帝都アーウィンタール。
バハルス帝国西部に位置するこの大都市は、隣国リ・エスティーゼの王都と比べても見劣りしないどころか凌駕する発展を見せる場所である。
整備された石畳の道路、区画整理の行き届いた整った街並み。
皇城を中心に放射線上に大学院や行政機関などが建ち並ぶ様はまさに発展の只中にあると見て取れる。
また、魔法省を始めその人員を育成する魔法学院がある点も特徴の一つと言える。
古臭い考えで魔法に懐疑的な王国とは対照的に、帝国は近隣諸国と比べても魔法研究が盛んで、街灯を始めとした生活品の中にも魔法を積極的に取り入れている。もちろん、それは軍事面にも反映されており、帝国最高にして最強と名高いフールーダ率いる魔法詠唱者たちは第四位階の使い手として。長たるフールーダに至っては単独で帝国全軍を相手に出来るとまで言われている魔法発展国家なのである。
そんな帝都の大通りを歩む青年が一人。
「ここが帝都……情報以上に活気と繁栄を感じられますね」
銀に輝く艶やかな髪。
白のマントを羽織り、その下に髪色と同じ銀に輝く鎧を覗かせた青年。
見る者が思わず足を止めてしまうほどの整った顔、美形と総称される中性的な見た目であるが、腰から下げた長剣の存在が彼を『戦闘を生業とする者』であることを周囲に認識させていた。
事実として彼は『騎士』という身分にあたり、今は任務の一環としてこの国を訪れている。
『職業』という一点でいえば『放浪騎士』の技能を修めており、旅人という認識もあながち間違いでもない。
立ち振る舞いもお堅い騎士というよりは『旅の騎士』という言葉が似合うほど穏やかに見える。
彼がここに訪れた理由は先述の通り任務のためである。
霧深き平野に拠点を移した偉大なる古代王の配下たる騎士王の側近にして、古代王の従者でもある青年は非常に高い身分にある。
本来ならこのような任務は下の者に任せるべきなのだが、件の古代王は彼の人柄や諸々の素質を鑑みて今回の調査には彼が適任であるとの判断を下していた。
青年自身も身分を鼻に掛ける性格ではないので素直に任務に従い今日まで旅を続けてきた。
調査は帝国全土に及ぶ。しかし流石に一つ一つ念入りに回っていては時間の無駄であり、なにより情報ならば隠密部隊がしっかりと集めているために彼はより深い、そこに住む『人』を見定める目的で派遣されていた。
キョロキョロと上京したての学生のように街を見回しながら歩いた彼は、不意に立ち止まり懐から地図を取り出し目を通した。
「さて、次は北市場とやらに行ってみるとしますか」
人間、一人が長いと自然と独り言が多くなるものである。
彼も例外ではなく、誰にともなく呟いてから地図を仕舞い、目的の場所へと足を向けた。
帝都北市場。
中央通りのものとは異なりここは活気が感じられなかった。とはいえ経営不振が多発しているというわけではない。
実はこの通りに店を出す露天商たちはほとんどが
そんな彼らが店に並べるのは仕事中に拾ったものの自身のチームでは使い道がないモノなどで、必然、それらは冒険用アイテムに比重が傾く。
なので、ここには冒険者ないしワーカーのみが集まる場所なのだ。そうなると、客側も自身の命をかけたアイテムの品定めに真剣になるし、店主も冒険者ゆえに余計な会話もなくなる。
そしてなにより戦闘のプロが集まるこの場にはスリやかっぱらいなども現れないために今のような落ち着いた雰囲気が場を満たすことになるのだ。
そんな北市場の有様を青年は興味深そうに眺めつつ歩む。
事前情報としてここがどういう場所かはもちろん知っている彼だったが、文字を眺めるのと実際に訪れるのでは認識に雲泥の差がある。
良いか悪いかでいえば彼の気分はとても優れていたと言える。
城塞都市や彼の本拠たる聖都に篭っていては感じること、知ることのできない発見の数々に彼も今回の旅を好ましく思っていた。
本来の目的である調査はもちろん忘れていないが、そこに住む人々との交流も彼に課せられた任務の中に含まれている。
