巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

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どうも、お久しぶりの作者です。

引っ越しから約一ヶ月、新居での生活や片付けも落ち着いて執筆の時間が取れるようになりました。

おかげで、また定期的にお話を投稿できそうです。

ということで、今回は割と期間が空きましたので・・・特撮界隈では大人気の"カテゴリ"属する巨影たちを出します。

何が出るのか?それは本編をお楽しみに・・・

では、どうぞ!!


第四十一話  超なる『巨影』

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・

 

―――グルォアアアァァァ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!!―――

 

―――グルオオオォォォ!!―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!!―――

 

「ば、化け物だぁあああぁぁぁっーーー!!?」

 

大勢の人々で賑わう島国、日本のとある大都市。そんな大都市の真上の空が「割れた」。

より正確に言えば、雲一つ無い蒼天の青空に突如として裂け目のようなものが発生し、次の瞬間にはその裂け目を中心として空がガラスのように割れ、真っ赤な穴が空いた・・・だけならばよかったのだが、今度はその穴の中から並み居るビル軍に肩を並べる、あるいはビル軍を見下ろす大きさを持つ怪物、通称「巨影」が無数に街中に降り立った。

 

―――グルォアアアァァァ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!!―――

 

―――グルオオオォォォ!!―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!!―――

 

白昼の大都市のど真ん中に現れた数え切れない巨影たちは凄まじい咆哮を轟かせつつ、逃げ惑う人々や並み居るビル軍を手当たり次第に破壊し始めた。

 

「総理!今すぐ決断を!!このままでは被害が大きくなる一方ですよ!!?」

 

「やむを得ない・・・これは我が国の存亡に関わる事態だ!今すぐ陸・海・空自の出動を命ずる!!全ての自衛隊の総力を持ってあの怪物どもを蹴散らせ!!!」

 

突如として現れ、暴虐の限りを尽くす無数の巨影に対し、日本国のトップが自衛隊の出動を命じた。全ては国民を守るために。だが、

 

―――グルォアアアァァァ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!!―――

 

―――グルオオオォォォ!!―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!!―――

 

「うおらぁー!!これ以上好き勝手にさせねぇぞーーーっ!!!」

 

国のトップの命を受け、暴れ回る巨影たちを排除すべく勇敢に出動した自衛隊の大隊。

 

空自は各種戦闘機で出撃。

 

陸自は各種武装と共に戦車大隊を率いて出撃。

 

海事は長距離ミサイルを放てる護衛艦を率いて出撃。沖合から空自と陸自のサポートに徹した。

 

しかし、今まさに自衛隊が相手にしている巨影たちは「異形」であり「異常」だった。現に、

 

―――グルォアアアァァァ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!!―――

 

―――グルオオオォォォ!!―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!!―――

 

「な、何だコイツら!?体からミサイルに爆弾に・・・動物じゃねぇのか!!?」

 

大都市で我が物顔で暴れ回る無数の巨影に対して勇猛果敢に挑みかかる自衛隊の大隊。

しかし、そんな自衛隊を待っていたのは・・・巨影たちの口から、頭部から、目から、腹から、背中から、腕から、足から、尻尾から、と全身の至る所から放たれるミサイルに爆弾、銃弾に砲弾、火炎放射に液体窒素、強烈な酸に手裏剣にまきびし、といった「兵器」の数々による一方的な「負け試合」だった。

 

「クソッ!図体がデカいだけなら仕留められるが、強えし兵器まで内蔵しているとかどうやって倒せばいいんだよ!!?」

 

―――グルォアアアァァァ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!!―――

 

―――グルオオオォォォ!!―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!!―――

 

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

「う、うわぁあああぁぁぁっ!!?」

 

今まさに一機の戦闘機が撃墜された。巨影が口から放ったミサイルによって。

 

それに続くようにして、戦車大隊や残りの戦闘機も全て巨影たちによって全自衛隊は壊滅してしまった。

 

―――グルォアアアァァァ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!!―――

 

―――グルオオオォォォ!!―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!!―――

 

