いやいや、この嫌がらせのような暑さはマジで勘弁して欲しいよ・・・
ということで、今回は暑い夏にピッタリの、夏=海にピッタリの、海といったら「アイツ」らを主役したお話を作ってみました!!
ちなみに、今回も恒例の"ダブルネーミング回"です。
一体、「さめる」の何がダブルネーミングなの・・・?というか何が出てくるのか・・・?
ついでに、今回は特に内容やお話に意味は無いです。ノリで作った話です。
ではどうぞ~
何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・
「あぁ~っ!やっぱり、夏と言ったら海!!海と言えば海水浴ね!!」
真夏のギラギラと輝く太陽光を受け、果てしなく広がる青い海はキラキラと輝いていた。
そんな青い海には避暑のため、遊ぶため、あるいは
―――エサだ・・・エサが・・・たくさん・・・いる・・・!!―――
そんな大勢の人間を前にして、青い大海原に潜む「王」が、人間ごとき矮小でちっぽけな存在が地球に誕生するより数億年も前にこの地球上に誕生し、それ以来ずっと姿を変えることもなく生き残ってきた「太古の支配者」が動き出していた―
「おりゃーーっ!くたばれーーーっ!!」
―――ドォンッ!!―――
―――!?・・・!!・・・!・・・・・・―――
「へっへっへっへ・・・駆除完了だぜ。よし、じゃあ後は
大勢の人間たちが海水浴を楽しんでいる浜辺から遙か遠洋に浮かぶ一隻の船。そんな船に乗っていた一人の男が今しがた、手にした猟銃で「ある生物」を撃ち殺していた。男が撃ち殺した生物、それは―
「1、2・・・9、10、11・・・19、20匹か。今までのと合わせれば、これでこの辺りにいたサメは駆除し終えただろ、粗方はな」
そう言って、男は自分が撃ち殺した後に船の船尾に括り付けた無数の・・・
実はこの男、この近辺の海水浴場の経営者たちから
「全く、海のギャングだなんだって大層な言われようだか、所詮は魚だよな。人間様には手も足も出ないで殺されて、最後はカマボコなりフカヒレなり、財布になるんだからなぁ」
そう言いながら男は船を発進させ、男にサメの駆除を依頼してきた経営者たちから得られる報酬&サメを業者に売り飛ばして頂こうと画策している金額のことを考えながら帰港して行った。
こうして男の活躍により、海水浴場と海水客の安全は保証された―――男に殺された数え切れないサメたちの命と引き換えに。
―――よくも・・・よくも仲間たちを・・・!!―――
―――許せない・・・・許せない・・・!!―――
―――復讐してやる・・・復讐してやるぞ・・・!!―――
―――エサどもめ・・・調子に乗るなよ・・・!!―――
海中に漂う血の匂いが、その血の「質」が物語る殺された際の無残さや無念さを、その地の「量」が物語る殺された仲間たちの数を嗅ぎ取っているものたちがいた。
それは―――人知れず海底に潜み、数億年の昔から現代まで生き長らえた海の支配者「鮫」たちであった。
そんな鮫たちは自分たちの仲間を殺した連中を、自分たちよりも後の時代のパッと出のクセに調子に乗っている連中を、「我らこそは地球の支配者」や「霊長の長」と驕り高ぶっている・・・人間共へ復讐を誓った。
その際、怒りに狂い、復讐に燃えるサメたちの中に存在する"因子"が、「鮫」という「完成された姿」もとい「進化する必要が無い姿」を司る"遺伝子"が変化した。
全ては人間共への復讐のために。
全ては仲間たちの敵討ちのために。
全ては・・・自分たちより数億年も後から現れたクセに、調子に乗っているパッと出のサル共に思い知らせるために。