帝都観光も人々の暮らしぶりを調べるという立派な仕事なのである。
……隠密たちが聞いたら羨むことだろう、と察しながらも彼自身、この旅行にも等しい任務をむざむざと誰かに与える気はなくいつも通りに観光……もとい調査を行おうと改めて心に決める。
市場に入ってからいくつか店を回ったが、そのどれもが中古品を一つ二つ薄板に置いただけの商売っ気のない品揃えであったと感じた。
冒険者が不用品を処分する目的で店を開いていることを考えれば納得のいく光景である。
とはいえ、掘り出し物もあるとの情報もあったために青年も『同僚にお土産でも』という気持ちで引き続き店を回る。
「あ、アレとかモードレッドが喜びそうですね」
思わず声に出してしまったその品物は、この世界の言語で『滑る板』と書かれた紙の貼られた群青色の薄板であった。
一目でマジックアイテムと分かる独特のオーラを発するその品物に吸い寄せられるように彼は店の前まで赴く。
近くで見ると青年が予想していた通り、前の世界で主が話題にしていた『サーフボード』なるものと酷似した見た目をしている。
王城でモードレッドがこそこそしながら見ていたパンフレットの写真とも酷似している。
主曰く『モードレッドはきっと似合う。プリドゥエンはおいそれと持ち出せないから専用のボードとか作ってやりたいな』とのことで、ちなみにサーフボードを携えたモードレッドのことは『サモさん』と呼ばなければならないらしい。
「夏の海で使用するものらしいですが」
詳しくは知らない青年であったが、主の言葉に間違いはないだろうと深くは考えなかった。
有り体に言って、旅行特有の散財な気がしなくもない。
「っ!!」
ふと、彼は自身に向けられる視線に気がついた。
警戒と好奇心を混ぜたような独特の気配に、すぐにその源を特定しこちらも視線を向ける。
「あ」
青年の視線に気付いて思わず声をあげたのは金髪の活発そうな男性であった。
その隣に立つ大柄の男性が「やれやれ」と言わんばかりに額に手を当て首を振る。
ーーいちおう彼の名誉を守るために述べるが、金髪の彼がこんな凡ミスをするのは滅多にあることではなく、振り向いた青年の顔が予想以上に整っていた事実に驚愕してしまったために起きた事故である。
まさか気付かれるとは思わなかった金髪の男はどうしたものか、とあたふたしている。
その間に青年はスタスタと彼らの方へと足を進める。
なるべく警戒を抱かせないように物腰柔らかく、自然な笑みを浮かべながら青年は声をかけた。
「あの、私に何か用でしょうか?」
「え!?」
「え?」
青年の言葉に相手の男が驚いたような声を出す。
予想外の反応に青年も思わず同じ音を発する。
そのまま沈黙が数瞬続いたために、金髪の彼を見兼ねた大柄の男が柔らかい口調で声をかけた。
「失礼しました、どうもこの辺りでは見かけない方だったので思わず目を向けてしまったのです。気分を害されたなら申し訳ありません」
見た目に反してとても優しい印象を受ける彼に、青年も笑顔で答える。
「いえ、気にしていませんよ。確かに、この場には少々不釣り合いな格好ですからね」
「それは良かった」
青年の様子に、二人の男たちも警戒を緩め言葉を返す。
「帝都には観光に? ……って格好でもないか」
「あながち間違いでもないですが……そうですね。先ずは自己紹介をした方が良いでしょう」
そう述べた後にスッと胸に手を当て青年は軽く頭を下げる。
「騎士、ベディヴィエールと申します」
騎士ベディと二人の男(金髪の若い男性がヘッケラン。同じく金髪の大柄の男性がロバーデイクと名乗った)は北市場を揃って見て回ることになった。
というのもベディ自身が「慣れているお二人に色々と案内してもらいたい」と願い出たからである。
ベディの紳士で穏やかな気質を好ましく感じた二人は二つ返事で了承し三人で露店巡りをする流れとなった。
