巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

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どうもです。銀色の怪獣です。

さて、今回のお話は・・・正直、僕が今回出てくる巨影を最初に、テレビで見た瞬間に思いついたネタをやります。やっとやれたぜ!!

とはいえ、ちゃんと意味とかストーリーは構成している(?)のでご安心を。

とはいえ、厳密には今回の巨影は原作『巨影都市』には出ていないから少し不安ですが・・・まぁ、巨影の『元』は出てるからあながち変ではないと思いますが。

では、何が出るのかご覧下さいませ。


第二十六話 「ヒーロー」な『巨影』

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・

 

「ヴォアア゛アアッ!!」

 

―――ガシャーン!!―――

 

―――キィイイィィッ!?―――

 

とある大都市の、あちこちから火の手が上がり、もはや瓦礫の山しか散乱していない「元大都市」の中心地では一体の怪獣と、一人の巨人が戦っていた・・・だが、その戦いはあまりに一方的で、あまりに残虐であった。

 

 

 

 

―――キィイイィィッ!!―――

 

「う、うわあああぁぁぁっ!?な、何だよアレ!!?」

「に、逃げろっ!やられるぞ!!」

「助けて!誰か・・・たす・・・け・・・て・・・」

 

ある日、とある大都市のど真ん中に突如として地底から怪獣が現れた。

茶褐色の皮膚と全身を覆う無数の棘、背中には巨大な翼、腹部には赤い目のような六つの発光体を持つかなりズッシリとした体格の巨大怪獣であった。

そんな怪獣はその見た目にそぐわず凶暴であり、姿を現わして早々に大都市を破壊し始め、甚大な被害を与えていた。しかし、

 

 

「ヴォアア゛アアッ!!」

 

―――ガシャーン!!―――

 

―――キィイイィィッ!?―――

 

突如として怪獣がぶっ飛ば(・・・・)された(・・・)。空の彼方より飛来した英雄(ヒーロー)によって。

 

「おおっ!来たぞ我らの救世主(ウルトラマン)が!!」

「やった!これで一安心だ!!」

「ウルトラマーン!悪い怪獣をやっつけてー!!」

 

それまで思うがままに破壊の限りを尽くす怪獣が突然無様にぶっ飛ばされ、悲鳴を上げたことで逃げ惑う人々は怪獣をぶっ飛ばした存在に、空の彼方より飛来した英雄に気付くと立ち止まって英雄に向かって声援を送り始めた。

そう、それほどに空の彼方より飛来した英雄は人々に「自分たちを助けてくれる存在」と認知されているのだ。

事実、件の英雄の一族(・・)は幾度となく人々を、この地球という欲しを、更に言えば宇宙中で人助けをしている「正義の巨人」なのだ。

 

「ヴォアア゛アアッ!!」

 

そして暴れる怪獣を倒すべく今回現れた巨人はと言えば、鈍い銀色の地に禍々しい赤と黒の模様、赤くつり上がった目、鋭い鉤爪のような指先、筋骨隆々の体、と言った具合によく言えば「強者」だが、悪く言えば「怖い」どころか「危険」という印象しか与えなかった。

 

「ヴォアア゛アアッ!!」

 

加えて、人々が巨人に抱いた先の悪い印象を裏付けるかのように巨人の戦い方は凄まじかった。

 

怪獣の頭を掴んで勢いよくビルに叩きつけた上で執拗に頭部を殴打する。

 

何の躊躇もなく腹を複数回蹴り飛ばす。

 

怪獣の尻尾を掴んで振り回しビルに叩きつける 。

 

壊れたビルを引っこ抜いて持ち上げ、怪獣に投函武器として思いっきり投げつける。

 

怪獣に肉薄した後、エネルギーで作り出した刃物で尻尾を根元からぶった切った上に切断した尻尾で怪獣の体を殴打した挙句、怪獣の光線をその尾でガードする。

 

激しく容赦のない攻撃の数々に息も絶え絶え、ズタズタのボロボロで虫の息となった怪獣を瓦礫の山に向かって力任せに放り投げる。

 

といった具合にあまりに乱暴で、あまりに恐ろしくて、あまりに傍若無人な戦いを繰り広げていた。

 

「な、何だよ・・・アレ・・・」

「ヒドい・・・いくら何でもやりすぎよ・・・」

「残酷すぎるだろ・・・」

 

