巨影都市オブ・ジ・エンド   作:銀色の怪獣

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はい、銀色の怪獣です。第七話目です。

今回はね・・・今回は・・・色々と過激な表現というか発言をしておりますが、ちゃんと意味があります。
また、後書きでも過激すぎる発言をしておりますが、それだけ作者が皆様に訴えたいことがあるのですよ・・・気分を悪くされましたら、本当に申し訳ありません。


話は変わりますが、この「巨影都市オブ・ジ・エンド」で出す巨影こと怪獣などは基本的に原作の『巨影都市』で出た巨影のシリーズ(例えばゴジラシリーズ、ガメラシリーズ、ティガシリーズみたいな感じ)からしか(今のところ)出すつもりはありませんので悪しからず・・・その結果、どうも「イロモノ」じみちゃってるんだよなぁ(白目)

では、どうぞ。


第七話 裁きを下す『巨影』

何気ない平和で当たり前の日常。もし、その平和で当たり前の日常に異形の存在「巨影」が現れたなら・・・

 

 

ある日、日本のとある都市が「巨影」によって滅ぼされ、人々がいなくなった結果でゴーストタウンと化していた。だが、

 

「よっしゃ!大漁大漁っと!!」

 

「見ろよこの量!これだけでウン百万円になるぜ、きっと!!」

 

「いや~、本当にボロい商売だよな火事場泥棒って!真面目に働くのがバカらしく思えるぜ!!」

 

「ああ、全くだぜ!!」

 

先の「巨影」の襲来で荒れ果て、ゴーストタウンと化した都市に響く下卑た男たちの笑い声。

見れば、人っ子一人いなくなったハズの都市に数人の男たちがおり、男たちは手に手に時計や宝石、金目の物などを溢れんばかりに抱えていた。

だが、男たちはそれらを買ったわけではない・・・そう、この男たちは俗に言う「火事場泥棒」という連中だ。

悲しい話だが、自然災害や事件などが起きて人々が街などから取るものも取り敢えず逃げ出した時、必ずと言っていいほどにこのような火事場泥棒が、モラルの欠如したハイエナのような・・・否、ハイエナに失礼なほどに「ゲス」な連中は現れ、盗み等の犯罪を働くのだ。

しかし、悪いことをすれば絶対に「天罰」というものは下る。そして、今回この火事場泥棒どもに天罰を下す役目を仰せつかったのは―

 

「んっ?オイ、何だこのデカい宝石は?やたらキレイじゃねぇかよ」

 

「あぁ、何かソレ、街の外れにあった宝石店から盗んできたんだよ。何でも『古代エジプトの幸せを呼ぶ宝石』だとよ」

 

「ほぉ、幸せを呼ぶ宝石ねぇ・・・」

 

誰もいなくなった街で心ゆくまで盗みを働いた火事場泥棒たちは、各自で盗ってきた得物を見せ合っていた。その際、リーダー格の男が仲間の一人が街の外れにあった宝石店から盗んできた大きな宝石に目を奪われた。

その宝石はとにかく大きく、とにかく美しく、とにかく・・・「怪しかった」。

まるで、何か危険な存在を感じるかのように、まるでその宝石を手にした者を死に誘うかのような怪しさを秘めてい―――

 

「まぁ、俺らには関係ねぇな!どのみち、ぜーんぶ売っ払って金にするんだからな!!」

 

が、そんな事など火事場泥棒たちには関係ない。このゲスどもが信用できるのは金だけ。そのためなら、そのために火事場泥棒などというゲスな行為を働いているのだから。と、ここで―

 

「うっ・・・ちょっと俺、便所いってくるわ」

 

「あーハイハイ、了解っと」

 

「一応言っとくけど、俺がいねぇ間に色々と持ち逃げしたりすんなよテメェら?」

 

「バーカ、んな事する訳ねぇだろ?俺らだって最低限のモラルはあるっての」

 

「でも、火事場泥棒はしてるけどな!はははははっ!!」

 

「だな!モラルの欠片もクソもねぇよな!!ぎゃはははははっ!!」

 

「オイ、今からトイレ行くヤツにクソとか言うなよ・・・俺は小さい方しに行くんだよ」

 

