いきなりですが、作者(と相方)は色々あって引っ越すこととなり、それに伴ってしばらく更新をお休み致します。
具体的には
5月11日にネットを一時解約→5月16日に新居に引っ越し→5月21日にネットを再接続する工事→そこから一週間ほどでネットが再開できる→パソコンでの執筆再開 って感じです。
作者は主にパソコンでお話を作っているので・・・
ネットが再開通し次第、また投稿します
ということで、今回はまだネットが繋がっていた昨日(5月10日)に仕上げたお話をどうぞ。
今回も巨影の魅力を出しつつ、最後はクスッと出来る、いったん更新をお休みするのでその最後らしくおバカ・・・クスッと出来る感じにしました。
では、どうぞ~
何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら
―――カラッキィ!!―――
「ティガ!根っこだ!!」
「ヘヤッ!!」
夜の帳が下り、辺りを照らすのは月明かりと星明かりのみとなった高原にて、剛力の赤と俊足の紫を身に纏った
「ヌゥンン・・・!ハァッ!!」
―――ドォオオオォォォン!!―――
―――カラッ!?キ・・・キィ・・・―――
「イヤァー!!」
「がっ!?はぁ・・・っ!!?お、おのれタロウ"・・・め・・・!!」
「トォーゥ!!」
―――ドォオオオォォォン!!―――
「ぎ、ぎゃあああぁぁぁっ!!?ひ、卑怯もラッキョウもあった・・・ものではな・・・ない・・・」
所変わって、とある「M78星雲」と呼ばれる特殊な天体と、そのM78星雲出身の
時空は違えど、世界は違えど「悪は滅び、正義が勝つ」これは覆されることの無い"世の理"だ。
しかし、万が一に・・・二つの世界が交わったとき、出会ってはいけないもの同士が出会ったとき、出会ってはいけないもの同士が出会って
「はい、こちらGUTS―――ええっ!?分かりました・・・はい、はい、了解。みんな、大変よ!!」
「どうされましたか隊長?」
「また出たそうよ、ギジェラが!!」
「「「「「「!!な、何ですって?」」」」」」
ある日、突如として防衛組織《GUTS》に一本の電話があり、その内容を聞いた女性隊長が青ざめた表情で隊員たちに電話の内容を伝えれば、隊員たちも総じて青ざめたり飛び上がったりして驚いていた。それほどに電話の内容が驚くべき内容であったのだ。
「まさか・・・まだ残ってたのか!?」
「そんな・・・!だってギジェラはティガが・・・!!」
「そうだぜ!俺はこの目で確かにティガがデカいギジェラを倒すのを見たぜ!?」
「いや、あんだけの繁殖力のある植物や。まだ残っとってもおかしくはないやろ」
「・・・隊長、これはすぐに出撃してギジェラを殲滅すべきでは?」
「ええ、勿論よ。ヤズミ隊員、ギジェラの出現場所をモニタリング!」
「は、はい!ギジェラの出現ポイントは・・・以前と同じ高原です!!」
「分かったわ。GUTS出撃!!」
「「「「「「了解!!!」」」」」」
当然、
―――ガラッギィ!!―――
「何だ・・・アレ・・・!?」
「何か・・・前と違う・・・」
人類を破滅へと導く恐ろしい
「ギ、ギジェラなんやろか・・・アレ?」
「あ、あぁ・・・何か違うだろアリャ・・・」
「動揺するな!確かに少し違うが、あの黄色い花に加えて・・・見ろ!ヤツのばらまいている花粉によって人々が集まっている!!ということは、アレは間違いなくギジェラだ!攻撃開始!!」
「「「「「り、了解!!!」」」」」
その目で見た謎の植物が「本当に
その後、
「あ、足が・・・!足が動かない・・・!!」
「だ、ダメだ・・・立てない、立てないよぉ・・・!!」
「動け!動け!!頼む、動いてくれよ俺の足・・・!!」
「い、一体どうなっているんだコレは・・・!?」
突然現れた