店に並ぶ品々はベディにとって見たことのない品が大半であり、それらに出くわすたびに二人に疑問を投げかける様はどこか無邪気さすら感じられた。
ヘッケランとロバーデイクの二人も比較的人格者であり、ベディの問いに親切に答えてくれる。
三人が仲を深めるのにそう時間はかからなかった。
「この度は誠にありがとうございました。お二人のおかげで友へのお土産も無事に買い揃えることができました」
「いいっていいって、俺たちもちょうど暇してたし、な?」
隣のロバーへと話を振るヘッケラン。ウルク所属の人員の中では比較的コミュニケーション能力が高いベディゆえに彼らとも友好的な付き合いができた。
ヘッケランも、さすがに『仕事』に関する情報は見せないがこのまま飯まで奢りそうな勢いである。
「しかし、法国や聖王国の方でないとなると、その大荷物での帰路が心配ですね」
ロバーの視線の先には両手に大荷物をぶら下げた美形の騎士。見ようによってはシュールである。
「ああ、そういやどこの国の騎士様なんだ?」
「……申し訳ありません。お世話になった二人には是非ともお伝えしたいのですが。
此度は内密での観光。もし同僚にでも知られれば折檻どころでは済みませんので」
嘘は言っていない。
事実として、同僚たる円卓の面々がこれを聞けば……
『なにぃ!? なんでテメェだけ外に出てんだよコンチクショウ!』
とか。
『私は悲しい。信じて送り出した友が外で遊び放題して帰ってくるなんて』
とか。
『ところで、帝国の婦女子方の様子はどうだった?』
とか。
大騒ぎになるのは間違いない。
ちなみに、事務仕事を一手に引き受ける補佐官と、彼の主君は当然ながら事情を把握している。
しかし、ああ見えて意外に好奇心旺盛な主君あたりからは小言が飛んできそうな気がしなくもない。
お土産を買ったのも、もし知られてしまった場合の保険である。
「不審に思われるのも致し方ないのですが……」
「あー、別に構わねぇよ。人間、聞かれたくないことの一つや二つあるもんだしな」
「ええ、こちらこそ不躾な質問をして申し訳ありません」
心底申し訳なさそうなベディの様子に二人も柔らかい笑みで答える。
そんな二人にベディも深い感銘を受け再度、礼を述べた。
「んじゃ、俺らはこっちだから」
「また、どこかでお会いしましょう」
二手に分かれた路地でヘッケランとロバーデイクが手を振る。
応じてベディも片手を挙げて応える。
まるで荷物の重さを感じさせないほど軽やかな動きで。
「本日は本当にありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています」
そう言って去っていく二人を見送ったベディは「さて」と一息入れてから、彼らとは逆の路地を進んでいく。
「お土産はお二人のおかげで揃ったし、あとは……」
もはや、調査ではなく観光になっているがもちろん目的は忘れていない……たぶん。
空を見ればすでに夕焼けで赤く染まり、陽の当たらない路地は真っ先に暗くなっていく。
これでも円卓に名を連ねる実力者たるベディにとってはさして問題はなく、荷物を両手に持ちながらブツブツと明日の予定を確認していた。
道はもう覚えていたベディは入り組んだ路地をスイスイと進んでいく。
気がつけば、目的の宿屋まであと少しという距離。
その時だった。
「だから! 払えねぇんだったら相応の手段で支払ってもらわねぇと」
「あと、もう少し。二、三日……いや、一日で構わない。待って欲しい」
「お前も分からねぇ奴だな! 期限はとっくに過ぎてんだよ!!」
路地を抜けてすぐの辺りから言い争う声が聞こえてきた。
否、片方の声は可憐な少女のそれでありもう片方の野太い声に気圧されている様子が感じ取れる。
……只事ではない。
ベディは咄嗟にそう判断して声のする方へと足を向けた。
元来、調査の名目で訪れている彼が自ら厄介ごとに首を突っ込むのは厳に慎まれるべきことである。
しかし、今回の調査とは名ばかりのゆるゆるな任務は実質観光と同義であり主からも『お前の裁量で自由に振る舞え』と仰せつかっている。
