巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

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お久しぶりです、作者です。

えっと・・・今回は恒例の(?)『特別話』ということであの怪獣が出ます。

一体どの怪獣王が出るのか―――と言いたいのですが、先にぶっちゃけます。

今回は一昨年公開されたあの大ヒット映画の怪獣王です・・・ですが、内容がかなり(色んな意味で)ヒドい事になっています。何故なら・・・本編を見て頂ければ分かります。

ですが、その理由等は後書きで考察していますので、後書きもどうぞご覧下さい。

ではどうぞ~

ついでに、実はタイトルの時点で今回なにするかネタバレしてるんですよね・・・


特別話 巨影・『完』と『超』のせめぎ合い

 

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・

 

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

「あれが・・・ゴジラか・・・!!」

 

この日、日本の主要都市にして大都市の東京が火の海と化した。

仄暗い海より現れた大怪獣にして「(しん)次元」とも「(しん)次元」とも「(しん)次元」とも呼べる存在、異形の巨影「シン・ゴジラ」によって。

 

 

 

「アメリカがゴジラ殲滅のために東京への核攻撃を決定したそうだ・・・」

 

「そんな!?そんなのって・・・!!」

 

「あ、あんまりじゃないですか・・・!!」

 

「日本をまた被爆国にする気かよ・・・!!」

 

東京を火の海に変え、シン・ゴジラ撃退に乗り出したアメリカ空軍を全滅させ、挙句はその有り得ない危険性が判明したシン・ゴジラを驚異と見なしたアメリカ及び世界各国のトップにより、シン・ゴジラがいる東京への核攻撃が決定した。それを知った人々は絶望し、怒り、憤った。

しかし、これは人類を守るために"必要な"行為なのだと日本は受け入れざるを得なかった・・・だが、

 

「あきらめず、最後までこの国を見捨てずにやろう」

 

「矢口・・・」

 

「矢口さん・・・」

 

「この国にもう核は落とさせない。見ていろ!!アメリカの―――」

 

「矢口、お前ってヤツは・・・!!」

 

誰もが日本への三度目の核投下に悲観し、絶望的になる中、シン・ゴジラ出現に際して結成された巨大生物対策チーム、通称『『巨大不明生物特設災害対策本部』通称『巨災対』のリーダーである矢口が皆を叱咤し、巨災対の面々も矢口の熱意と信念を前にして今一度シン・ゴジラに立ち向かうもとい日本への三度目の核投下を阻止すべく奮闘することとなった。

 

 

 

 

「冷えてないんだ・・・!!」

 

「どうしました間さん?」

 

日本への三度目の核投下を防ぐべく、巨災対は全力で対シン・ゴジラ作戦を考えていた。

その最中に「学界の異端児」と称される生物学者の間という男がある真実に気付いた。そして、間の気付いた真実と「ある男」のアドバイスが対シン・ゴジラ作戦に希望の光を点すこととなる―

 

 

 

 

「これより対ゴジラ作戦、通称『ヤシオリ作戦』を開始する!準備はいいか?」

 

「「「おぉーーっ!!!」」」

 

「よし!では『ヤシオリ作戦』開始っ!!」

 

日本への三度目の核投下を防ぐべく、東京を火の海に変えた後にエネルギー切れで一時的に眠っているシン・ゴジラへ攻撃を開始した矢口を筆頭にした巨災対と自衛隊、そして在日米軍がそこにいた。

 

「まずは無人新幹線爆弾だ!!」

 

という矢口の声を合図に、車両一杯に爆薬を搭載したN700系新幹線の大隊が先陣を切ってシン・ゴジラに突撃した。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

結果、眠っていたゴジラは否が応でも目覚めざるを得なかった。

 

「よし次!無人爆撃機部隊、攻撃開始!!」

 

という矢口の声を合図に、無人新幹線爆弾の攻撃で目覚めたゴジラに対して在日米軍の無人爆撃機の大隊が攻撃を開始した。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!―――

 

当然の如くシン・ゴジラは自身に攻撃を加える無人爆撃機を背ビレから放射する熱線、口から吐く熱線、そして尾の先端から放つ熱線で撃ち落とし始めた。しかし、

 

「いいぞ!どんどん行け!ヤツに熱線を吐かせ続けるんだ!熱線が吐けなくなるまでな!!」

 

