巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

4 / 72
はい、銀色の怪獣です。第四話目です。

今回は何というか・・・B級ホラーやパニック映画にあるような感じになっています。

そのため、最初は何が出てくるのか分からないと思いますが、最後まで読んで頂けると正体が分かります。なので、是非とも最後まで読んで下さいませ・・・

あと、今回はとある映画のオマージュや台詞がふんだんに盛り込まれています。その映画が何なのか、考えてみると面白いかもですよ?

ついでに、あえて「if展開」も用意しました。何故か?件の映画の一番有名な台詞とシーンがやりかったからです。

では、どうぞ~


第四話 偽りの『巨影』

 

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・

 

 

 

「な、何なんだアレは!!?」

 

「ば、化け物だーーーっ!!」

 

「逃げろーーーっ!!」

 

休日、大勢の人々で賑わうとある都市の中心に突然ソレ(・・)は現れた。

 

「な、何だアリャ!?ミミズの化け物か!!?」

 

誰かの言ったとおり、大勢の人々で賑わう都市の中央に突如として分厚いアスファルトが砕き割れ、まるでアリジゴクの巣のような穴が出来上がった。

更に、今度はその穴の中央から全長が数十メートはありそうなミミズの化け物が出現した。しかも、それが二本(・・)もだ。

 

「た、助けてくれーーーっ!!」

 

「い、嫌だーーーっ!死にたくないっ!!」

 

「止めて!お願い!!引きずり(・・・・・)込まないで(・・・・・)!!」

 

しかも、突如として穴の底から現れたミミズのような化け物は逃げ惑う人々を次々に捕らえ、穴の中に引きずり込んでいた。

 

「い、嫌っ!?た、助けて!助けてお兄ちゃん!!」

 

「なっ!?マユミ!マユミーーー!!!」

 

そして、ミミズの化け物は偶然この街に買い物に来ていたシンジョウ兄妹の妹、マユミにも襲いかかった。

 

「嫌!イヤイヤイヤイヤ・・・イヤーーーっ!!助けてお兄ちゃんーーー!!!」

 

しかし、無情にもミミズの化け物は足に巻き付いて捕らえたマユミの体を一気に穴の方へ引き寄せ、そのまま穴の底に引きずり込もうとした、その時!!

 

「妹を・・・放せーーーっ!!」

 

―――ザンッ!!―――

 

腹の底から出した怒声と共に、シンジョウが日曜大工のために購入していた鉈の一振りでマユミの足に巻き付いたミミズの化け物を一刀両断!!見事にマユミを助けた。

 

「お兄ちゃーーーん!!お兄ちゃーーーん!!ありがとう・・・本当にありがとうっ!!」

 

「おぉ、無事で本当によかったぜマユミ!!」

 

「うん!うん・・・怖かった、本当に怖かった・・・!!」

 

兄の活躍で難を逃れたマユミは兄に駆け寄って抱き付き、シンジョウはいまだに震えている妹をギュッと抱きしめた。

 

一方で、シンジョウに真っ二つに切られたミミズの化け物は先端部は動かなくなったが、下の部分は切られた苦痛に悶えるかのようにのたうっていたが、すぐに穴の底へと消えた。

その際、何故か無傷なほうのミミズの化け物ものたうち回り、切られた方と一緒に穴の底へ消えた。まるで、この二匹は一心同体(・・・・)であるかのように・・・すると、

 

―――ゴゴゴ・・・ゴゴゴゴ!ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!―――

 

「な、何だっ!!?」

 

「お兄ちゃん!怖いよ・・・!!」

 

ミミズの化け物が穴の底に消えた直後、再び辺りに凄まじい、否、先程よりも凄まじい地響きが起きた、次の瞬間!!

 

―――フィシャアアアァァァ!!―――

 

「な、何だアレはっ!!?」

 

尚も続く地響きが一瞬だけ止まったが、次の瞬間にはミミズの化け物が消えた穴の底から何かかが、頭部に鋭い一本角を持ち、耳元まで裂けた鰐口と瞳のないオレンジ色の目、両手に鋭い二本の鉤爪を持つ巨大な「怪獣」が姿を現した。

だが、不思議と怪獣の姿を見た人たちは怪獣そのものではなく、怪獣の「手の甲」から生えている(・・・・・)ものにばかり注意が行っていた。何故なら―

 

「オイオイオイ、マジかよ・・・あのミミズの化け物はあの怪獣の体の一部だったのか・・・!?」

 

