ストライクウィッチーズ 旭日の翼   作:ティルピッツ
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第5話

翌日、北郷は坂本美緒、若本徹子、竹井醇子 の3人を連れ、ある病室を訪れた。そこに居たのは、北郷達が担ぎこんだあのウィッチだ。




『おはよう。具合はどう?』
『おはようございます。かなり楽になりました。』
『それは良かった。』
『まだ完治には時間がかかるみたいですけど』
『あの怪我だからね。』
『そうですね。』



私は少佐と会話をするが、少佐の後にいる3人は会話に入らず、黙ってその場で立っている。
気になったので、北郷少佐に話を振った。





『北郷さん。そちらの3人は?』
『ああ。紹介しよう。私の教え子で、坂本、竹井、若本だ。』
『坂本美緒です。』
『竹井醇子です。』
『若本徹子です。』
『丁度、あの場に私といたけど、面と向かって会うのはこれが初めてね。』
『そうですね。』



ひとまず、3人が自己紹介を終えた時。病室に別の人物達が入って来た。服装が北郷少佐達と異なるので、陸軍だろうか?




『おはよう、章香。』
『おはよう、敏子。加藤達も一緒?』
『ええ、全員揃ったから来たの。』
『紹介しよう。私の友人で、扶桑陸軍中佐の江藤敏子。』
『はじめまして。江藤敏子よ。よろしくね。』
『よろしくお願いします。』




北郷少佐が軽く紹介し、江藤中佐が握手を求めてきたので、私も応えて握手をする。
次に江藤中佐は連れきた3人を私に紹介してくれた。




『この子達は私の部隊の部下で、1番奥が穴拭智子。真ん中が加藤武子、手前が加東圭子よ。仲良くしてね。』


彼女がそう言うと、3人は私に向かって頭を下げた。勿論私も頭を下げる。それから3人と握手をした。

陸軍は海軍と違って、巫女っぽい服装なのか、、、、、、





『さて、自己紹介も終わった所で、今日は幾つか伝える事があるの、』
『伝えたい事ですか?』
『そう。。まず、あなたが着てた服なんだけど、、』
『服がどうかしましたか?』
『処置をする際、廃棄してしまったらしいの。』
『え?』
『処置の為、やむ無くだそうよ』
『そうですか、、、、、、』




着ていた服は廃棄されしまったのか。まぁ、処置の為なら仕方ないか。
となると、気になる事があるんだけど、、、、、、




『そうなると、服はどうすれば?』



気になったのはそれである。着ていた服が放棄されてしまった以上、着る服が無い。今は入院着を着てるけど、まさか、それを着続ける訳にはいかない。




『あぁ、その事なら、私が着る服を用意するわ。』




そう言ったのは、北郷少佐ではなく、江藤中佐だった。てっきり、北郷少佐が用意してるのかと思ったんだけど、、、、、、





『江藤中佐が用意して下さるんですか?』
『ええ、そうよ。』
『最初はこちらで用意しようとしてたんだが、生憎直ぐに用意出来そうも無くてな。敏子がこっちで用意するから大丈夫と言うのでな。』
『でも、彼女は海軍なのでしょう?陸軍の服を渡して大丈夫なんですか?』



確かにそうだ。北郷少佐は海軍だから、海軍の士官服ではないかもしれないが、海軍の制服か何かを用意しただろうが、江藤中佐は陸軍だ。となれば、用意する服は陸軍の制服か何かだろう。
あれ、そう言えば私って海軍の所属になるのかな?



『あのー、北郷少佐。』
『なんだ?』
『私って海軍の所属になるんですか?』
『あー、その事か。』



そう言うと、北郷少佐は何やら頭を抱えこんでしまった、え、何かまずいことでも言った??




