一方牙虎達はアナザーリオレウスによって次元ホールをさ迷っていた。
アナザーリオレウス「グオオオオオオッ!!」
牙虎「こいつ!どこまでどこまで行くんじゃーー!!」
スエゾー「んなもん知るかいなーー!!!??」
モッチー「チィィィーーーーー!!」
その時、次元ホールの向こうから光が差された。
牙虎「あれは出口ーーー!!!」
光がだんだんと牙虎達を包み込まれ
牙虎「え?」
スエゾー「は?」
モッチー「ち?」
いつのまにかアナザーリオレウスはいなくなっており、足で捕まれた牙虎は自由の身になれた。
はずだが
「「「わあああああああああ!!!」」」
ポチャンッ!!
上空でまっ逆さまに水面に落ちてしまった。
一方、1隻の漁船で漁師の一人が網を投げて魚を捕ろうとした。
?「はあああああ・・・今年で3年か・・・あの霧が出来たことで向こうで漁は出来ねえし行ったとしても・・・死ぬだけだからな・・・」
その時、網に反応があり漁師は力強く引き上げた時、驚くべきものを目撃した。
?「!?」
牙虎「ううう・・・」
スエゾー「もごもご・・・」
モッチー「ちぃ・・・」
なんと海中で網に引っ掛かった牙虎達の姿があった。
牙虎「へっくし!!あーさぶー」
網から解かれた牙虎達は漁師が用意した布を被せて寒さをしのいだ。
?「まさか海の中から人間一人と珍獣二匹引き上げるなんてな」
スエゾー「誰が珍獣やっ!!」
漁師がのほほんと吐く台詞にスエゾーが怒鳴る。
アナザーリオレウスにつれられて別の世界へと行き着いた牙虎は助けていただいたことに感謝した。
牙虎「なにはともあれ、網で助けてくれてありがとな。おっちゃん!」
?「おう・・・」
お礼を言ったがなぜか元気のない漁師
牙虎とモッチーとスエゾーは足湯場の水の中に入りたどり着いたのは港で船はあるが霧が濃い。
牙虎「なんじゃ海の向こう側が全く見えん」
スエゾー「遠くまで霧まみれでよう見えんで」
モッチー「ちー」
前を見ても霧だらけと困り果てた所後ろから声がした。
?「お前さん見ねえ顔だな?観光か?」
大男は牙虎を睨み付けるように質問した。
牙虎「いやわしらは人探しをしにここに来たんじゃが、周りが特に目の前が濃い霧で包んどる。どうなっとるんじゃ?」
牙虎は目の前の濃い霧を睨み付ける。
?「まさか・・・・この霧の向こうに行きたいのか?」
牙虎「んー・・・・そうなるな」
?「だったらやめとけ・・・・あそこを渡れば死ぬだけだ」
モッチー「死ぬ!?」
スエゾー「それどういうことや?」
?「・・・・この霧を発生させとるのは魔女だ」
牙虎「魔女?」
?「・・・・この青希港の海には俺達漁師達にとって宝の山と言われるほどの魚や魚介類などがいた。あの頃はとてもよかった・・・・だが魔女が現れたせいで全てが変わった。」
スエゾー「魔女ってなんか可愛らしいとか?」
大男は霧の向こうを見て拳を力強く握る。
?「見た目は美女ということに最初はみな心を奪われた。だがその時、奴等は大津波を起し仲間達の船は沈没していった。魔女を倒そうと船を出したのもいたり、霧の向こうに行こうとした者がいたらしいが・・・・結局帰ってくる者は一人もいない・・・・」
モッチー「え?」
大男はそれだけ言い残し去ろうとしたが最後に牙虎を見て言う。
?「魔女が現れたせいでここの漁師達はみんな腑抜け揃いでここを訪れる奴等は一人もいねえ・・・・早いとこ帰んな」
それだけ言い残し去った。
?「感じる・・・・ここに奴がいる」
大男は下り坂へと下っていき、そこにポツンと建たれた木の小屋があった。
そして小屋の戸を開けると。
?「鮫次郎(こうじろう)いる・・・・って」
鮫次郎「・・・・・・・・」
鮫次郎と呼ばれた少年は足で蹴られた跡があり、何より小屋の壁の木にめり込んでいた。
鮫次郎という少年を蹴ったのは
みなみ「う・・・・うう・・・・」ポロポロ
涙目で怒っている少女、海藤みなみがいた。
?「・・・・またか」
to be continued