ふと、火事場泥棒たちのリーダー格の男がもよおした(・・・・・)

そこで、リーダー格の男は仲間たちに自分がいない間に盗品を持って逃げないように釘を刺し、下らない話に花を咲かせている仲間たちを残して一人トイレへと向かった。

 

 

 

「何だよコレ・・・!?い、一体何があったんだよ・・・?」

 

用を足し終え、仲間たちの元へ戻ってきたリーダー格の男の目の前に広がっていた光景、それは―

 

「何もかも・・・何もかも・・・宝石も、金も、時計も、みんなも・・・全部が溶けて(・・・)やが・・・る・・・」

 

呆然と、それでいて驚愕した様子で絞り出すように言葉を発したリーダー格の男。

そんなリーダー格の男の言う通り、今リーダー格の男の目の前にはたった数分前まで生きていた仲間たちが、たった数分前まであった数々の盗品が、それら全てがドロドロに溶けて混ざり合った異様で凄惨な光景が広がっていた。

 

「どうなってんだよ・・・何で、何で何もかもが溶けてるんだ?何でみんな死んじまってんだよ、オイ・・・」

 

たった数分間席を外した間に起きた異様すぎる出来事にリーダー格の男は理解が追いつかず、ただただ呆然とするしかなかった。と、ここで―

 

「ア、アレ・・・?『コレ』って・・・あ、やっぱりそうだ。でも、何で『コレ』だけ無事なんだ・・・?」

 

ふと、リーダー格の男の目に何かキラキラと光る「何か」が映った。

その「何か」は仲間たちや盗品などがドロドロに溶け合ったものの中にあってもなお輝きを放ち、形を保っていた。そんな「何か」をリーダー格の男は全てが溶けて混ざり合ったものの中から取り出した。そんな「何か」とは―

 

「何でこの『幸せを呼ぶ宝石』だけ溶けてねぇんだ?他の宝石とかは溶けてんのに・・・何でだ?」

 

そう、宝石や貴金属なども、火事場泥棒集団もとい人間もと、何もかも全てが溶けていた中で唯一溶けずに残っていた物、それはあの「幸せを呼ぶ宝石」であった。しかし、何故「この幸せを呼ぶ宝石」だけ溶けずに残っていたのであろうか?

 

―――ズルッ・・・ズルッ・・・ズチュッ・・・―――

 

「んっ?何だ―――って、うわあああぁぁぁっ!!?な、何だコイツ(・・・)は!!?」

 

ふと、何か変な音が聞こえた。それはまるでたっぷり水気を含んだ「何か」が這いずり回るような音だった・・・

当然、その音はリーダー格の男の耳にも聞こえており、リーダー格の男は音がした方を向くと悲鳴を上げた。何故なら―

 

―――ヒョォオオオォォォッ!!―――

 

「ナ、ナ・・・ナメクジの化け物だーーーっ!!!」

 

謎の音がした方を見たリーダー格の男の目の前に現れたもの、それは正しく「ナメクジの化け物」であった。

そんなナメクジの化け物の体は青く、ナメクジのくせに四本の足を持ち、何よりも体長が3mを超す文字通りの「化け物」だったのだ。

 

―――ヒョォオオオォォォッ!!―――

 

―――ブシュッ!!―――

 

「ひっ!?何だコレ―――ぎ、ぎゃあああぁぁぁっ!!?」

 

突然現れたナメクジの化け物に驚き、固まってしまったリーダー格の男に対し、ナメクジの化け物は口から白い粘液をリーダー格の男の右腕に吐きかけた。

ただそれだけで、リーダー格の男の右腕が溶けて無くなり、リーダー格の男が手にしていた「幸せを呼ぶ宝石」が地面に転がった。すると、

 

―――ヒョォオオオォォォ・・・ヒョォオオオォォォ・・・―――

 

「ひぃっ!うっ・・・ぐっ・・・!!何だコイツ・・・?宝石に頬ずりしてやがるの・・・か?」

 

地面に転がった「幸せを呼ぶ宝石」はナメクジの化け物の近くまで転がった。

すると、何とナメクジの化け物は腕を溶かされた痛みに悶絶するリーダー格の男を尻目に「幸せを呼ぶ宝石」に愛おしそうに頬(?)ずりを始め、更には優しげに声を発し始めた。