何故なら、医療機関には件の謎の巨大植物の花粉を吸ってしまった人々が大勢運び込まれたのだが、運び込まれた患者たちは一様に足に力が入らない、足が動かない、立てないなどの「下半身不随」の症状を訴えていたからだった。
「一体なにが原因なんでしょうか?やっぱりギジェラのせいでしょうか・・・?」
「で、でもよぉ、ギジェラにあるのって幻覚と依存ぐらいだろ?こんな下半身不随の症状なんて無かったハズだろ?」
「本当に・・・どうしてなのかしら?」
謎の巨大植物の花粉を吸った大勢に人々の身に起きた異変を目の当たりにした
何故なら、確かに
「分かったで!"アイツ"の正体が!!」
「ど、どうしたんですかホリイさん?」
「いや、だから分かったって言うとんねん!みんなの下半身不随の原因も、あのギジェラぽい草の正体もな!!」
相変わらず数々の不可解な事柄に首を傾げるばかりの
「アイツは、アイツは・・・ギジェラと"何か"の交配で生まれた
「
「せや!ダイゴ、お前の言う通りや!!しっかしまぁ・・・ホンマ厄介なのと自然交配したみたいやなぁ、ギジェラは。幻覚と依存性はともかく、下半身不随の症状の改善方法が皆目見当もつかへん・・・困ったなぁ・・・」
ホリイ隊員が出した結論、それは・・・まさかの
そして、実はその通りなのだ・・・
―――カラッ!?キ・・・キィ・・・―――
時は遡り、
あの時、確かに
すると、どうだろうか。不意に、本当に偶然に
当然、植物は受粉したら「実」を結んで「種」を作り、作られた「種」は発芽して「芽」を出して最後は「花」を咲かせる。
そして、その咲いた花は、違う種類の親から生まれたハーフもとい
そう、今回人々を苦しませる下半身不随の原因は、本来ならば
「あ、足が・・・!足が動かない・・・!!」
「だ、ダメだ・・・立てない、立てないよぉ・・・!!」
「動け!動け!!頼む、動いてくれよ俺の足・・・!!」
「じゃあ、一体どうすればみんなを助けられるんですかホリイさん・・・?」
「分からへん。何せギジェラが何と交配したのか、交配したのが何なのかすら分からへんねん・・・分からんこと尽くしや」
こうして、偶然が招いた
一方で、実はマンダリン草が
「気合だこんなモンは!気合で依存を断つんだーーーっ!!」
「そうだ!人間は自分の意思で悪いモノを断ち切れるんだーーーっ!!」
「うおおおぉぉぉっ!マンダリン草の毒に比べれば依存とかヘでも無いぜーーっ!!」
確かに曼陀羅ジュラはM78星雲出身の
結果、こちらの世界では曼陀羅ジュラ世界ではの影響など大した問題にもなっておらず、おまけに元々こちらの世界の人々はマンダリン草の解毒方法を知っていたので本当に大した問題になっていなかったのだ・・・恐るべしは「(ウルトラマンタロウの世界の)一般人」と言うべきなのかもしれない。
如何でしたか?
今回はウルトラシリーズでもヤバい特性を持った二つの植物が、「ダメな方の弟」が使ったマンダリン草と、超古代文明を滅ぼす一因となった麻薬植物ギジェラが登場し、更にその二種類が現実世界でも起きている「自然交配によるバイオハザード」で新種の「曼陀羅ジュラ」という恐ろしい新種を生み出す、という展開にしました。
しかし・・・強烈すぎる依存性+幻覚作用+下半身不随になる、なんて・・・現実の麻薬もビックリですな。コイツがウルトラシリーズに出たら・・・現代の規制が厳しいご時世じゃ無理か。
ちなみに、マンダリン草とギジェラの交配種「曼陀羅ジュラ」の名前の由来は『薬物中毒者ですら手を出さないレベル』と称される「曼陀羅華(まんだらげ)、曼陀羅葉(まんだらよう)」や「キチガイナスビ」の異名を持つ「チョウセンアサガオ(ダチュラ)」がモチーフです。マジでダチュラのヤバさはスゴいですよ・・・気になったら検索をば。
さて、これにしてしばらく更新をお休み―――一応、スマホでも地道に書いて出来上がったら投稿したり、コメントや感想を頂けると嬉しいもといちゃんと返信しますので、その際はよろしくお願い致します。