その後も巨影たちによる一方的な蹂躙は続き、大都市はあっという間に巨影たちによって制圧されてしまった。

 

 

「どうなっているんだ!?なぜ生物なのに体に兵器が内蔵されている!?あの怪物どもは・・・一体、何なんだ!!?」

 

モニター越しに起こる巨影たちによる一方的な蹂躙劇を見た日本国のトップはそう呟きながら頭を抱え込んでいた。

 

 

「動物は人間に無い牙や爪、毒といった『武器』を持つから人間を殺せる。一方で、人間は動物に無い知能があって、何よりも銃や大砲といった『兵器』を使えるから動物に勝てるのだ」

 

「だが、もしも・・・動物が『兵器』を持ったならば、人間は一方的に動物に殺されるだけだ」

 

と、とある有名な哲学者が言った。

 

確かに、人間には鋭い爪や牙などの「武器」が無いためにライオンやトラ、どころか下手をすればイヌやサルにも勝てない。

 

しかし、人間にはライオンやトラ、どころか巨大なゾウやクジラさえ易々と仕留めることの出来る銃や大砲などの『兵器』があるからこそ動物に勝てる。

 

だが、もしも・・・人間に無い「武器」を持った動物が、人間たちが動物を殺すために使う「兵器」を持ったら、それこそ件の哲学者が言ったように人間は動物にただ殺されるだけとなる。

 

そんなの"悪夢"でしかないだろう。

 

―――グルォアアアァァァ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!!―――

 

―――グルオオオォォォ!!―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!!―――

 

だが、そんな"悪夢"が現実になってしまった。

 

そう、今回大都市に現れた無数の体に「兵器」を内臓した巨影こそ件の哲学者が言った存在、人間では絶対に勝てない"悪夢"の存在だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

 

「今だ!全部隊、連中の頭を狙え!!」

 

「「「「「了解!!!」」」」

 

―――グルォアアアァァァ!?―――

 

―――キイイイィィィィ!?―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!?―――

 

―――グルオオオォォォ!?―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!?―――

 

大都市や人間をその圧倒的な強さや体に内蔵された兵器で蹂躙し、暴虐の限りを尽くす無数の巨影。

 

だが、そんな彼らには唯一弱点があった。それは、

 

「オラオラーっ!人間様の知恵なめんなよーーーっ!!」

 

―――グルォアアアァァァ!?―――

 

―――キイイイィィィィ!?―――

 

―――ガルラァアアアァァァッ!?―――

 

―――グルオオオォォォ!?―――

 

―――バルゥウウウゥゥゥ!?―――

 

確かに巨影たちは強い。強いだが、彼らは本能や衝動に任せて破壊などを行っているだけであり、そこに知恵や目的は特にない。そう、彼らはいわゆる「脳筋」なのだ。

 

対して、人間は弱いが知恵がある。それこそ巨大で強力な巨影たちの特性や弱点を見抜き、そこを攻め落とすだけの"理性"を持っている。

 

そして、知恵者で理性がある人間と、強いが脳筋で本能でしか行動できない巨影が戦えば・・・脳筋の巨影たちは手玉に取られてばかりだった。

 

「いいか!奴らをこの地点まで誘い込め!!奴らがこの地点に来た瞬間、爆破してやれ!!」

 

「奴のミサイルは一度放つと再装填まで時間がかかる。その隙を突いて攻撃だ!!」

 

「奴の爆弾はあまりに威力が高い。つまり、暴発させれば奴は自分の爆弾で自爆するだろう」

 

事実、脳筋の巨影たちは知恵者の人間たちに次々に手玉に取られ、あっという間に逆転された。

 

これもひとえに、巨影たちが脳筋揃いだった故であろう。

 

 

 

 

 

「うぅ、ぐすっ・・・お父さん、お母さん・・・」

 

「よしよし、もう泣かなくていいよボク。すぐにオジサンたちがお父さんとお母さんを探してあげるからね」

 

