巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

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どうも。銀色の怪獣です。

さてさて、今回は・・・また『特別話』と銘打ちまして、特撮のスターが出ます。今後も『特別話』と銘打った場合、何かスゴいヤツが出ると思って頂いて構いません。

で、今回出るのは・・・まぁお察しの通りの『ヤツ』です。僕はヤツが、特にヤツの出た映画がシリーズの中では一番好きです。後は初代かな・・・変わり種でゴリラ出たのとか、イグアナとかもね。

そして、今回は色々と過激です。ですが、それもこれも全ては『ヤツ』の、ヤツの出た映画、ひいてはヤツの属する怪獣のグループが最近忘れつつある「メッセージ性」を僕なりに演出したくてやりました。ですので、どうかご覧下さい・・・

では、どうぞ


特別話 巨影・禍津となりし英霊

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・

 

「ねぇ、ひいおじーちゃん」

「なぁに?」

「なんでひいおじーちゃんはこの石にお手々あわせてなむなむしてるの?」

「それはね・・・」

 

どこかの大都市の外れにある黒い石で出来た石碑の前でお供え物をしながら手を合わせる老人と、その老人に「なぜ石碑に向かって手を合わせているのか」と問い掛ける幼いひ孫娘がいた。

 

「それはね、この石は慰霊碑って言って・・・簡単に言えば戦争で亡くなった人たちのお墓だよ」

「お墓?これがお墓なの?」

 

「そう、そうだよ。今からもう何十年も前に起きた『太平洋戦争』っていうそれはそれは大きくて、それはそれは・・・無残な戦争が起きてねぇ。その時に数え切れない人が死んじゃったんだよ・・・名前どころかどこの誰かも分からないし、お骨も拾ってもらえない、お墓にも入れない人がたくさんいたんだ・・・だから、そんな人たちのためのお墓としてこの慰霊碑はあるんだ。死んだ人たちを、彼らの無念と戦争の惨たらしさを忘れにためにもね」

 

ひ孫娘の問い掛けに対し、老人は分かりやすくも嘘偽りのない事実を、過去の犠牲(・・)の上に生きる現代人ならば決して忘れるべからずな「事実」を語った。

そう、この慰霊碑は先の大戦で命を落とした数知れぬ人々を慰め、鎮め、そして敬うために立てられた・・・が、時代の流れと共に人々はそのことを忘れ、いつしかこの慰霊碑もこんな大都会の片隅へと場所を移されていた。

だが、それでもこの老人は決して過去の犠牲(・・)と歴史を忘れぬようにと、散っていった数知れぬ人々の無念を忘れまいと、歴史の生き証人である老人「伊佐山(いさやま)」は足繁くこの慰霊碑の元へ来ては人々の冥福を祈り、感謝の念を伝えているのだ。

 

「そうなんだぁ・・・分かった!私もなむなむする!!私も、死んじゃった人たちのことを忘れないようにする!!」

「そうか、そうか・・・それはよかった。よし、じゃあこのお酒とお菓子をお供えしてからなむなむしようね」

「うん!」

 

伊佐山の、曾祖父の難しい話を分からないなりでも理解したひ孫娘の言葉を受け、悲しそうな顔をしていた伊佐山は微笑んだ。

幼いとはいえ、こうして一人でも覚えておいてくれる人がいるなら、散っていっ人々の無念を忘れず、その犠牲へと「感謝」する人がいる限り、彼ら(・・)は安心して眠ることが出来るだろう、と思ったのだ。

 

その後、伊佐山とひ孫娘は持ってきたお供え物を慰霊碑に供えつつ、二人で手を合わせてなむなむ・・・祈った。そんな二人が祈っている慰霊碑にはこう刻まれていた。

 

『東亜の戦の焔に焼かれた者たちの魂ここに眠る 英霊呉爾羅(ゴジラ)となりて國を護らんと』

 

 

と・・・

 

 

 

 

