グレイトジェネレーション ゼロフォウルの野望   作:匠 良心

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38話 殴り込みをかける

 

 

任侠 斑猫組

 

 

頭 斑猫親分

 

 

親分こと年老いた斑猫の老人は墨を溶かして半紙に斑猫と書いていた。

 

 

 

 

頭斑猫「・・・・たくゴミ郎・・・・おめえ・・・・よその四手虫組の連中と揉め事をしたそうじゃねえか」

 

 

 

 

ゴミ郎、ことゴミ虫の昆虫人間はここにくる前にひなの絵を破った張本人でもある。

 

 

 

 

ゴミ郎「すんません・・・・つい奴等とばったり会っちまって・・・・」

 

 

 

頭斑猫「たくっ今はうちの組とあっちの組の友好関係を築いているってのに気をつけろ!」

 

 

 

ゴミ郎「すんません」

 

 

 

 

頭斑猫「・・・・まあなんにせよ。そろそろ四手虫組もうちが乗っ取ってやるつもりだがな」

 

 

 

 

頭の斑猫はすらすらと筆で斑猫という綺麗な字を書いた。

 

 

 

あまりの自信作に頭斑猫はにやっとした。

 

 

 

 

その時、

 

 

 

 

「親父!大変です!」

 

 

 

突然、ドアを開けたマイマイカブリの昆虫人間が頭斑猫に用があった。

 

 

 

 

 

頭斑猫「あ?なんだ?」

 

 

 

 

「殴り込みをかけられています!!」

 

 

 

 

ゴミ郎「え?殴り込み!?」

 

 

 

 

頭斑猫「なんだ?四手虫組の者達か?」

 

 

 

 

「いえ・・・・見たことのないやつで・・・・一人で」

 

 

 

 

頭斑猫「は?一人?一人とはいい度胸だ。でっ、相手はどういうもんを持っとる?」

 

 

 

 

「いえ・・・・それが」

 

 

 

 

頭斑猫「さっちゅう(殺虫剤)か?」

 

 

 

「いえ・・・・」

 

 

 

頭斑猫「たたき(蠅叩き)か!?」

 

 

 

 

「いえ・・・・」

 

 

 

 

頭斑猫「じゃあなんだと言うんだ?」

 

 

 

 

一人で殴り込みをかけられていることに武器あるいは凶器は殺虫剤か蠅叩きしか浮かばない。そしてマイマイカブリの昆虫人間の放った言葉が・・・・

 

 

 

 

 

 

マイマイカブリ「それが・・・・・・・・うちの車です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

バキボゴベキ・・・・

 

 

 

 

 

「「「「うわああああああああ!!!」」」」

 

 

 

「「「「「ひえええええええええええ!!!!???」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

頭斑猫「ええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!???????」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭斑猫はマイマイカブリの放った言葉に衝撃が走った。そう、いまカブト虫の大男は空、ひな、えみる、ハリーを車に乗せてこの斑猫組に殴り込みをかけているのだ。周りを車で破壊しながら・・・・

 

 

 

 

 

 

大くん「・・・・・・・・」

 

 

 

 

バキボゴベキ・・・・

 

 

 

 

 

「うろたえてんじゃねええ!相手はカブト虫の昆虫人間だ!腹だ!腹を狙え!」

 

 

 

 

「「「「うおおおおおおおお!!!!」」」」

 

 

ドスドスドスドスドスドスドス!!!

 

子分達は小刀を持って大男の腹に突き刺した。

 

 

 

 

「どうだ?え?」

 

 

 

 

子分達が突き刺した小刀はパラパラと折られて落ちてしまった。

 

 

 

 

「ひいいいいいいいい!!!」

 

 

 

無数の小刀を刺してもびくともしない大男の貫禄に一同は逃げ去ってしまった。

 

 

ようやくたどり着いた頭の部屋を開けるとそこには頭斑猫の親分とひなの絵を破った張本人ゴミ郎がいた。

 

頭斑猫「ひいいいいいいいい・・・・」

 

 

 

ゴミ郎「ひえええええええええ・・・・」

 

 

 

 

あまりの現実に恐れる頭斑猫とゴミ郎その時、

 

 

 

 

 

 

