私の名は阿倍 開春
この妖相談所の所長である・・・・私はこの京都に漂う謎の怪奇現象を解決するため弟子とともにその事件を追跡しているのだ。
そして今・・・・新たな以来が来るとおもったら・・・・
?「ちょっと!」
開春「げっ!」
現れたのは隣のオーナーの娘である光希 江奈
江奈「今日限り!このボロ家から立ち退いてもらうわよ!」
開春「そんな殺生な・・・・」
開春は涙を流しながら江奈に許しをここうとする。
?「ZZZ・・・・」
開春が涙を流して江奈に許しをこいてる時、ソファーの上で少年漫画を開いたまま顔を隠して寝ている青年がいた。
江奈「あいつは?」
開春「ああ、一週間前に入った新人だよ!事件の時は真剣なんだけど・・・・暇な時はいつもああして寝てるんだよ」
江奈「ふーん・・・・」
江奈はジト目でその青年を見る。
開春「ねえ、お願いだからここを追い出すのはやめて!そんなことをしたらどこで寝ればいいのか・・・・外で寝たら死んじゃうよ・・・・」
江奈「だったら田舎に帰れば!!」
開春「そんなーー!!ってあらーー!!」
ドーーーーン!!
ボロ家だからか腐りかけた床が壊され開春の足がめり込んだ。
江奈「ちょっと!大丈夫?」
開春「大丈夫!そしていい眺め///」
両足がめり込んで落ちた開春の視線は江奈の下・・・・
江奈「バカアアアアアア!!!!」
バキッ!!
開春「うおおおおおおおおおお!!!!」
バゴオォォォォーーーーーーーン!!!
総弩「ぶっ!?」
江奈の強烈なキックが開春の顔面に炸裂しその威力で開春はドアの壁をぶち抜いてブッ飛んだ。
開春「ぎえええええええええええ!!!!!」
ドオォォォォーーーーーーーーーーン!!!
『ええええええええええ!!!!?』
開春がブッ飛んで総弩も巻き添えでコンクリートの壁に激突した。壁がめり込むほどに・・・・
江奈「まったく!とっととこのボロ家から立ち退いてもらうわよ!!」
開春「ほにゃあー」
開春は江奈の余りの衝撃のキックにブッ飛んでのびてしまい。
総弩は背中を武装色でガードしていたのでセーフであった。
江奈「あら?」
江奈は開春の後ろにいる人物に気がつき周りを見るとそこにははな、さあや、ほまれ、ルールー、えみる、ハリー、はぐたん、滝東也が妖相談所の前に立っていた。
江奈「もしかして・・・・依頼の人?」
ピクッ!
開春「依頼の人!!やったー!!」
総弩「うわっ!」
開春が大喜びで万歳するとそのバンザイの拳が総弩の顎当たった。
とある金閣寺にて
「わあ!すごーい金ぴか!」
「だろ!」
若者カップルが金閣寺を眺めてイチャイチャしている時その金閣寺の池の底に何かが近づいていた。
そして次の瞬間!
ガシッ!
「え?」
?「ガアアアアアッ!!」
「うわあああああ!!!」
バシャーーーーン!!
「きゃあああああーーーー!!!!」
ボロ家あるいは妖相談所の中にて・・・・総弩達はある人物について訊ねた。
開春「で・・・・何かご依頼はどんな怪奇事件、あるいは猫探しなんでもお受けしますよ!!」
開春は調子にのって総弩達にグイグイと詰め寄るが総弩はたった一言・・・・
総弩「“麒麟槍士”と呼ばれる戦士を探しているんだが・・・・」
開春「え!」
江奈「何それ?」
?「!」ピクッ!
