東方英雄伝   作:M・M

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どうも。少し遅れてセンセンシャル!
M「おい、もうこれ原作ブレイク甚だしいぞ。最早原型とどめて無いし」

まぁまぁ多少はね?
M「多少じゃないから言ってんの」

まぁ甚だしい原作無視はすいません許して下さい、何でもしますから!(テンプレ)

M「ん?今なんd(ry」

サブタイトルであっ……(察し)となったら握手しましょう。

では、どうぞ。


-東方花映塚 光と闇の遺産-

前回、何とか皆と仲直りは出来たが瑞生の性格が少なからずぶっ壊れてました。

M「おい前回ラスト」

M・M「ネタバレ駄目って言ったのにあの神様達は……これもうわかんねぇな」

M「ネタバレしちゃったならしょうがない。それよりほんへ行くぞ」

M・M「あいよ。という事で前回言ってた通りオリジナル要素が甚だしい東方花映塚編はい、よーいスタート(棒)」

M「(原作と全く違うので読者においゴルァって言われる恐怖は)もう始まってる!」

 

 

風見 幽香。花妖怪とも呼ばれ彼女の花畑はとても広く一面綺麗な花で埋め尽くされている。

大人しそうに見えて実は超強くて超好戦的な女性だったりする。

幽香「誰が野蛮で好戦的ですって?私はいつでも大人しいじゃない!」

M・M「ヒェー野蛮とか言ってないし怖いって!おばさんゲフンゲフンお姉さん許して!」

幽香「おば↑さん↓ですってェ?ふざけてんじゃないわよ貴方お姉さんでしょ!?」

M・M「おばさんやめちくり~(煽り)」

幽香「フラワーシューティング!!!」

M・M「あぁぁぁもうやだあぁぁぁ」

 

 

M「ん……今何か悲鳴聞こえなかったか?」

霊「聞こなかったわよ?」

M「遂に俺も難聴か……」

紫「以外と年齢気にするのね?」

M「そりゃ当然」

おじさんとか言われたら流石に怒っちゃうぞ♪

 

いつもの3人で喋っていた。

そこへ、

 

M「おや、幽香さんじゃないですか」

幽香「ごきげんよう」

霊「珍しいわね」

幽香「ちょっと瑞生借りていい?」

M「俺は物じゃ無いからな?」

霊「良いけど安くは無いわよ」

M「良いの!?しかも金なの!?」

紫「世の中所詮これよ」

指で¥マーク作る紫様。

 

幽香「瑞生、完全に霊夢の犬になってるわね」

M「止めて!金払わなくて良いから!何かあるなら手伝うから!」

霊「ダメよ瑞生、それじゃあギブアンドテイクになってないわ」

M「だから俺は物じゃ無いってそれ一番言われてるから。それで、幽香はどうしたんだ?」

幽香「ちょっとまた花の話」

M「ん。じゃあ行こうか」

幽香「待って。ねぇ、私ってそんなに老けて見える?おばさんっぽい?」

M「はぁ?いや、別にそんな事は無いと思うけど。それに幽香がおばさんなら……」

紫「そこでどうして私を見るのかしら?瑞生?ちょっとコチラにいらっしゃい?」

M「やべっ……先行っとく!」

幽香「あ、ちょっと瑞生」

 

紫「ふふふ……帰って来たらどうしてあげましょうかねぇ、楽しみだわ」

霊(瑞生……)

彼に明日はあるのか。

M・M「ないです」

 

紫「まぁそれはともかく。貴女が人から見た目を気にするなんてね」

幽香「瑞生には悪いけど人間カウントはして無いわ。実際戦っては無いけど瑞生の強さは例の事件で皆から嫌という程聞かされたから」

霊「でも本当に意外。人間からどう見られようとどうでも良いと思ってるんじゃ無かったの?」

幽香「だから……瑞生はそういうカウントじゃ無いの。彼は……その……///」

霊「特別なのね」

幽香「違うわよ、そういうのじゃなくて///」

 

紫(霊夢……絶対からかってるわね)

幽香「あーっもう知らないわよ!じゃあまた!」

 

紫「挨拶していく所がまた律儀ねぇ」

霊「またライバルがどんどん増えるわねぇ、紫」

紫「///」

ぷいっと顔を背ける彼女が可愛らしく思える。

霊(私も……頑張らないとね)

 

 

M・M「(少女(?)達の静かなる戦いもいつの間にか)もう始まってる!」

 

 