―――メキッ・・・バキバキバキッ!!―――

 

「おーい、倒れるぞー!気を付けろー!!」

 

 

ここは日本最高峰にして世界遺産にも登録されている富士山、の麓に広がる広大な樹海の富士樹海、通称「青木ヶ原樹海」である。そんな青木ヶ原樹海では大勢の作業員が大量の樹木を伐採していた。何故なら、

 

「全く、この薄気味悪い森ん中にレジャー施設作ろうとか正気の沙汰じゃねぇよ、ったく・・・」

 

そう言ってチェーンソー片手に樹齢数百年の樹を伐採しつつぼやく作業員。

そう、実は彼ら作業員が樹海の樹木を大量に伐採しているのはとあるお偉いさんの命令、それも世界遺産に登録された富士山とその麓の青木ヶ原樹海を目当てに訪れる観光客をターゲットにしたレジャー施設の建設のための下準備であったのだ。全ては「環境保全」という名の金儲けのための。と、ここで―

 

「んん?何だこりゃ・・・?」

「どうした?」

 

ふと、伐採を続ける作業員の一人が奇妙な物を見付けた。それは―

 

「何だこれ?お地蔵さん・・・か?」

 

作業員が見付けたのは樹海特有の堆積した落ち葉で出来た地面の上にポツンと立っているお地蔵さん、にも見える「石」であった。ただ、

 

「あ~でも顔とか無いし・・・ただの石か」

「だな。ただの石だな」

「んだよ、全く驚かせやがって・・・邪魔だっつーの!!」

 

そう言いながら件の石を放り投げる作業員。そう、あくまでもその石は「形がお地蔵さんっぽい」だけでお地蔵さんでも何でも無かった・・・と言いたいところだが、実はこの石は広義的な意味では「お地蔵さん」もといあるもの(・・・・)を封印した「封印石」だったのだ。そして、そんな封印石を動かせば当然―

 

―――キュリィリリリ・・・ギュギギギギギギィ・・・―――

 

「んっ?何だ今の声?」

 

ふと、相変わらず樹海の木々を伐採し続ける作業員の一人の耳に「何か」の鳴き声が聞こえた。

そんな鳴き声は・・・作業員たちがいる地面の下、樹海の地下に(ねむ)る「聖獣」が封印を解かれた結果で発したのだ。

 

「どうした?」

「いや、今なんかの鳴き声が聞こえたような・・・」

「鳴き声?鳥だろ。この辺たくさん鳥いるし―――」

 

件の謎の鳴き声が気になって手を止めている作業員に対し、別の作業員が話しかけた、まさにその直後!!

 

―――キュリィリリリ!ギュギギギギギギィ!!―――

 

「「「!?な、何だありゃあああぁぁぁっ!!?」」」

 

突然、地面が爆発した・・・否、正確には地中から「何か」もといこの地に(ねむ)る「聖獣」が二千年の眠りから目覚めたのだ。

愚かにも聖獣が護る「くに」を破壊し、挙句は聖獣を(ねむ)らせるための封印石を動かした愚か者どもを罰するために・・・

 

 

 

―――シュイイイイイィィィィ!!―――

 

―――ピユィイイイイイイィィィィィ!!―――

 

「う、うわぁあああぁぁぁっ!?た、助けてくれーーーっ!!」

「逃げろー!とにかく逃げろーーー!!」

「ば、化け物だーーーっ!!?」

 

静岡県にある富士の樹海で「聖獣」が目覚めた頃、新潟県の妙高山と、鹿児島県の池田湖でも同じように(ねむ)りを妨げられ、挙句は彼らが護る「くに」を金儲けのために破壊してた愚か者どもに怒った「聖獣」がその巨体を晒していた。

 

―――シュイイイイイィィィィ!!―――

 

新潟県の妙高山に現れた「聖獣」は四足歩行で赤い体表を持ち、文字通りの"獣らしい"「聖獣」であった。

 