そんな巨人の戦い・・・否、巨人による怪獣への一方的な「蹂躙劇」を目の当たりにした人々は今までの英雄たちとはあまりに違う今回の巨人にただただ怯え、ただただ呆然と立ち尽くすしかなかった。と、ここで―

 

「この・・・このバカヤロー!なんて下手くそな戦い方だ!!周りを見てみやがれ!!!それでも救世主(ウルトラマン)かよ!?なんも守れてねえじゃねえか!お前が一番街を破壊してるじゃねぇかよ!この大バカヤローーー!!!」

 

そう言って一人の若い男性警官が、胸には「アイハラ」という名札を付けた警官がどうにか無事だったビルの屋上に登り、街を怪獣以上に破壊しまくって甚大な被害を出した巨人に向かって怒鳴っていた。すると、

 

―――キッ・・・ィイィ・・・キィイイィィッ!!―――

 

「!?なっ・・・アイツ、まだ生きてたのか!!?」

 

アイハラが巨人に向かって怒鳴った直後、巨人に一方的にやられて最期は瓦礫の山に向かって投げ込まれたままピクリとも動かなかった怪獣が立ち上がった。とはいえ怪獣は満身創痍でその足取りはおぼつかず、立っているのがやっとと言った具合であった。

しかし、それでも怪獣は立ち上がったのだ。己の意地とプライドにかけてやられっぱなしは許せないのだ・・・その余計な意地とプライドが怪獣と約一名(・・・)(まが)を招くことになる。

 

「ヴォォ・・・ヴォアア゛アアッ!!」

 

―――メキッ・・・バキバキバキッ!!―――

 

「あっ!テメェこのヤロー!!また街を壊すのか!?止めろ!街を壊すんじゃねぇ!!何回言えば分かるんだこのバカヤローーー!!!」

 

あれだけボコボコしてもう動かなくなったと、死んだと思っていた怪獣が立ち上がったのを見た巨人は手近にあったビルを地面か引っこ抜き、抱え上げると怪獣に向き直った。どうやら、巨人は抱え上げたビルをまた怪獣にぶつけるつもりらしい。

 

「って、あっ・・・オ、オイ・・・嘘・・・だろ・・・?これって、ヤバくね・・・!?」

 

そんな巨人と怪獣の間には、正確に言えば怪獣の真ん前には一棟のビルが、あの口うるさいというか巨人(ウルトラマン)に向かってお説教をかますという大それた事を行ったアイハラが屋上にいるビルが立っていた。

 

「ヴォアア゛アアッ!!」

 

しかし、巨人はそんなアイハラのことなどお構いなしに、そもそもがアイハラのことなど視界にどころか「気にすらしてない」様子で怪獣を睨み、抱えた上げたビルを思いっきり振りかぶって―

 

「や、止めろよ・・・止めてくれよ!そんな物投げたら俺が巻き込まれるじゃねぇかよ!!ウ、ウルトラマンが戦いに人間を巻き込んでいいのかよ―――」

 

一方のアイハラだが、先程までの巨人に向かってエラそうに啖呵を切っていた頃の気迫はどこへやら、巨人が自分(の後にいる怪獣)に向かって何の躊躇もなくビルを投げようとしているに狼狽え、必死になって叫んだが―

 

「ヴォアア゛アアッ!!」

 

「う、うわぁあああぁぁぁーーーっ!!?」

 

巨人は、何のためらいもなくビルを怪獣に向かって投函した。怪獣の目の前にあるビルの屋上にか弱い人間(アイハラ)がいてもお構いなしに・・・

 

 

 

 

―――ギャオオオォォォッ!!―――

 

―――グガァアアアァァッ!!―――

 

空の彼方より飛来した英雄(ウルトラマン)が大都市で大惨事を起こしていた頃、どこかの自然豊かな山奥では二体の怪獣が「じゃれ合って」いた・・・が、いくら「じゃれ合っている」とはいえ、体長が50mを超えて体重も数万トンある怪獣が身を捩れば山が崩れ、手足や尾を振り回せば山の木々がへし折れ、足踏みをすれば地形が作り替えられていた。

それほどに彼ら「怪獣」という桁違いの巨体とパワーを持つ存在は危険極まりないのだ。しかもそれが二体もいた日には・・・言わずもがなだ。

とはいえ、唯一幸いなのはここは誰もない山奥であり、どれだけ怪獣たちが「じゃれ合って」も被害者が出ない点は救いだった。だが、もしもこの怪獣たちが人里や大都市に移動したら・・・それこそ大惨事は免れないだろう。すると、