幽香家にて。

M「花々の様子が変?」

幽香「何というか……その、花から何か取り憑いたかなの様に何か聞こえるのよ」

M「ポルターガイストかよ……怖っ」

幽香「何か異変事だったら面倒だから貴方に見て貰おうと思ったのよ」

M「成程。じゃあ早速拝見致しましょうかね」

 

 

相変わらずの美しい花畑である。

M「いやぁまさしく隠された絶景ですな」

幽香「それはどうも。今は特に異常は見られないけど、どう?何か見える?」

M「いや全く」

幽香「そう……」

M「あれかな、夜にならないと顕著には現れなかったりするのかも」

幽香「じゃあまた夜に来てくれる?」

M「おう。何だか密会のお約束みたいだな」

幽香「ッツ///!!!」

幽香の必殺、照れ隠し鉄拳!99999ダメージ!(限界突破(リミットブレイク)

M「おぐふっ……!!!」

 

 

※結局夜まで目覚めませんでした

 

M「ハッ……ここは?」

見覚えのある部屋。

幽香「目が覚めたのね」

M「幽香……何で俺寝てたんだ?」

幽香「え?あ、その、眠り粉を出す花があってそれにやられたのよ」

M「そっか、迷惑掛けてごめんな」

幽香「えぇ、大丈夫よ」(皆言ってたけど本当にちょろいわね……大丈夫かしら)

M「結局夜になったからまぁ良いか。早速見てみましょうかね」

 

 

夜の花畑というのも幻想的で素晴らしい。

M「うーん、良きかな」

 

が、

???「痛い……」

???「何で俺が……俺は悪くないのに」

M「!?」

幽香「こんなのが毎晩聞こえるのよ?」

M「これは大変だな」

 

???「死にたくない……」

???「アイツも道連れにしてやる!」

 

聞いていてもまぁ何とも気が滅入る話ばかり。

M「コイツ等……もしかしなくても、死人?」

幽香「何で死人が花に宿っているのよ」

M「それは分からない。ただそうだとすれば原因は地獄かな?」

幽香「面倒ね」

M「まぁ、皆に話してどうするか明日考えよう。これは間違い無く異変だろうし……悪いけど今日は我慢してくれ」

幽香「大丈夫よ」

M「もし嫌だったら神社の俺の部屋貸すからさ」

幽香「分かったわ……って何言ってるのよ///」

M「あぁそうか、流石に男の部屋は嫌か」

幽香「いや、そういう事じゃ無くて……あぁもう大丈夫だから」

M「そっか。じゃあまた明日」

 

 

 

幽香「全く……」

彼は天然だろうか。いや、天然だろう。

 

彼には退屈させられない。一緒に居ても楽しい人物だ。だが気になるのは何故か彼と居ると無性に彼をいじめたくなる。とってもいじめたくなる。

こんなにもSの気が騒ぐ事は今まであっただろうか?いや、無い。

 

幽香「何なのかしら……この高揚感……!」

 

1人で騒ぐゆうかりんでした。

 

 

次の日。

とりあえず昨日の出来事を。

M「……っていう訳でして」

霊「これは地獄に直談判しにいくしか無いわね」

M「直談判って……無理だろ」

紫「私をお忘れなく」

M「おぉ、流石紫」

紫「もっと褒めても良いのよ?」

霊「調子に乗るなッ」

紫「ちょ、お祓い棒は痛いって!」

 

M(……昨日のはあくまで異変の兆しの1つに過ぎなかったか)

実は言うと今日になって幻想郷の至る所に花が咲き本来この季節に咲く筈のない花も咲いていた。

 

何も無いように思えるが意外と影響は大きく、虫が大量発生したりと面倒事が起きていた。

 

この事態を解決する為にも地獄へ向かおう。

M(案外すぐに行く事になったな)

また一波乱ありそうだ。

 

紫は境界を開いてくれるが行かないらしい。

が、何人かが協力に来てくれた。

瑞生、霊夢、魔理沙で行くのであったがそこへ異変を見に来たレミリア達から咲夜が手伝ってくれるらしい。

 

永琳亭からは鈴仙が。てゐ達兎が妙に騒ぎ出した為である。

後は異変を見て我が愛弟子妖夢が。それと何故かチルノが着いて来た。

咲「お嬢様が今回の異変を見てこいとの事で」

鈴仙「うちの兎達が騒がしいんですよ、もしかしたら花の影響かと思って」

チルノ「だってあたい妖精だよ?花の隣に居るから何か大変な事になってるなって」

妖「瑞生さん、手伝います」

 

M「皆サンキューな。じゃあ、行くか」

紫「気を付けてよ」

M「分かってるって」

 

 

