巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

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どうも、作者で~す

さて、今回は・・・例の如く、毎度の如くカオスです。でも、コンセプトはマジメ・・・なのか?

とはいえ、風刺とか皮肉はいつものように織り込んでおります。

とはいえ、今回取り上げる内容がアレだからね・・・

言っておくと特撮では主に「いらない要素だろ」と言われる恋愛要素・・・だと思って読むと後悔する?かな。別に恋愛要素のお話じゃないので・・・

とにかく、どうぞ


第三十八話  恋し、愛したい『巨影』

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら

 

 

「はじめまして地球の皆さん、私たちはピット星からやって来たピット星人です。私たちは地球の皆さんと友好関係を築きたくて地球へ来ました。どうか、私たちと友達になって下さい」

 

ある日、日本のとある大都市に何の前触れもなく宇宙(そら)の彼方より円盤が飛来し、円盤の搭乗者である存在が、俗に言う「異星人」たちが現れて地球人と友好条約を結んだのであった。

 

 

 

 

 

「私たちピット星人は女性しかいないんです。なので、地球の人々のような『愛』にとてもとても憧れるんです」

 

あの日、何の前触れもなくやって来た異星人は・・・すっかり受け入れられて地球で生活していた。

その際、地球人は異星人の種族が「恋はすれども女性しかいない」という点を知った。その結果―

 

「女性しかいない種族・・・?じゃあ普段は女性同士で恋愛してるの?」

「えっ?それって・・・まさか百合?百合なの!?百合キター!!」

「感動したわ!女性同士の恋に何の障害や偏見も無いなんて・・・地球もそうあるべきだわ!今すぐ同性での恋愛、同性婚を認めなさいよ!!」

 

そう言って、何故かもの凄く―――どころか、過激で過剰に盛り上がった地球人は暴徒化して色々と問題を起こしていた。

 

「地球の方々は何を盛り上がっているのでしょうか?分からないですね・・・」

 

一方で、自分たちとは違う「女性しかいない種族」である異星人の事を知ってやたら盛り上がる地球人に対し、当の異星人(ピット星人)は首を傾げるばかりであった。

何故なら"彼女たち"にとって女性同士で恋をする(ソレ)は当たり前なのだからだ。

 

 

 

 

『本日、初めて異星人との結婚が合法化し、初めてのカップルが誕生しました!では、早速インタビューしてみたいと思います!!』

 

異星人(ピット星人)が地球を訪れ、地球人も異星人(ピット星人)を受け入れて一緒に暮らし始めてからしばらくの後、地球人と異星人(ピット星人)はより交流を深めた。

 

その結果「恋」が芽生えた。

 

すると当然「愛」が実った。

 

最終的に「子供」が生まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぇええ・・・おぎゃぁ、おぎゃぁ」

 

「あぁ、生まれた・・・!生まれたわ!!」

 

とある病院にて、新たな命がこの世に生を受けた。

 

「おぎゃぁ、おぎゃぁ」

 

「あぁ、生まれたわ、私の赤ちゃんが・・・嬉しい。女の子(・・・)なのね」

 

元気な産声を上げる赤ん坊と、新しい命の誕生に、愛しい我が子の誕生に涙を流して喜ぶ妻。一方で、

 

「・・・・・・・・・」

 

「あら?ねぇアナタ、どうしたのよ浮かない顔して?」

 

「えっ!?あ、あぁ・・・いや、その・・・」

 

目の前で元気な産声を上げる我が子と、お腹を痛めて産んだ事などどうでもよくなる位に赤ん坊の誕生を喜ぶ妻を前にしても夫は浮かない表情をしていた。何故なら―

 

(うぅ、どうみてもこりゃぁ・・・化け物だぞ・・・)

 

そう言って本当なら叫んでしまいのを我慢して、精一杯に努力して作った(・・・・)浮かない顔で誕生した我が子の"顔"を見た夫は心の中で愚痴った。

 

実はたったいま出産を終えた妻とその夫の夫婦は夫が地球人、妻が異星人(ピット星人)なのであるが、誕生した子供の顔が・・・ピット星人(トンボ面)だった。

瞼が無い故に瞬きをせずにむき出しの眼球、横に開閉する口、毛髪が無くヌルリとした頭部、にも関わらず体は人間で産声も赤ん坊・・・正直、恐ろしく「不気味」だった。

 

