンドの為だけではないという事です…」

 

【仮面ライダークロニクル】

 

「なっ…」

 

「変…身」

 

【ガシャット、ガッチャーン、バグルアップ、天を穿つライダー、全てを極め、全てを掴め!!】

 

バチバチバチ!! 電撃が走り両サイドから羅針盤状のエフェクトが大野内を挟み込む

 

次の瞬間幻想的な天使の翼が一瞬現れ羽ばたき羽を散らして消える

 

現れたのは黄金に輝くクロノス、背中には小さな天使の翼を生やし特殊な杖を持つ

 

杖の形状は先端にルーレットのようなものが取り付いており表にはAからZの文字、裏には様々なバグスターのイラストが書かれている

 

「さしずめゲムノピアクロノスと…言ったところでしょうか」

「バカな…何故奴がクロノスに…っ!!!」

「言ったでしょう檀君、私は我狩さんの力とニコさんの力を研究したと、我狩さんには驚異的な力を持っていた、それはあらゆるウイルスや特殊な力に対する抗体…完全抗体が存在したのです、その抗体を私の体に入れる事でこのように簡単にクロノスに変身する条件を揃えることができる」

「なんだと…完全抗体…だと…っ!!」

「そしてニコさんの戦闘データを取集する事で不完全であったユートピアとゲムデウスのメモリを補強することができました…先程私の分身がハイパームテキと戦闘をし敗北したようですが…良い戦闘データになりましたよ」

 

「…何から何まで奴の掌の上ということか…」

 

ブレイブが苦虫を噛み潰したように呟く

 

「私は言いました、仮面ライダーこそ人間の怠惰の象徴と最後の希望だと…ならばそれを排除した時、この世界は絶望に満ちるのだと…ですから私自らの手で…排除させてもらいましょう」

 

「来るなら来やがれ!!!」

 

パラドクスが動く、パラブレイガンを片手にゲムノピアクロノスに斬りかかった

 

しかしその全てを片手の杖で弾かれる

 

「天才ゲーマーといえこの程度ですか」

 

バギンッ!! 杖で殴られ吹き飛ばされるパラドクス

 

「うわぁぁっ!!」

「パラドクスっ!!!っはぁぁ!!」

 

ブレイブが吹き飛ばされたパラドクスを見て駆け出す

 

「ほう」

 

クルクルと杖の先端のルーレットを回し

 

【アイズ!!】

 

スッスッとブレイブの攻撃を全て紙一重で避けられ更にカウンターで杖で殴られる

 

「うぐぁぁっ!!」

「ブレイブっ!!…あいつ…まるでブレイブの攻撃が分かっていたような動きをしていた…!!」

 

「ええ、分かっていましたよ、これが私の力…」

 

更に杖を裏返しクルクルと回す

 

【リボル!!】

 

杖の形状が変化しガトリングに変わる

 

「なんだと!!?」

 

ドガガガッ!! そのままガトリングをぶっ放しその場にいた全員を吹き飛ばす

 

クロノスは生身のニコを守るようにしたためダメージが他の皆よりも大きい

 

「ぐぅぅっ!!」

「大我っ!!」

 

「ぐっ…くっ…まさか奴はバグスターとドーパント全ての力を使うことができるというのか…!!」

「その通りです鏡さん、私は全てのドーパントとバグスターの力を使うことができます…それにクロノスの力もねぇ…」

「バカなっ!!そんな事が…私の許可なく…!!!許さん!!!」

 

ゲンムが飛び出し大振りのパンチを繰り出す

 

【ルナ!!】

 

ドドドドッ!! 発射されるリボルのガトリングの弾が縦横無尽に歪む弾道でゲンムを襲う

 

「なんだとっ…ぐぁぁぁ!!」

【game over】

 

その攻撃を受け消滅するゲンム、しかし

 

「甘ぁい!!」

 

ガンッ!! ゲムノピアクロノスの背後から土管と共に現れたゲンムがゲムノピアクロノスを殴る

 

「っ…とそうでしたね、貴方はコンティニュー機能が…」

「それだけではなぁい…」

 