再びやって来ました地獄。相変わらず楽しくは無い場所である。

 

地獄に着いたのは良いものの。

M「何処に行けば良いんだ?」

前みたく小町が連れて行ってくれる訳でも無い。

霊「とにかく、進むしか無いわね」

魔「進むんだぜ」

妖「ちょっと待って下さい、咲夜さんが居ません!」

鈴仙「本当だ、来る時にはぐれちゃったのかな」

M「探すのは困難だな……」

霊「咲夜なら大丈夫でしょ。先に進んでるわ」

魔「きっと最終的に合流出来るんだぜ」

M「しょうがない、俺達も進もう」

 

途中襲い掛かってくるのは悪霊達。こういうのが幻想郷に流出したのだろうか。

 

M「妖夢!」

妖「行けます!」

 

M&妖「瞬間響き合い、心交わる!衝破十文字!!!」

一気に近付き、交差する様に2人で斬り裂く。

 

M「続いてチルノ!アレやるぞ!」

チルノ「アレってどれ!?」

M「インブレスエンド!」

チルノ「あぁアレね!分かった!」

 

M「行くぞ!燃え盛れ、紅蓮の炎!」

チルノ「今楽にしてやる……なんちゃって!」

M「決めるぞ!秘奥義!」

M&チルノ「インブレスエンド!!!」

 

瑞生が炎で攻撃し、相反する氷の力でチルノが攻撃する合体秘奥義である。

 

2つの技で、見事敵は殲滅した。

 

M「Foo↑」

妖「決まりましたね」

チルノ「あたいも褒めて褒めてー」

 

皆とこうして2人技や3人技やらゲームみたいな事が出来る様になったのは皆との友情の証っスよ。

 

 

その調子でしばらく進んだが、未だに何も見えない。

M「ふぅ、何も無いな……」

チルノ「疲れた……」

鈴仙「ちょっと、休みましょうか」

霊「そうね」

 

M(ナズーリンにでも協力を求めれば良かったな……他にも色々)

後は椛とか。

 

俺の能力は普段は何も意味が無いからなぁ。能力もう1つ欲しかったとか言ってみる。

 

そんな事を嘆いてもしょうがない、今は頑張って進むしか無いのだから。

 

 

M「さて、そろそろ行きますかね」

霊「ねぇ、ずっと言いたかったんだけど」

M「どうした?」

霊「私達飛べるじゃない。場所が何処か分かるんじゃないの?」

魔「それが出来てるならもうやってるんだぜ……無理だった」

鈴仙「周りの山や地形が酷すぎて全く分からなかったです、飛べる高さにも限界はありますから」

霊「そっか……」

チルノ「ならいっそ地形を破壊しながら進めば早いと思う!」

霊「閻魔に何言われても知らないわよ」

チルノ「ヒエッ……」

M「……まぁ、その必要も無くなったみたいだ」

妖「どういう事ですか?」

M「耳を澄ましてみろよ」

 

言われた通り皆耳を澄ますと、

チルノ「ん?何か音するよ?」

妖「誰か……戦ってる?」

魔「あっちだぜ!」

 

音が聞こえた場所では、前に俺を救出して四季様の場所へと送り届けてくれた小野塚 小町が戦闘中であった。

M「やっぱり小町か」

岩場に隠れて様子を見る。

 

鈴仙「別に助太刀する必要は無いみたいですね」

たった今、小町が最後の悪霊を倒した所だった。

 

M「やりますねぇ」

 

小町「ふぅ、疲れた疲れた……そこに居るのは誰だい?」

妖「気付かれてましたね」

小町「出ないなら……コチラから行くよ!」

魔「え!?ちょっと、何か来るんだぜ!?」

M「あわわわわ」

 

小町「銭投げっ!」

M「キャッチ!」

 

Get!120ギル(いらない)

勿論返すよ?

 

M「落ち着け小町、俺だ俺」

小町「瑞生!?現代に帰ったんじゃ無かったのかい?今度はマジもんの地獄行き?」

M「そんな速いスピードで地獄に行く様な事はしてません」

霊「瑞生、知り合い?」

M「彼女は小町。俺が地獄に行った時にお世話になったんだ」

小町「私は小野塚 小町。とりあえず死神やってまーす、宜しく」

 

軽く自己紹介も済んだ所で、

M「小町、一体どうなってるんだ?」

小町「私も分からないよ、ボーッとしてて気が付いたら周りが霊で溢れかえっててさ」

 

M(ボーッとしてたのか)

霊(サボってたのね……)

妖(死神がそれで良いんでしょうか……)