「ねぇ、アナタ?本当に大丈夫?顔色がよくないけど・・・?」

 

「あ、あぁ、うん。大丈夫だよ・・・」

 

「そう?ならいいけど・・・でも、私たちの赤ちゃん、本当に可愛いわよね~ねぇ、そうでしょアナタ?」

 

「えっ?あ、あぁ・・・ウン、ソレニシテモ可愛イナー本当ニ良カッタヨー。無事ニ生マレテー」

 

新たな命の誕生を素直に喜び、満面の笑みで赤ん坊(むすめ)を抱く妻に対し、相変わらず夫は浮かれない、というか完全にドン引きして口から出る言葉も棒読みだった。

 

 

 

 

 

「おめでとうございます!女の子ですよ!!」

 

「おめでとうございます!女の子ですよ!!」

 

「おめでとうございます!女の子ですよ!!」

 

「おめでとうございます!女の子ですよ!!」

 

「おめでとうございます!女の子ですよ!!」

 

 

地球人と異星人(ピット星人)が愛を育むようになってしばらくの後、ある「不思議なこと」が起きていた。それは―

 

「何故、異星人(ピット星人)と結婚して産まれてくる子供はみな女の子ばかりなのだろう?というか、なぜ必ず異星人(ピット星人)の子供しか(・・)産まれてこないのだろうか?」

 

誰かの言った通り、何故か地球人と異星人(ピット星人)が育んだ愛の結晶は必ず女の子、それも絶対に異星人(ピット星人)の容姿と能力を持って産まれてくるのだ。それがどれだけ子供を作っても、どれだけの数の新生児が生まれても・・・全て異星人(ピット星人)なのだ。

 

「か、顔が人間じゃなくても関係ない!僕は・私は・俺は・儂は、彼女を・妻を・嫁を・バアさんを、そして娘を愛しているんだ!!」

 

しかし、そんなこと事は異星人(ピット星人)と愛を育んだ地球人の男性たちには関係なかった。

何故なら、彼らは本当に異星人(ピット星人)たちを愛したからだ。そう、彼ら異星人(ピット星人)に「恋」して「愛」した人々には容姿の違いなど関係ないのだから。つまり、俗に言う「恋は盲目」というヤツだ。

 

 

 

だが、当然ながら盲目になっていれば真実には、それも「恐ろしい真実」は気付けない・・・それが地球人に破滅をもたらすとも知らずに。

 

 

「分かったぞ!彼女たちは『ギンブナ』と同じような生態、繁殖方法を取るんだ・・・このままでは地球人は絶滅して、地球(このほし)は彼女たちの星になってしまう・・・」

 

とある研究機関にて、一人の科学者がいま世間で話題になりつつ問題視されている事案を、地球人と異星人(ピット星人)が結婚したら必ず異星人(ピット星人)が生まれる現象、とソレによって起きている"地球人の"人口減少の原因を探り当てて愕然としていた。何故なら、

 

「地球人なら生まれてくる子供は男女比が半々だが、彼女たちの場合は絶対的に生まれてくる子供の性別は女性のみ・・・だから彼女たちは女性しかいない種族なんだ」

 

「でも、受精には精子の刺激が必要・・・だから彼女たちはオスを誘惑するために変身能力を身に付けたんだ」

 

「おまけに、彼女たちの場合は他の種族であっても"雄"なら、精子による"刺激"さえあれば子供を作る事が可能・・・だけど、生まれてくる彼女たちの子供は必ず彼女たちのみ(・・・・・)・・・雄の遺伝子を彼女たちの遺伝子が上書き(・・・)してしまうんだ・・・」

 

「これじゃあ・・・これじゃあ・・・本当に『ギンブナ』と同じじゃないか・・・このままでは地球人は絶滅するだろうな―――いや、絶対に絶滅する。手遅れにならなければいいのだが・・・」

 

自身が発見した恐ろしい事実に科学者は身震いを続けていたが、その事実を世間に公表することにした。全ては地球人の「血統」を守るために、ひいては地球《このほし》を守るために―――だが、

 

地球人(おれたち)が絶滅するからピット星人(かのじょ)たちとの恋愛を止めろ?ふざけんな!俺は彼女を愛しているんだ!!」

 