「オイ、その子どうしたんだ?何で本部に連れて来たんだ?」

 

「あぁ、本部(ここ)の近くで見付けたんだ。どうやら両親とはぐれたらしい。避難所に連れて行こうにも遠いから、とりあえず本部に連れて来たんだ」

 

「なるほど」

 

自衛隊の尽力により、大都市を襲撃した無数の巨影は葬り去られた。

 

しかし、巨影たちが残した被害の爪痕はあまりに深かった。

 

崩れ落ちた建物

 

寸断された交通網に情報網

 

あちこちで上がっている火の手や燻る黒煙

 

そしておびただしい数の負傷者や死傷者に行方不明者

 

と、巨影たちが残した爪痕は相応のものであった。

 

しかし、だからといって人々は、特に人々を守るために働き・動く自衛隊は止まらなかった。

 

戦闘を終えた自衛隊員たちは総力を持って火災の鎮火、負傷者や行方不明者の対処に当たっていた。

 

現に、今も一人の自衛隊員が両親とはぐれてしまったらしい黄色い帽子を被った子供を保護し、避難所が遠いために大都市の片隅に設営された自衛隊の作戦本部へと連れてきていた―――これが運の尽きであった。

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

「ぎゃあああぁぁぁっ!!」

 

「うわぁあああぁぁぁっ!!」

 

「な、何だ!?どうしたんだ!!?」

 

突如として自衛隊の作戦本部で爆発が起こり、何十人もの自衛隊員に加えて作戦本部そのものが吹き飛んだ。

そんな爆発の原因は―

 

「この本部とやらを潰せば我々の作戦はまた行える。これで任務完了だ」

 

「うぅ・・・あぁ・・・ボ、ボク・・・き、君は・・・いや、お、お前は・・・何だ・・・!?」

 

「あなたたちの役目は終わった。ありがとう―――死ね!!」

 

―――ドォンッ!!!―――

 

突如として爆発した自衛隊の作戦本部。そんな本部の中心地、爆発が起きた地点には・・・あの黄色い帽子を被った少年が立っていた。

その髪は逆立ち、目の周りに青い縁取りが出来上がり、そして・・・作戦本部と数十名の自衛隊員を吹き飛ばした怪光線を放った口から煙を燻らせながら。

 

「子供姿で近付けば上手く行くと思ったが・・・こうも容易く事が運ぶとは!実に愉快、いや、実に滑稽だ!!」

 

そう言って、少年は自身が吹き飛ばした作戦本部と死屍累々の地獄絵図となった自衛隊員たちを一瞥しつつ、天を仰げば―

 

「子供の心が純真だと思うのは人間だけだ」

 

「子供ほど残酷で、自己中心的な存在はいない―――そう、このヤプール人が化けているとも知らずに、子供というだけでノコノコとこんな場所まで連れて来た」

 

「おかげで全てを吹き飛ばせたヨ・・・残りモ吹き飛ばシテやロう!超獣、バキシムとナッテ!!」

 

天を仰いだ少年の姿が一瞬揺らいだ―――かと思えば、せいぜい小学校低学年程度の大きさだった少年の身長が、体の幅が、見る見るうちに膨張してあっという間に身長65mまで巨大化した。そして―

 

―――キイイイィィィィ!!―――

 

あっという間に巨大化した少年・・・否「少年の姿から本来の姿に戻った」怪物、鷲のように湾曲した嘴に緑色の目、頭頂部の一本角、頭部から背面は橙色、蛇腹状の腹部は濃紺、そしてスパイクのような棘が無数に生えた手、とどう見ても「普通ではない」姿をした巨影、怪物や怪獣を超える存在「超獣」に属する「一角超獣 バキシム」がけたたましい咆哮を轟かせた。

 

「か、怪物だー!逃げろーーーっ!!」

 

「そんな・・・怪物が・・・子供に化けてたってのかよ!!?」

 

「クソッ!人様の優しさにつけ込みやがって!!最悪じゃねーか!!!」

 

