グレイトジェネレーション ゼロフォウルの野望   作:匠 良心

65 / 131
今回は暑い・・・・そしてウルトラ特撮 投票します!


27話 黄刃麟輝の憂鬱

一馬、電火、麟輝は雷光寺で麒麟槍士となるため互いに競い切磋琢磨と鍛えていきました。

 

 

 

 

 

そして去年の春のことでした。

 

 

あの事件が起きる前日・・・・

 

 

 

 

麒麟槍士 継承の義

 

 

 

私や九そして母、美津(みつ)そして多数の門下生や師範

 

 

目の前に飾られている麒麟槍士の槍 麒麟

 

 

 

 

そして3人の誰かがその槍の継承者に相応しいのか私の父 雷光 鬼丸が決めるのです。

 

 

 

 

 

鬼丸「では、これより麒麟槍士の継承者を発表する。」

 

 

 

 

 

 

稲荷一馬「・・・・」ゴクリ

 

 

 

斬田電火「・・・・」

 

 

 

黄刃麟輝「うう・・・・」ガチガチ

 

 

 

 

 

 

 

鬼丸「麒麟槍士の継承者は・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼丸「稲荷一馬・・・・お前だ」

 

 

 

 

稲荷一馬「え?」

 

 

 

斬田電火「!?」

 

 

 

黄刃麟輝「!!」

 

 

 

 

 

継承者が一馬と決まり、一馬は麒麟の前に立った。

 

 

 

 

 

鬼丸「さあ、槍をとるのだ」

 

 

 

稲荷一馬「・・・・」

 

 

 

一馬はそーっと槍のほうに手を携わると・・・・

 

 

 

 

パシッ

 

 

 

 

 

稲荷一馬「・・・・・・・・やった」

 

 

 

 

 

鬼丸「うむ・・・・これより麒麟槍士は稲荷一馬に任命した!!」

 

 

 

 

『わあああああああああ!!』

 

 

 

 

 

 

皆は歓喜でみちあふれました・・・・・・・・けど

 

 

 

それを納得できない物もいました。

 

 

 

 

電火「・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歓迎の義を準備していた私は一馬さんを迎えに行こうとしましたが思いもよらぬことが起きたのです。

 

 

 

 

それは・・・・

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォーーーーーーーン!!

 

 

 

 

 

『え!?』

 

 

 

 

鬼丸「なんだ?」

 

 

 

 

 

広間のドアから突き破って現れたのは弟子の一人である電火でした。

 

 

 

 

 

狛「電火さん!?」

 

 

 

鬼丸「電火!?これはどういうことだ?」

 

 

 

 

電火「どうもこうもあるか!継承者が俺ではなく一馬だと!笑わせるな!一馬より俺の方が強いんだ!!」

 

 

 

電火はその時、懐からあるものを取り出したのです。

 

 

 

 

総弩「あるものとは?」

 

 

 

 

狛「貴方が麟輝が変身したあの時計のような形をしたものです・・・・」

 

 

 

 

総弩「アナザーヒーローウォッチか・・・・」

 

 

 

 

 

電火「今それを証明してやる!」

 

 

 

≪ガロ!≫

 

 

 

電火は狼に似た黄金の鎧の怪人となり私達に襲いかかってきました。

 

 

 

 

 

一馬「やめろ!!」

 

 

 

ガキンッ!!

 

 

 

 

一馬は麒麟を電火に向けて突きだし同時に火花が吹いた。

 

 

 

 

 

一馬「電火!ともに修行してきたお前がなぜこのような・・・・」

 

 

 

 

電火「煩い!!俺はお前も俺を認めようとしないこの一族も憎い!だから殺す!!」

 

 

 

 

一馬「電火ーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

一馬と電火の闘いは激しさを増しました。

 

 

 

ですが・・・・

 

 

 

 

麟輝「一兄!!」

 

 

 

 

 

一馬「麟!?」

 

 

 

 

 

麟輝さんが練習用の槍を持って一馬さんと一緒に闘おうとしました。

 

 

 

 

電火「ふん!貴様は引っ込んでろ!!」

 

 

 

 

麟輝「はああああああああ!!!!」

 

 

 

 

ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!

 

 

 

 

麟輝さんの槍の戦術は一馬さんから教え込まれているので電火と戦った時はほぼ互角に近かったのです。

 

 

 

 

 

 

麟輝「やああああっ!!」

 

 

 

電火「なっ!」

 

 

 

 

麟輝さんの槍さばきで電火に隙が出来、後ろから構えていた一馬さんが必殺技を出す準備していたのです。

 

 

 

 

 

一馬「終わりだ!!雷光!麒麟突き!!」

 

 

 

 

ドンッ!!!