次から次に撃墜される無人爆撃機を前にしても矢口や巨災対の面々は冷静だった、実は無人爆撃機によるゴジラへの攻撃の目的はシン・ゴジラを弱らせることではなく、シン・ゴジラの熱線を撃つエネルギー全て使い切らせることが目的だったのである。そして、その時は訪れた。

 

―――アァ・・・アンギャアアアァァァオオオオォォォォン・・・!!―――

 

それまで体中の至る所から熱線を吐いていたシン・ゴジラが呻くような声を上げた。何故なら、シン・ゴジラは熱線を吐くためのエネルギーを全て使い切ってしまったのだ。

 

「よし!今だ!ビル爆破開始!!」

 

読み通りにシン・ゴジラがエネルギー切れを起こしたのを確認した矢口の声を受け、自衛隊が前もってゴジラのいる周囲に立ち並ぶ高層ビルに仕掛けていた爆弾を起動、及び房総沖に浮かぶ米軍の遠距離ミサイル駆逐艦が放ったミサイルがシン・ゴジラの周囲の高層ビルを爆破した。

 

―――アンギャアアアァァァオオオオォォォォン!!?―――

 

いくら100m超えの巨体を誇るシン・ゴジラとはいえ、自身よりも巨大で超重量の高層ビル軍が倒れてきてはひとたまりもなく、とうとうシン・ゴジラはもんどり打って倒れたのだった。

 

「やったぞ!この期を逃すな!!特殊建機第1小隊『アメノハバキリ』出動だ!!!」

 

だが、ヤシオリ作戦はまだまだ終わっていない、どころかここからが本番だった。

高層ビル群の倒壊に巻き込まれて身動きが出来なくなったシン・ゴジラに向かって特殊建機の高圧ポンプ車の大隊、通称「特殊建機第1小隊『アメノハバキリ』」が突撃した。

そんなアメノハバキリ部隊の高圧ポンプ車のタンク内にはシン・ゴジラを倒すための秘密兵器が、シン・ゴジラの血液を凝固させ、活動を停止させてしまう特殊な血液凝固剤が積まれている・・・そう、ヤシオリ作戦は件の血液凝固剤をシン・ゴジラに打ち込んで始めて成功するのだ。果たして成功するのだろうか?

 

『特殊建機第1小隊、ゴジラの元へ到着!これより血液凝固剤の投与を開始します!!』

 

「お願いします!日本の未来はみなさんにかかっています!!」

 

地にひれ伏したシン・ゴジラの元へ到着した「アメノハバキリ」は矢口の指示の元、血液凝固剤を流し出す管をシン・ゴジラに向かって伸ばして行き、そして―

 

 

 

 

―――ア゛ーーーッ!!?―――

 

辺りに響くゴジラの悲鳴、それも明らかに「痛み」と「困惑」、そして「驚愕」からなる悲鳴だった。

何故なら・・・いま現在、ゴジラの肛門に異物が、アメノハバキリ部隊の血液凝固剤を流し出す管が突き刺されているからだった。しかも無数に。

 

「浣腸だ・・・それも特大の浣腸だ!!」

 

その光景を見れば誰もがこう言うだろう。そう、何と・・・アメノハバキリ部隊はゴジラの肛門(おしり)に血液凝固剤の投入口をブッ刺す、つまりは「浣腸」を行っていたのだ!!

 

 

―――アァ・・・アンギャアアアァァァオオオオォォォォン・・・アン・・・ギャアァ・・・オォン・・・―――

 

『ゴジラ沈黙!完全に活動を停止しました!!』

 

「やった・・・やった!やったぞ!ヤシオリ作戦成功だーーー!!!」

 

「やりましたね矢口さん!これで日本に核爆弾が落とされることはありませんよ!!」

 

「ああ、よかった。本当によかった・・・!!」

 

アメノハバキリ部隊がシン・ゴジラのお尻から血液凝固剤を流し込み始め、シン・ゴジラの活動停止のために算出された量を流し込み終えた直後、シン・ゴジラは完全に沈黙して動かなくなった。

その報告を受け、矢口や巨災対、そして今回のヤシオリ作戦を見守っていた大勢の人々はホッと胸を撫で下ろした。これで日本が三度目の核投下を受けることは無い・・・日本中がホッと胸を撫で下ろした瞬間でもあったのだ。

 

「しかし・・・まさか、本当に高須さんのアドバイス通りだったな。成功してよかったよ」

 

ヤシオリ作戦が成功し、完全に沈黙して動かなくなったシン・ゴジラを前にしてそう呟く矢口。そんな矢口が口にした「高須」とは一体?

