それはすこし過去を遡って・・・・
鮫次郎は生まれた時から両親の顔を一度も見たことがない。
生まれた時から青希港の会長、鯨山に育てられたのであった。
学校というものにも行かず海で魚と泳いでいた。
だが鮫次郎はほかの子とは違う力を持っていた。
それは魚の言葉が解るのだ。
人間から見れば魚はぱくぱくと口を開いているが、鮫次郎は魚がパクパクしているのは言葉を発しているという訳のわからないことを言うのだ。
魚もとい鮫に関しては鮫次郎に充実で昼食や夕食の魚を採ってきてくれるのだ。
鯨山は思った。
一体誰がなんのために赤ン坊の鮫次郎が海に流されていたのか?
それは誰も知らない。
昨日のことだ。
鮫次郎は昼食の魚を捕ろうと海に入ったが、2匹のアオザメが背びれで何かを押していることに気づく。
それは
みなみ「・・・・・・・・」
鮫次郎「?」
海の上でうちあげられた海藤みなみであった。
鮫次郎にとって女という存在を見たのは初めてどうするか上がって小屋へと入る。
鮫次郎はみなみの頬をツンツンと指でつつくととてもスベスベで柔らかいことに驚いた。
だが鮫次郎はみなみの着ている服を見て困り果てた。
制服の上着にスカート
特にこのスカートとというものは鮫次郎にとって不思議そうに見た。
鮫次郎「・・・・・・・・」
鮫次郎はスカートに手を出した時、みなみの顔に変化があった。
みなみ「う・・・・うう・・・・ここは?」
みなみは目覚めここはどこなのか辺りを見渡し前を見ると鮫次郎と目があった。
みなみ「え?誰?」
鮫次郎「・・・・・・・・」
鮫次郎とみなみは互いに困惑していたがみなみは鮫次郎の手が自分のスカートに手を当てていることに気づいてしまった。
みなみ「あ・・・・・・・・///・・・・ああ///」
鮫次郎「?」
みなみ「いやあああああああ!!」
パチンッ!!
鮫次郎「ぶふぅっ!」
その時、みなみの声が聞こえたのか、鯨山がドアをこじ開けて鮫次郎に伺った。
鯨山「鮫次郎!何があった!?」
鯨山が見た光景は鮫次郎の頬に掌の跡があり、目の前で赤らめながら泣く海藤みなみがいた。
みなみ「うう・・・・もうお嫁にいけない・・・・」
鯨山「・・・・・・・・女?」
鯨山は驚いた顔でみなみを見る。
鯨山はなぜ女がここにいるのか鮫次郎が説明した。
鮫次郎「あのな、昼飯を捕ろうと海に潜ろうとしたらなんかアオザメ達がこいつを拾ってきたんだ。しかもこいつ変な服着てるぜえ」
鮫次郎が笑いながら説明し、鯨山は泣いているみなみのほうに近づいた。
鯨山「嬢ちゃん」
みなみ「え?」
鯨山「一体どこから来た?」
みなみ「私は・・・・」
みなみはこれまで一体何があったのか鮫次郎達に話した。
みなみ「はあ、はあ、はあ、はあ」
最初に目覚めたみなみは周りはどこか見知らぬ街であった。
だがみなみにとってこの状況は理解できなかった。
???「キュアマーメイド、いや海藤みなみ。お前はプリキュアである事を忘れているようだな」
みなみ「貴方、誰なの!?」
みなみは突如現れた人物を見て動揺していた。
それはかなり凶悪そうな男でデスメタル系ロックミュージシャンのような格好だった。
?「俺の事を忘れたのかキュアマーメイド」
みなみ「キュアマーメイド?何なのそれは?」
みなみはキュアマーメイドなんて知らないと言う。
凶悪そうな男は何かを推測した。
みなみ「とにかく私はプリキュアなんて知らないわ。私はノーブル学園に帰って生徒会の仕事をしないといけないのよ」
みなみはプリキュアなど知らないと言うと、クローズに背を向けて、すぐに逃げた。
?「逃げたか………まあ当然だろうな。何せプリキュアの力は邪神プリキュウスによって生み出された邪悪な力だ。そしてプリキュアは邪神プリキュウスを復活させる為のただの駒だからな。だが、逃がす気は無い」
クローズは逃げたみなみを追跡した。
────
逃げたみなみは広場に居た。
みなみ「何なのあの男?何で私を付け狙うの?」
みなみは何故あの男に付け狙うのか疑問を抱いた。
みなみ「そして道中私に攻撃しようする人達が現れて、もうダメだと思った矢先、レイジュって人が助けてくれて彼女の案内で空間の穴に飛ばされたの・・・・そして気づいたらあの海で・・・・」
鯨山「うーむ・・・・」
鮫次郎「なんだ?そのきゅあまーめいどって?」
鯨山は海藤みなみという少女の眼に嘘は言ってないと感じた。
鯨山は鮫次郎の頭をポンと叩きみなみに説明した。
鯨山「悪かったなこいつには悪気はないんだ。許してやってくれ。女というのをあまり見たことがないもんでな」
みなみ「女を見たことがない?」
鯨山の説明によるとこの青希港には男が働き、男だけしかいない街であり、女はあまり寄ってこないのである。
だがある日突然巨大な霧が漂いそれを守護しようと海の魔女が現れ仕事場所である海を奪われ男達は女を魔女として駆除しようと餓策しているのだ。
だが会長である鯨山はただ魔女ということだけで駆除しようとするのは間違ってると考えており、鯨山は慎重にみなみに話すことを懸念した。
鯨山「だからあんたは人前で外に出歩くのは控えたおいた方がいいことをおすすめする」
みなみ「え!でも・・・・」
みなみは外に出歩けずここにいるということは鮫次郎と一緒にいるということだ。
それがみなみにとって不安な気持ちであった。
鯨山「安心しな、鮫次郎はいざとなった時、あんたの力になってくれる。」
みなみ「でも」
鯨山「俺が保証する・・・・鮫次郎!」
鮫次郎「ん?」
鯨山「お前はこの嬢ちゃんを守ってやれ。俺もときどき様子を伺いに来るからな・・・・」
鮫次郎「おう!わかったぜ!」
鮫次郎はぐっと親指を突き立てた。
そして今、
みなみに蹴られて吹き飛ばされた鮫次郎がいた。
鯨山「今度は何をやらかしたんだ?」
みなみは泣きながら鮫次郎に指を指した。
みなみ「こ・・・・ここ///わた///・・・・私の///」
鯨山「?」
鯨山は鮫次郎の手に何かを持っていることに気づく。
それは・・・・
鯨山「・・・・/////」
海藤みなみの・・・・・・・・下○である。
鮫次郎「なんだこれ?スッゲーびょーーんと伸びるぞー!!」
みなみ「広げないでー//////」
鮫次郎は面白がって下○を伸ばす。
だがみなみは赤らめ泣き出しながら叫ぶ。
その時、
?「見つけたぜ!キュアマーメイド!」
鯨山「ん?」
みなみ「え!」
上から声が聞こえ見上げると、
鮫次郎「なんだ!お前!」
其処に現れたのは、かつてプリンセスプリキュアに敵対したディスダークの一員、クローズである。
to be continued
年末 コロナ大変な時期でしたね。
来年は元気でいい年になりますように