目の前で矢継ぎ早に起こる信じがたい出来事の数々。

しかし、それらは全て現実だ。

現に、自衛隊員たちの目の前には身長65mもの大きさを誇る超獣・バキシムが現れ、逃げ惑う自衛隊員たちを踏み潰す、体中から放つミサイルや火炎放射で次々と屠っていった。

そのあまりにも一方的な蹂躙・・・この場合は「虐殺」というべきか、虐殺は止まることを知らなかった。

 

そして、そのバキシムによる人間たちへの一方的な虐殺を可能としたのも、本来ならば脳筋揃いの超獣たちの中でも唯一と言っていい位に知能が発達しているバキシムだからこそなし得たのだ。

 

 

 

 

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!――― 『何故ダ!?何故戦わヌ!?何故逃げテばかりなのダ!!?』

 

とある大都市に轟く巨大な怪物、俗に言う「巨影」と呼ばれる存在の咆哮が二体分、件の大都市に轟いていた。

 

―――キイイイィィィィ!!――― 『逃げるナ!このヤプール人ト戦エ!この臆病者ガ!!』

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

そんな二つの咆哮の内、片方はこことは別の大都市を崩壊させた巨影「一角超獣 バキシム」のものであった。

ならば、残るもう一方の咆哮の主とは?

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

件のバキシムとは違う咆哮の主、全身が金色で、頭部には天に向かって真っすぐ伸びる一対の角、手には鋭い鉤爪が三本生え、全体的に引き締まった肉体を持つ、直立二足歩行の巨影、その名を「超力怪獣 ゴルドラス」という。

 

そんなゴルドラスは偶然、運悪く、この大都市の近くにいた所をこれまた偶然この大都市へとやって来たバキシムに目を付けられて絡まれていた。しかし、

 

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!?――― 『ええイ!忌々しイ!!怪獣の分際デ、このバキシムの攻撃を弾くナドっ!!』

 

偶然見付けたゴルドラに食って掛かったバキシムは超獣由来の圧倒的な強さと、ミサイルや火炎放射などの多種多様な兵器をもってゴルドラに襲いかかった。

しかし、ゴルドラスはバキシムの放つミサイルや火炎放射を頭部の角から発するバリヤーで悉く弾き、更には肉体の頑丈さそのもので無効化して見せた。

ならば、とバキシムがゴルドラスに掴みかかれば、ゴルドラスは持ち前の凄まじい馬力でバキシムの腕を振り払い、逆にバキシムを軽々と投げ飛ばしてしまった。

そう、意外や意外にもゴルドラスはバキシムと互角、それ以上に戦えるのだ。しかし、

 

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

―――キイイイィィィィ!!――― 『何故ダ!?何故戦わヌ!?何故逃げテばかりなのダ!!?』

 

怪獣を超える存在、超獣に属するバキシムと互角かそれ以上に戦える存在、ゴルドラス。

だが、ゴルドラスは何故か逃げてばかり・・・正確に言えば、バキシムに絡まれれば応戦こそすれども、自ら積極的にバキシムに挑む事はせず、むしろバキシムから距離を取ってばかり、時にはその場から逃げ出そうとすらしていた。

 

―――キイイイィィィィ!!――― 『逃げるナ!このヤプール人ト戦エ!この臆病者ガ!!』

 

このゴルドラスの態度や行動がバキシムの神経を逆撫でし、逆上したバキシムはゴルドラスによりしつこく絡んでいた・・・が、それでも尚ゴルドラスは逃げてばかりだった。

 

力もある

防御力もある

知恵もある

 

総合して「強い」

 

にも関わらず逃げてばかり・・・何故か?