こうして「海洋の支配者」にして「太古の殺し屋」にして「進化する必要の無い完成された姿」たるサメたちは・・・
―――シャァアアアァァァッ!!―――
「う、うわぁあああぁぁぁっ!?何じゃありゃーーーっ!!」
「逃げろー!食い殺されるぞーーーっ!!」
「イヤーっ!死にたくないーーーっ!!」
無数の海水浴客で賑わうビーチ。そんなビーチが・・・大パニックになっていた。
何故なら、件のビーチを「怪物」が襲撃し、手当たり次第に海水浴客を食らっていたからだ。そんな「怪物」
とは―
―――シャァアアアァァァッ!!―――
「ば、化け物だ・・・サメの化け物だ!!」
「頭が・・・頭が
海水浴客で賑わうビーチを襲撃し、海水浴客を食らう「怪物」の正体、それは―――巨大なサメであり、同時に
―――シャァアアアァァァッ!!―――
件の"マトモではない"サメたちは体こそ一つだが、前述のように頭を複数持っていた。一つの体に二つの頭、一つの体に三つの頭、一つの体に五つの頭・・・といった具合に多頭のサメが襲撃してきたのだ。
そんな多頭のサメたちは逃げ惑う海水浴客をその複数の頭部で一度に喰らい、胃の腑に収めていた。
―――シャァアアアァァァッ!!―――
暴虐の限りを尽くす多頭のサメたち―――否、もはや「サメ」という"生物"のカテゴリを逸脱した存在、俗に言う「巨影」となったサメたちの暴虐は止まる気配を見せなかった。
このままではこのビーチと、サメに対して何の対抗手段もない海水浴客たちは巨影、
「二頭鮫 ダブルヘッドジョーズ」
「三頭鮫 トリプルヘッドジョーズ」
「五頭鮫 ファイブヘッドジョーズ」
に蹂躙されるだけだ・・・
―――シャァアアアァァァッ!!―――
「う、うわぁあああぁぁぁっ!?何じゃありゃーーーっ!!」
「逃げろー!食い殺されるぞーーーっ!!」
「イヤーっ!死にたくないーーーっ!!」
とあるビーチを多頭のサメたちが襲撃していた頃、様々な箇所のビーチでも"マトモではない"サメたちが、「サメ」という"生物"のカテゴリを逸脱して「巨影」となったサメたちによる海水浴客の襲撃が起きていた。
―――シャァアアアァァァッ!!―――
「サ、サメとタコが合体してやがる!!?」
「サメが・・・ビーチの砂の中を泳いでやがる!!?」
「デ、デカすぎだろあのサメ!?100mぐらいあるぞ!!?」
「アレ、本当にサメか!?何か恐竜みたいな顔してるぞ!!?」
各地のビーチを急撃したサメの巨影たちの容姿は、能力は実に多種多様であった。
例えば、上半身こそサメであるが、下半身は・・・タコそのものの巨影「大鮫蛸 シャークトパス」
例えば、サメにもかかわらず砂の中を泳ぐように移動する「砂鮫 ビーチ・シャーク」
例えば、原子力潜水艦すら易々とその口の中に収める大口と、その大口に見合っただけの巨体を誇る「超巨大鮫 メガ・シャーク」
例えば、太古の昔から現代まで生き長らえていた、まるでティラノサウルスの様な顔と、モササウルスのような胴体を持つ「古代鮫 ディノシャーク」
といったサメの巨影たちが大暴れしていた。更に、
―――クケェエエエェェェッ!!―――
―――ガァアアアァァァッ!!―――
―――キィイイイィィィッ!!―――
―――ウォオオーンッ!!―――
「う、うわぁあああぁぁぁっ!?何じゃありゃーーーっ!!?」
「デカ過ぎるタコにワニに、プテラノドンとバラクーダの合体、シャチとオオカミの合体、・・・化け物のバーゲンセールじゃねぇかよ!!!」
「もう訳が分からねぇよーーーっ!!!」