 

各自思う事はあるけども。

 

小町「四季様も超忙しくて私も各地に出没している霊達を成仏させないといけなくて」

M「成程、やはり地獄で何かあったんだな」

小町「地上に影響が出てる事は知ってるけど……私達は私達で手一杯なんだよ」

霊「一体何が原因だっていうのよ」

小町「私も詳しくは……四季様は知ってるみたいだったけど、忙しくて教えてくれなかったよ」

M「小町、忙しい所すまないが」

小町「分かってるよ、四季様の所に行くんだよね。送るよ」

M「助かるよ」

 

 

距離を操るってイマイチピンと来ないけど送って貰うと良く分かる。中々面白い能力だ。

 

再び小町に送ってもらい四季様の居る是非曲直庁(ぜひきょくちょくちょう)にやって来た瑞生達。

 

四季「成程、それで私の元を訪ねて来たと。まぁ確かに原因はここにあると言うのも事実ですね」

霊「じゃあ閻魔である貴女が悪いんじゃない」

魔「そーだそーだ」

M「ちょ……お前ら止めとけって!」

四季「……ブチッ」

M「あっ……(察し)」

四季「時に博麗の巫女、貴女こそぐうたらして異変の時にしか動いてないみたいですね。最近は妖怪退治さえも瑞生にお任せしている」

霊「なっ……」

鈴仙「瑞生さん、そうなんですか?」

M「いや、まぁ、そうだけど」

四季「加えて白黒の魔法使い、貴女も先日彼に実験を手伝って貰うついでに掃除までやってもらったそうではないですか。更に貴女の下着を見られて彼を理不尽に吹き飛ばしたそうですね」

魔「ぶふっ……何故それを!」

妖「瑞生さん、災難でしたね」

M「魔理沙よ、俺だから無事で済んでるんだぞ?普通なら大ケガしてるからな?」

魔「わ、悪かったって///」

チルノ「閻魔様こわい……何でも知ってる」

M「ハハ、ハハハハ……(苦笑い)」

 

四季「全く……まぁそれは置いといて、皆さんが来る前に1人先客が来ていますよ」

M「先客……まさか」

 

咲「皆、はぐれて悪かったわね」

霊「咲夜、無事だったのね」

咲「と言うより私はここに着いたのよ」

魔「はぁーまた何とも偶然」

妖「むしろ良かった、1人で山奥とかに行かなくて良かったですね」

咲「えぇ、皆と合流出来て良かったわ」

 

皆集合した所で。

M「さっき四季様、原因がここにあるのも事実って言ってたけど。何があったんですかね?」

四季「……良いでしょう、折角ここまでやって来たのなら教えましょう。別の話になりますが、川が氾濫したり虫が大量発生したりするのにも周期という物が存在します」

M「成程、つまり今回の幽霊の大量の増加も周期だと言う事か」

四季「そうです。60年に1度の周期で瑞生の言った通り幽霊が大量に増加し、三途の川に溢れかえった為に死神の許容量を超えてしまったのです」

 

その言葉に瑞生は少し考えて、

 

M「そして溢れかえった幽霊達は花に憑依して、幻想郷で花が咲き乱れるという事になったんだな。自然と共に生きている動物達はそれで騒いでいたし、自然その物である妖精達は違和感を叫んでいた訳だ」

 

四季「ご明察です。自然災害、とは言いませんがこれもまた逃れられぬ出来事なのです」

チルノ「逃れられぬカルマ……」ボソッ

M(チルノ……?)

霊「まぁ、それならしょうがないのね」

魔「疑って悪かったぜ」

咲「貴女達は少し落ち着きなさい」

四季「大丈夫です」

鈴仙「でも……60年に1度と言う事は今までにも沢山あった訳ですよね?」

四季「はい……そして今回はその中でもかなり酷いようです。死神達も私もフルで働いていますが一向に幽霊達が減らないのです」

妖「……それは、何かイレギュラーがあるという事でしょうか」

半妖である妖夢は顔を(しか)めた。

 

四季「私もその線を疑っています。小町達が頑張ってくれていますが幽霊達は減るどころか増えていくばかり。これは地上に更なる影響をもたらしてしまいます」

M「それはヤバいな。早いとこ何とかしないと」

四季「ですが先程から何度も言ってる様に私はここを離れる事も不可能ですし、死神達も忙しくてそれどころじゃ無いでしょう」

チルノ「じゃあ、あたい達の出番って事だね!」

四季「原因を探っては貰えないでしょうか」

霊「閻魔の頼みとなれば逆らえないわね」

四季「別に閻魔だから等と変に思わないで下さい。私もこの世界が大事なのです」

魔「じゃあ、早速行くんだぜ」

咲「時間は待ってくれないわ」

鈴仙「時は金なり、よね」

妖「瑞生さん」

 