 

それもそのハズ、ゴルドラスからすればバキシムと戦うなど「無意味」でしか無かった。

 

ゴルドラスにとって大事なのは我が身。可愛いのは自分の命。必要なのは最低限度の生活圏もとい縄張りのみ。

 

別にどこぞの銀色の筋肉ダルマにように戦いを生き甲斐にしているわけではない。

 

別にどこぞの侵略者たちにように略奪し、簒奪し、殺戮をするつもりは毛頭無い。

 

別に平穏に、それでいて"普通に"生きていければそれでいい。だからゴルドラスは無駄な戦いを避け、争うことをよしとしない。だからゴルドラスはバキシムから逃げようとしているのだ。

 

―――キイイイィィィィ!!――― 『死ネ!臆病者メッ!!』

 

だが、そうはバキシムがさせない。このバキシムという存在―――というよりも「超獣」という、肉体に兵器を埋め込まれて"造り出された"存在は、その命を、時間を、目的を、全てを戦いと殺戮のためだけに捧げるしかない(・・・・)哀れで、それでいて純真無垢な存在なのだ。

 

かたや「超力」の名を冠し、自由気ままにそれでいて動物的に生きるゴルドラス。

 

かたや「超獣」の名を冠し、創造主に従い、創造主のためだけに働き、自由も無く兵器として生きるバキシム。

 

互いに全てを超す「超」という単語を冠しながらも、この二者は全くの対極なのだ。

 

 

―――キイイイィィィィ!!――― 『死ネ!臆病者メッ!!』

 

だからバキシムはゴルドラスに挑みかかる―

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

―――キイイイィィィィ!?――― 『ガッ!?ハァ・・・アァ・・・!?コ、コイツ・・・!!?』

 

突如としてバキシムの腹部で爆発が起きた。その原因は・・・ゴルドラスが角から放った電撃だった。

 

そう、あの逃げ腰・・・温厚なゴルドラスが自らバキシムに攻撃したのだ。

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

怒髪天を衝く、今のゴルドラスの雰囲気を、表情を現わすならばこの一言に尽きる。

 

そう、ゴルドラスは「キレた」のだ。

 

あまりにもバキシムがしつこいから

 

あまりにもバキシムが執拗に攻撃してくるから

 

あまりにも加減にバキシムが鬱陶しいから

 

流石に、いい加減に・・・我慢できなくなったから

 

だからゴルドラスはキレたのだ。

 

―――ギィヤオオオォォォ!!―――

 

『眠れる獅子を目覚めさせる』

 

『普段温厚な奴ほどキレたら怖い』

 

という格言が存在する。果たして眠れる獅子を叩き起こし、温厚なゴルドラスをブチ切れさせたバキシムの運命やいかに―

 




如何でしたか?

今回は大人気である『超獣』を出してその強さ・理不尽さを演出しつつ、それでいて超獣と同じ『超』の名を冠するゴルドラスに登場してもらいました。

ぶっちゃけ、今回はバキシムが暴れるところで終わらせようと思っていましたが・・・あえて、互いに『超』という単語を冠しながらも、ヤプール人に作られた"操り人形"でしかない超獣と、自然に生まれて自由奔放に生きるゴルドラス、という対比の演出をしました。

ちなみに、超獣がほぼ脳筋ばかりなのは

「だだでさえ強く、兵器まで内蔵した超獣が賢くなって反旗を翻したらマズいので、ヤプール人が意図的に超獣は頭が悪い(知能が低い)ように作ってある」

という設定があるそうです。

で、それに関してかの『大決戦!大決戦!超ウルトラ8兄弟』で登場したキングゴルドラスも同じ理由で脳筋=「ただでさえチート能力持ちで、ずる賢いレベルで知能が高いゴルドラスがより強くなったらスーパーヒッポリト星人、あるいは黒い影法師を裏切って逃げるから、生体改造の時点で頭を悪くした」になっているそうです。

加えて更なる余談で、ゴルドラスの弟分のシルバゴンもクローンシルバゴンやキングシルバゴンがオリジナルより弱い(防御力が低い)理由も、

「強化したシルバゴンが、オリジナル同様にウルトラマンティガのゼペリオン光線に耐える程の防御力を持ったままだと、暴れ出したら手が付けられないから、暴れたときの対処(殺処分)のためにワザと防御力を削っている」という裏設定があるとか。

能力が強い、強豪って色々と大変ですね・・・

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