―――ピユィイイイイイイィィィィィ!!―――

 

鹿児島県の池田湖、を飛び立った「聖獣」は極彩色の羽と紫の複眼を持った昆虫の「聖獣」であった。

 

―――キュリィリリリ!ギュギギギギギギィ!!―――

 

そして、富士の樹海で目覚めた「聖獣」は全身を黄金の鱗に覆われ、龍のような三つの頭を持つ「聖獣」であった。

 

 

―――シュイイイイイィィィィ!!―――

―――ピユィイイイイイイィィィィィ!!―――

―――キュリィリリリ!ギュギギギギギギィ!!―――

 

こうして目覚めた三体の「聖獣」は・・・木々を切り倒し、川や海を汚し、大地を毒してあまりにも「豊かに」なりすぎて肥え太った現代人に牙をむき、緊急出動した自衛隊を軽くあしらって人々と人々が住まう大都市を蹂躙していった。

 

 

 

「よもやこれまでか・・・まさか、あなた方(・・・・)のお力を"また"借りなければならぬ日が来ようとは・・・」

 

そう言いつつ、小型ラジオから流れる怒り狂った「聖獣」による破壊活動や被害のニュースをあの大都市の片隅にある慰霊碑の前で聞いている伊佐山の姿あった。

 

「だが、彼らでは太刀打ち出来ない。彼らでは・・・怒り狂う『怪獣』となった()聖獣には勝てない・・・お願い致します。どうか、この国とそこに生きる人々を・・・あなた方(・・・・)のお力でお救い下さい・・・呉爾羅(ゴジラ)様」

 

伊佐山はラジオから流れる「聖獣」たち・・・否、もはや現代人の数々の愚かしい所業に怒り狂って「怪獣」に成り下がった「()聖獣」たちに蹂躙される大勢の人々や自衛隊の被害を受け、強く、そして必死に慰霊碑に、慰霊碑に眠るかつての大戦でお国を守るために散っていった『英霊たち(・・)』に、『英霊たち』の集合体(・・・)に願った。その結果―

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

伊佐山の、怪獣たちに蹂躙される人々の救いを求める気持ちに応え、慰霊碑に眠る数多の『英霊たち』の集合体である漆黒の巨体に白い背ビレを持つ「守護神」がその雄々しき姿を現世に具現化したのだった。

 

 

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――シュイイイイイィィィィ・・・シュイイィィ・・・イィ・・・―――

―――ピユィイイイイイイィィィィィ・・・ピユィイイィ・・・イィ・・・―――

―――キュリィリリリ!ギュギギギギギギィ・・・ギュギィ・・・―――

 

日本各地で大暴れに大暴れを繰り返し、人々や自衛隊に都市を蹂躙していた三体の怪獣はあの『英霊たち』の集合体である黒き「守護神」によってあっという間に沈黙した。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

雄々しく勝利の雄叫びを上げる黒き「守護神」。その強さを、戦いっぷりを形容するなら「圧倒的」の一言であった。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――シュイイイイイィィィィ!!―――

 

まず、赤い怪獣と戦った黒き「守護神」は片手で赤い怪獣を投げ飛ばし、痛烈な蹴りの連撃で弱らせ、トドメに口から放つ白熱する熱戦で爆散させた。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――ピユィイイイイイイィィィィィ!!―――

 

次に、極彩色の羽を持つ昆虫の怪獣と戦った黒き「守護神」は尾の一撃で昆虫の怪獣を撃墜し、その極彩色の羽を見るも無惨にボロボロにした後、トドメに口から放つ白熱する熱戦で爆散させた。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――キュリィリリリ!ギュギギギギギギィ!!―――

 

そして、最後に黄金の三つ首の怪獣と戦った黒き「守護神」は見事な投げ技で三つ首の怪獣を投げ飛ばし、鋭い牙で喉笛を抉った後、トドメに口から放つ白熱する熱戦で爆散させた。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