M「あぁ、行こう」

 

 

 

って言ったものの。

M「どうすればいいんだ?」

霊「何も分からないわよね……」

魔「せめて何か情報があれば良いんだけどな」

妖「幽霊達を倒しても減らないって事はもしかすると成仏されていないという事でしょうか」

鈴仙「でも妖夢、斬ったら普通成仏出来るでしょ?そういう感じにならないの?」

妖「普通は出来るよ。普通(・・)なら、ね」

M「イレギュラーは幾らでも居るさ。そういう幽霊達を操る何者かが居ると考えるのが妥当だな」

咲「と言っても私達じゃどうにも……」

 

うーんと再び考える一行。だが、意外な人物の発言が答えに導く事になる。

 

チルノ「だったら死神達に頼めば良いじゃない!死神なら斬った後の魂とか分かるでしょ?」

 

M「……そうか!小町に頼めば良いんだ。小町なら確かに魂が何処に行くか分かるかもしれない」

魔「ナイスだぜチルノ!たまにはやるんだぜ」

チルノ「魔理沙と違ってアホの子じゃないもん」

魔「なーにーおー?」

チルノ「いーだ」

霊「喧嘩してんじゃ無いわよ」

咲「どっちもどっちね」

 

霊(と言うよりこんな会話前にも……)

 

 

再び小町が居た場所に戻る。彼女はまだあの場所に居てくれているだろうか。

 

小町「うーん……四季様もうしんどいから起こさないでぇー……私は休憩するー」

 

ALL「…………」

 

居た。しかも寝てるし。

 

M「ッツ!!!……///」

 

何故か瑞生が彼女を見てすぐにそっぽ向いた。

瑞生を除くALL「……?」

 

鈴仙と妖夢が気付く。

鈴仙「……服がはだけてますね」

妖「無駄に大きい物が思いっきり見えてますね。ナンデスカイヤミデスカ」

鈴仙(妖夢?)

咲(やっぱり大きい方が良いのかしら、美鈴程じゃないけど普通よりは……)

霊&魔&チルノ「瑞生……」

 

何だかブツブツ言っている妖夢と困惑している鈴仙、更に何か悩んでいる咲夜さん。そしてジーッと猫目になる3名の視線にタジタジしながらも、とりあえず小町を起こす。

 

小町「むにゃ……何だい?何かくれるのかい?」

霊「寝ぼけてるんじゃ無いわよ」

魔「起きるんだぜ」

 

 

とりあえず目を覚ました小町に事情を説明する。

小町「なるほど。確かに私なら出来るかも」

チルノ「じゃあそこら辺に居る霊をズバって倒して何処に行くのか付いていけば良いんだね」

咲「そういう事ね。そう都合良く出来ればいいんだけど」

M「早速だがまずは悪霊を探そう」

小町「この辺りは私が殲滅したから別の場所に移動しよう。皆舟に乗って」

 

 

M「……かなりボロボロだが大丈夫なのか?」

小町「多分。まぁ壊れても何とかなるって」

M「オイオイ……」

 

 

青年&少女達移動中……

小町「この辺はまだ居るみたいだね」

M「んじゃ殲滅といきますか」

 

そう言って霊達の群れに1人ゆらりと突っ込んで行った。

小町「あ、ちょっと、そっちはかなり居るよ!」

霊「大丈夫よ。瑞生だし」

妖「瑞生さんですから」

 

大量の攻撃をグレイズで避けながら敵をバッサバッサと斬り刻む。

M「ちょっと()当たんよ~滅閃光!」

 

〆は自分の技で。

M・M「刃当たるとか言っといてビームとかやっぱり嘘付きじゃないか(憤怒)」

 

小町(ほへぇ~四季様から聞いてはいたけど本当に強いみたいだね)

 

それなりに倒したは良いが敵が多い。前の戦闘みたく合体技でとっとと殲滅するが良いだろう。

M「妖夢、やれるか!」

妖「やれます!」

M「今度は大技、行くぜっ!」

妖「はい!」

 

 

M&妖「はぁぁぁぁッッ!!!」

自分と妖夢でまずは敵を囲み、そして巨大な守護方陣で全体を攻撃。

 

M「決めるッ……!」

妖「貫くッ!」

 

今度はお互い逆方向に敵陣を一閃し、

 