それはつまり彼の人柄を考慮しての発言であり、現に、ベディが聞き返した際も『目的が果たせるなら好きにして構わん』と言質を取っている。
ゆえに、彼はそのお人好しな性格を存分に発揮して騒動の最中へと堂々と割って入るのだった。
「大の大人が、さすがにやり過ぎではありませんか?」
急に路地から現れた優男に、少女と言い争っていた大柄で人相の悪い男は鋭い視線を向けた。
「あぁ? 外野がなにでしゃばってんだ?」
「っ!」
男の視線が完全にベディに向けられ、今にも拳が飛び出しそうな様子に少女は咄嗟に両者の間に立つ。
「この人は関係ない。……今月の分は、なんとか夜のうちに用意するから」
「そう言ってこの前も足りなかったじゃねぇか!」
男の怒声に、少女も言い返すことができない。
彼の言う通り少女はこのところ、何度も返済期日を超過していた。
「払えねぇなら身体で稼いでもらうしかねぇんだよ!!」
痺れを切らした男の言葉に、今度はベディが眉をピクリと動かした。
籠手にしてはやけに金属音の多い右手で優しく少女を横にどかした彼は懐から皮袋を取り出す。
「いくらですか?」
「あ?」
「いくら払えばこの場を引いてくれるのかと聞いているのです」
ベディとて、このイザコザが借金に関するものだというのはとっくに気付いていた。だが、だからこそ別の手段でこの場を収めようと考えていたのだが、男の激昂する様子を見て「このままでは流血沙汰になる」と判断した彼はこのような行動に出た。
しばらくベディを見定めるように沈黙していた男だったが、彼の真剣な眼差しを見てスッと警戒を和らげた。
「どうやら本気らしいな」
「私とて伊達や酔狂でこのような真似はしません」
「五十だ。もちろん金貨で」
「っ、さっきと話が違う!」
男の言葉に少女がすかさず声をあげた。
男も少女に威圧するような視線を送る。言外に「文句を言える立場なのか?」という意味も含めて。
「わかりました。お支払いしましょう」
言ってすぐにベディは皮袋ごと男に突きつける。
「なっ!?」
その行動に一番驚いているのは少女だった。
対して男は、即座に袋の中身を確認する。
「……ブッハハハハ!! マジかよ、ホントに払いやがったぜ!!」
そして、確かに五十枚の金貨がきっちり入っていると理解した男は心底愉快げに大笑いした。それも、おまけの銀貨や銅貨まで添えられているのだ。
男も、まさか即座に金貨を、それも五十枚払うバカがいるとは思っていなかった。
これが野盗の類ならすぐにでもベディへと襲い掛かったことだろう。しかし、男はこれでも借金取り。規定以上の欲張りはしない。
「確かにいただいたぜ。……しかし、お前さん本物のバカだな。見ず知らずの人間にそこまでするかね、普通」
「騎士ですから」
男の言葉に、ベディは即答した。
それも少し笑みを浮かべて。
「…………なるほどな。
ともかく、これだけ貰えばもう少し待ってやることもできる」
ベディの言葉に何か思うところがあったのか、男は一転して神妙な面持ちで語る。
「おい、そういうことだから精々そこの兄ちゃんに感謝しとくことだな」
去り際、捨て台詞のように少女に声をかけた男は何事もなかったかのようにさっさと帰ってしまった。
どこまでが演技でどこまでが本気か。
生憎と交渉ごとには疎いベディには分からなかったが、最後の様子からして男も言葉通りに期限を先延ばしにしてくれるだろうと踏んでいた。
さっきの皮袋が頂いた経費の残りだったのだが、これも『好きに使え』と仰せつかっているために問題ない。
ベディが野宿する羽目になる以外は。
さて、と今度はベディの方が重い気分になりながら、心なしか身構えた。
「どうして……」
案の定、少女は俯き絞り出すように声を出した。
「これが私の騎士道だからです」
「ふざけないで!!」
ベディの返答に、耐えきれなくなった少女が叫んだ。
「私は関係ないと言ったのに、なんで……!