 

「ハッ!!」

 

―――ギャオオオォォォッ?―――

 

―――グガァアアアァァッ?―――

 

不意に、誰かが怪獣たちの近くに降り(・・)立った(・・・)

そんな「誰か」は空の彼方より飛来したのだ・・・加えて、その「誰か」は怪獣より少し小さいとは言えども身長が42mにも達し、全身が夕陽のような"赤色"で彩られた"男"であった。

そんな赤い男は自身を見てキョトンとした様子の怪獣たちを一瞥すると・・・どこからともなくナイフを取り出してこう叫んだ―

 

殲滅開始(レッドファイト)!!」

 

赤い男は戦う。愛と平和のために。人々の笑顔のために。怪獣という「悪」を殲滅するために。怪獣という「悪」からか弱い人々を守るために、か弱い人々に安心してもらうために戦うのだ。

 

「暴れる前にやっつけちゃおうというのも、見方を変えれば正義として正しい生き様じゃないですかね」

 

と、とある人物は言った。そう、実際はその通りであって、そうあるべきである。

 

事実、とある大都市を怪獣以上に破壊して壊滅させた巨影「サンダーブレスター」を含む巨人の一族など、怪獣や宇宙人が暴れ始めてから、街を壊して人を殺し始めてからノコノコと出てくるのがお決まりである。

 

「レッドアロー!!」

 

―――ギャオオオォォォッ!?―――

 

「レッドフォール!!」

 

―――グガァアアアァァッ!?―――

 

しかし、この赤い男は違う。赤い男はか弱い人々を守るために、怪獣が暴れる前に殲滅して人知れず平和を守っているのだ。

しかし、赤い男は「人知れず」戦っているために人々から感謝されることもなく、黄色い声援を受けることもない。

だが、それでも赤い男は構わない。赤い男にとって大事なのは人々の笑顔を守り、人々に平和をもたらすことだ。だから赤い男は黙々と全く喋らすに、俗に言う「ヒーローは黙して語れ」の信念でただひたすらに怪獣を倒す。全ては「平和」のために。人々の「笑顔」を守るために・・・

 

「虐殺・・・殲滅開始(レッドファイト)!!」

 

そう叫び、赤い男は勇気の赤を身に纏い、熱い血潮を真っ赤に燃やして戦う。全ては愛と平和のために・・・そのためならば恐れるものは何もない!!

 

そんな素敵でカッコいい英雄(ヒーロー)の名は―

 

巨影「赤い通り魔 レッドマン」である!!




如何でしたでしょうか?

今回は(悪い意味で)有名で、尚且つ妙な共通点があって、そこかしこ(某ニ〇ニコ、pi〇ivとか)でネタにされる事の多い「低予算番組の極み」とか「おはよう!殺獣ショー」とか「赤い通り魔」と称される「レッドマン」と、そのレッドマンになぞらえて「予算のあるレッドマン」とか「帰ってくれウルトラマン」と称される「サンダーブレスター(ウルトラマンベリアル)」のお二方が登場です。ちなみに、サンダーブレスターにボコられたのはマガオロチです。
ベリアル陛下は原作のゲームに出てるからね?おかしくはないよね?

そして、まさかのサンダーブレスターに伝説のお説教をかましたのは「歴代ウルトラ隊員一の問題児」とか「最低のお調子者」と称される『ウルトラマンメビウス』のアイハラ リュウさん(がモチーフの)方です。
いやね、そこかしこでよく「サンダーブレスターの戦いをリュウさんが見たらメビウスの時以上にブチ切れること間違いなし」とかネタにされてるからどうしてもやりたくて・・・

で、最期のレッドマンは・・・正直、レッドマンは怪獣とかが暴れてからノコノコ出てくるウルトラマンと違って「怪獣が被害出す前に倒してるのは正義のヒーローとして正しいし、ウルトラマンどもも『宇宙の警備団』を名乗るならレッドマンぐらいやったほうがいいよね?」という僕の個人的な偏見です・・・まぁ、彼は殺(や)り方がマズいだけですからね・・・

あ、そうそう。未確認情報ですが・・・「着ぐるみの使い回し、CGでごまかす等の低予算での特撮の撮り方」に味を占めた円谷プロが『レッドマン』を本気でリメイクしようとしているらしいですよ?

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