「絶滅がなんだ!滅亡がなんだ!そんなの知った事か!!人は愛に生きる生き物なんだ!!」

 

「何で科学者や世間は論理的な事ばかり言うんだ!愛や恋にリスクは付きものだろう!!そのリスクを乗り越えてこそ、恋や愛は育まれるんだ!!」

 

残念なことに科学者の主張が人々に、特に異星人(ピット星人)との恋や愛に夢中になっている男性たちには受け入れられる事は無かった。それほどに「恋」だ「愛」だは強く、そして厄介なのだ・・・

 

 

結果、地球人はいつの間にか絶滅してしまった。それにより、地球は地球ではなくなり、いつの間にか異星人(ピット星人)の星となってしまった。

 

そう、全ては地球人が巨影「変身怪人 ピット星人」との付き合い方を間違ってしまった事、そしてピット星人たちも地球人との付き合い方を間違ってしまった故だろう。

 

「悪意の無い侵略」これほどに恐ろしくて厄介な事案はないのだ。

 

 

 

 

 

だが、待って欲しい。

 

アナタは本当に恋愛に性別の差異は関係ないと思いますか?

 

アナタは本当に地球人と異星人が愛して愛される事は出来ると思いますか?

 

アナタは本当に恋愛の果てに滅ぶとしてもそれを受け入れることは出来ますか?

 

アナタは本当に人外の、体こそは女体だが、顔はむき出しの眼球と横に開く口のある人外の顔の女性と恋が出来ますか?

 

 

実を言えば少なくともこれだけの「常識的な問題」があったので、地球人がピット星人との付き合い方を間違うはずは無かったであろう。

 

しかし、残念なことに現代の何でもかんでも自由を叫び、何でも「差別だ、偏見だ」ばかり主張する輩が"多すぎる"ご時世なら・・・地球人が滅ぶのは当然なのだ。




如何でしたか? 
今回は『ウルトラセブン』より大人気の宇宙人「地球の男はかわいい女の子に弱いことが解ったんだから」発言で有名なピット星人に登場して頂きました。
ちなみに、ピット星人の名前は「キューピットのように可愛い宇宙人」=キュー"ピット"星人=ピット星人だとか。
ついでに最初は「マーガレット星人」でモデルというか顔はトンボ(オニヤンマ)がモチーフだそうです。

で、今回は(も)暴走しましたが・・・ぶっちゃけ、昨今は何でもすぐ「差別だ」「偏見だ」って言って文句は言うクセに、ちゃんとした常識とかをわきまえない輩が多すぎる・・・
あとはすぐに何でも「百合」とかねじ込むのも・・・そういうのはオープンに"しすぎる"べきじゃないですし、何でもかんでも自由や平等を訴えていたら「世の中」が崩壊してしまいますよ・・・ある程度は常識をわきまえて自制するっていのは大事だと思うんですよね。

で、世間で流行の擬人化だ人外娘萌えだは・・・正直、それらは全て「安心できるデザイン」じゃないですか。仮に肌の色が違おうが頭や手足の本数が多かろうが、下半身が蛇やクモや馬だろうが、顔と体は人間(女体)じゃないですか。それって、本当に「人外」なのか、わざわざ擬人化する意味はあるのだろうか?本当に思います。

ガチで人外、ガチで化け物・・・人間の要素など皆無の存在と愛を育めるのか?萌えられるのか?是非とも世の人外萌えやモンスター娘が好きと仰っている方々にお尋ねしたいですねぇ・・・

例えるなら某決戦アリーナのセラステスはイケるけどブリュンヒルドはキツいみたいな感じで・・・よい子のみんなは「決戦アリーナ セラステス」とか「決戦アリーナ ブリュンヒルド」とか検索しちゃダメだぞぅ!特にブリュンヒルドは・・・色んな意味でトラウマになるからさ。

一応言っておくと、作者にケモナーの気があるわけでも、ズーフィリアの気があるわけではないので悪しからずでございます。作者はノーマル性癖・・・だと思う。

で、最後の方でピット星人の生態で述べた「ギンブナ」は魚のギンブナです。スゴいんだよギンブナ。気になったら調べてね。マジでスゴい生態してるよ・・・

今回も色々とヒド(すぎる)い回でしたが、次回もお楽しみに~

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