こんなの……余計なお世話だわ!」
「……」
少女の言葉に、ベディもしばし沈黙する。
少女とて、無闇矢鱈と人を罵倒する人間ではない。
普段は寡黙で真面目、『仕事』においても冷静沈着で『チーム』のために何をするべきかを考えることができる。
プライベートにおいても、浪費の激しい両親の浮世離れした妄言に耐えつつ、最愛の妹たちの前では笑顔でいられる。そんな健気で優しい少女。
しかし、返しても返しても逆に増えていく借金と、ここ最近の実入りの乏しさから来る返済の催促。
あわや『チーム』の元にまで赴きそうなところを必死に食い止めて、先ほどのような問答を繰り返してきた。
家族のため、今はもう耄碌してしまった両親からかつて受けた恩をかえすため。何より、可愛い妹たちのため。
そう思い耐えてきた彼女のプライド。
それをベディは容易くうち壊してしまった。
自身の行動を必死に正当化して精神を保ってきた少女の
気づけば、少女はベディに八つ当たりしていた。
あらゆる罵詈雑言、理不尽に等しい発言の数々をベディは黙って受け止める。
彼は、とても優しい人間であった。
加えて思慮深く、人の機微に敏感な部分からして彼は少女の心境をほぼほぼ看破していた。
だからこそ静かに耐えることができる。
実を言えば、ベディはこのようなお節介を道中、幾度か繰り返していた。
それは何も自己満足だけからくるものでなく、彼が『ベディヴィエール』としてかの英雄王に創造されたがゆえのもの。
ポリシー、とでも呼ぶべき感情を多分に含んでいることを彼自身は気づいていなかった。
「はぁ……はぁ……」
しばらく感情のままに叫び続けて、少女は肩を揺らしながら荒い息を
それからまたしばらくして、今度は少女の方が重い気分、罪悪感を感じ始めていた。
彼女とて理解している。先ほどまでの発言がとても不義理であることを。
しかし、それでも止まれなかったのだ。
それほどまでに彼女の精神は磨耗している。
「……ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい……」
ポロポロと涙を流し始めた少女に、ベディはそっとハンカチを差し出した。もちろん使っていない新品。
紳士の嗜みとして『こういう時用』に円卓の面々は持ち歩いているのだ。
「謝る必要はありません。先ほどのは私の我儘なのですから。……気持ちが落ち着いたなら、今日はもう帰った方が良いでしょう」
受け取ったハンカチで涙やら鼻水やらを拭いた少女は、一呼吸置いてから彼に声をかけようとする。
「っ、待って!」
しかし、ベディはすでにその場から離れて人混みへと紛れていく。
「名前を、せめて名前を聞かせてください!!」
必死に声をかける少女だが、その時にはベディの姿は完全に見えなくなっていた。
ハンカチを片手に、しばし呆然とその場に立ち尽くしていた彼女だったが。
ふと、そのハンカチの存在を思い出し慌てて生地を広げて目を通す。
大部分が彼女の『汁』でぐちゃぐちゃだったが、端っこに小さく紋章が描かれているのを発見する。
金の刺繍で描かれているのは『十字架の左右を支えるように立つ二頭の獅子』。
生憎と、少女が見たこともない紋章であった。
やはり後半気になる(しつこい
クサ過ぎる気もしなくないが円卓ってこういうもんでしょうよ(偏見
……あとでこっそりちまちま変えるかも。
次もベディです。
補足:紋章なんですが、円卓の紋章って複数あるみたいなんで六章のやつパクってます。
今後の展開に関して、ご意見をお聞かせください。
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シリアル&わいわいルート
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冷血・冷酷粛清ルート(バッドエンド
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ややシリアス気味なほのぼの(脳死