妖「瑞生さん!」

M「決めるぜ!秘奥義!」

 

M&妖「武神(むしん)双天波(そうてんは)!!!」

 

とどめに巨大な衝撃波で敵全体を攻撃する合体秘奥義である。

 

鈴仙「凄い!」

チルノ「お~ええやん」

咲「あの二人だからこそ放てる技ね」

 

霊「負けてられないわね、魔理沙!」

魔「おうよ!こっちも行くぜ!」

 

霊「行くわよ!」

魔「頼むぜ、せーの!」

 

霊&魔「恋神、ドリームスパーク!!!」

 

霊夢が夢想封印で敵を拘束した所にマスタースパークを撃ち込むという中々に酷い合体技である。

 

M「おぉ~」

チルノ「やりますねぇ!」

 

2組の合体技で見事敵は殲滅されました。

小町「いやぁ、皆強いねぇ」

M「バッチリだったぞ妖夢、流石だな」

妖夢「ありがとうございます///」

 

霊「後は単体で彷徨いている奴をリンチするだけね。とっとと探しましょ」

M(女の子がリンチなんて言葉使っちゃいけません。全く最近の若いモンは……)

そういう所が老人扱いされる事を瑞生は分かっている様で分かっていない。

M・M「そうだよ(便乗)」

 

 

すぐに1人ふよふよしていた霊が見つかったので小町に倒して貰い後を追う事に。

その霊は山の奥の方へと還って行く。

小町「どう考えてもおかしいね。あんな方向に進む訳が無いよ」

M「やっぱり第3者が介入していたか」

魔「早いとこ片付けるんだぜ」

咲「えぇ。あまり時間は残されていないわ」

 

 

 

後を追う事数分。

小町「霊が消えた。多分、ここら辺だと思う」

妖「皆さん、気を付けて」

霊「何だか……気が滅入りそうな場所ね」

 

暗く、闇と岩と嫌な静寂があった。

鈴仙「ここは一体どんな場所?」

小町「一応絶望の渓谷って呼ばれてる」

鈴仙「何というか、名前まで暗い……」

小町「気を付けなよ。こういうのに飲まれたらお終いだからね」

咲「恐怖は戦意を喪失させるわ」

小町「そういう事だね」

チルノ「でも何も居ないよ?もうちょい探検してみようよ!先進も!」

魔「緊張感の無い奴だな……」

霊「でも、ああいう性格はここでは強いわね」

小町「うん。マイペースな方が闇には飲まれにくいからね」

M(…………闇に飲まれる、か)

妖(瑞生さん?)

一瞬彼がとても暗い顔をしたが何故かは分からなかった。

 

 

更に奥に進む。

常に警戒しているのか、瑞生は一切喋らず顔がいつものぐうたらからは想像出来ない程険しかった。

 

彼が喋らないと必然的に皆も黙り込む。静かに、ただ足音だけがその場に響いていた。

 

 

 

~最深部~

M「……最深部に着いたみたいだな」

今まで黙っていた彼がようやく発言した。

 

ここに来るまで何も無かった事を考えると何かが待ち受けているならここだろう。

 

 

その時。

ALL「ッツ!!!」

 

何と表現すれば良いか、(おびただ)しい、気分が悪くなりそうな位ドス黒い空気がその場を包み込んだ。

 

小町「何……この空気は!?」

M「瘴気……か?」

 

いや、瘴気では無いだろう。だがどう考えても人体に、人体じゃなくても触れてはいけない空気だった。

 

 

霊「何か来るわよ!」

 

M「何でお前が……ネビュラグレイ!」

 

かつてロックマンエグゼの世界において世界を闇に沈めようとした元凶の1人、Dr.リーガルが作り出した闇の根源。幾千もの怨霊が集まり体を作っている。

何でこいつが今この場所に居るのかは分からないが、そんな事を考えている場合では無い。

 

ネビュラグレイ(以後ネビ)「ワレハ……ロード・オブ・カオス……コントンナル セカイヲ シハイスルモノ……」

M(駄目だ……もう完全に制御不能になってる)

この場所(地獄)に居て沢山の憎しみを吸収し、闇の力で満たされた事でここまでの力を持つ様になったのだろう。

 

M「やるぞ、こいつを倒さない限り何も解決しない。それどころか時間が経って霊を吸収すればする程こいつは強くなってく」

霊「今の状態でも十分すぎる程ヤバそうだけど」

魔「やるしかなければ、やるんだぜ!」

 

 

 

M「行くぞ!バトルオペレーション、セット!」

ALL「イン!」

 

