転生しました。   作:青天の霹靂

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転生しました。

 この世界に生まれて、早二十年。とにかく色々な事があったが、今はそれ所ではない。
 周りは燃え盛る街なのだから。原作だとかアニメだとかは実写版の姿を見るなり、遙か彼方に消えた。既にこの世界は自分にとっての第二の故郷。
 召喚の魔法陣はすで出来ている。あとは石を投げ入れるだけだ。

 急に掌、脇の下から汗が出始める。無意識に緊張していたのが分かった。

 だが、それも仕方のないこと。ここで武闘派のサーヴァントが来てくれない、礼装のみだった場合は此処でほぼ終わりだ。なにしろ、マシュ・キリエライトがいない故に。それにこれだけではない。仮にサーヴァントが来てくれても文学系やどうしようもない悪のサーヴァントが来ても問題になる。
 反目しあうだけで済むならまだマシだが、最悪の場合、殺される。

 石を握っている手が震え出す。

 しかし、このまま恐怖に怯えていても死が待っているだけ。半ば、やけくそに投げ入れる。
 あとは結果を待つだけ。

 魔法陣からカードが次、次と飛び出して、三枚目が揃った所でカードが壊れる。

 
 煙かあるいはオーラの中に三騎の人影。

「おっし!!」

 思わず、握り拳を作ってしまうが気持ちを落ちつかせる。まだ、文学系やどうしようもない悪のサーヴァントの可能性もあるのだ。
 
 そこにいたのは―――――
 瞳が零れ落ちそうな大きさになると、カメレオンか何かの異質な動きで指を刺す。―――――
一瞬、そうなりそうになったほど、衝撃を受けた。
 
「サーヴァント・ライダー。召喚に応じ参上した」
「サーヴァント・セイバー。召喚に応じ参上した」
「サーヴァント・トランスフォーマー。召喚に応じ参上した」

 ・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・ライダー、セイバーがいるのはまだ分かる。
 まあ、それでも有り得ないと思てならない。
 が、それ以上に―――――トランスフォーマー!!?? サイバトロンvsデストロン。あるいはオートボットvsディセプティコンズの戦いで知られているあの世界。うん、取り敢えず棚上げにしよう。

「早速で悪いが、俺たちに指示を出して欲しい」

「あっ、あああ、え。うん。そうだったね。少し気が動転しいて、大切な事を忘れていました。すみません。・・・・・・クラスの方は分かりましたが、真名の方がまだなので教えてくれませんか?」

 顔立ちや身形から分かっている積りでいるが、間違っているかもしれない。まずは丁寧な口調で様子見を決めた。

「そうだったな。俺はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。これから短い間がらだがよろしく頼む」

 うん、知ってる。まあ、短い間がらは違うけど。

「僕はレイフォン・ヴォルフシュテイン・アルセイフ。よろしくね」

 うん、知ってる。

「私はオプティマス・プライム。これから力を貸そう」

 うん、知ってる。結果は全員の真名は合っていた。
 姿や身形はアニメやCGと細部が異なっていたが。

 しかし、困った事に真名を知ったからと言って宝具を知ったような素振りで相手する訳にはいかない。この世界ではライダー、セイバー、トランスフォーマーの知名度は皆無。なにしろ、逸話や伝説、叙事詩が無い。
 もし、うっかりにも天剣持ってるの? ダモクレス持ってるの? ダモクレス持ってなくても、フレイヤ持ってない? とあれやこれや質問しようものなら、どうして知ってるの? となり、そこから不信感を持たれる。これはダメだ。有ってはならない。

「・・・・・・真名を教えてくださり、ありがとうございます。しかし、あなた方の事は知り得ていませんでした。すみません。なので、クラスから特徴を考え、指示を出しますがそれでもよろしいでしょうか?」

 言ってしまった。知らないとハッキリ。
 知り得てる知識では、彼らはこの程度では激怒しないと分かっている。分かっている積りでいるが、違うかも知れない。例えばだ。オプティマス・プライム。彼は人類を守る事に善の心をもって、従事し続けた。けれども、仲間を人類に殺され続けて―――――

 ――――――――――!!!! 安堵し過ぎた!!

 そう、悪落ちから来た可能性もある。これは非常に大問題。もっと慎重に接するべきだった。

「顔色が悪いが、大丈夫か?」

 優し気で、温厚な声。オプティマス・プライムからだ。
 考えた傍から、彼からの声かけ。苦笑いしそうになる。
 細部は違うかもしれないが、大まかな所は同じと思っておこう。

 ――――――あれやこれや考えはしたけど、出たとこ勝負しかないな。

「いえ、問題ありません。お気遣いありがとうございます。それでは皆さんにはクラスから大まかな特徴を考え指示を出します。ですが、その前に世界の現状を説明します。―――――」







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