総弩の言葉に開春は動揺し、江奈はキョトンとし、ソファーの上で寝ていた青年はその言葉を聞いて目覚めた。
開春「麒麟槍士?いやぁなんですか?それさっぱりわからんなー」
総弩「かつて平安時代で京と呼ばれたこの町でかつてありとあらゆる魔鬼達が人々の多大な被害が起こった。だがその時、中国から神獣 麒麟が現れ多数の魔鬼達を凪ぎ払っていった。そして麒麟はこの町を守るためある人間の一族と契約を交わし魔鬼と戦うことになった。そして寿命を迎えた麒麟はその一族に自分を槍にして人々のために尽くすことを一族は約束した。だが3年前、その一族の末裔がある事件を起し破門され行方不明になった。違うか?」
開春「それは・・・・その・・・・」
はな「あのー」
総弩「どうした?」
はなが手をあげてなにか質問しようとした。
はな「キリンってあの動物園にいる首の長い動物のことですか?」
ガクッ!
麒麟を動物のキリンと勘違いし一同はずっこけた。
総弩「はあ、いいか野乃・・・・麒麟というのは「神の獣」ん?」
ソファーの上で寝ていた青年が起き上がり麒麟についての説明をした。
?「麒麟は一般には「鹿の胴体、牛の尾、馬の足、狼の頭部」を持ち、額に肉の鞘で覆われたツノを1本生やす。文献によっては全身に鱗が生えていたり焔の翼を持っていたり、或いは頭が龍に似ていたり、時代によってその姿は異なるらしい・・・・」
総弩「・・・・」
?「東岸諸国から実在動物のキリンをはじめ、ライオン・ヒョウ・ダチョウ・シマウマ・サイなどを帰国時の1419年に運び、永楽帝に献上した。永楽帝はとくにキリンを気に入り、伝説上の動物「麒麟」に姿が似ていたこと、また現地のソマリ語で「首の長い草食動物」を意味する。実在の麒麟”として珍重したと言われるらしい」
はな「麒麟って神様なんだすごーい」
総弩「あんたやけに詳しいな・・・・」
?「いや・・・・なんでも自分は古代の神話に興味があるから」
開春「ああ!みなさんこいつは一週間前に入った新人で名前は・・・・」
?「稲荷 一馬(いなり かずま)です。よろしく」
一馬は総弩に近づいて握手をした。
総弩「握手をする時はグローブを着けたままなんですね?」
総弩は一馬の両手にはグローブをつけていてすこし怪しんでいた。
一馬「すいません。実は僕とても冷え性なんで素で触ると相手が寒がられると思って・・・・」
総弩「・・・・」
バタンッ!
開春「ん?」
「はあ、はあ、はあ、」
現れたのは金閣寺でイチャイチャしていた若者カップルの彼女が息を切らしてドアを開けた。
さあや「どうしたんですか?血相を変えて・・・・」
「助けて・・・・黒い怪物が私のカレシを」
『!?』
彼女の情報では金閣寺でイチャイチャしていた時、金閣寺の池の底から黒い細長い怪物であり恐ろしい形相でそのカレシを池に引きずり込んだと言う・・・・
「お願いします・・・・どうか彼のことを・・・・」
開春「ふーむ・・・・池の底から現れた黒い怪物ですか?お嬢さん安心してください。この怪奇事件専門の阿倍開春がスパーッと片付けちゃいますよ!ひゃひゃひゃひゃ!」
開春は調子に乗って歯を剥き出しにしながら笑った。
総弩(うわーひどい顔・・・・歯を隠せばまあまあかっこいいほうなんだけどな・・・・)
総弩は心の底から愚痴っていた。
「本当ですか!ありがとうございます!」
開春「よし!一馬早速金閣寺まで出動するぞ!」
一馬「はい!」
江奈「ちょっと!?」
開春と一馬は事件捜査のため金閣寺に出動した。
江奈「・・・・あんた達はどうするの?」
江奈は残された総弩達を見て総弩は決意した目で答えた。
総弩「俺もその操作とやらに行こうと思う・・・・滝は?」
滝東也「俺も行くか」
はな「私たちも・・・・」
総弩ははな達を睨んだがすこし決意したような目が映っている・・・・
総弩「変身はするなよ・・・・」
はな「ああ!」
はな達も金閣寺に向かっていった。
一人残された江奈は・・・・
江奈「・・・・・・・・・・・・行っちゃった。」
to be continued
一方、ラースは・・・・
ラース「もぐもぐもぐ」
森の中でバナナを食べていた。