HoneyWorks ~恋を結ぶ物語~   作:立花祐也
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前回までのあらすじ

今までの話を読みなさい、そうすれば分かります。


14:私、アイドル宣言!part4

朝の電車

 

学生と社会人が眠たい目を擦りながら電車に揺られる中、私は同じ学校の制服を着た男の子に声をかけられた。

なんで話しかけてきたのかと頭の中で考えることも、聞くこともする前に答えは明らかになった。

 

「あの……さ、最近アイドル活動始めたって言う、成瀬さん…だよね?」

 

「う、うん、そうだけど……君は?」

 

「あ、僕は《永井 雄一(ながい ゆういち)》です、いきなりごめんなさい……いきなりで悪いんですがサイン……貰ってもいいですか?」

 

蒼慎さんに『他の人とはあまり関わらない』と言われてるからアイドルとして活動し始めてることもあまり知られてないと思ってた、けど永井くんはどこから聞いたのかわからないけど何故かいきなりサインを求められた……って、私まだデビューしてないんですけど!?

 

「ごめん、私まだデビューしてないからサインあげられるような人気者じゃないんだけど……」

 

「そ、それなら………ぼ、僕、成瀬さんのファンとして応援させてください」

 

周りにあまり聞こえないように気を配ってくれたのか謎の緊張かわからないけど永井くんは小声でずっと話してたけど最後の応援させて欲しいってことは少しだけ声を大きくして頭を下げてきた……と同時に電車は学校の最寄り駅に到着し、永井くんは先に走って行った。

 

(ファン……どうなんだろ?)

 

────

中学:昼休み

 

(永井くんって同じ1年生だったんだ……)

 

隣のクラスで楽しそうに話してる永井くんの姿を見つけながら私はそんなことを考えつつ自分のクラスに入った。

 

「ちょっと聞いてる!?」

 

「……ん」

 

「また徹夜したの?」

 

「まぁ……ちょっとだけ」

 

クラスに入ってすぐ、椛ちゃんがほぼいつも一人でいる蒼真くんと話している、のを聞きつつ私は自分の席(蒼真くんの前の席)へと戻った。

 

「どうせまたベースの練習ばっかりしてたんじゃないの?」

 

「………今日はそれだけじゃない」

 

「それじゃ、何をしてたの?」

 

「椛には関係ないと思うけど……?」

 

(蒼真くんの声……どこかで聞いた気が…)

 

疲れ切ってダルそうな声してるけど蒼真くんの声はどこかで聞いた気がした……って考えも全て『どんな歌にするか』という考えと授業にかき消されてこの日はそのまま何事も無く一日は終わった。

 

────

成瀬家

 

(結局どんな曲にしたいか決まってない……どうしよ)

 

残りの期限も1週間あるかないかぐらい、どんな曲にしたいかを考えても浮かんでこない。

何を伝えたいか、って考えても初のライブでどんな歌を歌えばいいのかなんてわからない……

 

(アイドルらしさ……?それとも普通に歌手らしく…?)

 

と、一人で終わることのなさそうな考えを頭でぐるぐるさせていると携帯に1件のメールが届いた。

 

────

多分、初めての事だから今も悩んでると思う。

どんな歌を歌えばいいのか、どんな曲にするか、そんな所を考えてるんじゃないかな?

 

無理に決めさせる訳にも行かないから俺から少しだけ『種類』の選択肢を与える、その中から選んでくれればいい、もし無理に考えて体調悪くされたりすると困るから、よろしく

 

蒼慎

 

────

まるで見抜いたかのようなメールに載っていた選択肢は『楽しい』『悲しい』『わくわく』という簡単なもの。

 

(アイドルとして……)

 

どれにしようか、ということをしっかりと考えた後、私は蒼慎さんに電話を掛けた。

 

 

『……もしもし』

 

「蒼慎さん、メールありがとうございます、私、どんな歌を歌うか決めました」

 

『メールしたかいがあったか、それで、どんな歌にする?』

 

「私は……誰かを楽しませて、幸せに出来るような歌を歌いたいです、もちろん……最初は難しいかもですけど、それでも私、誰かの笑顔を見たいですから」

 

『楽しませたい……か、わかった、これから一週間の間で曲作って聞かせる、それまでは練習頑張って』

 

「……はい!」

 

こうして私は1つの壁、楽曲決めを終えた。

 

────

それから数日間、時々永井くんに話しかけられたりしつつも学校生活とアイドル活動を両立(アイドル中心)した。

この数日間、後ろの席の蒼真くんは欠席が続いた。

 

 

(もしかして蒼慎さんって………まさか、ね)

 

────

歌う曲の種類が決まってから4日、初のライブまで残り3日となったある日、蒼慎さんからメールと音楽ファイルが届いた。

 

ファイルを開き最後まで歌を聴いたあと、メールで歌詞が届いた。

 

(蒼慎さんの歌声ってすごい……というか作詞作曲全て4日で終わらせたのかな……?)

 

曲のイメージ的には『アイドル』というよりは普通の歌手でも歌える明るい感じの曲……だけどよく聞くと少し暗め……

 

─────

君がどんなイメージを持ってこの歌を歌うかは俺に決めることではない、こんな感じの歌でいいならこれから残り3日、短い期間だけど頑張ってくれ、初のライブだ。

 

蒼慎

────

 

────

歌が決まり練習をしっかりと積み重ね、ちょっと自信があった記憶力で歌詞も覚えて3日が過ぎた。

 

 

LIP×LIP、成海プロジェクト合同ライブ当日【ライブハウス】

 

(どうしよう……まだ始まってもないのに緊張する)

 

「大丈夫?」

 

「ひゃ、ひゃい!?」

 

声をかけられて驚いて振り向くとそこに居たのは……

 

(LIP×LIP!?)




気づけば2ヶ月、書いてなかった伝説と化した作品、復活(多分また更新止まる)


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