こうして、日本各地で暴れていた怪獣を見事に沈黙させた黒き「守護神」は雄々しく勝利の雄叫びを上げた。これで人々は怪獣の脅威から逃れ、平穏な日常を取り戻すことが出来る―

 

「ば、化け物だ・・・化け物だ!あの黒い怪獣が一番の化け物だーーー!!!」

「ヒドい・・・建物も、家も、人間も、動物も・・・みんな、みんな・・・壊されて踏み潰されて焼き尽くされてる・・・!あの黒い怪獣がやったんだ・・・!!」

「お父さーん!お母さーん!お兄ちゃーん!みんな、みんなどこーーー!!?返事してよーーー!!」

「あの黒い怪獣、どれだけ大勢の人間を巻き込んだんだよ!?いくら怪獣をやっけても、これじゃ意味がねぇじゃないかよ!!」

 

黒き「守護神」が三体の怪獣を全て沈黙させたとき、人々がかの守護神の抱いた感情は「感謝」では・・・なく「恐れ」に「絶望」、そして「憎しみ」だった。

何故なら、黒き「守護神」は怪獣を倒す際には周りのことなど一切顧みずに戦う―――怪獣を建物に叩き付けたり人々がいる方角にもお構いなしに投げ飛ばす、怪獣にトドメを刺すさに放つ熱戦で怪獣ごと全てを焼き払う、そもそもが怪獣の元へ向かう際も辺りの建物を崩して足下にいる人々を踏み潰しながら歩く、などなどとても「守護神」とは思えない所業の数々を行っていたからだ。

 

「ヤツは危険だ!ヤツを掃討せよ!!各部隊、射撃開始!!」

 

「「「了解!!!」」」

 

―――ドォンッ!!―――

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!?―――

 

怪獣の脅威から人々を救った黒き「守護神」を完全に敵視した自衛隊によりる攻撃が黒き「守護神」へと浴びせられ始めた。

 

『何故だ!?なぜ我らを攻撃するのだ!?我らはお前たちを救ったのだぞ!!?』

『大勢を救うための多少の犠牲は致し方ないだろうが!?それなのに何故こうも怒るのだ!!?』

『私たちの時代はお国ためには命すら捧げたのに・・・何で今の人たちにはその覚悟が無いの!?』

『僕だって、僕だって死ぬ覚悟で、死んでもお国と国民のために頑張ったのに・・・何でそんなにふぬけているんだ!?』

 

自衛隊による容赦の無い爆撃に身を焼かれ、肉を抉られる黒き「守護神」もといその「守護神」の身に宿る『英霊たち』は悲鳴を、怪獣の魔の手から救ってやったのに敵視されて攻撃される理不尽に対する怨嗟の声を上げていた。

 

「撃て撃て撃てーーーっ!!ヤツを、ヤツを仕留めるんだーーーっ!!!」

 

「「「おおぉーーーっ!!!」」」

 

だが、その声が自衛隊や自衛隊の攻撃に悶える黒き「守護神」を遠巻きに見つめる人々に届くことは無かった。

何故なら、彼ら現代人と黒き「守護神」に宿るかつての(・・・・)『英霊たち』では価値観が、物の考え方が違うのだ。

 

お国のために、大義のためには様々な物に命までも捧げ、苦しくて貧しくてひもじい思いをしてまでも耐える事がよしと、当たり前とされた時代。

 

平和で、戦争も無く恵まれて飽食の時代を謳歌し、とにかく個人個人が自由に何でも出来る現代。

 

残念ながら、こうも違う時代の人々では理解し合う事は出来ないのだ。

 

加えて現代人は忘れていたのだ。この黒き「守護神」に宿る「英霊」たちに対する敬意を、感謝を、そして無念を―

 

「今だ!ヤツの目を狙え!!」

 

「「「了解!!!」」」

 

―――ドォンッ!!―――

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!?―――

 