 

 

 

「いいかい矢口君?ヤツも生物だ。ということはだ・・・経口摂取ならぬ経"肛"摂取ならば効果は絶大だ。間違いなく速効で効果が現れるだろうね」

 

「肛門から凝固剤を入れるんですか・・・?それ、本当に効果が見込めるんですか、高須さん?」

 

「ああ、間違いなく効くよ。私が保証する。YES、高須ク〇ニックってね!!」

 

「は、はあ・・・」

 

時は少し遡り、シン・ゴジラ対策として巨災対がヤシオリ作戦を考えていた際の事だ。

 

そもそもヤシオリ作戦は巨災対に集まった面々がそれぞれ出したりまとめたアイデアや知恵を矢口がまとめ、考案したものだ。その最中、その男は矢口に面と向かってこう言った。

 

 

「いいかい矢口君?ヤツも生物だ。ということはだ・・・経口摂取ならぬ経"肛"摂取ならば効果は絶大だ。間違いなく速効で効果が現れるだろうね」

 

「肛門から凝固剤を入れるんですか・・・?それ、本当に効果が見込めるんですか、高須さん?」

 

「ああ、間違いなく効くよ。私が保証する。YES、高須ク〇ニックってね!!」

 

「は、はあ・・・」

 

そう言って困惑したような表情の矢口に対して笑顔でサムズアップする眼鏡をかけた白髪の男、日本でも有数の医学博士の「高須」という男だった。

そんな高須は矢口たちが考案したヤシオリ作戦について医学博士としていくつかアドバイスをした。

 

「しかし・・・なぜ肛門から凝固剤を入れると即効性があると断言できるんですか高須さん?」

 

「んん?ああ、ほら、風邪を引いたときにすぐに治したいなら飲み薬じゃなくて座薬を使うだろう?いいかい矢口君、薬品を生体に吸収させる場合、口や胃などの消化器官などよりも腸などの吸収器官の方が吸収率が高いんだよ。そしてゴジラも生物であるならば・・・吸収器官から凝固剤を入れれば確実に効くだろうね」

 

「は、はあ・・・なるほど・・・?」

 

「それにだよ。熱線をぶっ放すヤツの口に人員を近付けるよりも、熱線を出したりしないお尻、あるいは足下ならば安全だろう?今は人員が少ないし、一人でも失いたくないだろう?」

 

「それは・・・そうですね。一人でも多く生き残って欲しい、犠牲者は一人でも少ない方が当然いいですから」

 

「だろう?だから、まずはゴジラのお尻の穴を探すことから始めないとね」

 

高須のしたアドバイスは一見すれば突拍子もなく、何ともマヌケに聞こえるアドバイスだ。しかし、その実は相当に効果的で確実だった。

 

というのも、実際に高須の言うように薬品などを生体に吸収させる場合は経口摂取によって胃などの消化器官を経由するとかなり時間がかかる。

一方で、経口ならぬ経"肛"摂取もとい腸などの吸収器官に薬品を投与すると薬品はあっという間に生体に吸収されて効果を発揮する・・・つまり。あまりに異形かつ「神生物」とも「新生物」とも称されるシン・ゴジラとはいえども「生物」である以上は他の生物たちと同じように吸収器官に薬剤を投与する経"肛"摂取の方が効果があると断言できるのだ。

 

加えて、高須は経"肛"摂取の「安全性」についても述べた。

というのも、普通に考えて口から熱線を放つ怪獣の口に凝固剤を入れに行くなど・・・殺して下さいと言っているようなものであり、完全な自殺行為あるいは「特攻」と同じ行為だ。

だが、肛門もとい臀部や足下なら少なくとも熱線を受ける事も無く、肛門が見つからなかった場合は足の関節部や尾の付け根などの皮膚が薄い部分を狙って凝固剤を投与するという応用も利くのだ。

 

つまり、経"肛"摂取は効果面でも安全面でも相当に優秀なのだ。

 

 

「それにだ・・・ゴジラは頭を下向きにして倒れた。もし口から凝固剤を流し込んだら普通に考えて流れ出ちゃってたかもね矢口君?」

 

