巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

5 / 72

はい、銀色の怪獣です。第五話目です。

ぶっちゃけ、今回のお話は仕事が終わってそのまま朦朧とする意識のまま殴り書き・・・ノリで書いたような話なので、少し意味不明かもしれませんが御慈悲を。

ただ、出てくるヤツがヤツなのでお話自体の不気味というか奇怪さは演出できている・・・かな?

はい、ではどうぞ~


第五話 成り代わる『巨影』

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・

 

 

 

―――ホヒャーッハッハッハッハ!ワヒャヒャヒャヒャヒャ!!―――

 

―――ホヒャーッハッハッハッハ!ワヒャヒャヒャヒャヒャ!!―――

 

辺りに響くけたたましい「笑い声」があった。見れば、大都市の中心で巨大な「何か」が笑い声を発しつつ、街を破壊していた。

 

―――ホヒャーッハッハッハッハ!ワヒャヒャヒャヒャヒャ!!―――

 

―――ホヒャーッハッハッハッハ!ワヒャヒャヒャヒャヒャ!!―――

 

その巨大な「何か」を一言で言い表すならば「一つの体から二つの頭が生えた怪物」であった。

 

―――ホヒャーッハッハッハッハ!ワヒャヒャヒャヒャヒャ!!―――

 

―――ホヒャーッハッハッハッハ!ワヒャヒャヒャヒャヒャ!!―――

 

件の二つ頭の怪物は手当たり次第に街を壊し、逃げ惑う人々を体の中央にある水晶体から撃ち出した光線で焼き殺すなど好き放題暴れており、街は大混乱に陥っていた。

 

それから数時間後、怪物は破壊活動に満足でもしたのかいつの間にか姿を消していた。

 

「誰かいないか!?いたら返事してくれ!!」

 

「誰かいませんかー!?救助に来ました!!いたら返事をして下さーい!!」

 

件の怪物が破壊の限りを尽くした街に響く声。見れば二人の男が、この街に取り残されているであろう、逃げ遅れているであろう人々の救助のため派遣された自衛隊員、が大声で逃げ遅れた人の捜索をしていた。

 

「キシナガ、お前はあっちを見てきてくれ。俺はこっちを見てくる。ただ、気を付けて行けよ」

 

「はい、分かりました!キョウモトさんもお気を付けて!!」

 

尚も逃げ遅れた人の捜索を続ける自衛隊員、キョウモトとキシナガは手分けして捜索すると決め、一旦別れた。

 

 

 

「どうだキシナガ?怪我人か逃げ遅れた人間は見付けられたか?」

 

「・・・いえ、見つかりませんでした」

 

「・・・そうか」

 

キョウモトとキシナガが一旦別れてから一時間後、二人は再会してお互いに情報交換などを行っていた。と、ここで―

 

「ところで、キシナガ・・・」

 

「はい、何でしょうかキョウモトさん?」

 

不意に、キョウモトがキシナガに話しかけた。その際、キョウモトは腰のホルダー(・・・・)に手を忍ばせ―

 

「お前、キシナガじゃないな(・・・)?」

 

「・・・はい?」

 

不意にキシナガに話しかけたキョウモトは・・・腰のホルダーに入っていた拳銃を抜き、あろうことかキシナガに銃口を向けていた。

 

「『はい?』じゃない。お前はキシナガじゃないだろう?確かに見た目はキシナガそのものだが・・・雰囲気が違うんだよ」

 

「・・・仰っている意味が分かりません。私は間違いなくキシナガです。」

 

相変わらずキシナガに銃口を向けたままのキョウモトと、銃口を向けられているにもかかわらず表情一つ、眉一つ動かさないキシナガ。

 

「とぼけるな。俺には分かるんだ。お前はキシナガじゃ、いや、人間じゃねぇ(・・・・・)な!正体を現せっ!!」

 

何故キョウモトがキシナガに銃口を向けたのか?それはキョウモトとキシナガが「親友」であったからだ。

不思議なことに、人間は他人を見た目や口調だけではなく「雰囲気」などでも判断している部分がある。ましてや、それが「親友」だったならば・・・余計に敏感に異変などを感じ取れるのだ。

つまり、今キョウモトが目の前のキシナガに、否、目の前にいるキシナガらしき(・・・)「何か」が放つ異様な雰囲気を感じ取って「コイツはキシナガじゃない」と判断したのだ。

 

「さあ、どうした!正体見せろってんだよ!そして、本物のキシナガはどこか白状しやがれっ!!」

 

 

目の前のキシナガらしき「何か」を前に、キョウモトは臆することなく銃口を向けたまま啖呵を切った、その瞬間!!

