巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

30 / 72
こんにちは!作者です。

さてさて、今回は・・・作者があらゆる怪獣・宇宙人の中でも一番好きな"快"獣が出ます。ただ、この"快"獣は原作『巨影都市』には出ていない・・・ので、色々と創意工夫を凝らして出しました。
ただ、思うのは・・・意外にこの"快"獣と後に出てくる怪獣って意外と共通点が多いんですよね・・・偶然とはいえ、そのおかげでこんな話が出来ましたよ。

では、どうぞ~


第二十八話 "快"獣で"怪"獣な『巨影』

 

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・

 

 

Complete(かんせい)ダ・・・!ついに、MeのDream(ゆめ)が叶いマース!!」

 

ここは大国、アメリカの大都市ニューヨークの片隅にあるとある一軒家。そんな一軒家、の物置小屋には一人の金髪の少年がいるのだが、実は少年はこの物置小屋で「あるもの」を飼って(・・・)いた。それは―

 

―――ガアァオォン!!―――

 

「Oh!そうデスカ、YouもPleasure(たのしみ)なんデスネ」

 

―――ガアァオォン!!―――

 

少年が物置小屋で飼っているもの、それは―――全長が3mもある恐竜・・ではなく、後足二本で立って歩く巨大なイグアナだった。

 

 

 

―――ガアァ・・・オォン・・・―――

 

「ど、どうしたンデスカ!?All Right(だいじょうぶ)デスカ!!?」

 

少年と巨大イグアナの出会いは数ヶ月前のことだった。

ある日、少年が何となく海辺を散歩していた際に岩場の影で瀕死になっている巨大イグアナを見付けた後、家に連れ帰って献身的な看病を続けた結果、巨大イグアナは全快した上に少年にとても懐き、今や少年と巨大イグアナは「親友」と呼べる関係になっていた。

 

 

 

 

「OK!デハ・・・Drink(のむ)デスヨ!!」

 

―――ガアァオォン!!―――

 

そうやって「親友」となった少年と巨大イグアナであるが、少年は巨大イグアナと過ごす内にふと「ある事」を思いつき、その思いつきを実現させるために少年は・・・自分で特殊な栄養剤「クロパラ」を作り上げて、何と親友の巨大イグアナに飲ませたのだ!!

 

―――ガァ・・・アァオォ・・・ン!!―――

 

「Goodデース!これデ、YouはKing of Monster(怪獣王)になれるデスヨ!!」

 

巨大イグアナがクロパラを飲み干したのを見届けた少年は満面の笑みを浮かべた。

実は少年がクロパラを作って巨大イグアナに飲ませたのは先の「ある事」のため、少年の夢である「怪獣王を作る」という目的のため、つまりは「親友である巨大イグアナを怪獣王(ゴ〇ラ)に仕立て上げてしまおう」という、何ともまぁマッドというか外道じみた発想ゆえだった。

 

―――ガァ・・・アァオォ・・・ン・・・?ガアァオォン!!―――

 

「Oh!MeのMake(つくった)クロパラはSuccess(せいこう)デスネ!!これデ、YouはKing of Monster(怪獣王)になれますヨ!!」

 

一方で、クロパラを飲み干した巨大イグアナの体にさっそく変化が起きた。そして―

 

「W、What!?ど、どうなってるんデスカ・・・これハ・・・!!?」

 

自身が作って飲ませたクロパラによる変化を終えた巨大イグアナだったもの(・・・・・)を一目見て呆然とするしかない少年。何故なら―

 

「バ・・・バラサ、バラサーー!!()、喋れるようになったーーー!!!」

 

何故なら、少年にクロパラを飲まされた巨大イグアナは・・・怪獣王になるどころか、人語を解する非常に可愛らしくて愉快な見た目と性格をした、言うなれば怪獣ならぬ「快獣(かいじゅう)」になってしまったからだった。

 

 

 

 

「Hey!ブースカ!!Lunch(おひるごはん)はツナサンドですヨ!!」

 

「わぁーい!僕、ツナサンド大好きー!!バサラ、バサラー!!」

 