「それは・・・そうですね。あの状態で確かに口から入れたら流れ出てましたね」

 

「だよね~でもさ、逆に今回はそれが功を奏したね」

 

「はい?何でですか?」

 

「だって、頭が下向きならお尻は上向きでしょ?普通に考えてさ、上の方から液体を流し入れたら下の方に流れ込むじゃない。多分、凝固剤の効き目が早かったのもゴジラの体内に入った凝固剤がお尻(うえ)から(した)の方に流れて行ったからだよ」

 

「な、なるほど・・・今回のは偶然とは言え、かなり好都合な状況になっていたんですね」

 

「そういうこと。運も、あるいはその時の状況も味方に付けてこそだよ~」

 

「そう・・・ですね」

 

ヤシオリ作戦を終え、完全に沈黙したシン・ゴジラを遠くから見ている矢口と高須が青空のもと談笑をしていた。

そう、全てが終わったのだ。これで全てが終わったのだ・・・

 

その後、なぜか日本のイチジク浣腸がやたら海外で売れ始めたらしいが・・・それはまた別の話である。




はい、如何でした?ヒドかったでしょう・・・あの『シン・ゴジラ』をねぇ・・・

で、タイトル云々は「『完』と『超』のせめぎ合い」→『かん』と『ちょう』→かんちょう→浣腸です。やっぱりヒデぇ・・・

ですが、これは作中でも述べた様に僕と僕の友人たち(看護婦してる僕の相方、獣医師、泌尿器科医、動物園の職員)の意見を総合した結果です。

まず、本当にお尻から凝固剤入れるのは『安全』なのですよ。考えてみても下さい。口から熱線ぶっ放すヤツの口に近付き、管入れるとか・・・自殺行為でしょ?死にに行くのと同じですよ。だから僕はゴジラの熱線で殉職した第一小隊のみなさんは相当に勇気がある方たちなんだなと思いますよ。矢口とか防護服着て安全な場所から指示してるだけなのに・・・第一小隊のみなさんこそ顔出しして、最も表彰すべき方々ですよ。
そもそも、ヤシオリ作戦の実行時には人員が相当に少なくなっていたはず。ならばやはり犠牲者は一人でも少なくすべきだろう・・・正直、矢口の作戦ミスな気もしますが・・・

次にいくら「霞食ってる仙人みたい」とか「神」とか言われてるシン・ゴジラとはいえ、少なくとも「生物」なら口から入れるよりもお尻、もとい吸収器官から入れた方が効果は早く出ると思いますよ?
まぁ、肛門があるのかどうかが怪しいですが・・・それを加味してもお尻、もとい足下なら『安全』です。少なくとも熱線の被害を受けない、そしてシン・ゴジラは今までのゴジラのように大股で歩き回って建物や車を破壊しませんしね・・・やっぱり安全なんですよ。

最後に、劇中ではシン・ゴジラは頭を下向きにして倒れており、そこに凝固剤を流し込んでいましたが・・・普通に考えて、頭下向きにして水を口に含めばこぼれ落ちるでしょ?子供でも考えて分かるような気が。
一方で、頭が下向きならお尻は上向き・・・上(お尻)の方から液体を流し込めばスムーズに下(頭)に向かって流れるのは子供でも分かりますよ。おそらく凝固剤も最小限で、しかも相当に素早く効き目が現れたでしょうね・・・

とはいえ、それでも天下のゴジラを浣腸で倒すなんてアホな絵面の映画は放映できなだいだろうねぇ・・・というか「巨大怪獣を浣腸で倒すなんてバカな作品あるわけねぇだろ!!」とツッコまれても仕方ない―――実はあるんだよなぁ、コレが・・・2001年にアメリカで公開された『エボリューション 』っていうSFコメディ映画が・・・

で、劇中の「高須」とは言わずもがな某クリニックの高須院長です。実は高須さんもシン・ゴジラの映画を見て「口から入れるより浣腸の方が効くよ」と思ったそうです。
ですので、僕如きよりも有名人の高須さんのお名前を拝借しました。

今回の内容はあくまで僕の個人的な考え、そして「いかに安全に、犠牲者を出さず、そして確実にシン・ゴジラを倒すか」をテーマに考えたお話です。
決して『シン・ゴジラ』という映画をバカにしているわけではありませんので悪しからず。
ですが、不快な思いをされた方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。

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