※何故皆が知ってるのかは突っ込まないで下さい

 

♪VS.ネビュラグレイ

 

 

コチラが完全に臨戦態勢に入ったのを見て敵も本能的に攻撃を開始した。

 

ネビ「モエツキルガヨイ……」

広範囲かつ何と追尾式の炎が全員を襲う。

 

M「いきなり容赦ねぇな!」

妖「落ち着けば大丈夫です!」

 

その他にも落雷やメテオや怨霊が形を成して襲いかかる等一度にとても多彩な攻撃をしてくる。

 

魔「魔法で負けてられないぜ!無数の流星よ、彼の地より来たれ!メテオスウォーム!!!」

 

がこれを全て魔理沙の魔法が相殺した。

霊「ナイスよ魔理沙!瑞生、私に合わせて!」

M「了解!」

 

霊「吹っ飛ばすわよ……てぇい!」

何と弾幕を拳に纏って殴り、掌底。

M(霊夢そんな技何処で覚えたんだ?)

「ほっ!はっ!ていやっ!!!」

パートナーが格闘ならこっちも格闘で。

 

続けて相手を殴り蹴り、更に霊夢も混ざり、

 

霊&M「はぁぁぁぁっ!!!」

〆にアッパー。本当に霊夢さん貴女いつの間にそんな武闘派になってたんスか?

 

決めていた技等では無いが、即座のシンクロ技が見事に決まった。

 

鈴仙「私だってやってみる!瑞生さん、いつものお願いします!」

M「あいあいー了解!」

 

続け様に鈴仙が霊夢とバトンタッチし、

鈴仙はいつもの狂気化、指を銃型にしてバンバン弾幕を撃つ。瑞生はそれに合わせてチャージショット。

敵に反撃の場を与えさせない息ピッタリの銃撃。

そして〆は、

鈴仙「瑞生さん、行きますッ!」

M「いつでも来いッ」

 

瑞生はバスターショットからキャノン砲へと武器変換(ウェポンシフト)、鈴仙は能力を使いチャージを行い、

 

鈴仙「せーの!」

M&鈴仙「タブルビーム・キャノン!!!」

 

2人の強烈なチャージビームが直撃した。

 

 

 

コチラも結構攻撃したが流石はと言った所か、そう簡単には倒れてくれない。

 

相手もかなり強力な攻撃を繰り返すが、これまでも命懸けの戦いをしてきた瑞生にとっては問題無いし、先程の連携からして分かるが他の皆も善戦していた。

皆も強くなったという事だ。

 

ネビ「グォォォォ……!!!」

 

激しい雄叫びを上げると、

チルノ「うるさいっ!」

 

皆が耳を塞ぐが、何と奴の影から無数の手が現れた。だがまだ雄叫びは続いており瑞生さえも動く事が出来ない。

M(これはヤベぇな)

咲「ここは、私の出番ね。はぐれていた分私にも活躍させて頂戴」

 

 

そして、時は止まった。

咲「瑞生、貴方から教えて貰った技でやってみるわ……行くわよ、ミラージュダイブ!」

 

止まっている無数の手に対し自分のナイフで残像が出来る程の速さで斬り刻んでいく。

 

手を全部叩き落とした所で、最後に2本ナイフを投げて、

咲「そして、時は動き出す」

M・M「咲夜さんそれ作品がww」

 

パチンと指鳴らしをすると、

M「おっ?あれ、手が無くなってる」

更に、

ネビ「ウオォォォォ……!」

ネビュラグレイの目にナイフがぶっ刺してあり非常に痛そうである。

咲「こんなものね」

M「流石咲夜」

本当にこの人の能力チートだよな(確信)

 

 

 

さてさて、随分コチラが押している様にも思えるが、実際の所どうなんでしょうか。

 

 

ネビ「…………」

チルノ「やったか!?」

チルノさんそれアカンやつ。

 

ネビ「ミズカラノヤミニウモレルガヨイ……」

再び雄叫びを上げると、

 

魔「何か出て来るぜ……ってえぇ!?」

 

ネビュラグレイの前に現れたのは、瑞生を除く自分達(・・・)だった。

霊「な、何よ……何なのよこの変なの!」

鈴仙「私達に……そっくり」

妖「これは、私達の影?」

咲「来るわよッ!」

チルノ「自分と戦うの!?」

そして、それぞれ影と本物どうし戦いを始めた。

 

 

それぞれ散開して戦いをする皆から1人ポツンと置いてかれた瑞生は、ネビュラグレイと再び対峙する。

M「……折角皆で戦えてたのに結局俺一人か」

ネビ「ナゼキサマノヤミヲヨビダセナイ?」

M「そりゃ簡単な話。闇なら既に俺の中に居るからだ」

 

