総弩がジゲンマジーンを修理し一時アルカに戻りひかりと直枝を連れてこの世界に来た。
直枝「本当に虫みてーなのがいるな!」
ひかり「はい!あっ見てください!管野さん!あの人くわがたみたいな人がそれにてんとう虫なのもいますよ!」
総弩「雁淵・・・・お前自分がここに来た理由忘れてねーよな?」
ひかり「えっ忘れてませんよ!」
総弩「ほんとかよ?」
ひかり「い~~さ~~み~~つさ~~ん!!」
総弩はからかい口調でひかりを心配したがそれをムッとひかりが襲いかかってきた。
ハリー「ちょい!ちょい!総弩はん!あんたもやるべきこと忘れてへんやろ」
総弩「ああ、わかってる」
総弩がひかりや直枝を連れてきた理由は・・・・
大甲兜が通う高校に潜入するという今回のミッションである。
ここは虫山市にある学校、市立虫山学園、ここは人間と昆虫人間が学ぶ場所であり、互いの差別もない平和な学園である。そう表向きは・・・・
そして今日、この学校の授業のホームルームのメインイベントの一つが出た。
モンシロ先生「ではこれから転校生を紹介します。入ってきてください!」
担任のモンシロチョウのモンシロ先生(♀)の合図で教室のドアから入ってきた総弩、ひかり、直枝、そして空が入ってきた。
ザワザワ・・・・
「あの子・・・・かわいい」
「いや あのオドオドしている子もいいな」
「あのちっちゃな子かわいい」
総弩(うわあ・・・・人間の生徒だけじゃなく・・・・虫の奴等もいるな)
総弩は人間の生徒だけじゃなくコガネムシ、クワガタ、セミ、アゲハチョウ、スズメバチ(スケバン的な)、クロアゲハ、ムカデ、トンボ、あと昨日空達を助けたあの大甲兜もいる。
モンシロ「それじゃあ管野さんは一番右の一番後ろの席に、そして雁淵さんはその隣の席に・・・・そして勇光くんは真ん中の一番後ろの席にそして小鳥遊さんは、」
空「は はい?」
モンシロ先生の指差した方向を見るとそこは一番左の最後尾にいる兜のいる席のほうを指差す。
モンシロ「昆田くんと大甲くんの間の席に座ってください」ニコッ
モンシロ先生は空に笑顔で誘導され空は兜の隣の席に座った。
空(・・・・どうしよう)
空は隣にいる大きい巨体を持つ兜に不安を持った。
空(私これからどうなるの・・・・おにいちゃん・・・・え?あれ?)
空が頭の中でお兄ちゃんというキーワードが浮かび上がったことに疑問が浮かんだ。
空(私・・・・なんで?ていうかおにいちゃんって誰?)
?「おーい!」
空「え?」
隣の席の首にゴーグルをかけた少年 昆田に声をかけられた。
虫太郎「俺、昆田 虫太郎(こんだ ちゅうたろう)、あんたなんだな、兜が言ってたちっちゃな子のお姉さんって」
空「ちっちゃな子・・・・もしかしてひなのこと?」
空がひなのことを言うと虫太郎は頷いた。
虫太郎「あいつが余計なことしたらしいけど大丈夫だった?」
空「余計なことって・・・・」
空はあの任侠組に車を担いで殴り込みを仕掛けたことを思い出した。
空「別になんでもなかったから・・・・妹もどこもケガしなかったことが幸いだったけどね」
虫太郎「そっかーよかったー」
虫太郎はほっと安堵のため息を吐いた。
虫太郎「あいつは一見危なそうに見えるけど優しい奴なんだ!只困っていることを見るとほっておけないむしろ納得いかないらしいんだ。」
空「納得いかない・・・・」
空はひなの絵が破られ泣き出した時、兜のあの台詞
兜「そんなの納得できるわけねーだろ」
空は真剣に授業を聞いている兜のほうに視線を向いて思った。
空(この人・・・・見た目は怖そうな人?かと思ったけど困っていることを助けたい気持ちがあるんだ・・・・)
空は改めて兜のことを尊敬できる存在とすこしだけ認めたらしい。
その時
ガララ!
?「失礼しますよ!」
兜「!」
総弩「?」
突然現れたのは白いスーツに身を包んだつり目の男性が現れた。
モンシロ「あっ苦常先生!一体どうされたんですか?」
苦常害「いえね‥‥今日ここに
モンシロ「ひいい」
苦常の鋭い睨みでモンシロ先生はタジタジしてしまう。
苦常害「君たちか噂の人間の転校生というのは?」
苦常害は人間である総弩たちの前でニコニコと笑顔で対面する。
苦常害「教師である私が君たちに忠告してあげるよ。君たちがこの先穏やかに学校生活を過ごしたいなら‥‥虫ケラと友達になるっていう馬鹿げた行動はしないように」
そう言って苦常害は教室のドアを思いっきり閉めて去って行った。
総弩「なんだ‥‥あいつ?」
虫太郎「‥‥‥‥」
苦常の言葉に違和感を抱き虫太郎はビクビクしていた。
一方
ケビン「ここが勇者がいる世界か」
ことり「人だけではなく昆虫人間も多数いますね。」
ケビン「わかっているな・・・・俺達の任務はプリズムクリスタルの捜索だ!ぬかるなよ」
ことり「承知してます」
ケビン「行くぞ!」
ケビンとことりは虫山市の探索に取りかかった。
そしてもう一方は
ベンチの上でタピオカミルクティーを飲んでいる醸下院
醸下院「虫ですか?・・・・じゃあカブト虫を多数育てなきゃいけませんね」
醸下院はポケットから黒い異形のカブト虫の怪人、アナザーダークカブトのライドウォッチを出して不気味に笑った。
to be continued