 

 

 

 

電火「がはあっ!」

 

 

 

 

麒麟の槍の先が聖獣の麒麟が現れその鋭い角で電火の腹を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

麟輝「すげええ!!やったな一兄!」

 

 

 

一馬「お前・・・・あんな無茶して心配したぞ!!」

 

 

 

 

麟輝「ごめん・・・・」

 

 

 

 

一馬は麟輝を叱ろうとしたがその時、電火の不意打ちの矛先が麟輝に向けてると知った一馬は麟輝を突飛ばし、

 

 

 

ブスッ!!

 

 

 

 

一馬「ぐふっ!」

 

 

 

 

 

麟輝「一兄!!」

 

 

 

鬼丸「一馬!!」

 

 

 

狛「!?」

 

 

 

美津「!!」

 

 

 

電火の持っていた剣を麟輝さん目掛けて投げましたが一馬さんは麟輝さんを突飛ばし一馬さんはその剣に刺されました。

 

 

 

 

 

 

麟輝「一兄!一兄!」

 

 

 

一馬さんは最後の力を振り絞り麟輝さんに・・・・

 

 

 

 

一馬「・・・・・・・・」

 

 

 

何かを言い残し一馬さんはこの世を去ってしまいました。

 

 

 

 

 

そして電火は・・・・

 

 

 

 

槍を取り上げ電火が持った麒麟の色は禍々しく紫と赤、黒の稲妻を纏った槍になりました。

 

 

 

 

 

電火「はははははは!!これで俺が麒麟槍士だ!!」

 

 

 

 

電火は高笑いし一同は恐怖で震えが止まらなかった。

 

 

 

 

 

電火「そして・・・・」

 

 

 

 

麟輝「うっ!」

 

 

 

電火は麟輝さんをつかみあげ、電火が変身した同じものを麟輝さんの体に入れました。

 

 

 

 

≪カゲスター!≫

 

 

 

 

総弩「それがあのアナザーカゲスターってことか」

 

 

 

 

 

狛「はい・・・・そして寺から出た電火や怪物となった麟輝さんを探すため私は九とともに京の都を探し回りました。そんな時です。怪物となった麟輝さんを救ってくださったのが・・・・」

 

 

 

 

総弩「俺らってことか・・・・」

 

 

 

戌居狛「はい・・・・このままだと彼はあの槍をつかって魔鬼どころか無関係の人達にも危険が及んでしまいます。・・・・だから」

 

 

 

 

戌居狛は総弩達の前で土下座をした。

 

 

 

 

 

九「お嬢様!?なにを」

 

 

 

戌居狛「お願いします!これは私の我儘ですがあの槍を取り戻すことを協力してください!!」

 

 

 

 

 

戌居狛の願いに総弩はすこし黙ったが総弩は戌居狛の方に近づいた。

 

 

 

 

総弩「まずは顔を上げろ・・・・女の子が簡単に土下座なんかするな」

 

 

 

戌居狛「・・・・え?」

 

 

 

 

総弩「あんた達の話からするとあのアナザーカゲスターといい黄金の鎧の狼の話ならどうやらとんでもない事態が起こっていることがわかった」

 

 

 

 

戌居狛「それじゃ!?」

 

 

 

総弩「ああ、協力してやるよ。」

 

 

 

 

戌居狛「ありがとうございます」

 

 

 

戌居狛は嬉しさで涙がこぼれ落ち、九は戌居狛を支えた。

 

 

 

 

 

総弩「よし!じゃあその偽物の稲荷一馬をどうやって「バカか?」ん?」

 

 

 

 

その時、何やら聞き覚えのない声が聞こえ辺りを見渡すとそれは・・・・

 

 

 

 

戌居狛「麟輝さん!目覚めたのですね」

 

 

 

 

アナザーカゲスターとなって暴れ総弩によって倒され気絶してたが総弩と狛の話に目覚めた黄刃 麟輝であった。

 

 

 

 

 

 

麟輝「あんた・・・・あの槍を取り戻すのか?」

 

 

 

 

総弩「そうだ」

 

 

 

 

麟輝「はっ!やめとけやめとけ!あれは素人が触れてもやけどじゃすまないぜ!」

 

 

 

 

麟輝は総弩達に生意気な口調で挑発した。

 

 

 

 

狛「麟輝さん?」

 