「ウフフ、本当にブースカはマグロ(ツナ)が好きね」

 

「うん!僕、マグロ(ツナ)大好きー!!」

 

「ハハハハ!マグロ(ツナ)はヘルシーで体にいいからな!たくさん食べなさい!!」

 

大都市ニューヨークの片隅にある一軒家の庭先でとある一家が、あのクロパラを作った少年とその家族、そして少年の親友の「快獣」がみんなでお昼ご飯を食べていた。

 

 

 

「お父さん、お母さん、こんにちはー!僕、ブースカです!!どうぞよろしくお願いしまーす!!」

 

「き、きゃあああぁぁぁっ!?何、このモンスターは!!?」

 

「ポ、ポリス!いや、ヘルプセンター(保健所)を呼ぶんだーーー!!」

 

大都市ニューヨークの片隅にある一軒家の物置にて、一人の少年が作った栄養剤によって巨大イグアナが生まれ変わった快獣を、その栄養剤を作った少年が家族に紹介したが・・・結果はご覧の通りの大騒ぎになっていた。

 

「マミー!パピー!Calm Down(おちついて)下サーイ!!この快獣はMeのClose Friend(しんゆう)デス!!」

 

「ええっ!?ど、どういう事なの!!?」

 

「パ、パパたちに説明しなさい!!」

 

「そ、それはデスネ―――」

 

快獣となった、もとい快獣になっても変わらず「親友」である元巨大イグアナを見て大騒ぎし、挙句はライフル銃まで持ってこようとしていた両親をどうにか落ち着かせた少年は事の経緯を全て包み隠さず両親に話した。その結果、

 

「―――と言うことデース。マミー、パビー、ビックリさせてSorry(ごめん)デス・・・」

 

「そうだったの・・・分かったわ。じゃあ、今日からブースカも家族の一員ね。いいでしょパパ?」

 

「OKだよママ!何せ、可愛い息子の親友なら家族も同然だ。ということで、よろしくねブースカ!!」

 

「!?マミー、パピー、ブースカがFamily(かぞく)になるのヲOKしてくれるんデスカ!?」

 

「「Of Course(もちろん)だよ!!!」」

 

「あ、ありがとうデース!!」

 

「僕も、僕もありがとうございますお父さんにお母さん!!バサラ、バサラーーー!!!」

 

息子の説明を、事情を知った両親は・・・何と、少年が作ってしまった快獣を家族の一員として迎え入れることを許し、一人の少年が巨大イグアナから作った快獣はこの家族の一員として迎え入れられることと相成ったのである。

 

こうして寛大で心優しい両親の許しを得て、はれて家族の一員となった快獣は自分を迎えれてくれた家族とともに幸せな時間を過ごしていた。だが、それも長くは続かなかった・・・

 

 

 

―――ガアアアァァァッ!!―――

 

「な、何じゃありゃあああぁぁぁっ!!?」

「か、怪獣だーーーっ!!!」

「誰か、誰か助けてーーー!!!」

 

何気ない平和で当たり前の日常はある日突然、唐突に崩れ去る。大都市ニューヨークのど真ん中に突如として怪獣が現れ、辺り一帯を壊滅させて甚大な被害を出したのだ。

その結果、怪獣が破壊の限りを尽くしたニューヨークの街は壊滅し、数え切れない人々が死んだ。そして、その犠牲者の中にはあの快獣を親友としている少年の両親も含まれていた。

 

「マミー!パピー!ダメです!!死んじゃイヤだ・・・死なないデーーー!!!」

 

「お父さん!お母さん!そんな・・・嘘だ・・・嘘だ嘘だ嘘だ・・・嘘だって言ってよーーー!!!」

 

怪獣によって壊滅させられた大都市ニューヨークの片隅で、息絶えた両親の前で泣き崩れる少年と快獣。そんな二人を両親は身を挺して助け、その引き換えに命を落としたのであった。だが、現実は残酷である。

 

―――ガアアアァァァッ!!―――

 

「ヒイッ!?モ、モンスターが戻って来タ!!?」

 

