Mekurist  神の手を持つ男   作:小荒野真知

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小さな読者は、学校で真似をしないように!

友達無くすからね!

あと大人の読者も真似をしないように!(特に男性)

仕事無くすからね!




Mekurist  神の手を持つ男

 

 冬の朝日が、ゆっくりと街を照らす。寒空の下人々は動きだし、いつものように仕事や学校へ向かう。慌ただしい1日が始まる。この男もまた、動き出そうとしていた。

 

 「ゴハッ!ブッバァ!」

 

 洗面台で歯を磨きながら、嗚咽を上げる男。身長190センチ。体はヒョロ長。髪は鳥の巣を乗っけたような、もじゃもじゃ頭。トレードマークは頭よりも野太い眉毛。男の名は…

 

 本郷寺猛(ほんごうじたけし)33歳。職業、自宅警備員。ニートだ。そして彼にはもう一つの顔がある。

 

 「おっと。ウォーミングアップの時間だな…」

 

 本郷寺は、ダルダルのグレーのパジャマ姿で、自分の部屋へ急ぎ足で戻る。彼は実家暮らしだ。

 

 「あら、猛ちゃん。起きたの?おはよう」

 

 母親のフミ子58歳が声をかける。年の割りには若々しい格好で掃除をしている。

 

 「うっせー!ババア!ランニングにでかけるから、帰ってくるまでに、飯用意しとけよ!クソババアがっ!」  

 

 彼は、カス野郎だった

 

 部屋に戻り、クローゼットに綺麗に閉まってある仕事服に着替える。そうランニングは外に出る言い訳であり、男には、この男にしかできない仕事があるのだ。本郷寺が着替えていると、机の上に置いてあるスマホが震える。ちなみに料金は親が支払っている。

 

 見ろ…この人間ゴミのようだ。

 

 スマホには、メールが1件送られてきた。その文は一言。指定場所に着きました。だけだった。

 

 「ふっ…仕事開始だ…」

 

 着古した黒の革ジャンに、レザーの黒手袋。ズボンも黒のレザーパンツ。さらに、レンズの大きなサングラスをかける。最後は革靴だ。部屋の中だが、関係ない。彼はそのままベランダに出る。仕事の時は、親にこの姿を見られる訳にはいかない、常時吊り下げている太いロープで、スルスルと裏庭へ降りる、筋トレにもなる。そして彼は、颯爽と跨がり、足に力を入れる。

 

 ママチャリだった。

 

 目的地は地元から、ふた駅離れた駅前大通。道行く人が男の容姿とママチャリのギャップに驚愕する。

 

 「ママ~。変な人いるよ~。」

 

 小さな女児が本郷寺に指をさす

 

 「ダメ!見ちゃいけません!」

 

 母親が血相変えて、女児の顔を無理矢理背け、忙しく背中を向け歩きだす。

 

 「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

 

 彼はもう、バテバテだった。

 

 時間ギリギリで駅前に到着すると、メールを、送ってきた人物に返信をする。

 

 「仕事、開始します」

 

 本郷寺はスマホを一時じっと、睨む。何かを記憶するかのように…

 

 一人の女性がバックを肩に掛け、ヒールを鳴らしながら駅の入り口に向かっている。20代前半くらいか、紺色のチャスターコートから綺麗な脚が除く。寒空の下、スカートは寒いだろうが、セクシーさも同時に醸し出す色気は、朝からダラけきっているサラリーマンには、目の保養になるだろう。本郷寺猛は、皮の手袋越しの手を見つめる。仕事前の儀式だ…

 

 「ショータイムだ…」

 

 正面から歩いてくる生足の女を見つめ、本郷寺は歩きだす。冬の風が体をゆっくりと、そして確実に火照った体温を冷ましていく。距離は徐々に縮まってくる。女は何も知らない。艶やかな髪がファビュラスで、アンニュイな香りを出しているようだ。少し大きな胸なのだろう。バストラインがコートの上からでも分かる。しかし胸に興味はない。あるのは…下だ…

 

 本郷は女とすれ違う瞬間に、その身を屈め、地面スレスレの位置から栄光を掴むかの如く、腕を、手を、一気に大空へ突き上げる。

 

 女のスカートは音もなく捲れあがり、明るいピンク色のパンティーが露になる。しかし女はまだ気づいていない。それも、そのはずだ。これが本郷寺の仕事であり、必殺技の一つ。

 

 「風のいたずら」

 

 なのだから…

 

 そして時間は再び動き出す。

 

 「きゃっ!!」

 

 驚きの声を上げる女の側に、もう本郷寺の姿はなかった。彼は少し離れたトイレでメールを、送る。

 

 「ご覧になられましたか?」

 

 返事はすぐに来た

 

 「バッチリです!ありがとうございます。今日も1日頑張れそうです」

 

 本郷寺は下半身丸裸の状態で軽く微笑む。うんこ中だった

 

 「それは良かった。入金はいつもの口座に。まいどあり」

 

 彼の仕事、それは…

 

 Mekurist =メクリスト。

 

 どんな、スカートでも彼の手にかかれば、捲れない物はない。

 

 依頼があれば、地元近辺限定で…

 

 あなたも、ひとめくり…

 

 いかがですか?

 




ご要望がもしあれば、続編も…(笑)

なんてね…(笑)






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