上官の名に従い、自衛隊の砲撃が黒き「守護神」の頭部に、それも眼球に撃ち込まれた。その結果、黒き「守護神」の目は見るも無惨に爆ぜて白く焼けただれた―

 

『お前たちが我らを敵とするならば・・・我らも貴様らを敵と見なそう!!』

『俺たちに砲撃を向けた報い受けるがいい!!』

『我らへの感謝を、我らの無念を忘れて平和にうつつを抜かすふぬけどもが思い知れ!!』

『許さない!絶対に許さない!!あなた達も私たちと同じになりなさい!!』

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

「ひいっ!?あ、あの怪獣・・・白目をむいてるぞ!!」

「どうなってやがる!?目玉が吹き飛んだんじゃねぇのか!?」

「って言うか、さっきまで効いてた攻撃が急に効かなくなったぞ!!?」

 

自衛隊の一斉砲撃を頭部に、目に受けた黒き「守護神」の頭部を覆い隠していた硝煙が晴れた時、先程までは生物らしさを宿していた黒き「守護神」の目は完全な白目となり、自身への数々の無礼を働く現代人に憎悪に狂った白目を向けた。そして―

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

憎悪に狂った黒き「守護神」・・・否、もはや「破壊神」となった『英霊たち』もとい「怨念たち」はその口から吐く地獄の業火の如き熱戦で全てを灰燼へと帰し始めたのだった。

 

 

 

「崇め奉り、感謝すれば最強の守護神にして英霊。しかし、その存在と無念や悲しみを忘れたならば・・・最凶の破壊神にして怨念となる・・・」

 

そう言って手にした小型ラジオから流れてくる黒き「破壊神」の、巨影「禍津神 呉爾羅(ゴジラ)」によるあまりに一方的で、あまりに救いようのない蹂躙劇を、ただただうなだれながら聞くことしか出来ない伊佐山が慰霊碑の側にいた。

そんな伊佐山の側にいある慰霊碑だが・・・今や見る影も無く真っ二つに割れていた。どうやら、もはや呉爾羅(ゴジラ)を鎮める事は不可能であるようだ。

 

特に、呉爾羅(ゴジラ)への感謝を、その無念や悲しみを忘れた現代の人間では。

 

特に、その現代人を妬み、怒った呉爾羅(ゴジラ)では。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 




如何でしたでしょうか?

今回は『歴代でも"最凶"あるいは"最狂"」と謳われるGMKゴジラ、通称『白目ゴジラ』が登場です。

ふと思ったのですが、なぜ作中(大怪獣総攻撃)ではゴジラを、ゴジラになってしまった戦死者たちを崇めずに、ほぼ眉唾物の護国聖獣を崇めたのでしょうね?
だって、太平洋戦争はおおよそ百年ほど前で、写真とかの「明確な」証拠があります。一方の護国聖獣はもう何千年も前で、あってもせいぜい文献(それも絵ていど)なのに。
にもかかわらず、作中では眉唾物の護国成獣を崇め、本当にお国のために散ったり、無念のままに死んだ人々を蔑ろにした・・・これじゃゴジラになって日本に襲ってくる、というかきっと彼らは「俺らを崇めろコノヤロー!!」って言いたかったのでしょうね。

とはいえ、人間って「嫌なこと」を忘れたがる生き物ですからね。だから『大怪獣総攻撃』での現代の人々は「嫌なこと」=「戦争」を忘れたのでしょうね。その結果でゴジラが来たから台無しだけど。

「人間は嫌なことを忘れる生き物」という事ですが、先の原爆投下を例に挙げればその原爆の化身たるゴジラが「ただの強い怪獣」として扱われ(特に最近のシリーズ、及び2014年版、最近の創作物)、数年前に『裸足のゲン』が有害図書あつかいされたニュースがありました・・・果たして「忘れる事」が本当にいいことなのでしょうか?僕はそうは思いませんが・・・

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