麒麟槍士を仲間になったその後ひとまず先にアルカに戻ったえみるはプリキュアの力の暴走によって怪物と成り果てその力を封印することによって元に戻ったはな、さあや、ほまれは眠り続けたままで愛子の知り合いの医者に見せた。
一先ず安静だと言うことがわかった。そしてギャラクシーキュアブラックによって粉々にされたルールーの残骸は星奈と愛子の協力でとある異世界の技術者に直してもらうことにした。
そして唯一生き残ったプリキュアである。えみるは・・・・
えみる「・・・・」
ギャラクシーキュアブラックの襲撃、そしてエール達のなれの果ての姿を思い浮かべそれが恐怖で体が震えていた。
ハリー「えみる・・・・大丈夫か?」
えみる「ハリー・・・・私は大丈夫なのです・・・・」
ハリー「そうか・・・・あんま無理すんなや」
ハリーは一先ずはぐたんにミルクをあげるため出ていった。
えみる(私は・・・・私はこれからどうすればいいのです)
えみるは醸下院のあの言葉を聞いてショックを受けていた。
これまでプリキュア達が戦ってきた敵は全てジェネラルプリキュアによって生み出されたこと・・・・つまりクライアス社を作り上げたのがプリキュア・・・・プリキュアが彼女達の敵だということだ
いろいろなことに追い詰められているえみるのほうからある人物が買い物を終えて帰ってきた。
愛子「あら?えみるちゃん」
えみる「あっ!愛子さん・・・・」
愛子「どうしたの?そんな辛気くさそうな顔して女の子の顔が台無しよ♪」
えみる「・・・・」
いつも笑顔でえみるに気づかいする愛子にある質問をした。
えみる「愛子さん・・・・」
愛子「ん?」
えみる「私は・・・・私達はプリキュアになっちゃいけなかったのですか?」
愛子「・・・・・・・・」
えみる「私達プリキュアが戦ってきたクライアス社や別の悪い奴等がジェネラルプリキュアによって生み出されて・・・・私達は結局悪い奴等の手伝いをしてたことになるのです・・・・」
愛子「・・・・」
えみる「私達はヒーローじゃない・・・・のです」
えみるの目から大粒の涙が零れ落ちる
えみる「うっ・・・・ううう」
愛子「・・・・えみるちゃん・・・・」
えみる「・・・・え?」
愛子「私からも質問してもいいかしら?」
えみる「え?」
愛子「貴方の人生にプリキュアの力は必要なの?」
えみる「・・・・」
愛子「ここからは裏の計画がない時のクライアス社を想像してみて」
えみる「え?・・・・はい」
愛子「貴方達プリキュアはクライアス社を倒したその後のことを考えたことはある?」
えみる「クライアス社を倒したその後のこと・・・・」
愛子「そう!クライアス社を倒したらハリーちゃんやはぐちゃんは未来に帰ってしまうのよ・・・・」
えみる「あっそうでしたね」
愛子「貴方達だけしゃないこれまでのプリキュアが悪い奴をやっつけたその後どうするか?・・・・えみるちゃん貴方はその後プリキュアとして戦い続けるの?」
えみる「え・・・・それは」
愛子「貴方の人生を戦いという血なまぐさい道にいかせるのは・・・・愛子さん反対よ・・・・」
愛子の厳しい面にえみるははなたちやルールーの出会ったことを話した。
えみる「・・・・私ははな先輩達とライブへ行ったのですがクライアス社に襲われた際に・・・・ほまれ先輩とさあや先輩の分まで頑張ろうとするはな先輩の姿を見て「はな先輩を助けたい」と強く思った時、私はルールーと一緒にプリキュアになったのです」
愛子「・・・・」
えみる「最初は晴れて親友となりプリキュアになる夢も一緒に成就させたのですが、クライアス社に私のギターを壊されたのが原因で友情に暗雲が立ち込めたのです。その時の私は平然をしていたのですが、どうすればいいか悩んでいたところはぐたんの力によって異世界から来た雪城ほのかさん(キュアホワイト)から「自分がどうしたいかってことが大事」とアドバイスを聞き、えみるとの話し合いに臨んだ結果的に、ルールーと仲良くなりました・・・・」
愛子「貴方は・・・・ルールーちゃんやはなちゃん達と一緒に世界を守るっていうバカなことに・・・・人生を捧げる気?それはやめときなさい!そんなことをしたら貴方達の将来に大きな障害として残ることになるわよ」
えみる「でも・・・・」
愛子「貴方達は仮面ライダーのように改造人間でもなければウルトラマンのような光の戦士でもない・・・・貴方達はまだ子供だということを自覚しなければならない・・・・」
えみる「・・・・」
愛子「総ちゃんもね・・・・一度はヒーローを辞めたいっていう気持ちがあったの」
えみる「え?あの人が・・・・」
愛子の言葉にえみるは驚く・・・・
愛子「あの頃の総ちゃんはヒーローが大好きでよくヒーローの絵を描いてたわ・・・・でもある事件が起きて総ちゃんはそのせいで幼なじみが死んでしまったの」
えみる「え!!」
愛子「総ちゃんはその悲しみでヒーローが嫌いになってしまったことがあったの・・・・泣いて・・・・泣いて泣き続けて・・・・三日見番泣き続けた自分はどうすればいいのか・・・・迷い続けた・・・・」
えみる「そんなことが・・・・」
愛子「それでね・・・・四日目の朝から自分が何をするればいいのか・・・・自分が何をすべきなのか・・・・」
えみる「それは・・・・プリキュアを倒すことなのですか?」
えみるの答えに愛子は首を横に振り笑顔で・・・・
愛子「総ちゃんのなすべきことは・・・・自分と同じ誤った道を進んでいる彼女達を救うこと・・・・それが総ちゃんの答え・・・・だから決して貴方達を嫌っているわけじゃないわ・・・・」
えみる「でも・・・・」
まだ思い悩むえみるに愛子はあることを思い付いた。
愛子「じゃあ!こうしましょう!」
えみる「え?」
愛子「貴方は総ちゃんと一緒にあと二人の戦士を探す手伝いをしなさい!」
えみる「え?えええええええーーーー!!」
一方ハリーははぐたんを寝かして廊下を歩いているところ
総弩「おっ?」
ハリー「あっ・・・・帰ってきたんやな」
総弩「おう!新しいガンプラとゾイド買ってきたついでに髪も切ってきた。」
総弩がにこやかにハリーに説明して自分の部屋に戻ろうとしたが
ハリー「待ってや!」
総弩「どした?」
ハリー「なあ、あの時はな達と戦った時・・・・」
あの時とははな達がプリキュアの成れの果てとなって襲いかかった所総弩がいったあの言葉
“総弩「あいつらをプリキュウスの思惑通りさせるつもりか?」”
“ハリー「え?」”
“総弩「そんなの・・・・俺が絶対許さない!!」”
総弩「・・・・あいつらの姿を見て幼なじみを殺されて暴走しちまったことを思い出しちまった・・・・だから俺は言ったんだ」
ハリー「え?」
総弩「俺は只あいつらが変な方向性にいかせないために言ったんだ・・・・それだけだ」
総弩はそれだけ言い残し自分の部屋に行った。
総弩のヘアーイメージは格闘家の那須川天心さん風な髪形というイメージです。
次回、二人の戦士と海軍とバルキリー