各地のビーチで暴れるサメの巨影たちに触発されるようにして、実に多種多様な巨影たちが続々と現れてサメの巨影と争う、あるいはサメの巨影と一緒になって人々を襲うといった異常事態が起きていた。
―――キィイイイィィィッ!!―――
―――ガァアアアァァァッ!!―――
例えば、メガ・シャークに匹敵する大きさのタコの巨影「ジャイアント・オクトパス」
あるいはメガ・シャークに匹敵する大きさのワニの巨影「超巨大鰐 クロコザウルス」
が現れ、メガ・シャークと血みどろの殺し合いを繰り広げ、その戦いの余波に大勢の海水浴客を巻き込んでいた。
―――クケェエエエェェェッ!!―――
例えば、シャークトパスに匹敵する奇怪な巨影、太古の翼竜と凶暴な肉食魚・
―――ウォオオーンッ!!―――
例えば、シャークトパスに匹敵する奇怪な巨影、海の殺し屋・シャチと、陸の殺し屋・オオカミが合体して生まれた巨影「狼鯨 ホエールウルフ」が、
現れ、シャークトパスと血みどろの殺し合いを繰り広げ、その戦いの余波に大勢の海水浴客を巻き込んでいた。
「イ、イケメンは死なない―――」
―――シャァアアアァァァッ!!―――
―――クケェエエエェェェッ!!―――
―――ウォオオーンッ!!―――
―――ザシュッ!!―――
「!?・・・!・・・」
今まさに、シャークトパスとプテラクーダたちの戦いの余波で一人のイケメンが首をすっ飛ばされて息絶えた。
『緊急速報をお伝えします!現在、各地のビーチでサメによる襲撃次元が同時多発的に起きています!!被害者、死傷者の数は不明ですが、大きな被害が出ています。テレビの前の皆さんは決して海に近づかないで下さい!!』
先のサメの巨影たちによるビーチや海水浴客の襲撃を受け、テレビやラジオ、その他の各種報道機関からはサメの襲撃に関するアナウンスが、危険を知らせるニュースが流れていた。
「いやいや、家の中にいるから大丈夫でしょ」
「いやいや、ここ街中だし大丈夫でしょ」
「いやいや、ここ雪山だから大丈夫でしょ」
先のニュースを聞いた者たちの内、サメが現れるハズも無い内陸の人々は、安全な家の中にいる人々は、一面に銀世界が広がる極寒の雪山に登山していた人々は「自分には関係ない」とタカをくくっていた。だが―
―――シャァアアアァァァッ!!―――
「「「えっ―――」」」
海に面していない、つまりは海の生物であるサメが現れるはずもない内陸の街中や家の中、あるいは雪山に響く―――サメの巨影たちの雄叫びと、哀れな犠牲者たちの断末魔や悲鳴。
見れば、件の「本来ならばサメが現れるはずもない安全な場所」に・・・何とサメが、サメの
例えば、内陸の街中に突如として無数のサメが空から降ってくる「鮫竜巻 シャークネード」
例えば、家屋の壁をすり抜けて襲ってくる幽霊のサメの「幽霊鮫 ゴースト・シャーク」
例えば、サメにもかかわらず雪山に生息して雪の中を泳ぐように移動する「凍土鮫 アイスジョーズ」・・・コイツは、実は太古の精霊がサメに化けているだけらしいが。
といった具合に、本来なら安全な場所であるハズなのに、本来ならばサメなど到底現れるハズも無い場所にさえサメたちは現れ、人々を蹂躙していった。
だが、それは当然の事だ。
何故なら、彼らはあくまで「サメの巨影」だ・・・そう、サメという「生物」のカテゴリを逸脱した「サメの
だから我々の常識は通じないのだ・・・
ただでさえ強く、恐ろしく、数億年の昔から生き長らえし生まれながらのギャング・サメが
かと思いきや、
「行け!ゲオザーク!!」
―――キシュィイイィィン!!―――