シンジョウの言ったように、穴の底から現れた怪獣の手の甲を、より正確に言うと鉤爪の間から何とあのミミズのような化け物が生えていた。

そう、実はあのミミズのような化け物はこの怪獣の体の一部の「触手」であり、ミミズの化け物などではなかったのだ。つまり、

 

「俺たちはぬか喜びしてただけなのかよ・・・」

 

目の前に現れた山のような巨体の怪獣を前に、

ミミズの化け物もとい触手ごとき(・・・)を倒したと「思い込んでいた」自分がいかにちっぽけで愚かであったか、嫌と言うほど思い知った。

 

―――フィシャアアァ・・・フィシャアアアァァァ!!―――

 

一方で、自慢の触手をちっぽけな人間ごときに切られた怪獣は劣化のごとく怒っており、目の前にいる怪獣の血が滴る鉈を持った人間(シンジョウ)をキッと睨むと足を振り上げ―

 

 

この日、日本のとある都市がまるごと怪獣の「巣」となった。

その怪獣の巣となった都市には人が一人もいなくなった・・・否、実はまだ大勢の人々が取り残されているのだ。地下(・・)に。都市を巣にした巨影「バリヤー怪獣 ガギ」が潜む地下にガギによって引き込まれて。

そして、地下に引き込まれた人々はガギによって体に卵を産み付けられ、いずれ生まれてくるガギの幼体の餌となるその時までひたすら暗闇の中で恐怖と絶望を味わうことになったのである・・・

 

 

 

if展開 「お次は・・・何だ?」

 

―――フィシャアアアァァァ!!―――

 

「クッソ!放せコノヤロー!!」

 

「お兄ちゃん!お兄ちゃーん!!」

 

自慢の触手をちっぽけな人間ごときに切られた怪獣は劣化のごとく怒っており、目の前にいる怪獣の血が滴る鉈を持った人間(シンジョウ)をキッと睨むと手に生えた鉤爪でヒョイと捕らえ、憎き人間の顔を拝んでやろうと自身の顔に近づけ、そのオレンジ色の目で睨み付けた、その瞬間―

 

「ガン飛ばしてんじゃ・・・ねぇよっ!!」

 

―――ドォン!!―――

 

―――!?フィシャアアアァァァ!!?―――

 

怪獣がシンジョウを自分の顔に近付けた瞬間、辺りに発砲音と怪獣の悲鳴が響いた。

何が起きたのかというと、怪獣がシンジョウを自分の顔に近付けて睨んだ瞬間、シンジョウは隠し持っていたライフルを一発怪獣の眼球に放ち、哀れにも怪獣の眼球は弾け飛んだ。その結果、シンジョウは怪獣から解放されたが―

 

「うぉおおぉぉっ!?お、落ちるっ!!」

 

「お兄ちゃんーーー!!」

 

確かにシンジョウはガギに一矢報い、その結果でガギから解放された。だが、解放されたシンジョウの体は地上60mから地面(アスファルト)に向かって真っ逆さまだ。

 

(へっ、俺には墜落がお似合いってか・・・)

 

あと数秒でシンジョウは硬い地面(アスファルト)に激突するだろう。もし、シンジョウが|怪獣のように頑丈な体を持っていたら助かっていたであろうが・・・残念ながら人間は「脆い」のだ。

 




如何でしたでしょうか?

ということで、第四回目は『ウルトラマンティガ』よりガギが登場です。
また、劇中のシンジョウとマユミの兄妹のモデルは、言わずもがなGUTSのシンジョウ テツオ隊員と妹のシンジョウ マユミです。

また、今回の「ミミズの化け物は実は本体じゃなかった」、「触手を傷付けたら本体が出てきた」、「触手を傷付けた人間を捕らえて睨む(ガン飛ばす)」、「ガン飛ばした化け物に『ガン飛ばしてんじゃねぇ!!』と言って化け物の目に銃ぶっ放す」は「B級映画の傑作」と謳われる映画『ザ・グリード』をイメージ、つーかまんま流用しました。分かってくれた人、ぜひ挙手を。

なんて言うかね、ガギと『ザ・グリード』って似た部分が多くて、いつかコラボみたいなことやりたかったんですよ。やれてよかった・・・!!

そして、やはりB級ホラーやパニックには「触手」って欠かせませんよね!いいよね、触手!!


 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。