「ということで!我々奉仕部は我が学校で行われるスクールアイドルのライブの運営の手伝いをすることが決定した!」
「えっ!スクールアイドルって今流行りのアレだよね!?」
「由比ヶ浜さん少し落ち着きなさい」
「でも〜!」
「平塚先生、手伝うのは構わないんですが奉仕部だけではなりない気が……」
「大丈夫だ!生徒会とボランティアで手伝ってくれる子があつまったんでね」
「なら人数には問題なさそうですね」
「でもなんで来てくれるんだろ?」
「その事なんだが何でも学校の宣伝も兼ねてるらしくてな、全国とまでは行かないが周辺の地域や県でライブをおこなっているらしい」
「さっそく会議を始めるので会議室に集合だ」
「わかりました。平塚先生」
「ん?どうした?」
「比企谷くんがいないのですが……」
「あー、比企谷は今日は用事があって帰ったぞ」
「そうですか」
一方その頃八幡は……
「大丈夫かな?あいつ変なやつに捕まってないかな……ヤバい!心配になってきた!」
俺としたことが平常心を保てないぜ!
実は今日は花丸が泊まりに来るんだよな。
なんせ日曜に総武高校でライブをするらしい。それでちょうど会えるなって話をしてたんだが金曜日練習が終わり次第こっちに泊まりたいと言われて(やましいことはしない)今に至る。
「ちょっと寒いな」
季節は秋、少し肌寒かった。温かいお茶でも買っとこうかね。
「花丸の分も買っとくか……」
─────────
「じゃあ今日は終わり!明日はオフだから明後日のためにしっかり休んでね!」
果南ちゃんがそうみんなに呼びかけた
「じゃあ曜ちゃん!梨子ちゃん!明日沼津の駅の近くに出来たパンケーキ屋さんに行かない?」
「いいねー」
「いいわよ」
「じゃあ決定だぁ!」
みんな久しぶりの休みなのではしゃいでいた。
「ずら丸はどうするの?」
「マルは今から千葉に行くずら!」
「ずら丸ライブは明後日よ?」
「違うずら!はちくんのお家に泊まりに行くずら!……あっ、」
「ふーん(ニヤニヤ)」
善子ちゃん、いつか痛い目にあわせてやるずら。
「ピギィ!花丸ちゃん怖いよぉ〜!?」
「はっ!もうこんな時間ずら!じゃあみんな明後日ずら!!」
「「「「「「「「……これが愛の力」」」」」」」」
その時の花丸の走りの速さは果南を超えていたんだとかなんだとか……
────────────
「着いたずらぁー!!」
我ながらテンションが上がってるずら
それにしてもはちくんはどこだろ?
「花丸」
「あっ、はちくん!」
「久しぶ──って急に抱きつくなよ」
「ふふっ、だって久しぶりにはちくんに会えたんだもん!今日はずっと甘えてもいいよね?」
やめろ!その上目遣いぃぃぃ!!
八幡のSAN値がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
「お、おう……///」
「あ、今照れたずらね?」
「照れてねー!」
「図星ずら♡」
「んじゃ、行くか」
「うん」
前だったら恥ずかしくて手を繋ぐのも一苦労だったのに、今じゃ難なくできるようになったずら
だからなのか分からないけど、はちくんの手をしっかり感じることが出来るんだ。マルにはない大きくてたくましい手……なんか照れてきたずら///
「ん?花丸顔赤いぞ?」
「ふぇ!?ひょうかな!?」
「なんだ今の?かわいいぞ(笑)」
「はちくんのバカ!///」
やっぱりはちくんはバカずら
読んでいただきありがとうございました!