?「おい!待てや!」

 

 

 

 

大くん「?」

 

 

 

 

頭斑猫「おお!ツシマ!!」

 

 

 

ゴミ郎「若頭!」

 

 

 

 

頭斑猫の息子にして斑猫組の若頭 ツシマカブリモドキの昆虫人間ことツシマが長刀をもって大男の前に立った。

 

 

 

 

ツシマ「天下の斑猫組がそんじゃそこらの学生に恐れをなすとはな・・・・」

 

 

 

 

ゴミ郎「やっちゃってください ツシマさん!」

 

 

 

 

ゴミ郎が安全そうな所でツシマにエールをあげた。

 

 

 

 

 

ツシマ「おい!学生!見たところカブト虫だな!俺は幾人ものカブト虫の奴と戦ったがあまり歯応えのねえ奴等だった。」

 

 

 

 

大くん「・・・・」

 

 

 

 

ツシマ「だがうちの組に堂々と車を担いでここに来るとはいい度胸してんな!これは高くつくぜ!」

 

 

 

 

 

大くん「てめえには用はねえ・・・・そこをどけ!」

 

 

 

 

ツシマ「いい度胸だ!じゃあここらでおねんねしな!!」

 

 

 

 

ツシマの長刀の斬撃が大男の体を切り裂いた・・・・

 

 

 

と思ったが

 

 

 

 

 

ツシマ(手応え・・・・・・・・なし・・・・だと!?)

 

 

 

 

 

ツシマは長刀の先を見るとなんと長刀の先が折れてしまったことに気づく。

 

 

 

ツシマの斬撃を食らったと思った大男は・・・・

 

 

 

 

 

大くん「その程度か・・・・」トス

 

 

 

 

大男の手のひらの指先に長刀の先の部分が引っ掛かっていた。

 

 

 

 

 

ツシマ「やるじゃねーか・・・・じゃあこれはどうだ!!オラオラオラオラオラオラ!!!!!」ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン!!!!!

 

 

 

 

 

ツシマの連続の斬撃が大男の体を切り裂こうとする。

だが・・・・

 

 

 

 

パキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキ・・・・

 

 

 

 

大くん「・・・・・・・・」パラパラパラパラ・・・・

 

 

 

 

 

長刀の部分が全部受け止め折られてしまい全部床に落とした。

 

 

 

 

ツシマ「何!?」

 

 

 

 

ゴミ郎「え!?」

 

 

 

 

 

頭斑猫「そんな馬鹿な!相手はうちの中で最強なんだぞ!?」

 

 

 

 

 

あまりのことに混沌している頭斑猫とゴミ郎、そして体力が限界か疲れがたまってきたツシマに大男は、

 

 

 

 

ツシマ「ハアハアハアハアハアハア馬鹿な・・・・」

 

 

 

 

大くん「今度は俺だな」ブンッ!

 

 

 

 

 

ツシマ「え?」

 

 

 

 

大くん「菩音(ホーン)!刃頭(バット)!!」

 

 

 

 

 

ドオォォォーーーーーン!!!

 

 

 

 

 

ツシマ「ぐっ・・・・・・・・ぐはっ!?」

 

 

 

 

 

バキッ!ドオォォォーーーーーン!!!!!

 

 

 

 

 

大男のカブト虫の角を思いっきり振り下ろした頭突きがツシマの頭に直撃しその衝撃で床が破壊されてしまった。

 

 

 

頭斑猫「そんな馬鹿な・・・・」

 

 

 

ゴミ郎「ツシマさん!?」

 

 

 

 

「「「若頭!!」」」

 

 

 

 

駆けつけた子分達が駆けつけツシマの体を支えた。

 

 

 

 

 

 

ツシマ「おい!待て!若造!!」

 

 

 

 

大くん「?」

 

 

 

 

ツシマ「お前の名前はなんていう?」

 

 

 

 

ツシマの言葉に大男は名をあげる

 

 

 

 

 

 

 

大くん「大甲 兜(だいこう かぶと)」

 

 

 

 

ツシマ「大甲 兜か・・・・それがお前の名か・・・・」

 

 

 

 

 

to be continued

 

 

 

 

 

 




次回 奴は番長!



そして意外なことに・・・・

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