 

「・・・ならば会わせてあげましょう。本物の(・・・)キシナガさんに」

 

「!?な、なに―――」

 

突然、キョウモトの背後からキシナガの声が聞こえた。だが、確かにキシナガはキョウモトの目の前にいる・・・キョウモトは咄嗟に後を振り向いた―

 

―――ブシュッ!!―――

 

「!?・・・!・・・!!・・・・・・・・・」

 

キョウモトが後を振り向いた瞬間、キョウモトの目の前は真っ白になった。

何が起きたのかと言えば、後ろを無振り向いたキョウモトの顔に、体にと白い糸が大量に降り注ぎ、あっという間にキョウモトを繭にしてしまったのだ。そんな白い糸を降り注がせた存在とは―

 

「・・・やれやれ、人間とは不思議な存在だ。まさか我らの変装を見破るとはな」

 

「・・・全くだ。下等な種族かと思っていたが、意外に鋭い所があるじゃないか」

 

白い糸でぐるぐる巻きにされ、繭となってしまったキョウモトを見下ろすキシナガと・・・何と、もう一人のキシナガがそこにいた。そして、このもう一人のキシナガこそがキョウモトの背後から声をかけた存在であり、キョウモトを繭にしてしまった糸を口から(・・・)吐いた(・・・)のだ。

 

「・・・とはいえ、これで新たしく成り代わる(・・・・)『素材』が手に入ったな、()よ」

 

「・・・ああ、この調子でもっとたくさんの成り代わる(・・・・)ための『素材』を手に入れようじゃないか、兄者(・・・)よ」

 

そう言いながら、繭にしたキョウモトを担ぎ上げて何処かへと運ぶ二人のキシナガ。その際、二人のキシナガの姿は異形の姿に、何とあの町を破壊した二つ頭の怪物の姿へと変化していた・・・

 

この日、日本のとある都市に一つの体に二つの頭を持つ異形の怪物が現れて街を破壊した。だが、不思議なことにその怪物はいつの間にか姿を消した。その後、怪物は二度と人々の前に姿を現すことは無かった。

 

何故か?怪物は・・・人に成り代わって(・・・・・)いるのだ(・・・・)

 

何故か?怪物は知ったのだ。この星を乗っ取る(・・・・)ため(・・)には、この星の支配者の人間に「成り代わればいいのだ」と。

そのためにも怪物は人知れず誰かと入れ替わってその人に成り代わり、成り代わった「元の」人間を口から吐く糸で繭に変えてしまうのだ。

 

何故か?せっかく成り代わったのに、本人がいたら・・・成り代われないからだ。

 

こうして巨影「エイリアン メンジュラ」は着実に、確実にこの星の支配者の人間と成り代わって行っている。メンジュラがこの星の支配者になる日は・・・そう遠くない。

 

―――ホヒャーッハッハッハッハ・・・ワヒャヒャヒャヒャヒャ・・・―――

 

―――ホヒャーッハッハッハッハ・・・ワヒャヒャヒャヒャヒャ・・・―――

 




如何でしたでしょうか?

ということで、第五回は『ウルトラマンティガ』から不気味で嫌でも印象に残るメンジュラが登場です。
何気に「エイリアン」なんてドストレートな肩書きのウルトラ怪獣はメンジュラしかいませんよ。

また、今回の登場人物は『ウルトラマンティガ』でメンジュラが登場した『月からの逃亡者』が元ネタですが、登場人物のうち「キシナガ」はそのままですが「キョウモト」とは『月からの逃亡者』で主役のハヤテ シン隊長を演じた京本政樹さんの「キョウモト」です。分かってくれた人、挙手を。

なんて言うか・・・メンジュラは「喋らない」のがいい。最近のウルトラさんの敵は宇宙人も怪獣もとにかく喋るヤツが多くて嫌です。
確かに「人間と会話が出来る」=「知性が高い」という描写ではあります。しかし、それって「人間如きと大差ない知能しかない」や「大した存在じゃない」だと思います。
「人間如きと会話しない」それはつまり「人間如きちっぽけな存在と会話する必要など無い、理解する気も無い、得体の知れない絶対的な存在」だと思うんですよね。
だから僕にとってガタノゾーアを超えるボスは平成ではいないと思っております。

 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。