大声で泣き叫ぶ少年の声を聞きつけたのか、大都市を壊滅させた怪獣が少年たちの元へ歩み寄って来ていた。そんな怪獣の目は明らかに少年たちを凝視しており、狙っているのは確かであった。と、ここで―

 

「!?ブ、ブースカ!?ブースカ、何をしてるんデスカ!?それに、ソレ(・・)はマサカ―――」

 

不意に、あの快獣が少年を怪獣から守るかのように・・・否、守るべく怪獣と少年の間に立ちはだかった。そんな快獣の手には・・・あの栄養剤「クロパラ」が握られていた。すると、

 

「〇〇〇君、今までありがとう。こんな、こんな僕を親友だって言ってくれて、家族として扱ってくれて・・・」

 

「ブ、ブースカ!?急にどうしたンデスカ―――」

 

「〇〇〇君、お父さんとお母さんを守れなくてゴメンね。でも、君だけは絶対に守るからね。例えこの身を滅ぼしても。例え僕が正真正銘の『怪獣』になっても!!!」

 

「ブースカ、ダメ―――」

 

「さようなら・・・〇〇〇君。今までありがとう・・・」

 

快獣は巨大なイグアナであった自分を救い、そして親友として、家族として扱ってくれた少年に感謝と両親を守ってあげられなかった謝罪と、別れの言葉を告げると・・・手にしたクロパラを一気に飲み干した―

 

「ああぁ・・・あああ゛ぁ・・・あああ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ・・・ガアアアァァァオオオオォォォォン!!」

 

「ブ、ブースカーーー!!!」

 

快獣がクロパラを飲み干した直後、快獣の体は一気に巨大化して快獣だった頃の面影を全く残さない見た目に、快獣の元の姿である「巨大イグアナ」を完全に怪獣化させた姿へと変貌した。

 

―――ガアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

快獣、否、怪獣となった元快獣は可愛らしかった見た目は元より言葉も失った。だが、そんなことは元快獣にはもうどうだっていい。

何故なら、元快獣は全てを承知の上でクロパラを飲んだのだから。全ては・・・親友である少年を守るために自ら怪獣になることを選んだのだから。

 

―――ガアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

―――ガアアアァァァッ!!―――

 

こうして、怪獣になった元快獣は全てを奪い、壊し、殺した憎き怪獣と戦った。

その結果は・・・元快獣の圧勝であった。元快獣は凄まじい素早さに加え、桁違いの耐久力と攻撃力、そして口から吐く三色のブレスによって憎き怪獣を殲滅したのであった。

それもひとえに、元快獣の「少年を守りたい」という強い気持ちと、元快獣を「怪獣王(GODZILLA)にしたい」と願って少年が作った栄養剤クロパラによって生み出された巨影「強足怪獣 ZILLA(ジラ)(二代目)」の思いが、ZILLAになった巨影「快獣 ブースカ」の願いが融合した結果であったのだ。




如何でしたか?

今回は何とあの大スター「快獣ブースカ」と、あの「マグロ食ってるダメなヤツ」の息子である「キング・オブ・モンスター」や「リザード」と呼ばれる「ZILLA(二代目・アニメ『ゴジラ・ザ・シリーズ』のヤツ)」が登場です。

で、実はブースカもZILLAも

・元はイグアナ(ブースカは主人公が「イグアナをゴジラみたいな怪獣にしたい」という思いで栄養剤クロパラを飲ませて生み出した、ZILLAは放射能で誕生した)

・知能が高くて人語を解せる(ブースカ普通に喋ってる、二代目ZILLAは普通に人の言うこときいてる)

という共通点からコラボさせました。何気に、今回のブースカは元がZILLAだからラーメンじゃなくてマグロが好物という小ネタも仕込みました。分かってくれたかな?

いやね、でも何故この頃ブースカはウルトラシリーズに出ないのか?多分、ピグモンやカネゴンよりはマスコットにしやすいだろうに。
多分、最期に出たのは『ウルトラマンダイナ』のOVA位だし、あのウルトラマンゼロには「黄色いタヌキ」呼ばわりされてて、僕はかなりムカってしましたね。

 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。