機械仕掛けの白き死神は|宇宙《そら》の夢を見るか?   作:AJITAMA5

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プロローグ

 ボクの名前は織斑六花、りっか…と言うと女の子の名前に見えるけど僕は男だ。

 

 そして今僕は何者かの手によって誘拐されている。

 

 …殴られ、蹴り飛ばされと暴力を受けて、骨折をしてしまったようだ。

 

 多分、右の鎖骨と左の大腿骨、そして左腕の尺骨と撓骨を骨折、肋骨はいくらかのヒビ…かな。

 

「こちら───だ。織斑六花を捕獲した。そちらは?───そうか、織斑一夏もしたか」

 

 今の口振りからきっと一夏兄さんも捕まったのだろう。

 

「ん?おい、どうした。何!?織斑千冬が─っておい、応答しろ!!応答しろ!!」

 

 よかった。兄さんの方には姉さんが行ったようだ。

 

「まずい、こちらに織斑千冬が向かってくる。総員、今すぐ逃げるぞ。」

 

「へいっ───しかし、このガキはどうします?」

 

「───口封じに殺せ。」

 

 まずい、この状態はまずい。このままだと殺される。

 

 頼りになる姉さんは兄さんの救出に、おそらくドイツ軍も動いているけどこの状態。死ぬまで秒読み段階。助けももう絶望的か。そう思っていると、

 

 ───突然白いISが目の前に表れた。

 

《織斑六花を確認。これより要人保護プログラムを開始します》

 

 無機質なマシンボイスが響く。

 

「なんだコイツ!撃て!シールドさえ破ればこっちのモンだ!」

 

 その掛け声で謎のISにアサルトライフルの斉射が襲う。

 

《SEの減少を確認。敵性生物の排除プログラムを並行します。》

 

 しかしそのISは無傷だった。

 

「ヒィッ!な、なななんなんだよ!全く効いてねえぞ!」

 

 そんな相手の怯える声など関係無しにそのISは肩の武装に手を掛けた。

 

《G2-Buster FX150SA Killer-Human を起動。殲滅します。》

 

 この機体はきっと目の前のテロリストを殺そうとしているのだろう。

 

 だが、それだけは駄目だ。見るに耐えない。

 

「ダメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 僕はいつも以上の力、所謂火事場の馬鹿力というヤツを出した。

 

 手首を縛っていた縄は願いが通じたのか、ブチッと音をたてて千切れた。

 

「このぉぉぉぉぉ!届けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 そして、吸い込まれるようにISの背に手を当てた。

 

 するとISはあろうことか突然光り出し、気付けば消えていた。

 

「あれ…消えた?」

 

《要人の搭乗を確認。NAME·XD0630 Mastema 搭乗者·織斑六花、これよりオートパイロッモードに切り替えます》

 

 頭の中に突然声が聞こえて、下を向く。

 

 そこに見えた機械の塊に身を包まれている自分に驚愕し、僕は気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「束、六花の救出は!?」

 

「ちーちゃん、りっくんの救出は成功だよ」

 

「そうか…良かった…。それで…怪我はしていなかったか?」

 

「顔や腹、全身に重度の打撲といくつかの骨折、他は大丈夫だった。一ヶ月もすれば完治するよ。ただ…」

 

「ただ…?何か有ったのか?」

 

「うん。りっくんがね、私の送った無人機に接触して、搭乗しちゃったんだ。」

 

「何!?それは本当か!?」

 

「うん…。だからね、高校生になるまで、IS学園に入るまでこっちで保護するしかないんだ」

 

「そうか…。じゃあ、宜しく頼む。どうか六花を守ってやってくれ」

 

「とーぜん!親友の頼みだもん、承けるしかないっしょ!」

 

 

 

 

 

 

 


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