皆は自分の影と必死に戦っている。やはりもうここは早く終わらせてしまおう。

M「悪いが、もう終わりにさせて貰うぜ!」

ネビ「ココロヨワキモノヨ……ワガヤミニノマレルガヨイ!」

 

相手もやはり疲労はしていたのか、長く戦いは出来ないらしい。今までとは比べ物にならない程の力が奴から溢れ出している。次の一撃で終わらせるつもりか。

 

M「望む所!神化(ゴットモード)!」

 

 

こんな戦い、前にもあったっけ。こいつも混沌がどうとか言ってたし。まぁ全く関係は無いがこんな奴に世界くれてやる程俺はアホじゃないんでね。

 

ネビ「ワガナニオイテ……スベテヲメッサン!!!コントンナルチカラヲ!」

M「だったらあの時と同じ技で終わらせてやるさ……もういっちょ頼むぜ!」

 

 

自分達との影と戦いながらも、決着が着くその場を皆が見つめている。

 

ネビ「イマココニコントンヲミチビキタモウ……ロード・オブ・カオス!!!」

 

まるでその攻撃に自らの全てをかけたかの様な、また言葉に表せない……沢山の怨念、恨み、負の思いが集まり形を成して衝撃波を成していた。

 

M(……こいつも、苦しんでるんだろうな)

こいつ自体は破壊を望んでいるんだろうけど、やりたくてやってる訳じゃないし、そもそも生まれたくて生まれた訳じゃ……いや、そんな事を考えてもしょうがないのだが。

 

こいつはともかく、今自分に襲い掛かろうとしているこの攻撃に込められた者達は少なくとも苦しいのだろう。

M「成仏させてやろうぜ、そういうのはさ」

 

魂達は再び輪廻の輪へと戻さなくてはならない。こんな目的で使われて良い物では無いのだ。

 

さて、思いに(ふけ)るのはここまでだ。

 

M「光よ、我が剣に宿れ……」

死を覚悟して挑んだあの戦いからどれ位俺は強くなれたのだろう?

 

自分の事で沢山悩んで、四季様に叱責されたりもした。過去に渡って秘められたる自分の記憶を見たりもした。

 

結局四季様に言われた自分自身についての答え。それが出たとは言わない。

 

けれど何か分かりそうな気がする。それは皆が気付かせてくれたとてもちっぽけだけど大切な事。

 

やはり皆は俺にとってとても大切な存在であり、そしてその皆が生きているこの世界を俺は愛しているのだろう、紫の様に。

 

M「貫け!ライトォ……ブリンガァー!!!」

 

誰だって大切な物があるだろう……。だったら守らないとね、そして守り抜けるだけの強さをいつまでも求める事。

 

そうすれば人間限界なんかホイホイ超えて強くなれる筈だと今そんな事を思った。

 

 

 

あの時はギリギリでカオスを打ち破ったが、今は違って俺も強くなれた証拠だろう、簡単にとはいかなかったけど勢いのまま俺の光が勝った。

 

ネビ「グォォォォォォォォ!!!ナゼダ……ナゼワレハ……ヒカリニ……………」

 

 

ネビュラグレイが消えた事で奴が出していた皆の影も消えた。正真正銘の勝利だ。

 

M「悪いな、これ以上俺の人生闇に狂わされたくは無いんだ。俺は……俺の現実を生きる」

 

 

 

こうして、戦いは終わったのだった。




M・M「結構書いたよ、今までで1番文字数多いんじゃない?」
小町「分ければ良かったのに」
四季「そしてずっと言われてますが物語を全く違う方面に持って行き過ぎですね」
M・M「お姉さん方許して!」


M「しかしロックマンエグゼから登場させるとは思ってなかったな。今回何かロックマンエグゼ度が高めだったし。分かる人はサブタイトルで気付くだろうな……ついでに、サブタイトルの遺産はプログラムと読む」

M・M「頑張って書きましたもん。書きながら懐かしいなゲームまたやってアニメもまた見なくてはとなりましたな」
M「ちゃんと書けよ~?流石に自由に書き過ぎてるんだから失踪はもう許さねぇからなぁ?」
M・M「勿論っス!なので読者の皆様これからもオナシャス!」

という訳で(意味不)
M・M「次の話へとバトルオペレーション、セット!」
M「イン!」
本当にこの響き大好き。

M・M「まだ書けてないけどね」
M「おうあくしろよ」

終わります。

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