『その表情だと、上から何か言われたみたいね。』
『お見通しか。』
『どうせそんな事だろうと思った。全く、陸でも海でも上層部は堅物で聞く耳を持たないものね。』
『えっと、、、、、、、、、どういう事でしょうか?』
『簡単に説明すると、、、、、、』





北郷少佐が言うには海軍上部の幹部達が私の事で北郷少佐達ウィッチ隊とかなり揉めてるらしい。特に私の所属について、つまり、私が海軍に所属するかについて揉めてるそうだ。





『なんでそれだけの理由で揉めてるんですか?』
『簡単な事よ。得体の知れないウィッチを味方と思いたくないのよ。』
『言い方は悪いけど、上層部の考えはその通りらしい。』
『えぇ、、、、、、、、』
『あと、持っていた武器だけど、、、、』
『武器?』
『何丁か持ってたでしょ?』
『そうなんですか?』
『あなた、使ってたじゃないの。』
『そうでしたっけ?』
『覚えてないの?』



少佐は私が持っていた銃で、怪異のコアを破壊した事を話した。
が、私はその様な事をした記憶が無い。少佐は直接見た上に、私が意識がある状態で撃っていたと話したが、、、、全然覚えてない






『本当に覚えてないの?』
『はい。』
『うーん、、、、まぁいいか。処置する時、邪魔になるからって外したらしいから。これに書いてるわよ。』





そう言って少佐が差し出した書類を受け取る。
そこには私が持っていたと思われる武器について書かれていた。





『えっと、、、、、、冬涼式Ⅰ型四十粍対装甲重狙撃銃? 』
『銃本体にそう書かれていたらしい。』



それって、紫電・桜の装備機関砲のひとつじゃ、、、、、、
元々は、冬涼式Ⅰ型甲四十粍航空機用重機関砲 って名前だったはず。


えっと、他には、、、


冬涼式C型二十五粍対装甲軽狙撃銃
フリーガーハマー
トンプソン・コンテンダー
剣類

フリーガーハマーって何??
ところで、トンプソン・コンテンダー? そんな銃持ってたっけ?護身用にはガバメントしか持ってなかったはずだけど、、、しかし、コンテンダーとはまた珍しい物を、、、
というか、最後の欄の剣類って何??



『少佐、私こんなに持ってたんですか?』
『らしいね、私はその場に立ち会ってないから、詳しくは分からないけど。』
『私が言うの変ですけど、持ち過ぎじゃないですか?』
『そう言われてもね、、、』
『あと、剣類ってなんですか?』
『さぁ?私も見てないから分からない。』
『うーん?』




と、不意に江藤中佐が話しかけてきた。



『そう言えば、名前が思い出せないんだったけ?』
『え、あ、はい。』
『ならさ、名前付けましょう。』
『え?』
『何?』
『だって、今のままだとなんて呼ぶのよ?』
『あ、それもそうですね。』
『でしょ?』



確かに今のままでは不便だ。私が思い出せないのが悪いのだが、、、



『名前付けると言っても、、、何かあるの?』
『そうね、、、苗字はあなたのでいいんじゃない?』
『北郷?』
『ええ。それにこの子の面倒見るつもりなんでしょう?丁度いいじゃない。』



え、そうだったの?初耳なんだけど、、、
というか、そんな理由で決めていいんだろうか、、、



『まぁ、本人がいいなら私は別に。』
『わ、私は全然構いませんけど、、、少佐は?』
『私も構わないよ?』
『なら、苗字は北郷で決まりね。』



なんかあっさり決まったけど、本当にいいんだろうか、、、
私の心配をよそに、江藤中佐は北郷少佐達と話をどんどん進めていく。





『名前はどうする?』
『そうね、、、、、、晴香はどう?』
『晴香、、、、、、ですか?』
『そう。晴れるの晴に、章香の香。どうかしら?』
『成程。私の名前から一文字取ったわけね。』
『どうしかしら?』




北郷 晴香 か。
家族でもないのに、同じ苗字なのには気が引けるが、、、、仕方ないのか、、、なぁ
まぁ、私は嫌ではないけど、、、



『私はそれでもいいと思いますけど、、、少佐は、、、どう思いますか?』
『私もそれでいいと思う。晴香、いい名前ね。』
『じゃあ、北郷 晴香 さんと呼べばいいのね?』
『そうなるわね。では、改めて、これから宜しくね、晴香。』
『、、、はい、こちらこそ、よろしくお願いします、北郷少佐。』
『少佐は付けなくていいわ、今日から同じ苗字になるんだから、下の名前で呼んでもいいわ。』
『分かりました。よろしくお願いします、章香さん。』
『よろしく。』


こうして、私は 北郷 晴香 として生活することになった。しかし、本当にこの名前にしてよかったんだろうか?少佐の家族に許可をも取らずに、、、、、、








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