 

 

 

麟輝「大体あんな物騒な槍なんかあまり興味なかったし・・・・継承者があの電火ならもう俺は用済みだよ。はははははは」

 

 

 

 

九「麟輝殿!!お主今何を言っているのか分かっておられるのか!?そなたを大切にしてくれた一馬殿を否定しているのだぞ!!」

 

 

 

 

麟輝「いいや!今は一兄じゃない!電火だ!奴が継承者になったんだから、後のことは俺の知ったこっちゃない!!」

 

 

 

麟輝はまるで子供の駄々のように否定した。

 

 

 

 

狛「どうしたんですか?まるで貴方じゃないみたい・・・・」

 

 

 

麟輝「貴方じゃない?これが俺だよ電火に怪人にさせられて俺は狭くて暗い所で過ごしてきたんだ!誰も助けてくれない・・・・あの一兄も・・・・」

 

 

 

 

 

総弩「お前自身・・・・」

 

 

 

麟輝「あ?」

 

 

 

総弩「お前自身・・・・稲荷一馬はお前にとってどういう存在だったんだ?」

 

 

 

 

 

麟輝「俺にとっての一兄は・・・・」

 

 

 

 

槍を自分の体の一部と考えろ!

 

 

 

思いっきりやってみろ!

 

 

 

くよくよすんな!

 

 

 

 

 

お前にもチャンスがくる・・・・だからここにいる以上、諦めんなよ!

 

 

 

 

 

 

麟輝「・・・・最低な奴だよ」

 

 

 

 

総弩「・・・・」ピキ

 

 

 

 

麟輝の言葉に総弩は何かがキレた。

 

 

 

 

麟輝「いつまでも綺麗事並べてさ・・・・やれば出来るとかくよくよすんなとか・・・・ウザかったよ」

 

 

 

 

総弩「・・・・」

 

 

総弩は徐々に麟輝の方に近づいた。

 

 

 

 

 

麟輝「まっ!電火が槍の継承者になったっしウザったい一兄から解放されて一安心♪あーよかったよかった!」

 

 

 

 

ガッ!

 

 

 

 

麟輝「え?」

 

 

 

 

バキッ!!

 

 

 

麟輝「ぶっ!!」

 

 

 

 

『えええええええ!!!?』

 

 

 

 

滝東也「ほお」

 

 

 

 

ムカつくようにいい放つ麟輝の胸蔵をつかみあげ総弩は拳を力にためて麟輝の頬を殴った。

 

 

 

 

ドサッ!

 

 

 

 

麟輝「なっ!何しやがる!!」

 

 

 

総弩「お前が何してやがる!!「ひっ!」」

 

 

 

 

総弩の激昂に一同は震えた。

 

 

 

 

総弩「さっきから兄貴が死んで嬉しいとか兄貴が言った出来ることを否定するなっ!!」

 

 

 

 

麟輝「ひっ!」

 

 

 

 

総弩は兄の言葉に否定されたことに怒り麟輝は総弩の怒りに触れたことに恐怖を覚えた。

 

 

 

 

総弩「お前の兄貴は本当にウザい奴だったのか?お前の隣にいた兄貴は本当にそう思ってたのか!!」

 

 

 

 

麟輝「・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

麟輝は黙ってしまった。

 

 

 

 

 

総弩「もういい・・・・俺達は電火を止めるために雷光寺に向かう!お前はどうする?」

 

 

 

 

 

麟輝「・・・・・・・・」

 

 

 

総弩「もし来たら・・・・俺と一緒に戦え!もし出来ないんだったら・・・・一生後悔しながら這いつくばってろ!!」

 

 

 

 

総弩の厳しい言葉に麟輝は気力を失ったかのように座り込んでしまった。

 

 

 

 

ハリー「なあ、あいつも連れていったほうが・・・・」

 

 

 

 

総弩「いい、ほっとけ!!」

 

 

 

 

総弩の言葉にはな達は雷光寺へと向かった。

 

 

 

残された麟輝を残して・・・・

 

 

 

 

to be continued






次回予告!



総弩達は雷光寺へと向かった・・・・



だがはな、さあや、ほまれ、ルールー、えみるが謎の黒い霧に包まれ総弩達はそれに気づかず雷光寺へと向かう!




電火「今の俺は最強の麒麟槍士だ!!」



≪ガロ!≫



アナザーガロとなって暴れる電火




そんな時、



麟輝「待て!」



次回、一馬の思い、麟輝の決意!



ぶっちぎるぜ!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。