それでも読んでいただければ幸いです。
ではではどうぞ!
俺は朝早く起きた。まだ日が出てくるかどうかという辺りにだ。さすがに朝飯までご馳走になる訳にはいかない。部屋から出ようと思った時グッと服の袖を掴んできた感触があった。
「もう……行くの?」
少し寝ぼけてはいるが寂しそうに言う。
俺も寂しいがここは仕方がない。
「あぁ、ありがとな」
「ふぇ?」
おいおい可愛いなそれ
「俺のことで泣いてくれたり話を聞いてくれたり嬉しかった。だから本当にありがとう。」
我ながらかたすぎる言葉ではあるがそれぐらい感謝があった。
「それぐらい当たり前ずら!」
「!?」
「その……はちくんの彼女だから……///」
さっきから可愛すぎやしないか俺の彼女
「ありがとう」
そう言って俺は花丸に抱きついた。
「ずらっ!?///」
しばらくずっとこのままでいた
不思議と安心する感覚があった
「じゃあ行ってくる」
「がんばってねはちくん!」
「おう」
俺は胸を張って花丸の家から出た……
■■■
「やっぱり今日も来ないのかなヒッキー……」
「八幡どうしたんだろう?」
あの修学旅行以来ヒッキーはずっと奉仕部に来ないままで今日に至っては朝のホームルームには来てなくて平塚先生は休みって言ってた。
「(私のせいだよね。私何も考えてあげれなかった……)」
あの後何があったのか聞いた。元々ヒッキーは意味もなくあんなことする人じゃないと分かってたのにあんな態度とっちゃうなんて最低だよね。ゆきのんもかなり気にしてた。
ガラガラ!
かなり大きくドアを引く音がした。
「遅れてすいません!」
ヒッキーだった。今は1時間目の授業中だった
でも、彼の顔は前までの暗い表情じゃなくなっていた。むしろ今は楽しそうにしている感じだった。
■■■
俺はとりあえず休み時間に由比ヶ浜に放課後話があると言っておいた。前までならそんなことせずに避けてたかもしれないが今回は違ったみたいだ。花丸のおかげかもな……
「ふぅ……なんか緊張するな」
今は部室のドアの前にいた。
ずっとこのままではいけないそう思いドアを開けた
「うっす」
「久しぶりね」
「待ってたよヒッキー」
「遅いですよー」
なんで一色がいるの?という疑問はあえて言わないことにしといた。
「それで話とは何かしら?」
「修学旅行の事だ」
「「「……」」」
3人とも黙り込んだ。一色も知ってるぽいな。こいつらは何も悪くはない。悪いのはカッコつけて相談せずに身勝手に犠牲を選んだ俺が悪いだから────
「すまなかった」
「「「!?」」」
「俺が勝手にとった行動でお前らを困らしちまった本当にごめん。」
「私のほうこそごめんねヒッキー」
「私もあなたに頼りきってしまったわ……本当にごめんなさい」
「俺はこんなんだけどこの奉仕部にいていいのか?」
「捻くれてるし目は腐ってるしネガティブだし……」
「おいおい雪ノ下さん俺のことdisってませんか?」
「でも、」
「?」
「あなたはこの奉仕部に必要な部員よ。」
「そっか、ありがとなみんな」
「「「おかえりなさい!」」」
3人ともそう言ってくれた。俺はただただ嬉しかった。
こんな俺を受け入れてくれて本当に感謝しかない。
「ただいま」
「仲直りもしたことですし帰りにどっかよっていきますか?」
「いいねいろはちゃん!ゆきのん大丈夫?」
「えぇ」
「俺も大丈夫だぞ」
「どこ行きますか?」
「サイゼ!」
「「「……」」」
「えっ、何この空気?」
「こういうことろ直して欲しいですね」
「そうだね」
「そうね」
「サイゼこそ正義!」
なんだかんだこの奉仕部が大好きなんだと思う。
後で花丸にお礼言っとかないとな……
続く
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