実はこの「幸せを呼ぶ宝石」はナメクジの化け物にとって命のように大事な物であり、それを誰かが奪おうものならば・・・ナメクジの化け物は草の根かき分けてまで「幸せを呼ぶ宝石」とそれを奪った者を探し出し、宝石を奪った不届き者を成敗(・・)して宝石を取り戻すのだ。

そして、今回もナメクジの化け物の大事な大事な「幸せを呼ぶ宝石」は奪われた・・・目の前にいる男がリーダー格を務める、火事場泥棒の集団に―

 

―――ヒョォオオオォォォッ!・・・ヒョォオオオォォォッ!―――

 

「ひ、ひぃっ!や、止めろ!!来るな!来るんじゃねぇ!!!」

 

命のように大事な「幸せを呼ぶ宝石」は取り戻した。後は自身から「幸せを呼ぶ宝石」を奪った不届き者を成敗するだけ・・・ナメクジの化け物は改めてリーダー格の男に向き直ると、ジリジリとリーダー格の男ににじり寄りつつ、地面にボタボタと垂れるほどに口の中にあの白い粘液を、超強力な溶解液を溜め込んだ。そして―

 

―――ヒョォオオオォォォッ!!―――

 

―――ブシュッ!!―――

 

「う、うわあああぁぁぁっ!!?」

 

今まで散々悪事を、火事場泥棒というゲスな行いを行っていた集団のリーダー格の男がこの世で(・・・・)最後に見た光景、それはナメクジの化け物が吐き出した大量の白い粘液によって視界が白一色に染まった光景であった。

 

 

 

「よっしゃ!大漁大漁っと!!」

 

「見ろよこの量!これだけでウン百万円になるぜ、きっと!!」

 

「いや~、本当にボロい商売だよな火事場泥棒って!真面目に働くのがバカらしく思えるぜ!!」

 

「ああ、全くだぜ!!」

 

ある日、日本のとある都市が「巨影」によって滅ぼされ、人々がいなくなった結果でゴーストタウンと化していた。だが、ゴーストタウンと化した街には人間が、俗に言う「火事場泥棒」と呼ばれるゲスな人種が必ず現れる。

もし、そのゴーストタウンが普通(・・)であったならば、火事場泥棒たちは易々と富を得ることが出来るであろう。しかし、もしもそのゴーストタウンが普通ではなかったら(・・・・・・)・・・彼らには裁きが下されることとなるだろう。

彼ら火事場泥棒が好む「金」を、金になる「宝石」を好む巨影「なめくじ怪獣 ジレンマ」によって・・・

 

「おぉ、こりゃデカい宝石だな!きっと高く売れるぜ!!って、何だ?何か紙がくっ付いてるな・・・『幸せを呼ぶ宝石』だって?ほほぉ、そりゃいいね。よけいに高く売れそうだぜ!!」

 

―――ヒョォオオオォォォッ・・・―――

 




如何でしたでしょうか?
今回は『ウルトラマンタロウ』から「ナメクジ怪獣 ジレンマ」が登場です。

で、劇中ではやたら「火事場泥棒」とか「ゲス」とかいう言葉を多用しており、気分を悪くされた方がいたら申し訳ありません。

唐突ですが、作者は生まれ(実家)は熊本、育ちは福岡です。
そのため2016年に起きた熊本地震、及び2017年に起きた九州北部豪雨とも色々ありました(西方沖地震とかも経験してますが)。
で、やっぱりいたんですよ、火事場泥棒が。本当にね、漫画とかの世界だけじゃ無いんですよ。みんなが苦しんでるときに、大変な時に何をしてるんだコイツらは、とね・・・

なんていうかね、本当に「怪獣」あるいは「怪物」なのは人間なのかもしれませんね・・・

なので、今回は「怪獣な人間』が『本物の怪獣』と出会ったらどうなるのか?」という感じでストーリーを考えました。

何気にジレンマの出た『ウルトラマンタロウ』って子供だまし・・・子供向けすぎる作品が多い中、胸クソ悪すぎる話とか救いようがなさ過ぎる話ぶち込んで来ましたからね。そういう意味では原作通り、なのかも?

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