超次元ゲイムネプテューヌ- ゲイムギョウ界に迷い込む戦士と七つの龍玉 -   作:GPSA(´・ω・`)FB

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オリ回が挟まれていきますが、温かい目で見守って下さいませ(´・ω・`)
そして、題名通りの空気なあのアイテムの登場…及びオリ主のやらかし回(?)です(´・ω・`)


第19.5話『元の世界に帰れない!?ドラゴンボールが起こす騒動!!』

ーーーーー

 

マジェコンヌとの激闘から1週間が経過した頃…

まだ傷が癒えていないにも関わらず、夜空を舞空術で飛行して移動するキールは、空を滑空しながら何処か良い場所が無いか探し続けていた。

 

「…この辺りにするか。」

 

プラネテューヌからも遠すぎず、他の大陸の首都からも遠い山脈地帯を見つければ、そのまま山脈の谷底へと降りていった。

プラネテューヌから近過ぎてもドラゴンボールを使う際に夜空が光り輝く為、ネプテューヌ達やイストワールに怪しまれるのを考慮した為である。

最も、衛星のせいで後々バレてしまうため、帰れなかった時に問い詰められる事については覚悟しているのだが…

 

「さて…始めるか。」

 

谷底へと着地すればホイポイカプセルを取り出し目の前に軽く放り投げるとカプセルの爆発と共に煙が湧き出し、ドラゴンボールを収納しているアタッシュケースが現れる。

アタッシュケースの中からドラゴンボールを取り出し、7つの球で円を作るように置いていけば、ドラゴンボールが点滅するように光を放っていた。

 

「…出でよシェンロン!そして、願いを叶えたまえっ!!」

 

軽く深呼吸をしてからキールが合言葉を唱えると、夜空の色がより暗い空へと変化していくと共に、ドラゴンボールの光がより輝きを放っていく。

その直後、ドラゴンボールから力強く放たれていた光が天高くにまで登っていくと、凄まじい閃光と共に神龍が現れたのだった。

 

「さあ、願いをいえ。どんな願いもひとつだけかなえてやろう。」

 

神々しい光と共に現れたシェンロンの様子に安堵すれば、早速願いを言う為に話し出す事にした。

このゲイムギョウ界に名残惜しさを感じながら…

 

「特異点の影響のせいでゲイムギョウ界に流れ着いた俺を、元の世界に帰してくれ!」

 

そして、一呼吸置いてから自分の願いを託すようにシェンロンへと言ったのだった…

 

 

 

 

「…………………………………………」

「…シェンロン?」

 

しかし、シェンロンから返答が帰ってこない。

不思議に思ったキールはシェンロンに声を掛ける。

まだ彼が幼い頃にドラゴンボールが使われた時には、言われた後すぐに願いを叶えていたのだが…

少し長めの沈黙の後にシェンロンは口を開いて話し出したのだった。

 

「…どうやら、元の世界とこの世界が離れすぎているようだ。今の状態ではお前の願いを叶える事は出来ない。もっとも、この世界と元いた世界が再び、特異点の力で繋がった状態ならば、お前を元の世界に返せるが……」

「…そうか。分かった。それだけ分かれば十分だ。」

 

シェンロンが告げた言葉は、《現時点の状況では願いを叶えられない》というものだった。

返答に対して残念に思う反面、キールは心の何処かで安心していた。

 

「ならば、今の願いを叶えられなかった代わりに、特別に他の願いを叶えてやろう。」

「…良いのか?」

「もちろんだ。さあ…願いを言え。」

 

すると、願いを叶えられなかった事からシェンロンが気を遣ったのか、特別に他の叶えられる願いなら叶えようと持ち出してきたのだ。

その言葉に驚くキールだったが、シェンロンの気持ちを無駄にしない為に何を願おうかと考える。

 

「(そういえば、ネプテューヌ達の所で居候してるんだし、日頃のお礼にプレゼントでも…いや、それぐらいは自分で準備しないとな。にしても…この世界に馴染めきたとはいえ、思ったように借りを返せていないんだよな…)」

 

ネプテューヌ達やネプギア達に何かプレゼントでもしようかなと考えたものの、自分で用意した方が良いなと考える為、なかなか上手く決まらない。

 

「(それに、あのマジェコンヌとかいう奴との戦闘でシェアがかなり減って大変になってるし……そうだ!)」

 

ふと、この世界にようやく馴染めた事について考えれば、マジェコンヌ戦で大半のシェアエネルギーが消失したのではないかと考える。

 

「…叶えたい願いは決まったか?」

「あぁ。じゃあ言うぞ?世界を超えるのが無理でも、死人を蘇らせれるんだ…これぐらいなら大丈夫だろ?」

 

シェンロンの言葉に対して、叶える願いを決めた様子で不敵な笑みを浮かべて再びシェンロンを見上げて願いを言った。

 

「このゲイムギョウ界で消失したシェアエネルギーを回復してくれ!」

「それぐらいならお安い御用だ。シェアという力は願いの力によく似ている。可能な限り最大限まで回復してやろう。」

「あぁ、ありがとう。ドラゴンボール。」

 

キールの願いを聞き入れたシェンロンは光に包まれていく。

そして、ゲイムギョウ界の夜空をマジェコンヌ戦で見たシェアの虹光が煌めくように広がっていたのだった。

 

「…さぁ、願いは叶えた。さらばだっ!」

 

そして願いを叶え終えたシェンロンの周囲をドラゴンボールが取り囲むように開いていけば、凄まじい閃光の迸りと共に消失する。

そして、ドラゴンボールも7つの光の玉となって空高く飛び上がっていけば、四方八方へと飛び立っていったのだった…。

 

「さてと…俺も、プラネテューヌに帰らないとな。」

 

アタッシュケースの中にあるドラゴンレーダーを確認してからケースを閉じると、ホイポイカプセルを投げ当てて収納する。

ホイポイカプセルを手にとってポーチに入れてしまえば、自分もプラネテューヌに戻る為、再び気を纏って舞空術で飛翔すると、再びプラネテューヌへと向かうのであった。

 

 

だが、彼はまだ知らない…

 

シェンロンに叶えてもらう為に言ったこの願いが、後に自分自身を苦しめる原因になる事を……

 

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今回は短めです(´ω`)
題名を少し訂正しました。
次回は旧神タリ編の冒頭となっております。(´・ω・`)

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