その言葉で足元を確認すると既に真っ黒のゾンビがゲムノピアクロノスにしがみついていた

 

「これは…?」

「貴様は削除するぅ…!!」

 

ドォォン!! ゾンビが大爆発を起こしゲムノピアクロノスは爆炎で見えなくなる

 

「ヴァッハハハ!!私の作品をいくつも盗んだ罪だぁ!!」

「…全く、貴方は誰を相手にしているのか…忘れたのですか?」

「なにっ!?」

 

ゲンムの背後、既にゲムノピアクロノスは立っていた

 

「っバカなっ!!何故…まさかっうぐっ!?」

 

ゲムノピアクロノスはゲンムの首を掴み持ち上げる

 

「うぐっ…ぐっ…」

「貴方のその力は厄介ですね、なら…」

 

【ライアー!!】

 

「…「私以外のライダーが全て敵です」 」

 

バキンッ!! そう言いながらゲンムを殴り吹き飛ばす

 

「ぐふっ…が…!!」

「黎斗!!!」

「ぐ…やってくれたな…もう…許さん…」

 

ポッピーが心配そうにゲンムに近づく、しかし

 

「っ雑兵を増やし私を倒しきるつもりかぁっ!!」

「きゃっ!!」

 

近づいたポッピーがゲンムに殴られ転ばされる

 

「…黎斗…?」

「舐められたものだ…私を…誰だと思っている!!…っち…他の奴らをどこへやったぁ!!」

「きゃぁっ!やめて!!黎斗!!」

 

そう言いながらポッピーに殴りかかるゲンム

 

「どうしちまったんだ…神のやつ…」

「恐らく奴の仕業だ…ゲンムに取り付いたあの針…あれが怪しい」

「ブレイブ、レーザー…ゲンムを止めろ、アイツの相手は俺とパラドクスでする」

「…分かった」

「乗ったぜ、その提案!!」

 

「ニコ、動けるか?」

「…うん、なんとか…」

「なら下がってろ、お前の借りは俺が返してやる」

「…分かった、気をつけてね大我」

 

「行くぞ、パラドクス」

「ああ」

 

レーザーとブレイブでゲンムをクロノスとパラドクスでゲムノピアクロノスを狙う

 

「…貴方達では勝てませんよ、私には」

「やってみなきゃ…わからねぇだろ!!」

 

クロノスが渾身の右ストレートを放つしかし

 

「な!?」

 

それは簡単に受け止められる

 

「嘘だろ?今のクロノスはステータスマックスの筈じゃあ…!!」

 

パラドクスがその光景に驚く

 

「残念ですが、私のゲームエリア内でステータスアップなど無意味、私が変身した時点で全て元に戻ります」

「なっ!?」

「ふんっ」

 

杖で殴られ後退するクロノス

 

【マグマ!! ガットン!!】

 

溶岩状の拳が地面から突き上げ後方にいたパラドクスを殴る

 

「ぐぁぁぁっ!!」

「パラドクスっ!!!」

 

「貴方達を消し、エターナルエンドがハイパームテキを葬れば、この世界で私達を倒せる存在はいない…この世界の希望も無くなるのです」

「…っ」

「この世界を絶望に包んであげましょう」

 

 

 




「仮面ライダー ゲムノピアクロノス」
■身長:238.0cm
■体重:132.0kg
■パンチ力:120.0t
■キック力:126.0t
■ジャンプ力:120.0m(ひと跳び)
■走力:0.687秒(100m)

■必殺技

ゲムノピアクリティカルクルセイド


変身者は大野内。 全てのバグスターデータを得て擬似的なゲムデウスバグスターのデータを作り出し更にそこにユートピアメモリを融合させた「ゲムデウスユートピアメモリ」と「クロニクルガシャット」をスロットに差し込む事で変身する。このレベルの変身には本来変身者が耐えられず消滅するはずなのだがありとあらゆるウイルスなどに抗体がある「我狩大和」ならば変身可能であり、更に彼のデータを採取し自身に取り込み「ゲムノピア」の力で希望エネルギーを吸収し培養しニコの戦闘データを元に調整した事により大野内自身も我狩に近い存在となった。







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