「メカ・シャーク、出撃!!」
―――ジャァアアアァァァッ!!―――
「グレートタイタン、出撃!!」
―――ウオオオォォォッ!!―――
「オキシジェン・デストロイヤー弾を!!」
各地で好き放題に、やりたい放題に猛威を振るう
だが、そんなサメの巨影たちに対して人類は決してやられっぱなしではなく、勇敢に立ち向かっていた。
ある者は「目には目を」の発想で、各地で暴れるサメに対抗してサメのロボットを、
地底を掘り進み、鼻先からは光線すら打てるロボットのサメ「地中鮫 ゲオザーク」
とにかく巨大に、とにかく頑丈な装甲と魚雷などの各種武装を装備し、陸上戦すら行える「汎用鮫型決戦兵器 メカ・シャーク」
あるいは、ゲオザークやメカ・シャークすら凌駕する最強・最大の人型ロボット「進撃のきょじ・・・ではなく"鬼神の如き巨人"の異名を取る「汎用人型最終決戦兵器 グレートタイタン」
を作りサメの巨影たちに対抗し、更には抜群の殺傷力を誇る「オキシジェン・デストロイヤー弾」をサメの巨影たちとの戦いに投入していた。
あるいは、
「うぉおおおっ!人間様を舐めるなよーーーっ!!俺のチェーンソーが唸るぜーーーっ!!」
「この椅子の一撃、受けてみやがれーーーっ!!」
サメロボットや進撃のきょじ・・・巨人型ロボット、大量破壊殺戮破壊兵器を持たない一般市民も黙ってサメに食われるつもりは毛頭無く、彼らは手にしたチェーンソーや椅子で襲い来るサメを撃退していた。
その様は、表情はとにかく「必死」で「真剣」だった。
それもそのハズ、人間を含めた生物はどんなにみっともなくても、どんな状況に置かれても生きる事を諦めない・・・それこそ、サメたちが人間に復讐するために
驕り高ぶった人間に復讐するために
果たして勝つのは・・・どっちだ!?
如何でしたか?
ということで、今回は海にピッタリの、海と言えば「鮫」ということで、鮫に関した映画を出来る限る集めてお話を作りました。
(『メガ・シャーク』シリーズ、『シャークトパス』シリーズ、『ビーチシャーク』、『アイスジョーズ』、『ディノシャーク』『ゴーストシャーク』『シャークネード』シリーズ、『ダブル~ファイブヘッドジョーズ』・・・)
この他にも『ゾンビシャーク 感染鮫』とか『ピラニアシャーク』や『ジュラシック・シャーク』、人間に擬態する鮫(映画のタイトルが分からない・・・)などなど鮫映画は無数にあります。
後、ゲオザークはオマケかな。
それにしても・・・まぁ、今時のサメ映画ってヒドい!笑えるならいいけど・・・主に「失笑」ですからねぇ・・・逆に、一周回って爆笑しますけど。
ちなみに、作者のオススメは『シャークネード』シリーズと『メガ・シャークVSグレートタイタン』ですかね。
特に『VSグレートタイタン』は是非とも一度画像検索を・・・笑えます。ツッコミの嵐が吹き荒れますよ。
で、今回のダブルネーミングは
・さめる="サメ"が出てく"る"
と
・さめる=覚める(覚醒する)
っていう意味です。中々いいセンスだと思いますがどうですか・・・?
余談ですが、今年の九月には"正統派"なサメ映画『MEG(メガ)ザ・モンスター』が公開され、あの名作『ディープ・ブルー』の続編(リメイク?)の『ディープ・ブルー2』がDVDでリリースされるそうです。
たまには"ちゃんとした"サメ映画を見るのもいいですね。
ついでに、デ〇スカバリーチャンネルとかアニマ〇プラネットとかのチャンネルで毎年夏恒例の『サメフェス・24時間まるっとサメ映画放送』っていうのがあっているそうです・・・鮫、人気だなぁ